内定・退職・入社準備
更新日:2022年12月20日

退職理由をどう伝える?上手な切り出し方の参考例8選

退職理由をどう伝える?上手な切り出し方の参考例8選

※この記事は5分で読めます。

「退職理由って本当のことを伝えても大丈夫?」
「退職理由の切り出し方を知りたい」
など、退職理由の伝え方について疑問を持っている方もいるでしょう。

退職理由は本当のことを伝えたほうが罪悪感はないですが、本当のことを伝えないほうがスムーズに退職が進む場合もあります。

ここでは、よくある退職理由や切り出し方、切り出す際に気をつけるべき点をご紹介します。この記事を読めば、角が立たない退職理由の例を知ることができ、スムーズかつ円満に退職することができます。

1.退職理由は本当のことを伝えるべき?嘘をついても良い?

会社を退職する際は、トラブルを避け円満に退職したいと誰もが思っているでしょう。そこで気になるのが、退職理由を正直に話して良いかということです。

家族の介護や専門学校・大学への再入学、家業を継ぐなどの理由であれば、正直にいっても問題ありません。また、体調不良などの個人的な理由であれば会社側も無理に引き止めることはできません。

一方、会社に対しての不満や、仕事内容が自分と合わないなどの理由から退職する場合は、本当のことを伝えないほうが円満に退職できるでしょう。なかには嘘をつくことに罪悪感を覚えてしまう方もいるかもしれません。

しかし、退職したい旨を伝えても今すぐ退職できるわけではないため、会社への不満を退職理由として伝えた場合は、退職する日まで居心地が悪くなる可能性があります。

ただし、その場しのぎですぐにバレてしまうような嘘の理由を伝えてしまうと、退職後に何らかの関わりを持った際に不信感を抱かれる可能性があります。退職理由を伝える際に大切なのは、相手が納得するかどうかです。会社側が納得した理由であればスムーズに退職手続きが進む可能性が高くなりますので、角が立ちにくい退職理由を伝えるようにしましょう。

2.よくある8つの退職したい理由と切り出し方の例

では、よくある退職理由とその切り出し方の例をご紹介します。

2-1.給与や待遇に不満がある

よくある退職理由として多いのが、給与が低いことです。場合によっては給与交渉もできますが、退職して別の会社で働きたい場合、「今とは違う評価制度のもとで自分を試したい」「資格手当がもらえる企業で働きたい」などと伝えると良いでしょう。

給与は基本的に会社の評価制度によるもののため、自身の働き方と評価制度が合わなかったという伝え方でも良いかもしれません。給与に関してはすぐに仕組みを変えることができないため、会社側も納得してくれる可能性が高いです。

2-2.人間関係の悩みがある

人間関係が理由で退職するケースも非常に多くなっています。厚生労働省の調査では、特に女性が人間関係を理由に退職した人が多い(※)ことが発表されています。

人間関係の悩みから退職をする際は、「より大きな組織で(または、より小さな組織で)働いてみたい」「チーム体制で周りと同じ目標に向かって仕事がしたい」などと言い換えるようにしましょう。

決して人間関係が原因だとはいわないことをおすすめします。部署の変更を提案されたり、「合わない人はどの会社にもいる」などと説得されたりして、退職を断念せざるを得なくなるかもしれません。

また、人間関係が原因で退職すると社内に伝わってしまった場合、退職するまでの間、居心地の悪い状態になる可能性があります。

2-3.残業が多い・休みがとれない

残業が多かったり、思うように休みが取れなかったりすることが退職理由となる人も多いでしょう。

厚生労働省の調査によると、労働時間や休日等の労働条件が合わず退職した人の割合は男女ともに10%を超えています。女性の場合は人間関係の次に多い理由(※)となっています。

残業や休みを理由に退職を申し出る場合は、「残業が多くプライベートの時間を確保できない」「休みが取れず心身が休まらない」というような切り出し方で伝えると良いでしょう。

今でこそ働き方改革という言葉は聞き馴染みがありますが、なかにはまだ働き方改革が十分にできていない企業もあります。そのような企業では残業が多かったり、休みが取りにくかったりするため退職する原因になってしまいます。

2-4.将来性に不安がある

会社あるいは業界全体の将来性に対する危機感や不安が退職理由となるのもよくあるケースです。

この場合、会社がすぐに対策を取ることは難しいため、「他の業界にチャレンジしてみたい」「知識や技術を活かしてキャリアアップをしたい」など、あまりネガティブにならないような言い方で伝えると良いでしょう。

2-5.心身の調子が悪くなった

心身の不調を理由に退職を考える人も少なくありません。このような理由で退職したいと伝えた場合、休職を勧められることがあります。

しかし、一度心身の調子が悪くなると、一時的に離れて復職してもまた心身の調子が悪くなる可能性があります。このような場合は心機一転、思い切って新しい環境で働いたほうが気持ちも前向きになるでしょう。

無理して働き続けるのではなく、「治療に専念したい」「体力的に限界を感じている」など、しっかりと現状を伝え、引き止めにくい切り出し方で退職する意向を伝えましょう。

2-6.ライフスタイルが変化した

ライフスタイルに関連する退職理由としては、結婚や出産、介護などが主な理由として挙げられます。特に介護や出産の際はフルタイムで働き続けることが難しく、会社側も引き止めにくい理由となります。

しかし、そうした理由の場合は時短で働けないかを交渉される可能性があります。その場合、「結婚を機に引っ越すことになった」「妊娠のため実家に戻ることにした」など、言い方を工夫する必要があります。現状を話して理解してもらえるようにしっかりと説明しましょう。

2-7.より専門分野にチャレンジしたい場合

「今の会社にいてもキャリアアップできないな…」「もっと専門的な分野で働いてみたい」などと感じ、それらを退職理由とするのもよくあるケースです。

このような場合は無理に嘘をつく必要はありません。「やりたいことがある」「専門分野にチャレンジして自分の力を試したい」と素直に伝えて問題ないでしょう。

悩んだ末に退職を決断したことを伝えると、好意的にとらえてもらいやすくなります。

2-8.資格をとるための勉強が必要になった場合

やりたいことや目指すものがあり、そのための資格取得に向けて退職するという人も少なくありません。

資格取得のための勉強を理由に退職する場合も、素直に伝えて問題ありません。年に一度しか受けられない試験もあるため、引き止められても強い決意を見せるようにしましょう。

3.退職理由を伝えるときに気をつける4つのポイント

ここまでは退職理由についてご紹介してきましたが、退職理由を伝える際には気をつけるべきポイントがあります。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉もありますが、できるだけ円満に退職ができるよう、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。

3-1.退職理由がブレないようにする

退職を伝える際に一番大切なのは、退職理由が二転三転しないようにすることです。特に複数の理由から退職をする際は注意が必要となります。

複数の理由があっても、会社に伝える退職理由は一つだけにしておきましょう。複数の理由が絡むと、自分のなかでもどれが本当の理由かわからなくなり、うまく説明できなくなってしまう恐れがあります。

以下の記事では、退職届について詳しく解説しています。併せてご覧ください。

3-2.申し訳ない思いも伝える

ネガティブな理由から退職をする場合、「早く退職したい」という気持ちが先走ってしまうかもしれませんが、退職理由を伝える際には申し訳ないという気持ちもしっかりと伝えるようにしましょう。

「自分一人が退職したところで何も変わらない」と思う人もいるかもしれません。しかし、人が抜けると他の人の仕事量が増えたり、誰かが一から新しく仕事を覚えたりといった状況が生じます。

自分が退職するということは自分が担っていた仕事を誰かが代わりにやることになるのだということを忘れず、周囲に対する申し訳ない気持ちを伝えるようにしましょう。

3-3.感情的にならないようにする

退職理由を口頭で伝える際は、感情的にならないように気をつけましょう。退職を伝えることはとても勇気がいることです。そのため、なかには冷静に伝えることができず、気持ちが高ぶって涙を流してしまったり、感情的になってしまったりする人もいるでしょう。

しかし、感情的になると相手も動揺してしまい、スムーズな退職が遠のいてしまうかもしれません。「絶対に退職することを伝える」という強い意志を持っていれば冷静に伝えることができるはずです。

3-4.周囲にも伝わると想定しておく

退職理由は伝えた相手だけでなく、同じ部署の人やその周囲の人にも伝わる可能性があります。小さい会社であれば全員に伝わる可能性もあると思っておいたほうが良いでしょう。

今まで仕事上でしか関わりのなかった人からも、退職理由を聞かれるかもしれません。その際、どのような理由を話すか事前に決めておけば、社内でのあなたの退職理由に一貫性が生まれ、変な噂が立つこともなくスムーズに退職することができるでしょう。

4.まとめ

退職をすることに対して周りに申し訳なさを感じる人や、退職を伝えるのに勇気がいる人もいるでしょう。しかし、自分のキャリアアップのための退職は決して悪いことではありません。一貫性のある退職理由を伝え、スムーズかつ円滑に退職手続きが進むようにしましょう。

JOBPALでは多くの求人を掲載しています。あなたに合う求人もきっと見つかりますので、ぜひチェックしてみてください。

関連記事

閉じる

エリアから工場・製造業の
お仕事・派遣情報を探す

STEP1 エリアを選択

  • 北海道・東北
  • 関東
  • 甲信越・北陸
  • 東海
  • 関西
  • 中国
  • 四国
  • 九州・沖縄

< エリア選択に戻る

閉じる
© 2022 UT Group Co., Ltd. All Rights Reserved.