キャリアアップとは?2つの方法やキャリアアップするためにできることを解説

この記事で分かること
- キャリアアップとは、自身の能力を向上させて、経歴や市場価値を高めること
- 現在の仕事を続けながらキャリアアップする方法と、転職によってキャリアアップする方法の2つがある
- 社内でキャリアアップを目指すなら、自己分析や短期目標の設定が重要
- 転職でキャリアアップを目指すなら、念入りな企業研究や転職市場における自分の価値を確認することが重要
※この記事は6分で読めます。
「キャリアアップって何?」
「どうすればキャリアアップできるの?」
など、キャリアアップに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
キャリアアップとは、資格取得や仕事の経験によって能力を向上させ、経歴や市場価値を高めることです。
今回は、キャリアアップの概要や似ている言葉との違い、キャリアアップする方法などについて詳しく解説します。この記事を読めば、キャリアアップのことがよくわかり、自身が希望するキャリアの実現に役立てられます。
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1.キャリアアップとは?
キャリアアップとは、資格取得や仕事の経験によって高い能力を身につけ、自身の市場価値を向上させることです。具体的には以下のような内容が挙げられます。
- 社内で昇格する
- よりよい条件の会社へ転職する
- 契約社員から正社員になる
キャリアアップすることで、できる仕事の幅が広がったり、周りからの評価や信頼が高まったりする点がメリットです。
また、キャリアアップに似ている言葉として「スキルアップ」「キャリアチェンジ」「キャリアパス」が挙げられます。キャリアアップとそれぞれの違いについて詳しくみていきましょう。
1-1.スキルアップとの違い
スキルアップとは、自身の能力や技術を高めることです。例としては以下の内容が挙げられます。
- 資格を取得する
- 語学力を身につける
- 業務に関する知識を増やす
スキルアップすることで、より高度な仕事ができるようになったり、キャリアアップにつながったりする点が特徴です。
スキルアップが個人の能力や技術が高まる点に着目している一方で、キャリアアップはより高い能力を身につけることによって、経歴が高まる点に着目しているという違いがあります。
1-2.キャリアチェンジとの違い
キャリアチェンジとは、これまでに経験のない業種や職種へ転職することです。業種と職種のどちらか一方を変える場合と両方を変える場合、どちらもキャリアチェンジにあたります。
広告業界の営業職から建設業界の事務職への転職などがキャリアチェンジの一例です。また、年収を上げるために事務職から同業界の営業職へ転職するといった、キャリアアップを目指したキャリアチェンジの例もあります。
キャリアチェンジは現在と異なる業種・職種へ転職することを意味する一方で、キャリアアップは業種・職種を変更するかどうかに関わらず、高い能力を身につけて経歴を高めることを意味するという違いがあります。
1-3.キャリアパスとの違い
キャリアパスとは、組織内で特定の役職や職務に就くために、どのようなスキルや経験が必要かを明確化したものです。例えば「マネージャーへ昇格するには、営業職で2年間の経験と○○資格の取得が必要」といった内容が挙げられます。
ただし、キャリアパスはあくまでも企業が従業員に対して提示するもので、働く側が個人で検討したり作ったりするものではありません。
このように、キャリアパスは特定の役職や職務に就くまでの過程を企業が示したものであり、一方のキャリアアップは企業側による提示の有無に関わらず、個人が高い能力を身につけて経歴を高めることを指す違いがあります。
2.キャリアアップするには2つの方法がある
キャリアアップするには「今の仕事を続けながらキャリアアップ」「転職先でキャリアアップ」の2つの方法があります。
いずれもメリット・デメリットがあり、どちらの方法がよいといった優劣はつけられません。そのため、自分の状況や理想像と照らし合わせながら、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
それぞれの方法を詳しく解説します。
2-1.今の仕事を続けながらキャリアアップ
まずは、現在の会社でキャリアパスが提示されていないか、社内セミナーや勉強会が開催されていないかなど、キャリアアップにつながる制度が設けられているかを確認しましょう。
キャリアアップにつながる制度を活用することで、現状より高い役職や専門性のある職務に就くといったキャリアアップを実現できる可能性があります。
他にも、上司や人事担当者にキャリアアップに必要なスキルや経験が何かを聞いたり、キャリアアップにつながりそうな資格を取得したりするなどの手段も効果的です。
また、職場での取り組みとあわせて、仕事に関係する副業やボランティア活動に挑戦することもおすすめです。副業やボランティア活動を通じて得たスキルや知識が、結果としてキャリアアップにつながる可能性があります。
このように、現在の仕事を続けながらキャリアアップを目指す場合、これまでの成果や努力を踏まえたキャリアアップが実現します。職場内での人間関係が構築された状態のため、周りにサポートしてもらいやすい点もメリットです。
一方で、就きたい役職などに空きがない場合、キャリアアップが認められないことがあるというデメリットも挙げられます。上司や人事担当者にキャリアの相談をしても改善が難しそうであれば、転職を検討するのも選択肢の一つです。
2-2.転職先でキャリアアップ
中途採用の選考では、採用された際のポジションや年収があらかじめ提示されていることが多い傾向にあります。そのため、提示された採用後の条件を比較し、理想のキャリアアップが実現しやすい会社を選ぶことが可能です。
つまり、転職先でキャリアアップする方法では、企業選びを慎重におこなえば、高い可能性でキャリアアップできる会社を選べる点がメリットです。
また、転職先では人間関係をあらたに構築していきます。そのため、現在の会社で人間関係に悩みを持っている方にとっては、問題の解消につながることもポイントです。
一方で人間関係の構築に強い苦手意識のある方は、仕事そのもの以外の面でストレスが増えて、最初のうちは大変だと感じられるかもしれません。現在の会社で積み上げた成果や得られた評価は、転職先でのキャリアアップには大きく影響しない点にも注意が必要です。
そのため、転職先でキャリアアップを目指す方法は、現在の会社でのキャリアアップを考えたとき、「キャリアアップが期待できない」「理想のキャリアアップとギャップがある」などと感じている方におすすめです。
3.キャリアアップをするためにできること
キャリアアップするためにできることを3つ紹介します。キャリアアップに向けて、できることから実践してみてください。
3-1.理想と現状のギャップを知る
キャリアアップに向けては、どのようなキャリアを築きたいのかという理想を明確化し、理想に対して現状何が足りていないかを知ることから始めましょう。
例えば「将来就きたい○○の職務には××資格が必須であり、まだ××資格を持っていない」とわかれば、キャリアアップするには資格取得が重要であることがわかります。
このように、目標に対して現在の自分にはどのようなスキルや経験が不足しているのかを洗い出すことが重要です。その結果、キャリアアップするためにどのような行動を起こせばよいのかという方針が明確になります。
3-2.短期目標を決める
キャリアアップするためには、長期目標の達成につながる短期目標も決めることが大切です。短期目標を設定することで、普段の業務のモチベーションが向上するうえ、目標達成によりやりがいも感じられるでしょう。
例えば、営業部門の管理職を目指すという長期目標に対しては、「月間売上○○万円を達成する」「セミナーで××に関する知識を増やす」といった短期目標を立てられます。
ただし、短期目標は現実的なものにすることが大切です。達成できそうにない目標を設定してしまうと、達成できないことにもどかしさを感じてしまい、モチベーションが下がってしまう可能性があります。
3-3.定期的に自分の理想像を確認する
仕事やプライベートに関係なく、自分が置かれている環境の変化によって理想が変わる場合があります。そのため、定期的に自分の理想像を見直すことが重要です。
理想像の変化は決して悪いことではありません。ただし、理想像が変わったにもかかわらず、これまでの計画通りに行動していても、理想とのギャップは埋まりません。
そのため、仕事内容や年収などの理想像を定期的に確認し、理想像が変わったと感じた場合、現状とのギャップを再度洗い出し、キャリアプラン(理想のキャリア形成に向けた計画)を立て直しましょう。
4.転職先でキャリアアップをするためにできること
転職先でキャリアアップするためにできることを3つ紹介します。ポイントを押さえて、転職でのキャリアアップに役立ててください。
4-1.企業研究をしっかりおこなう
転職によるキャリアアップを目指す場合、転職を検討している企業の研究は欠かせません。具体的には以下のような視点で企業研究をおこないます。
- 自分の理想とするキャリアアップが可能なのか
- 転職先ではキャリアアップにつながる具体的な制度があるか
- 理想とするポジションの募集は出ているのか
また、転職先の企業が求める人物像と自分が合っているかの確認も重要です。
転職先の企業が求める人物像との違いが大きいと、そもそも採用してもらえない可能性があります。たとえ採用されても、期待するキャリアアップができず、退職につながってしまうでしょう。
企業が求める人物像がわかっていれば、ミスマッチを防げるだけでなく、どのような強みをアピールすればよいかを判断することも可能です。キャリアアップにつながりやすい転職先を見極めるためにも、企業研究は念入りにおこないましょう。
4-2.転職市場における自分の価値を確認する
転職市場で強みとなる自分の価値を確認しましょう。その際、自分が感じている価値と、転職先の会社が自分に対して感じる価値は異なる場合がある点に注意が必要です。
そのため、自分の考えをそのまま伝えると、転職先の企業は求める人材とのギャップを感じてしまい、なかなか採用されず転職活動に時間がかかるかもしれません。
もし転職できても、実際に入社してみるとやりたいことをやらせてもらえない環境に陥り、理想とするキャリアアップは実現しにくいでしょう。
自分の価値を客観的に把握したい場合は、自分の経歴やスキルなどを入力し、その情報に合わせて求人を案内してくれる転職サイトを活用してみてください。案内される求人の内容から、転職市場において自分はどのような価値があるのか参考にできます。
また、転職サイトではキャリアの相談を受け付けている場合があります。転職市場における自分の価値をやりやすい方法で確認して、効率的な転職活動につなげましょう。
4-3.待遇面だけを重視しない
年収や役職などはキャリアアップの重要な要素ですが、待遇面ばかりを重視しないことをおすすめします。
たとえ待遇が良くても、自分がやりたい仕事や成長できる業務でないとやりがいを感じられず、退職につながる場合があります。また、待遇がよいと責任が大きかったり求められる成果のレベルが高かったりして、プレッシャーが大きい点にも注意が必要です。
そのため、転職でキャリアアップを目指す場合は、理想像と照らし合わせたとき、やりがいを感じられる仕事か、自分に足りないスキルや経験を得られるかにこだわったほうがよいでしょう。
5.キャリアアップに関するよくあるQ&A
キャリアアップに関してよくある質問を3つ紹介します。同じ疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
5-1.転職でキャリアアップをする場合、志望動機にキャリアアップしたいと書いたほうがよいですか?
転職する際の志望動機には、キャリアアップしたい旨を書いても問題ありません。しかし、ただキャリアアップしたいとだけ書いてしまうと、「自分本位」「転職理由が曖昧」といったマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、自身のキャリアアップを通じて売上向上に貢献できるなど、企業にとってのメリットも明確化しましょう。
また、今後何を目標とするのか、どのようなスキルや経験を得たいのかなど、具体的な内容を書くことも重要です。
その結果、採用担当者が応募者の活躍する姿やキャリアをイメージしやすく、企業と応募者どちらにとってもミスマッチを防げます。
5-2.キャリアアップしたい場合、周囲に相談したほうがよいでしょうか?
社内でキャリアアップしたい場合、周囲の方と積極的に相談することをおすすめします。
上司や人事担当者に相談できれば、キャリアアップするための具体的なアドバイスをくれたり、新しい仕事の機会を与えてくれたりする可能性があるためです。
上司と評価面談や目標設定の場がある場合は、その際に相談してみるとよいでしょう。評価面談や目標設定の場は定期的に設けられていることが多いため、自分の理想像を見直せるよい機会になります。
転職でキャリアアップを目指す場合にも、周囲に相談することで、客観的な意見を得られて、転職市場における自分の価値を把握できます。
ただし、社内で転職に関する相談をしてしまうと、噂が広がったり引き止めにあったりする可能性があるので、相談相手は信頼できる同僚に限るなど、慎重に進めましょう。
5-3.キャリアアップの例を知りたいです。
社内でキャリアアップを目指す場合と転職でキャリアアップを目指す場合、それぞれの例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
社内でキャリアアップする例の一つに、プロジェクトのマネジメントに携わることが挙げられます。
プロジェクトメンバーの一員として携わるところからはじめ、そこで成果を上げていくと、徐々にプロジェクトの立ち上げやメンバー選定、スケジュール調整などのマネジメント業務を任せてもらえるようになります。
このような経験を積み重ねると、現在の部署でマネージャーに昇格する形でのキャリアアップが実現可能です。
また、転職でキャリアアップする例としては、現在の会社より規模の大きい会社へ転職することが挙げられます。
現在の会社で一定の経験を積んだあと、より大きな会社へ転職できれば、大規模プロジェクトや高度な業務を担当できる機会が増えるでしょう。
その際には同じ業界や職種の経験を活かせる「経験者優遇」の求人や、専門資格の所持といった企業が求める条件を満たせる求人を選ぶと、即戦力として活躍しやすくなります。
転職先で自身の能力を十分に発揮できれば、昇格や昇給といった形でのキャリアアップにつながります。
6.まとめ
キャリアアップには、自身の能力を向上させて、経歴や市場価値を高めるという意味があります。現在の仕事を続けながらキャリアアップする方法と転職によってキャリアアップする方法があり、自分に合ったほうを選択することが大切です。
また、キャリアアップに向けて、理想と現状のギャップを洗い出したり、短期目標を設定したりするなど、小さな行動の積み重ねが重要です。結果を急がず、自分にできることからはじめましょう。
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