履歴書・職務経歴書を用意
更新日:2024年11月01日

履歴書と職務経歴書は両方必要?役割や記載事項の違いを解説

履歴書と職務経歴書は両方必要?役割や記載事項の違いを解説

この記事で分かること

  • 履歴書は応募者のプロフィールを簡潔にまとめた書類で、応募者の基本情報を伝える役割がある
  • 職務経歴書はこれまでの職歴を詳細に記した書類で、応募者の実務能力や実績などを伝える役割がある
  • 求人募集中の企業は履歴書と職務経歴書の両方を求めることが多い
  • 履歴書と職務経歴書の記載事項で重複している項目は、それぞれ記載方法や文章量が異なる

※この記事は6分で読めます。

「転職活動では履歴書と職務経歴書の両方が必要?」
「履歴書と職務経歴書の違いは?」
など、履歴書と職務経歴書に関して疑問を持つ方もいるでしょう。

「履歴書」とは応募者のプロフィールを簡潔にまとめたもので、「職務経歴書」は応募者の職歴を詳細に記した書類です。一般的には両方の書類の提出を求める企業が多い傾向にあります。

今回は、履歴書と職務経歴書の役割や記載事項の違い、書き分け方などを解説します。この記事を読めば、履歴書と職務経歴書のことがよくわかり、転職活動の参考にできます。

1.転職活動では履歴書と職務経歴書の両方が必要?

転職活動では、履歴書と職務経歴書の両方を企業に提出するのが一般的です。

なかには履歴書のみの提出で良しとする企業もありますが、求人募集中の企業の多くは、応募者に対して履歴書と職務経歴書の双方を提出するよう求める傾向にあります。

また、履歴書と職務経歴書は、それぞれ以下のように役割が異なります。

  • 履歴書:応募者の学歴・経歴などの基本情報や概要を把握するための書類
  • 職務経歴書:経歴の詳細や仕事での実績を示すための書類

転職活動においては、履歴書だけでは自身が持つスキルや経験を企業に伝えきれない可能性があります。自身の魅力を十分にアピールするためにも、状況に応じて履歴書と合わせて職務経歴書も有効活用するよう心がけましょう。

2.履歴書と職務経歴書それぞれの役割の違い

ここでは、履歴書と職務経歴書の役割の違いを詳しく解説します。

2-1.履歴書の役割

履歴書は、応募者のプロフィールを簡潔にまとめた書類であり、応募者の基本情報や経歴を企業に伝える役割があります。

履歴書に記入する一般的な内容として、以下のような項目が挙げられます。

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • 学歴
  • 職歴
  • 資格・免許

この他、履歴書には志望動機や自己PR欄も設けられているため、企業は応募者の履歴書を確認することで、自社への理解度や入社意欲の高さを測ることができます。

履歴書のテンプレートにはさまざまなものがありますが、基本的な記入項目や記入方法はどの履歴書を使用してもほとんど変わりません。履歴書の詳しい書き方を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

2-2.職務経歴書の役割

職務経歴書は、応募者の職歴やスキルを詳細に記した書類であり、応募者の実務能力や過去の実績を企業に伝える役割があります。

職務経歴書に記入する一般的な内容として、以下のような項目が挙げられます。

  • 職務要約、職務概要
  • 勤務中の企業
  • 職歴
  • 活かせる知識・能力
  • 資格・免許
  • 自己PR

上記のように、職務経歴書には履歴書には設けられていない自身の職務の詳細を細かに記す項目が多いです。

そのため、企業は応募者の職務経歴書を確認することで、その応募者が自社の業務に必要な経験やスキルを持っているか否かを判断することができるのです。

職務経歴書にもフォーマットやテンプレートは複数ありますが、履歴書と比較すると、職務経歴書は記入方法の自由度が高い傾向にあります。職務経歴書の書き方や作成のコツについては、以下の記事を参考にしてください。

3.履歴書と職務経歴書それぞれの記載事項の違い

次は、履歴書と職務経歴書の記載事項の違いを、表を使って比べてみましょう。それぞれの主な記載事項の有無は、以下のとおりです。

記載事項 履歴書 職務経歴書
日付
氏名
生年月日 ×
住所
電話番号
学歴 ×
職歴
免許・資格
志望動機
自己PR
趣味・特技 ×
本人希望欄 ×
職務要約 ×
転職・退職理由 ×
活かせる能力 ×

※◯:記載、△:記載する場合もある、×:記載不要

このように、履歴書と職務経歴書では、記載事項が一致する項目と、片方のみでしか記載が必要ない項目とがあります。

使用するフォーマットによって具体的な記載事項は異なるので、自身の魅力が企業に伝わりやすい形式を選ぶことが大切です。

4.履歴書と職務経歴書の書き分け方

履歴書と職務経歴書は記載事項が被る項目がありますが、同じ項目でもそれぞれの記載方法が異なることがあります。ここでは、以下の4つの項目について履歴書と職務経歴書の書き分け方を解説します。

  • 職歴欄
  • 資格・免許欄
  • 自己PR
  • 志望動機

それぞれの正しい書き方を詳しく見ていきましょう。

4-1.職歴欄

履歴書の職歴欄は、入退社した年月と企業を簡潔に記載します。年数は西暦と和暦のどちらでも構いませんが、履歴書と職務経歴書で統一させることが大切です。

【職歴欄:履歴書の見本】

学歴・職歴
平成◯◯ 4 株式会社◯◯ 入社
令和◯ 8 株式会社◯◯ 退社

一方、職務経歴書の職歴欄は入退社の年月だけでなく、会社の事業概要や配属部署、担当業務、具体的な成果などを詳しく記載する必要があります。

文章ですべての情報を羅列するとわかりづらくなるため、見出しや箇条書きなどを使用し、一目で理解しやすい構成にしましょう。

【職歴欄:職務経歴書の見本】

年月 職歴

平成◯◯年4月〜現在
株式会社◯◯(本社◯◯市、従業員◯◯◯名)【事業内容】住宅販売・不動産業
◯◯支店/営業部
【業務内容】
  • 展示場来場者への接客、反響営業
  • 既存顧客のフォロー
  • 集客業務

【担当顧客数】
  • 展示場来場者約xx件/月
  • 一般家庭約xx件/月

【営業スタイル】
  • 新規(xx%):展示場来場者への接客、反響営業
  • 既存(xx%):定期的な情報提供、アフターフォロー

【売上実績】
  • 令和◯年度:◯件(x,xxx万円)、達成率:xxx%
  • 令和◯年度:◯件(x,xxx万円)、達成率:xxx%
  • 令和◯年度:◯件(x,xxx万円)、達成率:xxx%

4-2.資格・免許欄

履歴書の資格・免許欄は、資格や免許を取得した年月と資格名を簡潔に記載します。資格名は略称でなく、正式名称で記載することが原則です。

【 資格・免許欄:履歴書の見本】

資格・免許
平成◯◯ 2 普通自動車第一種運転免許 取得
令和◯ 3 日商簿記検定試験3級 合格
令和◯ 5 宅地建物取引士登録(登録済)
令和◯ 10 TOEIC Listening & Reading Test 700点 取得

職務経歴書の資格・免許欄は、入力欄が用意されていないテンプレートが多いため、必要に応じて自身で入力箇所を作成し、資格名・取得日の順で記載しましょう。

また、取得に向けて勉強している資格があれば、記入しても構いません。応募先の企業の仕事に関連する資格を記載することで、入社意欲のアピールにつながる可能性があります。

受験日がすでに決まっている場合は、あわせて記載しておきましょう。

【 資格・免許欄:職務経歴書の見本】

資格・免許
  • 普通自動車第一種運転免許(平成◯◯年2月取得)
  • 日商簿記検定3級(令和◯年3月合格)
    ※日商簿記検定試験2級(令和◯年◯月受験予定)
  • 宅地建物取引士登録 (令和◯年5月登録済)
  • TOEIC Listening & Reading Test 700点(令和◯年10月取得)

4-3.自己PR

履歴書の自己PR欄には十分なスペースがないため、短く簡潔に記述するよう心がけましょう。自身の過去の経験や現在のスキルが、応募企業のポジションにどのように合致するかを示すことが重要です。

一方、職務経歴書の自己PR欄には、これまでの実績や成果を具体的に記載することが大切です。

数値やデータを有効活用して「新規顧客の獲得数」や「売上目標の達成率」などを記載すると、自身の能力や実績をよりわかりやすく企業に伝えられるでしょう。

この他、「問題解決能力」「継続性」「企画提案力」など、職務に直結する自身の強みを端的に表す方法も効果的です。

自己PRを記載する際は、それぞれの応募書類の特性に合った適切な内容を考え、自身の価値を明確に採用担当者に伝えることが大切です。

4-4.志望動機

履歴書の志望動機欄には、簡潔かつ明確に志望動機を記載しましょう。以下のような3段構成を意識すると、内容がまとまりやすくなります。

  • 志望理由
  • 志望理由に至るエピソード
  • 入社後に取り組みたいこと・貢献できること

志望動機は履歴書に記載するのが一般的なので、職務経歴書には書かなくても問題ありません。ただし、履歴書で入社意欲をアピールしきれない場合は、職務経歴書に志望動機を記載するのも手です。

もし職務経歴書に志望動機欄を設ける場合は、自身の経験や成果と結びつけて、履歴書よりもさらに詳細な志望動機を記載することが大事です。

「応募企業に興味を持つきっかけとなったエピソード」や「入社後に貢献できること」などを具体的に記し、企業に入社意欲の強さをアピールしましょう。

履歴書と職務経歴書のいずれの場合においても、応募するポジションや企業の特徴に合わせた志望動機を作成し、採用担当者に自身の熱意を伝えることが重要です。

5.履歴書と職務経歴書に関するよくある質問

最後に、履歴書と職務経歴書に関するよくある質問に回答します。

  • 転職活動で履歴書と職務経歴書はどちらが重要ですか?
  • 履歴書だけの提出では不十分ですか?
  • 履歴書や職務経歴書はパソコンか手書きどちらが良い?

気になる箇所がある方は、内容を確認してみてください。

5-1.転職活動で履歴書と職務経歴書はどちらが重要ですか?

履歴書と職務経歴書の重要度に優劣はありません。どちらも採用を左右する重要な書類のため、これまでの経験や成果を振り返り、自身の魅力が伝わる内容を記載しましょう。

5-2.履歴書だけの提出では不十分ですか?

応募企業が履歴書と職務経歴書の両方の提出を求めている場合は、履歴書だけの提出では不十分です。

ただし、履歴書のみの提出で良いとしている求人へ応募する場合は、履歴書のみの提出で問題ありません。

履歴書で職務の詳細や実績を十分に表現できないようであれば、履歴書と合わせて職務経歴書も用意することをおすすめします。

5-3.履歴書や職務経歴書はパソコンか手書きのどちらが良い?

履歴書と職務経歴書は、基本的に手書きとパソコンのどちらで作成しても構いません。ただし、それぞれに以下のようなメリット・デメリットがあるため、良し悪しを理解し、どちらで作成するのかを選択しましょう。

作成方法 メリット デメリット
手書き
  • 熱意や丁寧な印象を伝えられる可能性がある
  • 作成に手間と時間がかかる
  • 内容を修正しづらい
  • 読みにくい文字ではマイナス評価になる可能性がある
パソコン
  • 効率的に書類を作成できる
  • レイアウトの自由度が高い
  • データを保存し、他社への応募にも使える
  • 修正・更新しやすい
  • 変換ミスによる誤字が起こりやすい
  • パソコンの扱いに不慣れな方は作成が難しい
  • 特殊文字を打てない可能性がある

ただし、企業から作成方法が指定されている場合は、必ず指定の方式にしたがって書類を作成しましょう。

6.まとめ

履歴書とは、応募者のプロフィールを簡潔にまとめた書類です。一方、職務経歴書とは、業務実績や能力など、応募者の過去の職歴を詳細に記した書類を指します。

一般的に、求人募集中の企業の多くは履歴書と職務経歴書の両方の提出を求める傾向にあります。そのため、転職活動においては、それぞれの書類の役割や書き方のポイントを正しく把握しておくことが大切です。

過去の仕事経験を振り返り、自身の強みや魅力を明確に応募書類に落とし込むことができれば、きっと採用につながる完成度の高い履歴書・職務経歴書を作成できるはずです。

応募書類の作成方法がわかったら、次は実際に求人に応募してみましょう。

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