どこからもお金を借りられない!助けてほしいときにできることとは?

この記事で分かること
- どこからもお金を借りられないなら、身内に相談したり、不要な家電を売ったりするなどの対策がある
- 生活困窮者自立支援制度や生活保護制度など、公的な制度の利用も検討してみると良い
- 住むところもない場合は、工場勤務や期間工など寮付きの仕事を探すのがおすすめ
- お金が借りられない状況に陥る前に、家計簿を作成するなどお金の管理を徹底することが大切
※この記事は6分30秒で読めます。
「どこからもお金を借りられないから助けてほしい」
「住むところもなくて困っている」
など、お金に関する深刻な悩みを抱えている方もいるでしょう。
お金が借りられないほど困窮している場合には、身内への相談や不要な家電の売却など、さまざまな対策が考えられます。
今回は、どこからもお金を借りられないときにできること、助けが必要になる前にやっておきたいことなどを紹介します。この記事を読めば、お金を借りられない現状を打開するきっかけをつかめます。
エリアから工場・製造業のお仕事を探す
1.どこからもお金を借りられないときできること
どこからもお金を借りられないときにできることは、以下のとおりです。
- 身内に相談する
- 不要な家電や服などを売る
- 定期預金を崩す
- 東京都生活再生相談窓口に相談する
- 生活困窮者自立支援制度
- 民間保険の契約者貸付を利用する
- 生活サポート基金に申し込む
- 生活保護制度に申し込む
- 従業員貸付制度を利用する
- 日払い・即日払いの仕事をする
それぞれの方法について詳しく解説します。
1-1.身内に相談する
お金が足りなくて困っている場合、親や兄弟などの身内から資金を借りるという選択肢があります。貸し手との信頼関係があるため、金融機関のような厳しい審査や高金利が適用されないことが大きなメリットです。
借りる際には、電話やメッセージのアプリではなく、できれば対面で相談するほうが、深刻さが伝わりやすい場合があります。今の困っている状況を正直に伝えたうえで、返済計画などをともに立てるのも良いでしょう。
ただし、いくら身内といえど、約束を破ったり返済が滞ったりすると、信頼関係がなくなってしまう可能性があります。返済計画を進められているか逐一報告するなど、心配をかけないために丁寧な対応を心がけるのがおすすめです。
1-2.不要な家電や服などを売る
もし不要になった家電や服、ブランド品などを持っているなら、売却するという方法があります。住んでいる地域にあるリサイクルショップなどに不用品を持ち込むことで、すぐにお金に換えられる可能性があるのがメリットです。
ショップによって買い取り金額が異なる可能性があるので、金額に納得できない場合は、複数のショップを回ってみるのも良いでしょう。
なお、直接の売却ではないものの、質屋では品物を担保にしてお金を借りられます。借りられる金額は品物の価値に基づきますが、信用情報のチェックが不要なのがポイントです。
期間内に借りたお金を無事に返済すると、預けた品物が返却されます。もし期限内に返済できなくても、預けた品物が質屋に引き取られることで、返済する義務がなくなります。
1-3.定期預金を崩す
もし定期預金口座をお持ちであれば、定期預金を解約することも一つの選択肢です。一定の期間預金をしている方の場合は、まとまった金額が手元に返ってくる可能性があります。
解約の手続きは銀行の窓口でできる他、金融機関によってはインターネットバンキングやATMで対応している場合があります。手続きに必要な書類など、詳しい案内は各金融機関のホームページに掲載されているため、チェックしてみましょう。
なお、定期預金は、本来途中で資金を引き出せない代わりに、通常の預金よりも高い金利が設定されています。そのため、途中で解約すると受け取る金利が低くなってしまう点に注意が必要です。
1-4.東京都生活再生相談窓口に相談する
東京都内に住んでいて、どこからもお金を借りられない方の場合、東京都生活再生相談窓口に相談してみるのも一つの手です。
東京都生活再生相談窓口は、東京都が進める「多重債務者生活再生事業」の一環です。多重債務によって生活が困難な状況の方に対して、資金を貸し付けて、生活を立て直すことを支援します。
借りられる金額や期間については、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
貸付限度額 | 300万円 |
貸付利率 | 年3.5% |
返済期間 | 7年以内 |
生活に必要な資金を借りられるだけでなく、家計簿に関するアドバイスなど生活を立て直すためのさまざまな支援を受けられるのがメリットです。
ただし、東京都内に1年以上住んでいる方が対象など、貸付には細かい条件があります。
気になる方は、以下のリンクを確認して、無料で相談できる窓口を活用しましょう。
-
参照:東京都多重債務者生活再生事業「事業内容」
https://tokyo-saisei.jp/enterprise/
1-5.生活困窮者自立支援制度
働きたくても働けず、住む場所もない場合は、まずは地域の相談窓口に相談することをおすすめします。
厚生労働省が実施する「生活困窮者自立支援制度」に基づき、全国各地域には、生活に関するさまざまな相談ができる窓口が設置されています。
窓口では、専門の支援員が困っている方の状況を確認したうえで、その方に合った公的支援の提案をしてくれるのが特徴です。例えば、「住居確保給付金」は、市区町村ごとに決められた金額を上限に、実際の家賃額を原則3ヵ月間支給する制度です。離職などによって住居を失った、あるいは失うおそれの高い方が受給できます。
また、「一時生活支援事業」は、住居がなく、ネットカフェなどで生活せざるをえない方などに対して、原則3ヵ月間、宿泊場所や服、食べ物を提供する制度です。
地域の相談窓口では、これらの制度の支給額や条件について詳細な案内があるだけでなく、他の利用可能な制度も教えてもらえるので、ぜひ利用してみましょう。
-
参照:困窮者支援情報共有サイト「自立相談支援機関 相談窓口一覧」
https://minna-tunagaru.jp/ichiran/
-
参照:厚生労働省「制度の紹介」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000073432.html
-
参照:厚生労働省「住居確保給付金」
https://corona-support.mhlw.go.jp/jukyokakuhokyufukin/index.html
-
参照:困窮者支援情報共有サイト「一時生活支援事業(居住支援含む)」
https://minna-tunagaru.jp/know/kyojyu/
1-6.民間保険の契約者貸付を利用する
民間の生命保険に加入している方は、他からお金を借りられない場合、契約者貸付を利用することも選択肢の一つです。
契約者貸付とは、解約時に受け取る返戻金の範囲内でお金を借りられる制度を指します。一般的に、借りられる金額は返戻金の7~9割が目安です。ただし、保険会社や保険商品によって異なります。
また、金融機関のローンなどと違い、事前の審査が必要ないのがメリットといえます。返済に時間がかかると、保険会社ごとに決められた利息がかかるものの、基本的に返済期限がないのも特徴です。
具体的な手続きや利息は、各保険会社のホームページなどに掲載されているため、気になる方は確認してみましょう。
1-7.生活サポート基金に申し込む
多重債務を抱えている方や債務整理の経験がある方、銀行から必要な資金を借りられない方などは、生活サポート基金の利用も有効です。
生活サポート基金は、経済的な問題を抱える方の生活再生を目的として、相談事業や貸付事業を提供している一般社団法人です。相談事業では、家計管理や債務整理、その他お金のトラブルなどに関するアドバイスを無料で受けられます。
また、貸付事業は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の方を対象にして、生活資金の貸付をおこなう事業です。貸付限度額は具体的に示されていませんが、貸金業法による規制に基づき最大で年収の3分の1まで借りられます。
返済期間に関しては、ローンの扱いのため、1ヵ月~120ヵ月の範囲で期間を決めて毎月返済していきます。
他にも細かい条件があるので、以下のリンクから確認してみましょう。
-
参照:一般社団法人 生活サポート基金「生活再生のためのご相談」
https://www.ss-k.jp/support/
-
参照:一般社団法人 生活サポート基金「生活再生ローンのご案内」
https://www.ss-k.jp/support/loan.html
-
参照:日本貸金業協会「貸金業法とは」
https://www.j-fsa.or.jp/association/money_lending/law/
1-8.生活保護制度に申し込む
生活保護は、すぐに資金が支給されるわけではなく、申請が必ず通るわけでもありませんが、お金に困ったときの選択肢の一つです。
生活保護制度は、最低限の生活を保障するための制度であり、経済的に自立して保護の必要がなくなるまで支援を受け続けられます。国は、生活保護が必要となる可能性は誰にでもあり、生活に困ったら自治体まで相談することを推奨しています。
生活保護の対象となるのは、以下のような方です。
- 不動産や自動車、預貯金などのうち、すぐに活用できる資産がない
- 仕事がない、あるいは仕事をしても生活費が足りない
- 各種手当や年金をもらっても生活できない
地域や年齢に応じて定められている最低生活費に収入が満たない場合に、その差額をもらえるのが基本です。もらえる金額は一定ではなく、必要な家賃や食費、医療費などによっても異なります。
実際に生活保護を受けるためには、上記の他にも細かい審査基準を満たす必要があります。生活保護の申請をしたい場合には、近くの福祉事務所に相談してみましょう。
-
参照:厚生労働省「生活保護制度」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatuhogo/index.html
-
参照:厚生労働省「福祉事務所」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/fukusijimusyo/index.html
1-9.従業員貸付制度を利用する
働いている会社に従業員貸付制度がある場合、制度を利用して資金を借りられます。
従業員貸付制度は、会社が福利厚生として従業員に対して任意で提供している制度です。まずは社内の規定を確認して、制度の有無を確認する必要があります。
従業員貸付制度を利用するためには、一般的に以下のような条件を満たす必要があります。
- 正社員として雇用されている
- 医療費や葬儀費用、生活苦など、会社が認めるような理由がある
借りられる金額は会社によって異なりますが、通常は10万円~100万円が目安です。上記の範囲内で、勤続年数に応じて借りられる金額が増えていく場合があります。
また、返済期限が明確に決まっている会社もあれば、毎月の給料から天引きされる会社もあります。条件や返済期限など細かい制度の内容は会社によってさまざまなので、自社の制度の詳細を確認してみましょう。
1-10.給料の前払い・前借り制度を利用する
給料の前払いや前借り制度がある会社の場合、制度を利用するのも手段の一つです。一般的に、前払いは実際に働いたぶんの給料を先にもらうこと、前借りは今後働くぶんの給料を先にもらうことを指します。
雇用形態によっては、従業員貸付制度の対象外であっても、前払い制度などを利用できる可能性があります。制度の対象者や手続きは会社によって異なるため、自社の規定を確認しましょう。
また、派遣会社の中には、UTグループをはじめ、働いたぶんの給料を日払いで受け取れる会社があります。
前払い・前借り制度は、あくまで給料を早めにもらうだけであり、一時的な資金の確保にしかならない点には注意が必要です。
JOBPALでは、経験豊富なキャリアパートナーが、上記のようなお金の悩みを含めて、仕事に関する相談を受け付けています。興味のある方は、ぜひ以下から気軽に応募してください。
1-11.日払い・即日払いの仕事をする
今すぐお金が必要な場合には、日払い・即日払いの仕事で必要な金額を稼ぐ方法があります。
単発バイトであれば、面接なしで働ける場合も多くあります。仕事の種類は、イベントのスタッフやアンケートのモニター、エキストラなどさまざまです。
気になる方は、求人サイトで希望の条件を入力して検索してみましょう。
ただし、日払いは即日払いとは異なり、単に給料の締め日が1日単位であることを意味します。会社によっては当日中にお金をもらえない可能性があるため、応募先に支払日を確認してから申し込むことが大切です。
2.住むところもない場合は寮付きの仕事がおすすめ
住むところがなくて困っている場合は、寮付きの仕事なら安心です。社員寮付きの仕事であれば、自分で家を探す必要がなく、家賃の心配もありません。
ここでは、社員寮が付いていることが多い仕事について、以下に分けて解説します。
- 単調な作業が得意なら工場勤務
- 自動車が好きなら期間工
- コミュニケーションを取るのが好きならリゾートバイト
- 免許持ちなら新聞配達
ただし、社員寮は無料とは限らないため、求人情報をしっかりと確認することが重要です。
2-1.単調な作業が得意なら工場勤務
単調な作業が得意な方なら、工場勤務がおすすめです。
工場の仕事は、決められたマニュアルに沿って、製品の組立・加工や検査・検品などの単調な作業をおこなうのが一般的です。工場内を移動して、必要な製品を集めるピッキングと呼ばれる仕事もあります。
寮付きの求人であれば、家賃や光熱費などが無料、あるいは格安で提供されることが多くあります。生活費を抑えながら稼げるのは大きなメリットです。
工場勤務は、体を動かす場合が多いため、体力に自信がある方に向いています。また、ものづくりが好きな方であれば、楽しみながら働けるでしょう。
2-2.自動車が好きなら期間工
自動車が好きな方には、寮付きの期間工がおすすめです。期間工とは、製造業界などにおいて、決まった期間働く契約社員のことです。
期間工は、自動車の完成品や部品のメーカーで働くのが一般的です。車体の塗装や組立の作業をしたり、部品の検査をしたりするため、自動車が好きな方なら楽しく働けるでしょう。
自身の持ち場が決められていて、比較的簡単な作業を繰り返すことが多いため、未経験者でも挑戦しやすいのがメリットです。
また、期間工は入社祝い金など各種手当が充実しているので、給料が高い傾向にあります。そのため、仕事でまとまった収入を得たい方にもおすすめです。
2-3.コミュニケーションを取るのが好きならリゾートバイト
他人とコミュニケーションを取るのが好きな方は、リゾートバイトで楽しく働けます。
リゾートバイトは、全国の旅館やペンションなどにおいて住み込みで働く仕事です。観光客の食事の準備や部屋の掃除など、業務内容は多岐にわたります。
無料の住み込みの寮によって家賃を節約できるだけでなく、日々の食事も無料で提供されることが多いため、生活費を減らせるのがメリットです。
同じ旅館やペンションで働く仲間に加えて、日々新しい観光客と接することが多いので、他人と話すことが好きな方にはぴったりといえます。
2-4.免許持ちなら新聞配達
バイクの免許を持っているなら、新聞配達の仕事もおすすめです。自宅からの出勤だけでなく、寮に住み込みで働ける仕事もあるため、求人をチェックしてみると良いでしょう。
新聞配達のバイトは、朝早く新聞の販売店に出勤して、自分が担当する地域の新聞配達や、チラシの折り込みなどをおこないます。
新聞配達には、朝早く起きるのが得意で、毎日同じペースで働ける方が向いています。朝刊を配達する場合は、早朝の同じ時間帯に決まったルートで配達を終えなければならないためです。
なお、移動距離が長い可能性があり、チラシが多い場合などは重い荷物を運ぶ必要もあるため、体力が一定程度必要な点は押さえておきましょう。
3.どこからも借りられなくなって助けが必要になる前にやっておきたいこと
どうしてもお金が足りなくなったら、債務整理などの手続きが必要になりますが、そうした状態になる前に手を打つ必要があります。
基本的なことではありますが、お金が足りなくならないようにするためには、徹底したお金の管理が重要です。具体的な方法の例としては、以下のとおりです。
- 家計簿を作り、日々の支出を細かく記録する
- 今月使うお金は銀行からおろして、封筒に入れてその中でやりくりする
- できるだけ自炊をして、外食の機会を減らす
- コンビニなどで衝動買いをしないようにする
上記の中でも、特に支出の記録はしっかりおこないましょう。記録することで思わぬ無駄遣いが見つかり、改善につなげられます。
4.まとめ
どこからもお金が借りられなくて困っている場合は、身内への相談や不要品の売却などの対策をおこないましょう。生活困窮者自立支援制度や生活保護制度など、公的な制度の利用も有効です。
もし住むところもなくて困っているなら、工場勤務やリゾートバイトなど、社員寮付きの仕事を探すのがおすすめです。
JOBPALでは、寮付きの求人や給料の前払いが可能な求人も掲載しており、自分に合った仕事を選べば安心して働ける可能性があります転職に関して相談できる面談を受け付けており、スマートフォンからでも参加できるため、ぜひ気軽に応募してください。
また、スマートフォンがなくて、ネットカフェなどのパソコンから本記事を見ている方もいるかもしれません。JOBPALでは、スマートフォンの貸与もおこなっているので、興味のある方は以下のページをご覧ください。
関連記事
人気ランキング
工場・製造業の職種図鑑
以下の条件から求人を探す
都道府県からお仕事を探す
職種からお仕事を探す