会社にいるのに仕事がないのはなぜ?社内失業から抜け出すための方法

この記事で分かること
- 社内失業とは、正社員として会社に在籍しているのに、出社しても仕事がない状態のこと
- 社内失業の理由には、スキルと業務内容の不一致や、周囲とのコミュニケーション不足がある
- 管理職や指導者の指導不足や、業務量に対する過剰な人員配置など、会社に原因がある場合もある
- 現状のスキルを見直したり上司に仕事を依頼したりすることで、仕事がない状況から抜け出しやすくなる
- 社内失業から抜け出すために行動したうえで、辞めたい気持ちが変わらなければ、転職も視野に入れると良い
※この記事は5分30秒で読めます。
「出勤しているのに仕事がないのはなぜ?」
「仕事がない状況を抜け出す方法を知りたい」
など、社内失業に関して疑問を持っている人もいるでしょう。
社内失業になる理由は、持っているスキルが業務内容と合っていないといった社員に原因がある場合と、管理職や上司の管理や指導不足といった会社が原因となる場合があります。状況を改善するためには、社内失業になっている理由を把握することが重要です。
今回は、社内失業の概要や仕事がない理由、社内失業から抜け出す方法などを解説します。この記事を読めば、社内失業になっている理由がわかり、現状を変えるためのきっかけをつかめるようになります。この記事を読めば、転職先が決まらない理由がよくわかり、自身の改善点を理解できるでしょう。
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1.社内失業とは?
社内失業とは、正社員として会社に在籍しているのに、出社しても自分の仕事がない状態を指します。社内失業の状態に陥っている人は、一般的に社内失業者と呼ばれています。
社内失業者は出社していても仕事がないため、仕事に対するモチベーションが低下しやすいです。また、他の社員と関わる機会が少なくなり、孤立していると感じる社内失業者もいるでしょう。
社内失業の状態は仕事がないため、なかには楽だと感じる人もいるかもしれません。しかし、長期的にみると、仕事を通じた成長が得られず、キャリアアップしにくくなる点に注意する必要があります。
2.会社にいるのに仕事がない理由
会社にいるのに仕事がない理由には、以下の2種類があります。
- 社員が原因の理由
- 会社が原因の理由
それぞれの理由を理解しておくことで、自分では気付けなかった問題点が見つかる可能性があります。
2-1.社員が原因の理由
社員が原因で社内失業の状態になっている理由は、以下の2つが考えられます。
- 持っているスキルと業務が合っていない
- 上司や同僚とのコミュニケーション不足
それぞれ詳しく解説するので、自分に当てはまる点がないか確認してみましょう。
2-1-1.持っているスキルと業務が合っていない
社員のスキルが会社の業務内容に合わなくなると、仕事が配分されず、社内失業に陥りやすくなります。
スキルが足りていないと、ミスが起きたり仕事の進みが遅くなったりしやすく、他の社員に任せたほうが業務がスムーズに進むと判断されてしまうためです。
普段からなんとなく仕事をしていて、スキルを磨く意識をもっていないと、いつの間にか職場で通用しなくなっていることがあります。
2-1-2.上司や同僚とのコミュニケーション不足
上司や同僚とのコミュニケーションが不足していると、業務の依頼や調整がうまくいきにくいです。手が空いていることが伝わらないため、上司や同僚が業務を誰かに依頼したいと考えていても、候補に挙がりにくくなります。
また、コミュニケーション不足により上司や同僚と良好な人間関係を築けておらず、仕事が回ってきていない可能性もあります。仕事を依頼する際、関係性が良い社員のほうが頼みやすいと感じる上司や同僚もいるからです。
2-2.会社が原因の理由
社員ではなく会社に原因があり、仕事がない状況となっている可能性もあります。会社が原因で社内失業になる理由は、以下の3つです。
- 管理職や上司の管理や指導不足
- 業務量に対する人員過剰
- 企業の戦略や方針の変更
それぞれ解説します。
2-2-1.管理職や上司の管理や指導不足
管理職や上司が社員の業務状況や負担を適切に把握していないと、社員に対する適切な仕事の配分ができません。仕事が終わっても管理職や上司から新しい業務を任されず、手持ち無沙汰になる社員もいるでしょう。
また、管理職や上司が忙しかったり、後輩へのサポート体制が整っていなかったりすると、社員がスキルや知識を身につける機会が少なくなります。結果的に、仕事を十分にこなせない社員が増えて、社内失業が生じている可能性があります。
2-2-2.業務量に対する人員過剰
会社が必要以上に人員を採用してしまうと、現在の業務量に対して社員が多すぎる状態となります。その結果、全員に仕事が配分されず、仕事がない社員が出てきてしまいます。
特定の部署に人員が集中しており手持ち無沙汰の社員がいるなら、人手不足の部署への異動で社内失業を解消しやすくなるでしょう。一方で、会社全体で人員が過剰になっており、多くの部署で社内失業者がいる場合もあります。
2-2-3.企業の戦略や方針の変更
企業が戦略や方針を変更して、従来の業務がなくなることも、社員が社内失業に陥る理由の一つです。
例えば、これまで力を入れていた事業の利益が見込めなくなり、事業を大幅に縮小することがあります。その場合には、従来の業務の多くが不要となり、そのぶんの社員の仕事が減少するでしょう。
また、企業がIT化によって事務作業の効率化や自動化を実現して、業務量が減少すると、少ない人数で仕事が回るようになります。
いずれの場合も、社員個人の能力に関係なく、仕事がなくなってしまう状態が生じます。
3.仕事がない状況から抜け出すための方法
仕事がない状況から抜け出すための方法は4つあります。
- 現状のスキルや業務状況を整理する
- 上司に相談して仕事を依頼してもらう
- コミュニケーションを積極的に取る
- 部署やポジションの異動を検討する
それぞれ解説するので、できそうな方法から試してみましょう。
3-1.現状のスキルや業務状況を整理する
仕事がない状況から抜け出すために、自分の現状のスキルや業務状況を整理してみましょう。整理する過程で、自分の強みや興味がわかれば、自分に合った業務やプロジェクトはどれか判断しやすくなります。
スキルを活かして会社へどのように貢献できるかが明確になるため、より前向きに仕事に手を上げられるようになるでしょう。
3-2.上司に相談して仕事を依頼してもらう
現在手が空いている状況や自分のスキルを上司に適切に伝え、仕事を任せてもらえないか相談することも、社内失業を抜け出す方法の一つです。
忙しさのあまり社員が社内失業の状態にあることに気付いていない上司もいるため、自分から行動することで仕事を振ってもらえる可能性が高まります。
また、場合によっては、自分の業務状況について上司からフィードバックを受け取り、仕事を得るために改善したほうが良い点を尋ねてみることもおすすめです。
3-3.コミュニケーションを積極的に取る
部署内の上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取ると、新たな仕事を見つけられる可能性があります。普段から話しやすい関係があると、周囲からも気軽に仕事を頼めるようになるためです。
また、部署内で定期的なミーティングを設定し、自分の状況や業務の進捗を振り返る機会を持つことで、仕事をもらいやすくする方法もあります。
コミュニケーションを通じて新たな仕事を頼まれたら、最初は些細な仕事であっても真剣に取り組むことが大切です。真摯に仕事に向き合う姿を見せることで、上司や同僚が誰かに仕事を頼みたいときに任せてもらえる可能性が高くなります。
3-4.部署やポジションの異動を検討する
自分のスキルをより活かせる部署やポジションがあるなら、異動希望を出せないか検討してみましょう。今の部署では出会えなかった新しい役割が見つかることもあります。
上司や同僚と良好な関係が築けず、仕事を適切に振ってもらえない人は、異動によって人間関係がリセットされ、仕事がない状況から抜け出せる可能性もあります。
なお、異動を申し出る際は、決算期など会社が忙しい時期を避けると、上司に話を聞いてもらいやすいでしょう。
4.仕事がないときにやってはいけないこと
仕事がないときにやってはいけないことは、以下の3つです。
- 自分だけで解決しようとする
- 他人の仕事に干渉する
- 職務を放棄する
それぞれ解説します。
4-1.自分だけで解決しようとする
仕事がない状態を自分だけで解決しようとせず、上司や同僚などに相談し、協力してもらいながら解決策を模索するようにしましょう。自分だけで解決しようとすると、社内失業の原因を見誤る可能性があります。
会社全体の業務量や人員配置などを社員が把握するのは難しいです。そのため、本来は会社の人員配置が原因であるにも関わらず、自分のスキル不足が原因であると判断してしまうこともあるでしょう。
上司や同僚などと適切にコミュニケーションを取ることで客観的な意見を聞けるため、自分か会社のどちらに原因があるのか判断できて、適切な対応を取りやすくなります。
4-2.他人の仕事に干渉する
仕事がなく時間があるからといって、他人の仕事に無断で口を出したり、干渉したりすることは避けましょう。干渉した相手のモチベーションが下がり、社内で対立が生まれる可能性があるためです。
また、余計なことをする人という誤解や評判が生まれて、より仕事が得られにくくなることもあります。
会社内では業務の領域や役割を尊重し、自分に割り当てられた仕事に集中することが大切です。
4-3.職務を放棄する
仕事がないためひんぱんに会社を休んだり早退したりしていると、職場での信頼を失う原因となります。信頼を失うと会社や上司からの評価が下がり、さらに仕事を振ってもらいにくくなるでしょう。
暇だからといって仕事中にスマートフォンをいじったり、職場のパソコンでネットサーフィンしたりすることも、信頼を失う原因になりやすいです。
なお、職務を放棄する姿を見ている周囲の社員が「頑張らなくても給与がもらえる」と考えてしまう可能性もあります。他の社員のモチベーションを下げる原因となりうるため、仕事がなくても職務を放棄することはやめておきましょう。
5.仕事がない状況の人からよくある質問
仕事がない状況の人からよくある質問は、以下の2つです。
- 仕事がなくて帰りたい場合は帰っても良い?
- 仕事でやることがないから辞めても良い?
それぞれへの回答を詳しく紹介します。
5-1.仕事がなくて帰りたい場合は帰っても良い?
定時を過ぎていれば帰っても問題ありませんが、定時前であれば帰らずに、上司や同僚に手伝える仕事はないか相談しましょう。手が足りてないときに、新しい業務を任せてもらえる可能性があります。
相談しても仕事が見つからない場合は、業務改善について検討したり、今までのフィードバックや業務のノウハウをまとめたりすることがおすすめです。
なお、定時になり先に帰るときは、上司や同僚などにしっかりと挨拶することも大切です。挨拶せずに帰ってしまうとマナーを知らない人と思われ、上司や同僚からの評価に影響してしまいます。
5-2.仕事でやることがないから辞めても良い?
仕事がない場合は、すぐに辞めるのではなく、まずは仕事がない状態を改善するために行動することが重要です。自分が社内失業になっている理由を見極め、スキルや経験を見直したり、上司や同僚に相談したりする必要があります。
行動しても現状や辞めたい気持ちが変わらない場合は、仕事を続けながら転職活動することを検討しても良いでしょう。自分のスキルを活かせる新しい職場が見つかれば、仕事を任されるようになり、日々やりがいをもって働けます。
しかし、転職活動に慣れていない人は、仕事の見つけ方や面接の対策方法がわからない場合も多いかと思います。転職活動の進め方に不安がある人は、転職のプロに相談することがおすすめです。
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6.まとめ
社内失業とは、会社の正社員であるのにも関わらず、仕事を任されていない状態のことです。
社内失業には、スキルが業務と合っていないといった社員が原因となっている場合と、業務量に対して過剰に人員を配置しているといった会社が原因となっている場合があります。
自分だけで社内失業の問題を解決しようとすると原因を見誤る可能性があるため、上司や同僚と積極的にコミュニケーションを取りながら解決策を模索する必要があります。
解決のために行動しても状況が改善しないなら、自分のスキルを活かして活躍できる職場への転職も視野に入れましょう。
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