履歴書は手書き?パソコン?どちらで作成するのがよいか、メリット・デメリットを解説

この記事で分かること
- 履歴書は、企業から指定がなければ、手書きとパソコンのどちらで作成してもよい
- 歴史のある企業や保守的な企業では、手書きの履歴書が好まれる場合がある
- IT企業やベンチャー企業などの効率性を重視する企業では、パソコンで作成した履歴書が好まれる場合がある
- 履歴書を手書きで作成する場合、黒の油性ボールペンまたは万年筆を使い、丁寧な字を意識する
- 履歴書をパソコンで作成する場合、「明朝体」か「ゴシック体」を使用し、色や下線などの装飾は控える
※この記事は5分30秒で読めます。
「履歴書を作成するのに手書きかパソコンかで迷う……」
「履歴書を手書きで作成する際のポイントを知りたい」
など、履歴書の作成方法に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
履歴書は、手書きとパソコンのどちらで作成してもよいです。ただし、企業から作成方法の指定がない場合に限ります。
今回は、履歴書の作成方法について、手書きとパソコンそれぞれが持つメリット・デメリット、履歴書を作成する際の注意点などを解説します。この記事を読めば、履歴書を手書きとパソコンのどちらで作るかを判断でき、履歴書のスムーズな作成につながるでしょう。
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1.履歴書は手書き・パソコンどちらで作成するのがよい?
履歴書は、手書きとパソコンのどちらで作成してもよいです。ただし、応募する企業から指定がない場合に限ります。
企業は、履歴書の作成方法より履歴書の中身を重視しています。どちらの方法で作成しようと、合否に影響しないことがほとんどです。
そのため、作成方法を指定されていない場合は、「手書きの字で丁寧さをアピールしたい」「パソコンで効率的に作成したい」など、与えたい印象や目的によって選びましょう。
ただし、応募する企業から作成方法を指定されているにもかかわらず、指定されていない方法で作成した履歴書を提出してしまうと、「募集要項を読んでいない」「注意力に欠ける」といった印象を与える可能性があります。
履歴書の作成に着手する前に、手書きかパソコンの指定がないかを確認することが大切です。
なお、業界や職種、企業によっては、作成方法の指定がなくても、手書きがよい場合とパソコンがよい場合に分かれることがあります。それぞれのケースについて詳しくみていきましょう。
1-1.手書きがよいケース
歴史のある企業や保守的な企業、手書きの業務がある業界・職種に応募する場合は、手書きの履歴書が好まれることがあります。
かつては履歴書を手書きで作成することがほとんどであり、歴史のある企業や保守的な企業では役職者の年齢層が高く、その価値観が残っていることがあるためです。
また、手書きの業務がある業界・職種では、手書きで履歴書を作成すると、字の丁寧さや字から伝わる人柄のアピールにつながります。
手書きの履歴書が好まれる可能性のある業界の例を挙げると、以下のとおりです。
- 銀行業界
- 不動産業界
- 教育業界
- 農林水産業
- 士業(弁護士や司法書士などの法律関係) など
上記のように、保守的な企業の多い業界や手書きの業務が多い業界に応募する場合は、履歴書を手書きで作成することがおすすめです。
1-2.パソコンがよいケース
パソコンで作成した履歴書が好まれる企業には以下が挙げられます。
- IT系企業
- 外資系企業
- ベンチャー企業 など
上記のような企業では、効率性を特に重視することがあるため、手書きの履歴書を提出すると、非効率な印象を与える可能性があります。
また、上記のような効率性を重視する企業にくわえて、エンジニアや事務職などの日常業務でパソコンを使う職種に応募する場合の履歴書は、パソコンでの作成をおすすめします。
パソコンで作成した履歴書を提出すれば、基本的なパソコンスキルがあることのアピールにつながるためです。
例で挙げた企業や職種に応募する場合の履歴書は、パソコンでの作成を検討しましょう。
2.履歴書を手書きで作成するメリット・デメリット
ここでは、履歴書を手書きで作成するメリット・デメリットについて解説します。
2-1.手書きで作成するメリット
履歴書を手書きで作成するメリットは以下のとおりです。
- 字の状態から熱意が伝わりやすい
- 字の形や筆跡で人柄・個性を表現できる
- 字の上手さやきれいさをアピールできる
- パソコンスキルが必要ない
手書きの履歴書が読みやすい字やきれいな字で書かれていると、時間と手間をかけて作成した熱意が伝わりやすいうえ、字によって「几帳面」「丁寧」といったよい印象を与えられます。
また、手書きの業務がある業界・職種では、字の上手さやきれいさのアピール材料としても手書きの履歴書が効果的です。
その他、パソコンの扱いに慣れていなかったり自信がなかったりする方でも作成できることも、履歴書を手書きで作成するメリットの一つです。
2-2.手書きで作成するデメリット
履歴書を手書きで作成するデメリットには以下が挙げられます。
- 作成に時間と手間がかかる
- 字が丁寧ではない場合はマイナスの印象を与える可能性がある
- パソコンスキルがないと判断される可能性がある
履歴書を手書きする場合、作成に時間と手間がかかることがデメリットです。1社ごとに作成する必要があり、1文字でも間違えれば最初からやり直さなければなりません。
また、字をきれいに書けない場合、雑な印象を与える可能性があり、手書きの業務がある業界・職種では評価が低くなることも考えられます。
もし、日常業務でパソコンを使う企業・職種へ応募するのであれば、手書きの履歴書だとパソコンスキルがないと判断される可能性もあるため、注意が必要です。
3.履歴書をパソコンで作成するメリット・デメリット
ここでは、履歴書をパソコンで作成するメリット・デメリットについて解説します。
3-1.パソコンで作成するメリット
履歴書をパソコンで作成するメリットは以下のとおりです。
- 内容の変更や修正を簡単におこなえる
- 字の統一感を出せるため読みやすいと感じてもらえる
- データを保存すれば共通する項目をそのまま活用できる
- メールで簡単に送付できる
- パソコンスキルをアピールできる
履歴書をパソコンで作成する場合、内容の変更や修正、フォントの種類・サイズの変更などを簡単におこなえます。そのため、手書きでの作成に比べて、大幅な時間短縮が可能です。字が崩れることもないため、採用担当者は読みやすいと感じるでしょう。
また、パソコンで作成した履歴書のデータを保存しておけば、氏名・住所・学歴・職歴など、どの履歴書にも共通する項目をそのまま活用できます。複数の履歴書を作成しなければならない場合でも、効率的に作成できる点がメリットです。
さらに、履歴書のメール送付を依頼された場合、手書きの履歴書だとプリンターでスキャンしてデータ化する手間がかかりますが、パソコンで作成した履歴書は簡単にメール送付できます。
パソコンを業務で使う企業・職種への応募であれば、パソコンスキルがあることのアピールにつながる点もメリットの一つです。
3-2.パソコンで作成するデメリット
履歴書をパソコンで作成するデメリットには以下が挙げられます。
- チェックが甘くなる
- 誤字脱字が起きやすい
- 人柄や個性を表現しにくい
- 紙で提出する際は印刷の手間がかかる
- パソコンスキルがないと作成が難しい
パソコンは入力や修正が簡単におこなえるため、手書きのときほど慎重にならないことがあるでしょう。そのため、誤字脱字といったミスが起こりやすく、ミスに気付きにくいというデメリットがあります。
また、手書きの字のように人柄や個性を表現しにくく、他の応募者と差別化することが難しい点もデメリットの一つです。
さらに、パソコンで作成した履歴書は簡単にメール送付できる反面、紙での提出を求められた場合、印刷の手間がかかります。自宅にプリンターがない場合は、コンビニエンスストアや役所など、自宅以外に出向く必要が生じてしまいます。
普段パソコンを使わない方にとっては、手書きよりパソコンで作成するほうが難しく感じられることもあるでしょう。
4.履歴書を手書きで作成するときの注意点
ここでは、履歴書を手書きで作成するときの注意点を3つ紹介します。
4-1.丁寧な字で書く
履歴書を手書きで作成する際、採用担当者が読みやすいと感じる丁寧な字で書くことを意識しましょう。
癖の強い字や雑な字は、採用担当者が読みにくいと感じるうえ、丁寧さや誠実さに欠ける印象を与える可能性があります。
もともと字がきれいな方でも、履歴書を作成する際は、筆圧を均一にしたり字のバランスを取ったりするなど、いつも以上に丁寧な字を心がけることが大切です。
4-2.黒のボールペンまたは万年筆を使う
手書きの履歴書には、黒の油性ボールペンまたは万年筆を使いましょう。
水性ボールペンはにじみやすく、消せるボールペンやシャーペンだと提出までに字が消えてしまう可能性があります。
また、ビジネスシーンでは黒色の筆記具の使用が一般的です。ビジネスマナーを押さえていることをアピールするためにも、黒以外の色は避けましょう。
4-3.誤字脱字や書き間違いに気をつける
履歴書を手書きで作成する際、誤字脱字や書き間違いがないよう、慎重に書き進める必要があります。
修正液や修正テープを使って修正することは、ビジネスマナーの観点から好ましくないとされています。1ヵ所でも間違えたら、新しい用紙に最初から書き直しましょう。
なお、もし用紙が企業指定のもので1枚しかないのであれば、二重線で誤字を消して訂正印を押す方法があります。修正方法が指定されていることもあるため、注意事項をよく確認することが大切です。
5.履歴書をパソコンで作成するときの注意点
ここでは、履歴書をパソコンで作成するときの注意点を4つ紹介します。
5-1.読みやすいフォントを選ぶ
履歴書をパソコンで作成する場合、読みやすいフォントを選びましょう。
具体的には「明朝体」や「ゴシック体」などがおすすめです。読みやすいフォントとして、ビジネス文書にもよく使われています。
また、履歴書内ではフォントを統一することが大切です。複数のフォントを使うと統一感がなく、雑な印象を与える可能性があります。
なお、筆書体や手書き風など、個性的なフォントは避けましょう。人によっては読みにくいと感じる他、誠実さに欠ける印象を与えるかもしれません。
5-2.色の使用は控える
履歴書の字は黒一色に統一し、他の色の使用は控えましょう。
履歴書をパソコンで作成する場合、人柄や個性を表現しにくいことから、字の色を変えたり下線を引いたりするなどの装飾で差別化したいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、履歴書はあくまでもビジネスにおける公的な書類です。黒以外の色がついた字はもちろん、下線や太字などの装飾も避けておきましょう。
5-3.スペルミスや誤字脱字に気をつける
履歴書をパソコンで作成する場合、手書きと同様にスペルミスや誤字脱字に気をつけましょう。
パソコンは簡単に修正できることから、手書きに比べて作業の慎重さを欠いてしまう場合があるため、ミスが起こりやすくなります。
フォントの種類やサイズが統一された字はスペルミスや誤字脱字が目立ちにくく、ミスに気付けないことがあります。
そのため、履歴書が完成したら、ミスがないかを確認するために必ず読み直しましょう。
なお、パソコンには、スペルミスや誤字脱字を自動的に補正してくれる機能があり、使用すると効果的です。しかし、補正機能だけでは見つけられないミスもあるため、最終的には必ず自分の目で入念に確認しましょう。
5-4.顔写真は印刷後に貼り付ける
履歴書をパソコンで作成する場合、顔写真は手書きの場合と同様、印刷した履歴書へ直接貼り付けましょう。
作成時に画像データを挿入して印刷したほうが楽に感じられるかもしれませんが、印刷の過程で顔写真の画質が悪くなってしまう可能性があります。
履歴書の顔写真は第一印象に影響するものなので、画質にも細心の注意を払うことが重要です。
なお、履歴書をメール送付する場合は、顔写真のデータを挿入するため、履歴書用に用意したほうがよいでしょう。顔写真のデータは、写真館や証明写真機で入手できます。
また、履歴書にデータを挿入せず、履歴書と顔写真のデータを別々に送付することは、指定がない限り避けてください。受け取った側のデータ整理が大変になり、よい印象にはつながりません。
6.まとめ
履歴書は、企業から作成方法の指定がある場合を除き、手書きとパソコンのどちらを選んでもよいです。
業界・職種や企業によっては、手書きが好まれる場合、パソコンが好まれる場合があります。そのため、応募する業界・職種や企業の特徴にあわせて、作成方法を選ぶことが大切です。
ただし、企業は履歴書の作成方法よりも中身を重視しています。どちらの作成方法を選んでも、履歴書で自分をうまくアピールできるような内容を考えましょう。
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