面接対策
更新日:2025年03月10日

面接で自己PRを聞かれる理由や伝え方、アピールポイントの探し方や例文を解説

面接で自己PRを聞かれる理由や伝え方、アピールポイントの探し方や例文を解説

この記事で分かること

  • 自己PRとは、自分の強みをエピソードとともに採用担当者に対してアピールすること
  • 面接で自己PRを聞く理由は、応募者が入社後に活躍できるかどうかを見極めるため
  • 自分のアピールポイントが見つからない場合は、自己分析をする、診断ツールを活用するといった方法がある
  • 転職のプロに相談すると、自分では気付かない強みを発見できる可能性がある

※この記事は6分30秒で読めます。

「面接での自己PRはどう伝える?」
「自己PRのポイントや具体例を知りたい」
など、面接での自己PRに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

自己PRとは、入社後に活かせる自分の強みを企業にアピールすることです。自分の強みをわかりやすく伝えると企業によい印象を与えられ、採用の可能性を高められます。

今回は、自己PRとは何か、面接で自己PRを聞かれる理由と伝え方のポイント、自己PRで伝えるアピールポイントの探し方などを解説します。この記事を読めば、自己PRについての理解が深まり、自信を持って面接に臨めるようになるでしょう。

1.自己PRとは?

自己PRとは、自分が仕事で活かせる強みを採用担当者に対してアピールすることです。コミュニケーション能力や協調性、主体性などについて、過去のエピソードを交えながら話す必要があります。

単に自分の強みを話すだけではなく、企業の業務内容を調べて、自分の強みを企業でどのように活かせるかを明確に示すことが重要です。

自己PRを通じて自分が他の応募者とどのように違うかアピールできれば、よい印象を与えられる可能性が高まります。

ここからは、自己PRとよく混同されがちな自己紹介や長所との違いをみていきましょう。

1-1.自己紹介との違い

自己PRと自己紹介の違いは、目的にあります。

自己紹介は、自分の氏名や学歴・職歴、過去の実績など基本的な情報を伝えるためのものであり、面接冒頭におこなう挨拶としての役割を持ちます。一方、自己PRは自分の強みや経験を説明し、企業にアピールすることが目的です。

例えば、自己紹介では「〇〇と申します。前職では△△の仕事に取り組んでいました」といった内容を簡潔に伝えるのに対し、自己PRでは「強みである継続力を活かし、プロジェクトの成功に貢献しました」といった強みや成果を具体的に説明します。

それぞれの違いを理解したうえで、適切な内容を準備することが重要です。

1-2.長所との違い

長所と自己PRは似ていますが、それぞれ視点が異なります。長所は、自分自身の性格や人柄を説明するもので、自らの視点で優れている点を選びます。一方で、自己PRは企業側の視点に立ち、仕事に活かせる強みを明示する内容が求められるのです。

例えば、長所では誠実さやまめさ、負けず嫌いなどの性格をエピソードとともに説明します。企業は応募者の長所を把握することで、職場の雰囲気に合っている人材かどうかが判断しやすくなります。

自己PRはコミュニケーション能力や主体性などの能力について、企業の業務内容に結びつけながら具体的に説明するのが基本です。

2.面接で自己PRを聞かれる理由とは?

企業が面接で自己PRを求めるのは、応募者が入社後に活躍できるかどうかを判断するためです。

自己PRを通じて、応募者がどのようなスキルや経験を持ち、どのように企業に貢献できるかを確認しています。自己PRが企業の業務内容や求める人物像と合っていれば、長期的に活躍できると判断されるでしょう。

また、自己PRは応募者の自己分析の深さを測る手段でもあります。自分の経験をしっかりと振り返り、企業で活かせる強みを具体的なエピソードを交えて伝えられれば、入社後にも自己を的確に分析して成長できる人材だと印象づけられます。

3.自己PRの伝え方のポイント

ここでは、面接での自己PRの伝え方のポイントを3つ紹介します。

3-1.3ステップで伝える

自己PRは、以下の流れで伝えるとより魅力的にアピールできます。

  • 結論(PRポイント)
  • 理由・根拠
  • 入社後の意気込み

まずは、結論として自分の強みを明確に伝え、それを裏づける具体的なエピソードを述べます。そのうえで、入社後にどのように活躍できるかを伝えると説得力のある内容になるでしょう。

【例文】

私の強みは目標達成のために努力を惜しまない粘り強さです。

前職では、新規顧客を獲得するために顧客ニーズを分析し、新たな提案書を作成する業務を任されました。顧客一人ひとりの声に耳を傾け、業界動向や競合他社の状況も徹底的に調査したうえで、課題解決につながる新たなサービスを提案書に盛り込みました。

こうした取り組みの結果、チーム全体の成約率を20%向上させることに成功しています。

この経験を活かし、御社でも新規顧客やリピーターの獲得に取り組みたいと考えております。

3-2.要点を絞って話す

自己PRは、1〜3分程度で簡潔かつ的確に伝える必要があります。アピールポイントをいくつも盛り込むと内容が散漫になり、聞き手によい印象を与えることが難しくなるためです。

また、企業が求める人物像と自分の強みを照らし合わせたうえで、アピールする点は一つに絞るのがおすすめです。話す内容は「何を強みとしているのか」「その強みでどのように貢献できるのか」を具体化するよう心がけます。

企業によっては「〇分以内で自己PRしてください」と時間を指定する場合もあるため、簡潔な自己PRと詳細な自己PRの両方を準備しておくと安心です。

3-3.ネガティブ要素はポジティブにかえる

自己PRでは、ネガティブな表現を避け、前向きな姿勢や成長意欲を示すことが重要です。自信のない様子が伝わると、採用担当者からの印象が悪くなり、不採用につながる可能性があります。

応募先の仕事に関する経験や能力、スキルが不足していても、入社後にどのような姿勢で取り組むかを具体的に伝えましょう

例えば「未経験ではありますが、マニュアルを熟読し、周囲の方からスキルや知識を吸収して、一日でも早く戦力になれるよう全力で取り組みます。」のように伝えると、よい印象を与えられます。

4.自己PRで伝えるアピールポイントの探し方

ここでは、自己PRで伝えるアピールポイントの探し方を4つ紹介します。

4-1.自己分析をする

自分のアピールポイントがわからない場合は、まず自己分析から始めることが重要です。前職での成果や実績、大学・アルバイトでの経験などを振り返り、自分が発揮したスキルや強みを探します。

例えば転職の場合、前職の仕事で中心的な役割を果たした経験や、課題を解決した実績などを具体的に書き出しましょう。膨大な量の業務を円滑に進めた段取り力や計画立案力など、そのエピソードが証明する強みを整理します。

自己分析する際には、同僚や友人、家族などの他者から評価された内容も踏まえると、自分の強みを客観的に把握できます

4-2.応募先企業が求めるスキルなどから考える

応募先企業が求める人物像を理解し、それに基づいてアピールポイントを考えることも効果的です。企業の社風や求められる能力に合致したアピールができれば、採用担当者に好印象を与えられます。

業界や職種によって、必要とされる能力や求められる人物像は異なります。例えば、コミュニケーション能力が重視される職種では、「過去にチームで課題を解決した経験」や「複数部門との連携でプロジェクトを成功させた実績」などをアピールすると効果的です。

企業の公式ホームページや先輩社員のインタビュー記事、OB・OG訪問を活用して、企業が求める人物像を具体的に把握しましょう。

4-3.診断ツールを活用する

自己分析に自信がない場合や、客観的な視点が欲しい場合には、自己PRの診断ツールを活用するのもおすすめです。診断ツールを使うと、自分では見落としていた強みや価値観などを発見しやすくなります。

診断ツールはインターネットで簡単に利用できるものも多く、性格診断やスキル診断などさまざまな種類があります。強みや弱みを把握するだけでなく、それらを活かせる職場や環境を見つける手助けにもなるでしょう。

4-4.転職相談を使うのも手

自分のアピールポイントがわからない場合、転職のプロへの相談も効果的です。プロに相談することで、自分では気付きにくい強みを第三者の視点で見つけてもらえます。

JOBPALでは、転職や仕事に関するさまざまなお悩みをご相談いただけます。自分の強みを活かして働きたい方やいくつか気になるお仕事があるけどどれを選んだらよいかわからない方は、ぜひ以下の面談応募よりご相談ください。

5.面接の自己PR例文

ここでは、面接で自分の特徴をアピールする場合と、伝えたいことがある場合の自己PRの例文を紹介します。

5-1.自分の特徴をアピールする場合

面接で以下の3つの特徴を伝える際のポイントや注意点、例文を紹介します。

  • コミュニケーション能力
  • 協調性
  • 主体性

それぞれ見ていきましょう。

5-1-1.コミュニケーション能力をアピール

コミュニケーション能力は、周囲と円滑に意思疎通を図る力です。

単に「コミュニケーション能力」と述べるだけでは抽象的になりやすいため、どのような能力なのかを明確に示しましょう。その際、エピソードを交えながら、自分が取った具体的な行動や成果を伝えるとさらに効果的です。

【例文】

私の強みは、周囲の人々の意見を理解したうえで、適切に対応する力です。

前職では、工場の作業員を取りまとめて進めるプロジェクトを任されたのですが、作業員の間で意見が対立し、業務が停滞することがありました。

そこで各メンバーの意見を丁寧にヒアリングし、共通の目標を明確化して意見をまとめたことにより、プロジェクトは成功を収めました。

この経験を活かし、御社でもチーム内での円滑なコミュニケーションを支え、プロジェクトを成功に導きたいと考えています。

5-1-2.協調性をアピール

協調性は、他者と協力して目標を達成するための重要なスキルです。

協調性をアピールする際には、ただ周囲に合わせられることを述べるだけでなく、主体的に行動したエピソードを示すことが大切です。

【例文】

私の強みは、多様な考えを持つ人々と協力し、目標に向かって取り組む力です。大学時代に所属していた研究チームでは、メンバーの専門分野が異なり、意見の食い違いがひんぱんにありました。

そこで私は、定期的に意見交換会を開き、お互いの考えを共有する場を設けました。また、自ら積極的に課題を整理して、各メンバーが得意とする分野に集中できるよう調整した結果、チームの研究を期限内に終えられ、学会での発表も高い評価を得られました。

この経験を活かし、御社でもチーム全体の力を最大限に引き出すサポートをしたいと考えています。

5-1-3.主体性をアピール

主体性は、自ら課題を見つけ出し、解決に向けて行動する力です。

主体性をアピールするには、自分がどのように状況を分析して必要な行動を取ったのかを詳細に述べる必要があります。

【例文】

私の強みは、主体的に課題を発見し、行動に移す力です。大学時代、所属していたサークルでは運営体制が不十分で、新入部員の定着率が低いという課題がありました。

そこで私は、部員同士が交流できるイベントを企画するだけでなく、新入部員向けのサポート制度を提案し、既存メンバーと協力して運営マニュアルを作成しました。

その結果、新入部員の定着率が前年の50%から80%に向上し、現在でもその仕組みが受け継がれています。この経験を活かし、御社でも新しい取り組みを提案し、組織全体の改善に貢献したいと考えています。

5-2.伝えたいことがある場合

次に、面接で伝えたいことがある場合の例文を紹介します。

5-2-1.転職回数が多い場合

転職回数が多い場合、これまでのキャリアの共通点を見出しつつ、転職先に活かせる強みをアピールすることが重要です。

また、今後は志望する企業で長期的に貢献したい意欲を具体的に伝えると、「また転職を繰り返すのではないか」といった採用担当者の懸念を払拭できます。

【例文】

私の強みは、業務にいち早く慣れて成果を出せる適応力の高さです。

これまでにアパレル販売員、飲食店の接客担当、コールセンターのオペレーターを経験してきました。それぞれ業務は異なりますが、いずれもマニュアルを徹底的に読み込み、活躍している方のやり方を真似ることで、仕事に慣れるスピードを高く評価されました。

今後は、こうした適応力の高さを活かしつつ、御社で長期的にキャリアを築いていきたいと考えています。特に、日々新たな技術を学ぶ必要がある業務にいち早く順応し、御社の成長に貢献できる存在になれるよう努力してまいります。

5-2-2.空白期間がある場合

職務経歴に空白期間がある場合、採用担当者はその理由や期間中の活動について関心を持ちます。そのため、空白期間について触れる際には、空白期間ができた理由を明確に伝えることが重要です。

また、空白期間中に取り組んだことを具体的に示し、仕事に対する意欲を伝えましょう。

【例文】

私の強みは、目標達成やスキルアップに向けた継続力です。前職の工場事務では、業務をマニュアル通りにおこなうだけでなく、少しでも質の高い仕事ができるよう事務のスキルを磨き続け、上司からも高い評価を得られました。

1年前、親の介護の事情でやむをえず退職しましたが、退職後も次のキャリアに向けて、パソコンスキルやビジネスマナーのオンライン講座を受講しました。また、日商簿記3級を取得したため、2級取得に向けて日々勉強をしています。

現在は家族の状況も安定し、仕事に専念できる環境が整いました。自らの継続力を活かし、御社の業務効率化に貢献したいと考えています。

6.面接で聞かれる自己PRに関するQ&A

ここでは、面接で聞かれる自己PRに関するQ&Aを3つ紹介します。

6-1.自己PRと長所の内容がかぶってしまうのですが、別の内容を用意しておいたほうがよいですか?

自己PRと長所の内容がかぶっても問題ありません。自己PRと長所は、自分の魅力を伝えるという点で共通しており、内容が重複する場合もよくあるためです。ただし、まったく同じ表現を繰り返すのは避けてください

自己PRと長所を別の内容にする場合は、関連性を持たせながら、それぞれ異なる視点からアピールしましょう。

例えば、自己PRで「問題解決力」をアピールする際、具体的なエピソードを通じて、どのような課題に直面しどのような行動を取って解決したかを詳しく説明します。

一方、長所では「観察力」を挙げ、問題解決にいたるまでに状況をよく観察し、状況を冷静に判断してきたことを述べると自己PRと関連性を持たせられます。

6-2.面接の場で緊張してしまい、自己PRの内容を忘れてしまいそうで怖いです。何か対策はありますか?

面接の場で自己PRの内容を忘れないようにするためには、何度も繰り返し練習して、記憶を定着させることが重要です。

例えば、スマートフォンを使って自己PRの様子を録画し、見返して改善点を確認する方法があります。話し方や表情の違和感にも気付きやすいため、おすすめの練習方法です。

何度も練習したことが自信を持てる根拠となって、自己PRの内容も忘れにくくなるでしょう。

6-3.アピールしたい内容がなく、ネガティブなことしか思いつきません。この場合素直に伝えるべきですか?

面接ではネガティブな内容をそのまま伝えるのではなく、ポジティブに変換して伝えることが大切です。一見ネガティブな点に思えることも、視点を変えるとポジティブなアピールポイントとして採用担当者に印象づけられます。

例えば、自分が「優柔不断」と感じる場合は「思慮深い」と言い換えが可能です。同じ特徴でも、前向きな言葉で表現すると印象が大きく変わります。他にも、「飽きっぽい」を「好奇心旺盛」、「神経質」を「几帳面」などに置き換えることも可能です。

7.まとめ

自己PRは、自分の強みを採用担当者にアピールすることで、企業でどのように活躍できるかを明確に示せます。

自己PRを効果的に伝えるためには、結論から述べ、具体的なエピソードで裏付けしたうえで、入社後の意気込みを伝えることがポイントです。また、ネガティブな特徴もポジティブに変換して伝える工夫によって、成長意欲や前向きな姿勢をアピールできます。

自分のアピールポイントを整理し、面接の場で自信を持って自己PRができるよう準備を進めましょう。

JOBPALでは、製造・工場系の求人を中心に、求人情報を幅広く掲載しております。就職・転職を検討中の方は、興味のある求人がないかぜひ探してみてください。

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