面接対策
更新日:2025年01月30日

転職における面接の基本的な流れと必ず聞かれる質問と回答例

転職における面接の基本的な流れと必ず聞かれる質問と回答例

この記事で分かること

  • 面接では「自己紹介」「転職理由」「志望動機」「自己PR」「逆質問」を聞かれる
  • 転職面接でよくある失敗は、身だしなみの乱れや長く話しすぎてしまうことなど
  • 回答は端的でわかりやすく、面接官の反応を見ながら話の内容を調整すると良い
  • 面接後には、お礼メールを送り、面接内容を振り返って改善策を考えると良い

※この記事は6分30秒で読めます。

「転職の面接って何を聞かれるの?」
「面接が終わったら何かやることはある?」
など、転職の面接に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

転職の面接では必ず聞かれる質問があり、回答を用意しておくと自分を上手にアピールできます。一方で、事前準備を怠ると、質問に対して適切な回答ができず、不採用になってしまう可能性が高いです。

今回は、転職の面接で必ず聞かれる質問と回答例、よくある失敗、うまく自分をアピールするコツなどを解説します。この記事を読めば、転職の面接に自信を持って臨めるようになるでしょう。

1.転職活動の面接で必ず聞かれる質問と回答例

面接の際、基本的には「自己紹介」「転職理由」「志望動機」「自己PR」「逆質問」の5つを順に聞かれます。各項目の回答例を参考に、自分なりの回答を準備しましょう。

1-1.「簡単に自己紹介をお願いします」

面接官が自己紹介を求めるのは、応募者の人柄やコミュニケーション能力を把握したいからです。

志望動機や転職理由は別に質問が用意されているため、以下の項目の要点を話す必要があります。

  • 挨拶(氏名を名乗る)
  • 現職(離職している場合は前職)の内容
  • 締めの言葉

面接官は、自己紹介の仕方によって説明能力が備わっているかどうかも判断します。相手に要点が伝わりやすいよう、これまでの経験や実績を簡潔にまとめ、1分程度で話しましょう。

【回答例】

自己紹介のお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇(氏名)と申します。

〇〇大学卒業後、〇〇株式会社に営業職として入社し、新規顧客の開拓や既存顧客へのフォローなどの業務をメインに3年間働いていました。一昨年には年間売上目標の1.3倍を超える成果をあげ、業務のなかで顧客との信頼関係を築く重要性を学びました。

昨年からはチームリーダーとして5名のメンバーの育成にも取り組んでいます。

今後はより挑戦的な環境において、前職で得たスキルを活かして成長していきたいと考え、御社に応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。

1-2.「前職を辞めた理由を教えてください」

面接官は、前職の退職理由を通じて「すぐに退職してしまわないか」「自社で前向きに働けるか」を判断しています。

前職への不満を隠しても話に矛盾が生じてしまう可能性があるため、できるだけ素直に伝えることが大切です。

ただし、単に不満を話すだけでは印象が悪くなるだけで、評価にはつながりません。前向きな印象を残すため、不満を改善するためにどのように努力したのかをセットで伝えるように心がけましょう。

【回答例】

前職を辞めた理由は、成長の機会が限られていると感じたためです。業務内容が常に前例踏襲で、かつ12時間以上の勤務が常態化しており、自身のアイディアを活かして新たな業務に挑戦する環境がありませんでした。

自分のスキルを磨き、より幅広い経験を積むことができるよう、業務を効率化する提案をしたものの、受け入れてもらえませんでした。

新たな挑戦を通じて、より一層自分を成長させたいと考え、転職を決意いたしました。

1-3.「志望動機を教えてください」

面接官は、志望動機を通じて、応募者の自社に対する熱意や企業研究の深さを確認したいと考えています。

深い企業研究に基づく志望動機を伝えれば、入社に対する強い熱意があると印象づけることが可能です。

面接官から「転職できればどこでもよさそう」「すぐに辞めてしまうのではないか」と判断されないよう、他社との違いを盛り込みつつ、自身の価値観と結びつけた志望動機を伝えましょう。

【回答例】

御社の〇〇という理念に深く共感したためです。特に、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや、顧客中心のサービス提供に力を入れている点に魅力を感じております。

前職において、環境に配慮したプロジェクトに携わるなかで、社会貢献の重要性を実感しました。御社の取り組みは、単なる利益追求ではなく、社会全体にポジティブな影響を与えるものであると感じています。

そこで私は、これまで培った〇〇のスキルや経験を活かし、御社の理念を実現するために貢献できればと考えております。

また、御社のチームは多様性を尊重し、異なる視点を持つメンバーが協力して成果をあげていると伺っています。私もその一員として、持っているスキルや経験を活かし、ともに新しい価値を創造していきたいと思い、この度応募させていただきました。

1-4.「あなたの強みと弱みを教えてください」

企業が強みと弱みを質問するのは、応募者の力が業務で十分に発揮されそうかどうかを判断するためです。

応募者が自身のスキルや課題を整理できていて、その内容が業務と関連していれば、入社後も企業に貢献できる可能性が高いと印象づけられます。

強みと弱みは、これまでの経験を掘り下げて、必ず具体的なエピソードを交えて話しましょう。特に、弱みはどのように改善に向けて取り組んでいるかを述べることにより、前向きな印象を与えられます。

【回答例】

私の強みは、柔軟性と適応力です。

前職では、取引先から急な納期や仕様変更などがあった際に、チームメンバーと連携して業務を迅速に見直し、無事に終えることができました。このような経験から、変化に対応しながら、常に最良の結果を追求する姿勢を大切にしています。

このスキルを御社でも活かし、チームの一員として貢献したいと考えています。

一方で、私の弱みは人に頼るのが苦手なところです。

自分で何とかしようとするあまり、他のメンバーに助けを求めるのがあと回しになって、プロジェクトをうまく回せないことがありました。

現在は、チームメンバーとコミュニケーションを取る機会を増やすよう心がけることで、業務をスムーズに進行できるようにしています。

1-5.「最後に何か質問はありますか?」

逆質問の目的は、応募者の疑問を解消するためだけではなく、応募者が自社にどの程度関心があり、深く理解しようとしているかを見極めるためにおこないます。そのため、必ず一つは質問しましょう。

ホームページを見ればわかるような質問をすると、理解度や熱意が足りないと判断されてしまいます。重要な事業の方針や入社後に求められる役割などについて、できるだけ深い回答を得られる質問がおすすめです。

【回答例】

御社は、会社全体として現在〇〇というプロジェクトに取り組んでいると、インタビュー記事で拝見しました。

現時点で注力している点や、私がチームに加わった場合に、どのような役割を期待されるかについて教えていただきたいです。

2.その他に転職の面接で質問されること

必ず聞かれる5つの質問以外に、以下のような質問をされる可能性があります。

  • 前職での業務内容を詳しく教えてください
  • 前職の部署ではどのような役割でしたか?
  • 前職の上司や同僚は、あなたをどう評価していましたか?
  • これまでのキャリアで一番の成功体験を教えてください
  • 困難な状況をどのように乗り越えましたか?
  • あなたが業務で大切にしていることは何ですか?
  • どのような職場環境が自分に合っていると思いますか?
  • どのようにストレスを管理していますか?
  • 新しいスキルを習得するためにどのような努力をしていますか?
  • 最近、関心があることは何ですか?
  • 今後のキャリア目標は何ですか?

これらの質問をされた際にもスムーズに応えられるよう、準備を怠らないようにしましょう

また、ときには「100円のペンを私に1万円で売ってください」のような、答えにくい質問をされる場合もあります。

企業は臨機応変に対応できるかをチェックしているため、その場で時間をもらって、必ず答えるようにしてください。

3.転職活動の面接でよくある失敗

ここでは、転職活動の面接でよくある失敗を紹介します。面接本番で失敗して不採用となるリスクを避けるため、対策とあわせて理解しておきましょう。

3-1.身だしなみに気を配らない

面接の際、身だしなみに気を配らないと「最低限のマナーすらない」と認識されてしまいます。例えば、以下のような状態は避ける必要があります。

  • 服装やメイクがカジュアルすぎる
  • 髪型が整っていない
  • 靴が汚れている

第一印象は非常に重要で、外見の不備が評価に響く可能性があるため、ビジネスの場にふさわしい身だしなみで面接に臨みましょう。

なお、服装を整えても、面接までの待機中などにだらしない姿勢でいるのは好ましくありません。待っている間も誰かに見られていることを忘れず、常に背筋を伸ばして過ごすことが大切です。

3-2.話が長すぎる

質問に対して長々と話しすぎると、アピールしたいポイントがぼやけ、面接官が期待している答えになりません。

面接官から「考えをまとめるのが苦手そう」という印象を持たれて、評価が下がってしまいます

例えば、話の全体像を示さずに、思いついたことをそのまま話してしまうなどが失敗例としてあげられます。

長めの話をする際には「ポイントは3つあります。1つ目は〜、」のように区切って話すと伝わりやすくなるので、実践してみましょう。

3-3.緊張しすぎてうまく話せない

面接で緊張しすぎて言葉がうまく出てこないと、面接官に不安感を与えてしまいます。「やる気があるのか」「準備不足ではないか」と思われ、悪い評価になる可能性が高まります。

スムーズに話すためには、面接前の準備が欠かせません。必ず聞かれる質問や企業分析などのポイントを覚えておくと、緊張しても無事に話しきれるでしょう。

また、うまく発声できるよう、面接前に自宅などで軽く発声練習をおこなうことも効果的です。

3-4.面接官の話を聞かない

面接官の話を遮ったり、質問の趣旨を理解せずに回答したりすると、コミュニケーション能力が欠けていると判断される場合があります。

特に、事前に考えてきた回答を伝えることに気を取られすぎている際に、起こりがちな失敗です。

質問にはすぐに回答しなければならないわけではなく、考える時間をもらえる場合がほとんどです。

あくまで面接は双方向のコミュニケーションであることを意識して、相手の話をよく聞いて、焦らずに落ち着いて回答しましょう。

4.転職活動の面接でうまく自分をアピールするコツ

ここでは、転職活動の面接でうまく自分をアピールするコツを紹介します。

4-1.回答は簡潔に、要点を絞る

質問に対する回答は、話のポイントを押さえつつ、できるだけ端的に伝えることが重要です。

回答が長すぎると要点が伝わらず、面接官に自分の考えを理解してもらえない可能性が高まります。

最初に結論、次に理由や具体例を伝え、約1分を目安に話しきりましょう。長くても3分程度に抑えることで、内容を適切に伝えられ、面接官も話をふくらませやすくなります。

ただし、回答が簡潔すぎるのも好ましくありません。「はい・いいえ」などの肯定・否定や結論だけを伝えると説明能力が低いと判断されてしまうので、注意しましょう。

4-2.質問に対して正直に答える

自身の弱みや前職への不満など答えにくい質問をされたとしても、無理に自分のことを隠さず、正直に回答しましょう

そもそも回答が難しいことは面接官も理解しており、そのうえで応募者の対応力をみています。

後ろ向きな話をする場合にも、克服したい思いや改善に向けた取り組みを話せば、むしろ前向きな印象を与えられます。

4-3.面接官の反応を観察する

面接官の反応を観察しながら話せば、状況に合わせて自分をよりうまくアピールできるようになります

例えば、面接官が笑顔で話を聞いてくれたりメモを多く取ったりしていると、面接が順調に進んでいると考えられます。

一方、面接官が眉をひそめている、目を合わせてくれないなどの場合は、良い印象を与えられていません。声のトーンを上げたり説明を追加したりして、より良いコミュニケーションを取れるようにしましょう。

ただし、面接官の反応が悪いからといって必ず不採用になるわけではありません。その場の雰囲気に流されすぎず、冷静な気持ちで面接に臨むことが大切です。

5.転職活動の面接後にやるべきこと

ここでは、転職活動の面接後にやるべきことを紹介します。

5-1.お礼メールを送る

面接後には、できるだけ24時間以内にお礼メールを送信しましょう。

メールは必須ではないですが、メールによって「誠実な人柄だ」と印象づけられ、名前を覚えてもらえる可能性も高まります。

以下のように、ビジネスマナーに沿った文面で、面接への感謝と前向きな気持ちを端的にまとめましょう。

【メールの例文】

件名:〇月〇日 中途採用面接のお礼 〇〇(自分の氏名)

本文:

株式会社 〇〇

人事部 採用ご担当〇〇様

お世話になっております。

本日、中途採用面接をしていただきました〇〇(自分の氏名)と申します。

本日はお忙しいなか、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

面接を通じて、貴社の経営方針や今後の展望などに触れることができ、大変勉強になりました。

特に〇〇(具体的な内容や印象に残ったこと)について詳しくお伺いできたことは、私にとって大きな刺激となり、貴社で働くことへの意欲がさらに高まりました。

貴社の一員として貢献できる機会をいただければ幸甚でございます。

改めまして、この度の面接にて貴重なお話をお聞かせいただいたことに深く感謝申しあげます。

末筆ながら、貴社のますますの発展を心よりお祈りいたします。

敬具

氏名:

メールアドレス:

電話番号:

5-2.面接内容を振り返る

転職活動の面接後には、記憶が鮮明なうちに面接内容を振り返り、課題の改善に役立てましょう。

振り返る内容の例は、以下のとおりです。

  • 質問と回答
  • 面接官の反応
  • 声の調子や話すスピード
  • 企業の雰囲気

上記の項目を洗い出し、うまくできなかった点については「なぜできなかったのか」を細かく分析すると、改善策を考えやすいです

同じ失敗をしないように自身を客観的にみることで、面接の対応力を高められます。

5-3.面接の結果を待ちながら次の準備をする

面接の結果はすぐに出ないことも多いため、待機中に次のステップを考えておくことが大切です

例えば、他の企業へ応募する、面接の振り返りを通じて実感した課題を改善するなどがあげられます。

また、企業分析や面接を通じて、やりたい仕事や重視したい条件に関する考え方が変化することもあります。

面接での回答に矛盾が生じないよう、必要に応じて自己分析を再度おこなってみましょう。

5-4.面接の結果の連絡がないときは確認メールを送る

面接が終わって1〜2週間経過しても結果の連絡がないときは、確認メールを送ってみましょう。

面接後に進捗確認のメールを送ると、選考への関心や意欲が高いと印象づけられます

ただし、採用担当者から「〇日までに連絡する」といわれている場合には、期間が過ぎてから問い合わせるのがマナーです。

また、面接結果の連絡が遅れている理由には、「選考に時間がかかっている」「合否に悩んでいる」なども考えられます。自己中心的な印象を与えないように、相手への配慮の言葉を含めてメールを作成しましょう。

【メールの例文】

件名:中途採用面接の結果のお問い合わせ 〇〇(自分の氏名)

本文:

株式会社 〇〇

人事部 採用ご担当〇〇様

お世話になっております。

〇月〇日に貴社の中途採用面接にお時間をいただきました〇〇(自分の氏名)と申します。

先日は、面接の機会をいただき誠にありがとうございました。

その後の選考結果について、いつ頃ご連絡をいただけるか教えていただくことは可能でしょうか。

本来ならば面接時に確認すべきところ、私の不手際により失念してしまい、誠に申し訳ございません。

ご多忙のところ大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申しあげます。

氏名:

メールアドレス:

電話番号:

6.まとめ

転職時の面接では、必ず聞かれる質問や想定される質問の回答を事前に準備しておくと、失敗しない可能性が高まります。

入念な自己分析をもとに、質問の意図に沿った自分なりの回答を考えましょう

また、面接当日は、身だしなみに気を配り、面接官の話をよく聞いて簡潔に話すことが大切です。

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