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更新日:2025年03月10日

第二新卒はいつまで?何歳まで?転職時のメリットや注意点を紹介

第二新卒はいつまで?何歳まで?転職時のメリットや注意点を紹介

この記事で分かること

  • 一般的に、第二新卒とは高校や大学などを卒業後3年以内で、職務経験がある若手人材を指す
  • 第二新卒の転職ではスキルよりも人柄や将来性が重視される傾向にある
  • 第二新卒として転職活動を進める際は、目的を明確にし、応募先企業を十分に調査することが重要
  • 第二新卒として転職する際に、転職サービスを利用すると自分に合った仕事を見つけやすい

※この記事は6分30秒で読めます。

「第二新卒はいつまで?」
「第二新卒として転職するメリットやデメリットは?」
など、第二新卒について疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

第二新卒は、学校卒業後3年以内で職務経験がある方を指すことが多く、新卒や中途採用とは異なる特徴を持ちます。

今回は、第二新卒の定義や年齢の目安、転職時のメリット・デメリット、注意点について詳しく解説します。この記事を読めば、第二新卒として転職する際に押さえるべきポイントがわかり、希望する職場を見つけるための具体的な準備ができるでしょう。

1.まずは第二新卒について理解しよう

まず、第二新卒の定義や企業ごとの違いについて詳しく解説します。

1-1.第二新卒はいつまで?何歳まで?

第二新卒に明確な定義はありませんが、一般論として、学校を卒業してから3年以内かつ職務経験のある求職者が該当します。年齢は、学歴に応じて以下の範囲が目安です。

  • 高卒の場合:18歳~21歳
  • 大卒の場合:22歳~25歳
  • 大学院卒の場合:24歳~27歳

第二新卒の採用条件は、新卒としての採用枠と近い年齢の範囲で示されることが多くなっています。

1-2.企業によって定義が異なる?

第二新卒の定義は、企業ごとに異なります。企業によっては「社会人経験3年以内」を基準とする場合がある一方で、20代であれば第二新卒としてとらえる企業もあります。

また、職務経験の有無が条件になるかどうかも、企業によって異なる点に注意が必要です。職務経験のある方を第二新卒ととらえる企業が多いのに対し、職務経験がなくても第二新卒としてとらえる企業も存在します。

自身が第二新卒として扱われるかどうかは、応募先の条件次第といえます。

2.第二新卒と新卒・既卒・中途の違い

第二新卒と新卒・既卒・中途の概要を下記の表にまとめました。

項目 概要
第二新卒 学校卒業後3年以内で、職務経験がある方
新卒 翌年の3月末で学校を卒業見込みの学生
既卒 学校卒業後3年以内で、職務経験がない方
中途 職務経験がある方

なお、上記はあくまで一般的な定義であり、企業によっては、上記以外でも新卒や既卒などに当たるとされる場合もある点に注意してください。

それぞれの具体的な違いについて詳しく見ていきましょう。

2-1.第二新卒と新卒の違い

第二新卒と新卒の主な違いは、採用スケジュールと職務経験の有無です。

新卒は、基本的に翌年の3月に学校を卒業する学生のため、大学3年生の後半から就活が始まり、翌年の4月に入社するまでのスケジュールが決まっていることが特徴です。入社後は、職務経験がないことを前提とされ、新人研修や基礎教育を通じて育成されます。

一方、第二新卒は新卒採用のような一律のスケジュールはなく、求職者によって応募する時期や入社時期が異なることが特徴です。職務経験がある場合が多いため、入社時点で基本的なビジネスマナーや能力が身につけているとみなされます。

2-2.第二新卒と既卒の違い

第二新卒と既卒では、職務経験の有無に違いがあります

一般的に既卒は学校卒業後3年以内に就職していない方が対象で、アルバイトやフリーターとして働いている場合でも既卒に含まれます。既卒採用では、未経験者を想定した教育や指導をすることを前提に、選考がおこなわれます。

一方、第二新卒は新卒として一度就職した経験があり、短期間で離職した方あるいは在職中に転職を考えている方が主な対象です。職務経験を理由に、既卒よりもビジネスマナーや知識が身についているとみなされる傾向があります。

2-3.第二新卒と中途の違い

第二新卒と中途の主な違いは、企業が求める職務経験のレベルです。

中途採用では、職務経験を活かしてすぐに結果を出せる人材が求められます。企業は、応募者の専門知識やスキル、実績を重視し、長期の教育期間を設けず即戦力として働けることを期待します。

一方、第二新卒は職務経験がある場合が一般的であるものの、スキルや経験が十分でないことが多く、中途採用ほどの即戦力は期待されない傾向です。ただし、新卒とは異なり基礎的な能力を身につけている点で一定の評価を受けます。

3.第二新卒で転職する理由は?

第二新卒が転職を検討する理由はさまざまですが、主に以下の3つが挙げられます。

  • 今よりも大きなやりがいや達成感を求めている
  • 年収を上げたいと考えている
  • 残業の負担軽減や休日の確保を希望している

まず、自分が成長を実感できる環境や、より大きな成果を得られる職場を目指して転職するケースです。例えば、今の職場で上司からの評価に納得できなかったり、業務内容が単調で達成感を得られなかったりする場合に転職を考える方がいます。

次に、給与や年収アップを目指して転職を検討するケースです。現在の会社の給与水準が生活設計に見合わないと感じた場合や、昇給が期待できない場合には、キャリアアップの一環としてよりよい条件を求める可能性があります。

さらに、労働環境の改善を理由とするケースもあります。残業が多かったり休日出勤が続いたりする環境では、心身の健康に影響が出ることもあるでしょう。そのため、ワークライフバランスを重視する職場への転職を目指す第二新卒もいます。

このように、第二新卒の主な転職理由には「やりがい」「収入」「働き方」の3つが関係していることがわかります。次のキャリアを成功させるためには、自分にとってどの理由が重要かを明確化することが大切です。

4.第二新卒で転職するメリット

ここでは、第二新卒で転職するメリットを4つ紹介します。

4-1.社会人経験をアピールできる

第二新卒の強みは、一定の社会人経験がある点です。新卒にはない強みとして、経験をもとに得られたビジネスマナーやコミュニケーション能力、計画立案力などを転職の選考時にアピールできます。

こうした基本的なスキルや経験は、転職により業種や職種が変わっても活かせる可能性があります。もし、同じ業種や職種への転職であれば、比較的早く業務に適応できそうだと期待されることもあるでしょう。

4-2.より自分に合った仕事に出会える可能性がある

第二新卒での転職には、自分に合った仕事を見つけやすくなるメリットがあります。新卒では自分に適した企業や仕事を見極めるのが難しいため、働き始めてからミスマッチに気付くこともあるでしょう。

厚生労働省のデータによると、就職後3年以内の離職率は高卒で38.4%、大卒で34.9%にのぼると報告されています。

仮に新卒採用でのミスマッチが転職理由の場合、その経験から「自分にはどのような仕事が合うのか」「どの仕事なら自分の強みを活かせるのか」といった点が具体的にイメージしやすくなります。

ミスマッチの経験を通じて自分に適した職場を見極められるようになり、結果的によりよい仕事に就ける可能性が高まるのです。

4-3.スキルよりも人柄や将来性が重視される

第二新卒では、スキル以上に人柄や将来性が評価される傾向があります。中途採用では即戦力が求められるためスキルや実績がより重視されますが、第二新卒では今後の成長の可能性が評価されやすい点が特徴です。

そのため、職務経験が少ない場合でも、意欲的な姿勢や柔軟な対応力をアピールできれば採用される可能性が高まります。企業側も長期的な視点での人材育成を目指しているため、将来性を重視する傾向がみられます。

4-4.未経験の仕事に挑戦しやすい

第二新卒は未経験の仕事に挑戦しやすい立場にあります。第二新卒の若さや経験の少なさは、業務に対する吸収力や柔軟性が高いと評価される場合があるためです。

現在と異なる業種や職種への転職を目指す場合にも、第二新卒が持つ意欲や柔軟性が評価されて採用される可能性があります。今の仕事に不満がある場合は、未経験でもできる仕事を検討してみましょう。

5.第二新卒で転職する際の注意点

ここでは、第二新卒で転職する際の注意点を4つ紹介します。

5-1.すぐに仕事を辞めてしまうのではと思われる

第二新卒に対して企業が懸念するのは、就職しても再び退職してしまう可能性です。前職を短期間で辞めている場合、働く意欲が低い、または忍耐力に欠けると思われることがあります。

応募先の企業に安心感を与えるためには、退職理由や今後の働き方への意欲をしっかり伝えることが重要です。

例えば、残業が多いことを理由に退職した場合でも、そのまま伝えるのではなく「限られた時間内で効率よく成果を出したい」といった形で前向きに言い換えましょう。給与が低かった場合にも「実力が評価される環境で挑戦したい」といった表現がおすすめです。

退職理由を前向きに伝えると、短期間で退職した過去があっても企業側に前向きな印象を与えやすくなります。

5-2.本当に転職すべきかを判断するのが難しい

社会人経験が短いと、仕事そのものに慣れておらず不安や負担を感じやすいため、深く考えずに転職を検討してしまう可能性がある点にも注意が必要です。

転職を決める前に、本当に転職が必要かを慎重に見極めましょう。仕事に慣れるまでには時間がかかり、一時的に「向いていない」と感じる場合でも、続けることで状況が変わる可能性があります。

現在活躍している中堅社員や現場のリーダーも、初めの頃は同様の不安を抱えながら成長してきたケースが多いのです。

5-3.前職と比較して後悔することもある

第二新卒で転職した場合、転職後に前職と今の仕事を比較して後悔することもあります

第二新卒は将来性を重視した採用であり、社会人経験は多少評価されるものの、採用後は給与や待遇がそれほど高くない可能性があるためです。急いで転職活動を進めて企業研究が不十分だった場合、入社後に想定外の条件が明らかになることもあるでしょう。

例えば、休日数や残業時間、長期的な昇給の見通しなど、転職前に確認すべきポイントを見落としてしまうと、後悔する可能性が高まります。転職後に不満を抱えないためには、転職先の条件や環境の調査が必要です。

5-4.キャリアアップが難しくなる場合がある

第二新卒の場合、新卒と同じレベルの業務からスタートする場合があるため、キャリアアップが難しくなることがあります

第二新卒は、専門的なスキルや実績を持つ中途採用に比べると即戦力として評価されることが少なく、将来性や人柄を重視したポテンシャル採用が中心です。

そのため、企業側は新卒と同様の育成枠として扱うことが多く、新卒よりも年齢は上であるにも関わらず基礎的な業務から始める場合があります。その結果、社内でのキャリアアップが遅れてしまう方もいるでしょう。

ただし、待遇やキャリアパスは企業によって異なるため、事前に確認し、自分の目標に合った環境を選ぶことが重要です。

6.第二新卒の転職で押さえておきたいポイント

ここでは、第二新卒の転職で押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

6-1.今の仕事を続けながら転職活動をおこなう

第二新卒で転職する場合、今の仕事を続けながら転職活動をおこなうのがおすすめです。収入がある状態で活動を進めることで生活費の心配が軽減され、転職活動に集中しやすくなります。

また、在職中であれば職務経歴書に空白期間が生じないため、すぐに転職先を決める必要がなく、精神的なゆとりもできます。

なお、病気やケガなどの事情で休職中に転職活動を進める場合は、下記の記事を参考にしてください。

6-2.本当に転職すべきかよく考える

第二新卒で転職を考える際には、本当に転職すべきかを慎重に判断することが重要です。転職はキャリアに大きな影響を与えるため、転職後に後悔しないよう、目的を明確にする必要があります。

例えば「転職してでもやりたいことがある」「未経験の分野に挑戦したい」などの具体的な理由があれば、転職に向いているといえます。このような理由は、新たな環境で成長や自己実現を目指す姿勢として、企業側からもポジティブに評価されやすい点が特徴です。

一方で、転職の目的が曖昧な状態で進めてしまうと、自分が何をやりたいのかわからなくなり、結果としてミスマッチが生じるリスクが高まります。何となく現職に不満を感じて転職を進めると、転職後にも同じ不満を感じて、転職を繰り返してしまう可能性もあります。

そのため、転職を検討する際には、現状の課題や不満を具体的に書き出したうえで、それを解決する方法として転職が本当に必要なのかを見極めることが大切です。

6-3.転職するタイミングを見極める

第二新卒の転職を成功させるためには、適切なタイミングを見極めることも重要です。

まず、退職届の提出には期日のルールがあり、正社員など雇用期間に定めのない場合は、民法第627条により退職日の2週間前までの申し出が求められます。

一方、契約期間が決まっている契約社員などの場合、契約内容によっては2週間前までの申告でも退職できない場合があるので、会社への確認が必要です。

第二新卒の求人が増える時期としては、1月と7月が挙げられます。1月に求人が増えるのは、4月から定年退職などによる欠員が発生しやすいからです。

また、夏の賞与後に転職希望者が増加するため、欠員が生じないよう7月から採用を強化する企業があります。

上記を踏まえて、準備期間は1〜3ヵ月程度を目安とし、転職先の選定や選考の準備、退職時期の交渉などを進めましょう

特に、仕事を続けながら転職活動をおこなう場合は、現職の業務と選考スケジュールを調整することが大切です。業務の引き継ぎにかかる時間や出勤日を考慮し、無理のない計画を立てる必要があります。

6-4.転職サービスを利用して相談しながら仕事を探す

第二新卒の転職では、転職サービスを利用して転職のプロに相談しながら仕事を探すのがおすすめです。

プロのアドバイスを受けると専門的な視点から自分の希望や現状が整理でき、自分では気付きにくい強みや適性を明確にできます。そのため、自分に合ったキャリアの方向性を見つけやすくなり、効率的に転職活動を進められるようになるでしょう。

JOBPALでは、転職に関するお悩みをご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

7.まとめ

第二新卒とは、学校卒業後3年以内の若手人材を指します。目安として、高卒は18歳から21歳、大卒は22歳から25歳、大学院卒は24歳から27歳とされています。

第二新卒の転職活動では、目的や希望条件を明確にし、応募先企業の特徴や働き方を十分に調査することが成功のポイントです。また、転職のプロに相談すると、自分の強みを最大限に活かした効率的な転職活動が可能になるでしょう。

JOBPALでは、工場・製造業を中心に、正社員や未経験可の求人を幅広く掲載しています。興味のある方は、ぜひご応募ください。

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