面接に必要な持ち物のリストと企業から指示がない場合の対応を紹介

この記事で分かること
- 面接時に必須の持ち物には、A4サイズの書類が入るカバンや、筆記用具、スマートフォンなどがある
- 面接時に必須ではないがあると便利なものとして、手鏡や折り畳み傘、薬などが挙げられる
- 万全の状態で面接に臨むためにも、持ち物の準備は前日までに済ませておく
- 持ち物に指示がない場合でも基本アイテムは持参したほうがよく、不安な場合は担当者に確認すべき
※この記事は6分30秒で読めます。
「面接時に必要な持ち物がよくわからない」
「企業から持ち物の指定がない場合はどうするべき?」
など、面接に何を持っていけばよいか悩む方は多いでしょう。
たとえ企業から特別な指示がなかったとしても、面接時は一般的に必須とされている持ち物を持参したほうが無難です。場合によっては選考結果に影響を及ぼす可能性もあるため、何を用意したらよいか事前にしっかり確認しておきましょう。
今回は、転職活動の面接で必要な持ち物やあると便利な持ち物、企業から指示がない場合の持ち物の確認方法などについて解説します。この記事を読めば、面接時に用意したほうがよい持ち物には何があるかがわかり、自信を持って面接へ臨めます。
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1.転職活動の面接で必須の持ち物
転職活動の面接は、新たなキャリアへの第一歩ともいえる非常に重要な場です。
ただでさえ緊張してしまう場面だからこそ、心に余裕を持って面接に臨めるよう、準備は万全にしておきましょう。以下の表では、面接時に必須の持ち物についてまとめました。
面接時に必須の持ち物 | 詳細 |
---|---|
カバン | A4サイズの書類を折らずに収納できるもの |
履歴書や職務経歴書 | 事前に提出済みの場合はコピーを持参 |
資格認定証や登録証のコピー | 原本は紛失リスクがあるためコピーを持参 |
求人票のコピーや会社案内の資料 | Webの求人情報や会社案内をブックマークしておくのも可 |
筆記用具 | 黒のボールペンやシャープペン、メモ帳など |
面接用メモ | 会場の住所や担当者名などを記載しておく |
スマートフォン・携帯電話 | 企業の連絡先を事前に登録しておく |
腕時計 | 華美にならないシンプルなもの |
ハンカチ・ティッシュ | 汗拭きやメイク直し用に必須 |
現金・交通系ICカード | 万が一のために余裕のある金額を用意しておく |
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
1-1.カバン(A4サイズの書類が入るもの)
面接時に持参するカバンは、リュックサックやトートバッグのようなカジュアルなものは避け、黒や紺などシックな色合いのビジネスバッグを選ぶようにしましょう。
また、面接時に資料を受け取る可能性もあるため、A4サイズの書類を折らずに収納できるサイズ感のものを選ぶことも大切なポイントです。
清潔感を損なわないよう、目立った傷や汚れがないかも事前に確認しておきましょう。
1-2.履歴書や職務経歴書(事前に送付している場合はコピー)
履歴書や職務経歴書をその場で提出する場合は、必ず原本をクリアファイルに挟んだうえで封筒に入れて持参しましょう。
事前に提出済みであっても、予備としてコピーを持っておけば、移動時間や待合室での時間を使って、自身がどのような自己PRや職務経歴を記載したかを最終確認できます。
1-3.資格認定証や登録証のコピー
企業によっては、面接当日に応募者に対して保有資格の取得日や認定番号を確認することがあります。いざというときに回答に困ることがないよう、面接時には保有資格のライセンスの証明書類をコピーして持参しましょう。
紛失リスクを考慮して、原本の持参は避けたほうが無難です。
1-4.求人票のコピーや会社案内の資料
求人票のコピーや会社案内の資料を持参しておくと、面接前の空き時間を使って、応募先企業の企業理念や求める人物像などの最終的なおさらいができます。
面接時にスムーズな質疑応答をするためにも、事前に内容を熟読し、気になる点にはマーカーを引くなどして準備しておきましょう。
紙ベースで用意するのが難しい場合は、Web上に掲載されている求人情報や会社案内のページを、スマートフォンやパソコンにブックマークしておくことをおすすめします。
1-5.筆記用具(ペンやスケジュール帳など)
面接時には必ず、黒のボールペンや、消しゴム、メモ帳などの筆記用具類を持参しましょう。次回の面接予定について打診がある可能性もあるため、スケジュール帳も持っておくと安心です。
ボールペンは事前にインク切れしていないかチェックし、デザインはビジネスシーンにふさわしいシンプルなものを選びましょう。
1-6.面接会場の住所や企業の担当者の名前を書いたメモ
万が一のトラブルによりスマートフォンが使えなくなった場合を想定して、面接時には当日の詳細を記した紙のメモを用意しておきましょう。
メモには、以下のような項目を簡潔に記載しておくのがおすすめです。
- 会場の住所やアクセス経路
- 面接の担当者名
- 応募先企業の連絡先
念のために電車の乗り換え案内図や簡易的な地図なども記載しておくと、慣れない場所でもスムーズに移動しやすくなります。
1-7.スマートフォン・携帯電話
電車の遅延や予期せぬ体調不良などのトラブルがあった場合は、スマートフォン・携帯電話を利用して企業に連絡を入れる必要があります。応募先企業との連絡ツールとして、面接当日は応募先企業の連絡先を登録したうえで、必ず持参しましょう。
また、スマートフォン・携帯電話があれば、道に迷ったときに地図アプリを利用できます。いざというときに問題なく使用できるよう、家を出る前にバッテリー残量をしっかり確認しておきましょう。
ただし、面接会場に着く直前には必ずマナーモード、または機内モードに設定してください。面接中に着信音が響くようなことがあると、面接官に悪い印象を与えかねません。
1-8.腕時計
腕時計は、面接中の時間管理に欠かせないアイテムです。さりげなく時間を確認できるよう、面接時には必ず持参しましょう。
アラームやカレンダー機能付きのスマートウォッチは避け、ビジネスシーンにふさわしいシンプルなデザインの腕時計を選ぶことをおすすめします。
1-9.ハンカチ・ティッシュ
清潔なハンカチとティッシュは、面接時だけでなく社会人としての必需品ともいえます。
人によっては、緊張により面接前に汗をかいたり、メイクが落ちて目元が黒くなってしまうこともあるでしょう。そのようなときも、ハンカチ・ティッシュがあれば、身だしなみをスマートに整えられます。
可能であればティッシュは専用のポケットティッシュケースに入れ、ハンカチは無地や落ち着いた柄のものを選びましょう。
1-10.現金・交通系ICカード
面接時は現金・交通系ICカードを必ず持参しましょう。慣れない場所では移動がスムーズにいかず、場合によってはタクシー移動が必要になることもあります。
そのような事態を考慮し、現金は余裕のある額を用意し、交通系ICカードも残高不足になることがないよう、事前に多めの金額をチャージしておくと安心です。
2.転職活動の面接であると安心な持ち物
面接時に必須の持ち物に加えて、あると便利なアイテムも持参しておくと、より安心して面接に臨むことができます。
以下の表では、転職活動の面接であると安心な持ち物についてまとめました。
持ち物 | 詳細 |
---|---|
手鏡 | 面接前の身だしなみチェックに活用 |
身分証明書 | 身分証明を求められたときのために、免許証や保険証などを持参 |
印鑑 | 各種書類にサインを求められた際に必要 |
折り畳み傘 | 急な雨への備え |
薬 | 普段から服用している薬や頭痛薬など |
口臭・消臭ケア用品 | 食事後の口腔ケアや緊張による口の渇き対策用 |
モバイルバッテリー | スマートフォンの電池切れ防止 |
予備のストッキング | 伝線時の交換用として(女性の場合) |
その他身だしなみを整えるもの | ヘアブラシやリップクリームなど |
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
2-1.手鏡
手鏡は、面接直前の身だしなみチェックに欠かせないアイテムです。手鏡があれば、スマートフォンのカメラでは確認しづらい細かな部分までしっかりとチェックできます。
髪や襟元の乱れ、女性の場合はメイクがよれていないかなど、面接前に自身の身だしなみをしっかり確認しましょう。待合室やトイレでサッと確認できるよう、できるだけコンパクトなものを選ぶのがマストです。
2-2.身分証明書
面接の際は、運転免許証や健康保険証など、本人確認ができる身分証明書を持参しておくと安心です。企業によっては、セキュリティの観点から入館時に身分証明書の提示を求めることがあるためです。
特に運転免許証は、期限切れになっていないかを事前に確認しておきましょう。
2-3.印鑑
提出書類への押印漏れがあった場合、印鑑があればその場ですぐに対処できます。また、面接時の交通費を負担してくれる企業の場合、精算処理に必要な書類への押印を求めることもあります。
もしものときに備えて印鑑を用意しておけば、双方にとって二度手間になる事態を防げるでしょう。
印鑑はカバンの底に沈んで探しにくくならないよう、筆記用具ケースやカバンの内ポケットなど、取り出しやすい場所に収納しておくことをおすすめします。
2-4.折り畳み傘
たとえ面接当日の天気予報が晴れだったとしても、突然の雨に備えてカバンの中には折り畳み傘を忍ばせておきましょう。万が一急な雨でスーツが濡れたり髪型が崩れたりすると、せっかく整えた身だしなみが台無しになってしまいます。
コンパクトで軽量な折り畳み傘があれば、常備していても邪魔になりません。デザインは黒や紺など、ビジネスシーンにふさわしい落ち着いた色合いのものを選びましょう。
2-5.薬
普段から服用している薬はもちろん、頭痛薬や胃薬など、予期せぬ体調不良に備えて市販薬を用意しておくと安心です。人によっては緊張で体調を崩すこともあるので、自分に合った薬を持参しましょう。
2-6.口臭・消臭ケア用品
面接当日は、シュガーレスのガムやミントタブレットなどの、口腔ケアアイテムを用意しておきましょう。口臭・消臭ケア用品を持参しておくと、緊張で口が渇いたり、昼食後の面接で口臭が気になったりするときに活用できます。
ただし、面接中の飲食は厳禁のため、面接会場に到着する前には口の中を空にしておきましょう。
夏の暑い時期には、口腔ケアアイテムの他に制汗スプレーを持っておくのもおすすめです。
2-7.モバイルバッテリー
スマートフォンの電池切れは、「いざというとき応募先企業に連絡ができない」という重大なトラブルに直結する可能性があります。
面接当日は電車の乗り換えアプリや地図アプリなど、なにかとスマートフォンを利用する場面が多くあるため、電池切れを防ぐためにもフル充電のモバイルバッテリーを持参しておきましょう。
念のために充電ケーブルもセットで用意しておくと、より安心できます。
2-8.予備のストッキング
女性の方は、ストッキングの伝線に備えて予備も用意しましょう。同じ色・デニールのものを1足以上、未開封で持参することをおすすめします。
それでもストッキングの伝線が不安な方は、ストッキングの伝線を防ぎやすくするための専用スプレーも合わせて持参することをおすすめします。
2-9.その他身だしなみを整えるもの
これまでに紹介したアイテムの他にも、面接時には以下のような身だしなみを整えるアイテムを用意しておくことをおすすめします。
- コンパクトなヘアブラシ
- リップクリーム
- 油取り紙
- デオドラントシートなど
特に夏の暑い時期や、汗をかきやすい自覚のある方は、上記のようなアイテムを持参しておくと安心です。清潔感を保つことで、自信を持って面接に臨みやすくなるでしょう。
3.持ち物は面接の前日までに用意しておくべき
忘れ物を防ぐためにも、面接時の持ち物は必ず前日までに準備しておきましょう。
余裕を持って準備しておくことで、面接当日の朝は、持ち物の最終確認と身だしなみを整えることに集中できます。
面接時の持ち物を用意する際は、カバンに必要なものを詰めながら、持参する資料に誤字がないか、交通系ICカードの残高は足りているかなど、細かなポイントについても一つひとつチェックしておきましょう。
持ち物を入念に確認するだけでなく、会社案内の資料を見ながら自己PRのポイントを頭の中で整理したり、移動手段のメモを再確認したりすることで、より自信を持って面接当日を迎えることができるはずです。
4.持ち物について企業から指示がない場合
企業から面接時の持ち物について具体的な指示がないからといって、何も持たずに面接会場へ行くのは絶対に避けましょう。
基本的には上述した持ち物を参考にすれば問題ありませんが、不安であれば事前に企業の担当者にメールや電話で確認の連絡を入れておくと安心です。
連絡する際は言葉遣いに十分に注意して、相手に失礼がないよう気をつけましょう。連絡時の具体的な文面がわからない方は、以下の例文を参考にしてください。
【メールで問い合わせする場合】
【件名】
面接時の持ち物確認について
【本文】
〇〇株式会社
採用ご担当
〇〇様
〇〇月〇〇日の面接にお伺いする〇〇(フルネーム)と申します。
面接当日の持ち物について確認させていただきたく、ご連絡いたしました。
履歴書以外に必要な書類や、用意すべきものがあれば、お手数ですがご教示いただけますと幸いです。
ご多用中恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
【署名】
氏名:〇〇
連絡先:090-XXXX-XXXX
メールアドレス:xxx@xxx.com
【電話で問い合わせする場合】
あなた「お世話になっております。〇〇月〇〇日〇〇時より面接のお約束をいただいております〇〇と申します。持ち物について確認させていただきたく、お電話いたしました。採用ご担当の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」
担当者「はい、〇〇でございます」
あなた「失礼いたしました。面接当日の持ち物について、何か必要なものはございますでしょうか」
担当者「(回答)」
あなた「〇〇ですね、承知いたしました。(メモを取り復唱する)お忙しい中ありがとうございます。当日はよろしくお願いいたします。では、失礼いたします」
5.転職活動の面接の持ち物に関するよくある質問
ここでは、転職活動の面接の持ち物に関して寄せられる、よくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。
5-1.質問したいことを書いたメモは持参してもいい?
質問したいことを書いたメモは、面接時に持参しても問題ありません。むしろメモを持参することで、面接官に自身の熱意をアピールでき、好印象を与えやすくなるでしょう。
ただし、メモを見る際は一言断りを入れることをおすすめします。
「お伺いしたいことを事前に整理してきたので、持参したメモを確認してもよろしいでしょうか」などと一言確認することで、より丁寧な印象を与えられます。
5-2.履歴書不要と言われた場合、本当に持って行かなくていい?
企業から「履歴書不要」と言われた場合は、指示にしたがって特に履歴書を持参する必要はありません。
ただし、企業によっては応募者に対して、面接前に簡単なプロフィールや職歴などの記載を求めることがあります。そのような場合の参考資料として履歴書を備えておきたい方は、持参するとよいでしょう。
また、たとえ履歴書不要と案内されていたとしても、面接時にはほぼ確実に企業から志望動機や自己PRに関する質問を受けます。そのような質問に対してどのように答えるかについては、事前に頭の中でしっかりと考えておきましょう。
5-3.最終面接の場合、これまでと必要な持ち物は変わる?
最終面接を受ける場合も、基本的にはこれまでの面接と同様の持ち物を持参すれば問題ありません。
ただし、企業によっては内定を見据えて、最終面接時のみ追加の持ち物を指定することがあります。その場合は企業の指示に従い、必要な持ち物を忘れることがないよう事前にしっかりと準備しておきましょう。
企業側から特に連絡がない場合も、できれば事前に担当者に必要なものがないか、こちらから確認の連絡をしておくと安心です。
6.まとめ
転職活動の面接では、必要な持ち物を事前に抜け漏れなく準備しておくことが非常に重要です。
カバンや筆記用具などの必須の持ち物はもちろん、手鏡や薬などあると便利な持ち物まで、面接時に必要なアイテムの種類はさまざまです。今回紹介したような持ち物をしっかりと準備しておくことで、自信を持って面接に臨むことができるでしょう。
転職活動における面接は、自身のキャリア形成に影響する非常に重要な場面です。慌てることなく、ベストコンディションで望めるよう、前日までにはすべての準備を整えておきましょう。
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