履歴書の証明写真を撮る際の服装は?選び方や撮るときのポイントを解説

この記事で分かること
- 採用担当者は履歴書の証明写真で応募者の印象を読み取るため、服装や髪型は清潔感を意識することが大切
- 履歴書の証明写真は、スーツやジャケットなど、ビジネスシーンにふさわしい服装で撮る
- 履歴書の証明写真では、採用担当者に良い印象を与えられるよう自然な笑顔を意識する
※この記事は6分で読めます。
「履歴書の証明写真を撮るときの服装は?」
「服装で良い印象を与えるためのポイントは?」
など、履歴書の証明写真を撮る際の服装に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
履歴書の証明写真は、第一印象を決める要素の一つであるため、服装にも配慮することが大切です。
今回は、履歴書の証明写真を撮る際にどのような服装を選べばよいか、写真撮影時に気をつけたいポイントなどを詳しく解説します。この記事を読めば、履歴書の証明写真に適した服装の選び方がわかり、印象の良い写真を撮影できるでしょう。
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1.履歴書の証明写真の重要性
履歴書にある情報の中で第一印象に大きく影響するのが証明写真です。採用担当者は、髪型や服装、表情などから応募者の印象を読み取っています。重視されているのは顔立ちではなく、清潔感や企業の雰囲気にあっているかなどです。
履歴書の証明写真でどのような印象を与えるかが、面接の合否に影響することもあります。例えば、清潔感のない身だしなみで撮った写真や強い加工の入った写真を履歴書に使うと、社会人としてのマナーが身についていないという印象を与えるかもしれません。
そのため、履歴書には「採用担当者に良い印象を持ってもらえるか」に配慮した写真を使うことが大切です。
2.履歴書の証明写真を撮る際の服装選び
ここでは、履歴書の証明写真を撮る際の服装の選び方について詳しく解説します。
2-1.企業の雰囲気や社風にあわせて選ぶ
履歴書の証明写真を撮る際の服装は、応募する企業の雰囲気や社風にあわせて選ぶことが大切です。証明写真を通じて、企業の雰囲気を理解しようとしている姿勢を示せるためです。
例えば、銀行業界であれば、ダークカラーの落ち着いた色柄のスーツを着用することで、堅実さや信頼感をアピールできます。
ただし、雰囲気がそれぞれ異なる企業を複数受ける場合、企業ごとに証明写真を撮り直すのは大変です。この場合は、シンプルなスーツやジャケットなど、どの企業に提出しても問題ない服装で撮ることをおすすめします。
2-2.スーツやジャケットを選ぶ
履歴書の証明写真を撮る際は、面接に行く場合と同じで、スーツやジャケットの着用が基本です。ワイシャツやブラウスなどのインナーのみでは、カジュアルな印象が強くなるため、ビジネスシーンにふさわしくありません。
スーツ・ジャケットの色柄は、落ち着いたものを選びましょう。
ネイビーやチャコールグレーなどのダークカラーは、さまざまな形・デザインのインナーやネクタイとあわせやすく、着回ししやすいというメリットがあります。ブラックでも問題はありませんが、冠婚葬祭をイメージさせるため、ブラック以外をおすすめします。
また、目立つ柄は統一感を調整しにくいうえ、カジュアルな印象が強くなり、応募する企業の雰囲気によっては好まれないため避けましょう。
さらに、証明写真は上半身しか写らないものの、サイズが大きすぎるとだらしない印象を、小さすぎると窮屈な印象を与える可能性があります。そのため、自分の身体にあったサイズを選ぶことが重要です。
2-3.インナーは白など明るい色がおすすめ
インナーには、白や淡いブルーなどの明るい色がおすすめです。明るい色のインナーは清潔感が伝わりやすい特徴があります。特に白のインナーは、写真を撮る際にレフ板のような効果を発揮し、顔色が明るく見えます。
なお、白といっても、グレーがかった「オフホワイト」や、クリーム色が混じった「アイボリー」など、色味はさまざまです。自分に似合う白を選べば、顔色がより明るく見えたり、全体の印象が引き立ったりする効果があります。
また、ビジネスシーンには、襟のあるインナーが適切とされています。男性の場合、おしゃれさを重視したボタンダウンではなく、レギュラーカラーやワイドカラーがおすすめです。
女性の場合、レギュラーカラーやスキッパーカラー、ブラウスでも問題ありません。ただし、スキッパーカラーやブラウスを選ぶ場合は、だらしない印象を与えないよう、首元が開きすぎないものを選びましょう。
2-4.ネクタイはシンプルで落ち着いたものを選ぶ
ネクタイは、派手な色柄だと悪目立ちする可能性があるため、シンプルで落ち着いたものを意識して選びましょう。
色はブルー系であればネイビーやダークブルー、レッド系であればエンジやボルドー、イエロー系であればダークイエローやキャメルなどが一般的です。
ただし、ブラックやホワイトのネクタイは、冠婚葬祭をイメージさせ、ビジネスシーンには向かないため、避ける必要があります。
また、柄は無地や斜めのストライプ、小紋柄、細かいドットなどが落ち着いていておすすめです。反対に避けたほうがよい柄には、大きめのチェック柄や草花のようなペイズリー柄があります。
2-5.ピアス等のアクセサリーはしない
履歴書の証明写真を撮る際は、ピアスやネックレスなどのアクセサリーはしないほうがよいでしょう。
小ぶりのピアスやネックレスであれば、それほど目立たないため、つけたままで問題ない場合もあります。しかし、アクセサリーの大きさやデザインによっては、ビジネスシーンにふさわしくない派手な印象を与える点に注意が必要です。
また、そもそも採用の場面に限らず、アクセサリーの着用を禁止している企業もあります。応募する企業がアクセサリーの着用を禁止しているかがわからない場合は、アクセサリーをせずに写真を撮ると安心です。
3.履歴書の証明写真を撮るときはヘアメイクにも力をいれる
履歴書の証明写真において、清潔感や雰囲気は服装だけでなく、髪型にも表れます。そのため、履歴書の証明写真を撮る際は、ヘアメイクにも配慮することが大切です。具体的にどう気をつけるべきか、確認していきましょう。
3-1.長い髪や顔周りの髪はすっきりまとめる
履歴書の証明写真を撮る際は、顔や表情が見えやすい髪型にすることが基本です。耳やおでこが見えていると、すっきりとした印象を与え、顔色も明るく見えます。
一方で、長い髪を下ろした状態や顔周りの髪がまとまっていない状態では、清潔感が損なわれることがあります。特に前髪は、長さや分厚さによっては顔に影ができやすかったり、幼い印象を与えたりするでしょう。
そのため、「長い髪は後ろで1つにまとめる」「前髪は横に流す」「顔に影ができないよう顔周りの髪はピンでとめる」など、顔や肩に髪がかからないよう工夫することが大切です。
3-2.短い髪は顔がしっかり見えるようにセットをする
短い髪の場合も、顔や表情の見えやすさを意識することは変わりません。
目にかかる前髪や長い襟足により、清潔感が損なわれる可能性があります。また、顔周りの髪がまとまっていないと、顔に影ができやすく、顔色が暗くなってしまいます。
そのため、顔周りの髪は耳にかける他、スタイリング剤を使ってセットしたりピンでとめたりしましょう。
なお、一見おしゃれに感じられる無造作ヘアや髪を過度に立てたスタイルは、人によっては寝ぐせととらえられることがあります。履歴書の証明写真を撮る際は、自然な髪型を意識しましょう。
3-3.ナチュラルメイクを心がける
採用の場面では、ナチュラルメイクが基本です。華やかなアイメイクや色の濃いチーク・リップ、カラーコンタクトなどは避けましょう。
ただし、写真を撮る際にメイクの色味が薄すぎると、写真撮影時の光によって色が飛ぶ可能性があります。色が飛んでしまうと、余計に顔色が悪く見えてしまうかもしれません。
そのため、ただメイクを薄くするのではなく、血色感のあるナチュラルメイクにすることが大切です。
眉毛は、ブラウンやグレーなど、髪色に近い自然な色にしましょう。アイシャドウは、ラメ感やパール感の強いものは避け、マットな質感のものがおすすめです。
また、まつ毛エクステやつけまつ毛など、ボリューム感のあるまつ毛メイクは避ける必要があります。
チークは、ピンクやオレンジがおすすめです。リップは、ピンク系やベージュ系、コーラル系を選ぶと、血色良く仕上がります。なお、チークとリップは、自分の肌に似合うものを選ぶことが大切です。どちらも濃く塗りすぎないよう注意しましょう。
4.履歴書の証明写真を撮るときのポイント
履歴書の証明写真は、自然な笑顔で撮ることで、良い印象を与えられます。口を閉じ、口角を上げた自然な笑顔を意識しましょう。
真顔や口角が下がった表情だと、不愛想に感じられて、印象が悪くなる可能性があります。歯を見せて笑うのも、カジュアルな印象が強くなるため避けたほうが無難です。
なお、履歴書の証明写真を撮る方法は主に3つあります。ここからは、方法別で気をつけたいポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
4-1.写真館で撮ってもらう場合
写真館では、証明写真の用途に応じて、服装や髪型、表情などについてプロがさまざまなアドバイスや指示をしてくれます。基本的には、プロのアドバイス・指示に従って撮影すれば問題ありません。
また、写真館では、与えたい印象や志望する業界にあわせたアドバイスをくれる場合があります。そのため、どういう印象を与えたいか、どのような業界に応募するかなどを事前に伝えておくと、よりイメージにあった写真に仕上がるでしょう。
4-2.証明写真機で撮る場合
証明写真機で撮る場合、カメラや光の状態などをある程度自分で整える必要があります。
撮影前にカメラのレンズ付近が汚れていないかを確認し、必要に応じてやわらかい布でレンズをきれいに拭いておきましょう。レンズ付近に汚れがついていると、写真の一部がぼやけたり黒い点が映ったりするなど、仕上がりに影響が出ます。
また、カメラに映らないところで白い紙やハンカチを持つと、レフ板のような効果を発揮し、顔が明るくはっきり映るようになります。白い紙やハンカチは、膝に置くより、光が反射しやすい胸のあたりで持つことがおすすめです。
4-3.スマートフォンで撮る場合
スマートフォンで撮る場合、背景や照明、撮影する角度などに気をつける必要があります。
背景は無地で、白かグレーの壁が理想です。白かグレーの壁がない場合は、撮影する場所の壁に白い紙を貼りつけて対応しましょう。
照明は、複数使うと照明の角度によって影ができるため、1つに絞ることをおすすめします。
ただし、スマートフォンのフラッシュは、顔の近くに光が強く入りすぎるため、顔が青白く見えたり明るさが均一にならなかったりします。そのため、スマートフォンのフラッシュとは別に照明を準備したほうがよいでしょう。
また、照明とあわせてレフ板を活用し、顔を明るく見せることが大切です。レフ板は白い紙やハンカチで代用できます。
さらに、スマートフォンの機種によりますが、インカメラは通常のカメラより画質が落ちやすいため、通常のカメラで撮りましょう。スマートフォンを手にもって撮影する場合は、肩と同じ位置もしくは肩よりも少しだけ高い位置でカメラを持つと自然です。
スマートフォンで撮影した写真は手軽に編集・加工できますが、目を大きくするといった編集・加工のしすぎはビジネスシーンにふさわしくない印象を与えるため、注意しましょう。
なお、スマートフォンで撮影した写真は、証明写真のサイズにカットしたうえで、家庭用のプリンターやコンビニのマルチコピー機などで印刷できます。
5.履歴書の証明写真に関するQ&A
履歴書の証明写真に関してよくある疑問を紹介します。同じ疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
5-1.1年前に撮った証明写真を使ってもよいですか?
履歴書の証明写真は、3ヵ月以内に撮ったものを使いましょう。履歴書の証明写真は、本人確認の意味もあります。そのため、写真と実物の印象が大きく変わる場合は、履歴書に適切とはいえません。
また、実物との印象が大きく変わらないからといって、1年前に撮った証明写真でもよいわけではありません。自分では変化がないと感じても、客観的に見ると印象が変わっている可能性があります。
もし3ヵ月以内に撮影した証明写真がないのであれば、新しく撮り直しましょう。
5-2.証明写真のサイズを教えてください。
履歴書に使う証明写真の規定サイズは「縦40mm×横30mm」です。
ただし、履歴書の写真貼付欄には「縦36〜40mm×横24〜30mm」と書いてあることが多く、記載されている範囲内であれば問題ありません。
写真館で撮影する場合は、履歴書用の証明写真であることを伝えましょう。証明写真機で撮影する場合には、サイズの選択肢から履歴書用を選ぶ必要があります。
5-3.めがねをかけたまま証明写真を撮ってもよいですか?
履歴書の証明写真は、めがねをかけたまま撮影しても問題ありません。ただし、デザインが華やかな印象のめがねは避けましょう。
また、航空業界や美容関係など、めがねの着用を禁止している企業もあります。応募要項を確認し、応募する企業がめがねを禁止している場合は、履歴書の証明写真もめがねを外して撮ったほうがよいでしょう。
6.まとめ
履歴書の証明写真で第一印象が決まるうえ、与える印象によっては合否に影響が出る可能性があります。そのため、清潔感のある服装や髪型を意識することが大切です。
また、服装や髪型と同様に、表情によっても印象が大きく変わるため、自然な笑顔を心がけましょう。
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