シングルマザーはどんな仕事をしているの?働きやすいおすすめの仕事8選、準備すべきことや支援制度
※この記事は6分30秒で読めます。
「シングルマザーに向いているのはどのような仕事?」
「シングルマザーとして働く前に準備すべきことがあったら知りたい」
など、働くことに関して疑問を持っているシングルマザーの方もいるでしょう。
そこで今回は、シングルマザーの方が働く前にしておきたい準備、働きやすい仕事の特徴やおすすめの仕事について解説します。また、活用できる支援制度についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。この記事を読めば、シングルマザーが働くことについてよくわかり、仕事探しに役立つでしょう。
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1.シングルマザーの方が働く前に準備しておきたいこと
まずは、シングルマザーの方が働く前にしておきたい準備について解説します。
1-1.子どもの預け先を確保する
「実家の両親に面倒を見てもらえる」といった場合を除いて、小さい子どもがいる方は、仕事中に子どもを預けられる保育園や学童を確保する必要があります。
認可保育園は、数が少なく入所自体が難しいケースもある一方で、保育料が比較的安く、母子家庭は優先的に入所できる可能性があります。また、子どもが小学生なら、近隣の学童保育を探してみると良いでしょう。
いずれの場合も、タイミングによっては枠が埋まってしまうおそれがあるため、早めの情報収集が重要です。
1-2.働ける時間や必要な給与などの条件を整理する
仕事を探す前に、まずは希望する給与や勤務時間、休日、雇用形態などを整理しましょう。
これだけは譲れないという条件を書き出して、まとめておくことが大切です。
あらかじめ希望条件や譲れないポイントを明確にしておくことで、就職後のミスマッチやトラブルの発生を回避できます。
1-3.国の支援制度について調べる
シングルマザーなどのひとり親を対象とした国の支援制度は多岐にわたるため、自分に適した制度を最大限活用すると良いでしょう。
実際に、シングルマザーの方が利用できる国の支援制度の例を記載しておきます。
- ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業
- 母子家庭等就業・自立支援センター事業
- ひとり親家庭の在宅就業推進事業
- 母子・父子自立支援プログラム策定事業
- 高等学校卒業程度認定試験合格支援事業
- 母子家庭等自立支援給付金事業
- ひとり親家庭への相談窓口の強化事業
- ハローワークにおける児童扶養手当受給者等に対する就労支援(生活保護受給者等就労自立促進事業)
- トライアル雇用助成金
- 特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース、成長分野等人材確保・育成コース)
各制度の概要については、内閣府の男女共同参画局のホームページで紹介されていますので、併せてご確認ください。
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参照:内閣府 男女共同参画局「ひとり親家庭への就業支援」
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/ouen/employment/single/
1-4.必要に応じて資格取得を検討する
希望する分野や職種がすでに決まっており、資格があれば就職活動が有利になる可能性がある場合には、資格取得も検討してみてください。
前述した国の支援制度のなかには、資格取得を支援するものもあるため、制度を活用しながら資格取得を目指すのもおすすめです。
ただし、必ずしも資格を取得すべきとは限りません。資格がなくても働ける仕事はたくさんあります。資格取得にこだわりすぎず、さまざまな選択肢を検討するほうが良い場合もあるでしょう。
2.シングルマザーが働きやすい仕事の特徴
シングルマザーが働きやすい仕事の特徴としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 柔軟な働き方ができる仕事
- 親子で生活する十分な収入を得られる仕事
- 子育て中の女性が数多く活躍している仕事
- 託児所が設置されている仕事
それぞれの特徴についてお伝えします。
2-1.柔軟な働き方ができる仕事
柔軟な働き方ができる仕事やシングルマザーに理解のある仕事を選ぶことで、子どものイベントや急な病気などのトラブルにも対応しやすくなります。
特に、フレックス制度や在宅勤務など、個々の状況に合わせた働き方ができる制度を導入している会社を選ぶのがおすすめです。柔軟な働き方を実現できる会社で仕事をすることで、家庭と仕事の両立もしやすくなるでしょう。
また、産休や育休など、子育てに対して手厚い支援制度があるかどうかも併せてチェックしましょう。
2-2.親子で生活する十分な収入を得られる仕事
たとえ働きやすい環境でも、親子で暮らしていける十分な収入の確保が難しい仕事では、日々の生活に余裕がなくなってしまう可能性が高いでしょう。
シングルマザーが働きやすい仕事を探す際には、月々の生活費だけでなく、近い将来かかる子どもの学費なども考慮することが大切です。
必要なお金を想定したうえで、それ以上の収入が得られるかどうかを軸に仕事を選ぶようにしましょう。
2-3.子育て中の女性が数多く活躍している仕事
子育て中の女性社員が数多く活躍している会社を探してみましょう。
さまざまなライフステージを経験する女性への理解があり、勤務時間や残業時間、休日などの面で融通が利きやすいことが期待できます。
こういった会社では、子育ての負担が重いシングルマザーの事情を考慮してもらいやすく、比較的働きやすい環境が整っている可能性が高いでしょう。
2-4.託児所が設置されている仕事
子どもが小さいうちは、保育所や学童を利用する必要があることについては、先に触れたとおりです。
そこで、託児所を完備している仕事を選べば、保育所や学童に預けるのが難しい場合にも、問題なく働けるでしょう。
託児所を完備している仕事は、子どもに何かあってもすぐに駆けつけられるため、安心して仕事に専念できるメリットもあります。
3.シングルマザーの働き方・雇用形態の比較
働くシングルマザーの方の雇用形態としては、主にパート・アルバイト派遣社員、正社員の3種類が挙げられます。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
3-1.パート・アルバイト
パート・アルバイトとして働く場合の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的柔軟にスケジュールを調整できる ・時給制で残業が少ない傾向にある ・体力をセーブしやすい ・未経験可の求人が多い |
・給与が低いケースが少なくない ・社会保険に加入できないことがある |
自分が希望する時間帯で働くことができ、未経験の仕事も挑戦しやすいことがパートやアルバイトのメリットと言えます。
しかし、条件によっては給与が低めであったり、社会保険に加入できなかったりというデメリットが発生する可能性があるでしょう。
3-2.派遣社員
派遣社員として働く場合の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・パート・アルバイトに比べて給料が高い ・時短勤務や休日の相談がしやすい ・職場ごとにさまざまなスキルを学べる |
・契約を更新できない可能性もある ・労働条件が派遣先によって異なる |
派遣社員は、パートやアルバイトと比べて給料が高めに設定されている求人が数多くあります。
ただし、派遣期間があらかじめ決まっているため、契約の更新ができず、定期的に新しい仕事を探し続けなければならない可能性があります。
3-3.正社員
正社員として働く場合の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・安定した収入を得られる ・雇用が安定している ・健康保険や厚生年金保険などの社会保障が充実している ・福利厚生が手厚い |
・休みの融通が利きにくい会社もある ・残業や休日出勤が発生する可能性がある |
正社員の魅力は、安定した収入を得られる、社会保障が充実しているなどが考えられます。
ただし、他の雇用形態と比べて責任がある仕事を任されるため、場合によっては残業や休日出勤が求められる可能性も出てきます。
4.資格がないシングルマザーでも働きやすい仕事8選
ここでは、資格がなくても挑戦できて、シングルマザーでも働きやすい仕事を8つ紹介します。
4-1.コールセンター
コールセンターでは、オペレーターとして主に顧客との電話対応を担当します。コールセンターによっては、電話ではなく、メールやチャットを用いて仕事をすることもあるでしょう。
コールセンターの業務は、コールセンター側から顧客に電話をかける「アウトバウンド」と顧客からの受電に対応する「インバウンド」の2つにわけられます。
コールセンターは、比較的シフトを調整しやすく、残業が発生しにくい傾向にあります。また、女性が多く活躍している会社もあるため、シングルマザーの方にとっても働きやすいといえるでしょう。
4-2.事務職
事務職は、会社の事務作業に幅広く対応する仕事です。具体的には、資料作成やデータ入力、電話対応、来客対応などをおこないます。
事務職の種類は所属部署や担当分野によって、一般事務、営業事務、経理事務、医療事務、人事・労務事務などに分けられます。
事務職は残業が少ない傾向にあるうえ、時間の融通もほかの仕事に比べて利きやすいケースが多いです。そのため、シングルマザーの方でも働きやすい仕事といえるでしょう。
4-3.介護職
介護職は、老人ホームなどで暮らす利用者の食事や排せつの介助といった身体介護、掃除や買い物などの生活サポート、家族からの相談対応などを担います。
介護の仕事は未経験でも挑戦しやすく、シングルマザーの方も働きやすい仕事の一つです。また、資格を取得することで携われる業務の範囲が広がるため、キャリアアップも目指しやすいでしょう。
ただし、残業の有無や細かい条件は事業所や施設によって異なるため、あらかじめ詳細を確認することをおすすめします。
4-4.ピッキング
ピッキングは、指定された商品などを倉庫内で集める仕事です。
数ある製造系の仕事のなかでも、未経験で挑戦しやすい職種の一つといえます。
仕事にもよりますが、比較的残業が少なく、多くの女性が活躍している職場もあります。シングルマザーへの理解がある会社を選べば、快適に働ける理想の職場を見つけられるかもしれません。
4-5.調理補助
調理補助は、飲食店や給食センター、会社の食堂などで、調理の補助をおこなう仕事です。具体的な業務内容としては、使用する調理器具や食器の準備、食材の下処理、簡単な盛り付け、配膳、片付け、食器の洗浄などが挙げられます。
調理補助の仕事は、比較的残業や休日出勤が少ない傾向にあるため、子どもと生活リズムを合わせたい方に適しています。また、基本的に特別な知識や資格は不要です。
柔軟に働きたい方はもちろん、料理が好きなシングルマザーの方にもおすすめの仕事といえます。
4-6.データ入力
データ入力は、指定されたデータや情報を、パソコンを用いて入力する仕事です。
どのようなデータを入力するかは会社や業務範囲によって異なりますが、顧客情報や契約書の内容、売上情報、手書きメモや音声データなど多岐にわたります。
また、データ入力の仕事には、在宅で働ける求人もあります。在宅勤務が導入されている会社を選べば、子どもを近くで見守りながら働くこともできるでしょう。
4-7.家事代行
家事代行は、顧客の自宅で料理や掃除、買い物などをおこなう仕事です。
家事の経験を活かせるため、シングルマザーの方であれば即戦力として活躍できる可能性が高いでしょう。
また、家事代行はシフト制を導入している会社が多いことから、時間の融通が利きやすいのもうれしいポイントです。託児所を完備している会社もあるため、シングルマザーの方におすすめの仕事といえます。
4-8.在宅ワーク全般
在宅ワークでできる仕事も、シングルマザーに向いています。自宅で業務が完結するため、子どもや家のことでトラブルがあっても、すぐに対応しやすいでしょう。
在宅で働ける仕事としては、データ入力や内職スタッフ、WebライターやWebデザイナー、プログラマーや翻訳、オンライン秘書などがあります。
なかには資格や経験が必要な求人もあるものの、未経験者歓迎の求人も豊富にそろっているため、在宅ワークが気になる方は選択肢の一つに加えてみると良いでしょう。
5.シングルマザーの仕事の探し方
ここからは、シングルマザーにおすすめの仕事の探し方を紹介します。
5-1.求人サイト
求人サイトを活用すれば、給与や休日、勤務時間などさまざまな条件を指定して求人を探せるため、希望に合った仕事を効率的に見つけられます。
求人サイトには大小さまざまありますが、サイトによって強みが異なるのが特徴です。シングルマザーの方は、シングルマザーに適した求人を多く取り扱っているサイトを選ぶのがおすすめです。
JOBPALでは、シングルマザーの方にもおすすめの求人を多数掲載しています。
また、専任のキャリアパートナーによる面談サポートもおこなっていますので、「一人での転職活動に不安を抱えている」という場合には、お気軽にご利用ください。
5-2.転職エージェント
シングルマザーの方が活躍できる仕事を探す場合には、転職エージェントを活用するのも方法の一つです。
転職エージェントは、シングルマザーとしての働きやすさはもちろん、福利厚生や社風、キャリアプランなども考慮したうえで、最適な求人を紹介してくれます。
勤務時間や場所、給与についての交渉を代行してくれることもあるため、最大限活用したいところです。
5-3.ハローワーク
ハローワーク(公共職業安定所)は全国に点在しているため、どこに住んでいる方にとっても利用しやすく、シングルマザーの方が活躍できる求人も豊富に取り扱っているのが特徴です。
就職に関する相談もできるため、アドバイスを受けながら仕事探しをしたい方にも適しています。
希望する条件をあらかじめ提示しておけば、おすすめの求人を斡旋してくれるでしょう。
5-4.地域情報誌
地域情報誌とは、地域ごとの求人を掲載している無料情報誌のことです。
地域密着の会社の求人情報を掲載しているケースもあるため、近場で働きやすい仕事を見つけることができるかもしれません。
求人サイトには掲載されていない、掘り出し物の求人が出ることもあるため、定期的にチェックすると良いでしょう。
6.シングルマザーが活用できる主な給付金制度
最後に、シングルマザーが活用できる主な給付金制度についてまとめました。給付金制度の活用をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。
6-1.児童扶養手当
児童扶養手当とは、子どもを養育する家庭に対して給付金を支給する社会保障制度の一つです。
子どもを養育する負担を軽減するとともに、子どもの健やかな成長を支援するための制度です。支給額は、子どもの年齢や世帯の所得に応じて変動します。
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参照:厚生労働省「児童扶養手当について」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/osirase/100526-1.html
6-2.母子父子寡婦福祉資金貸付金
母子父子寡婦福祉資金貸付金とは、経済的に困難な状況にある母子家庭や父子家庭、寡婦を対象に、貸付金によって一時的な経済支援をおこなう制度です。
生活費や教育費の一時的な補填を目的としており、返済条件や利子などを考慮しても、メリットが大きい制度であるといえます。
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参照:内閣府 男女共同参画局「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/law/23.html
6-3.低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分)
この制度は、所得が低く児童扶養手当を受給している方や、新型コロナウイルス感染症の影響によって家計状況が悪化し、児童扶養手当を受給できる水準になっている方が対象です。
児童一人につき、一律5万円が支給されます。
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参照:厚生労働省「低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金(ひとり親世帯分)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11456.html
7.まとめ
シングルマザーの方が就職する際には、保育所や学童などの子どもの預け先を見つけるとともに、自身の希望する条件の洗い出しをおこなうようにしましょう。
併せて、国の支援制度について調べ、利用できるものがないか確認してみてください。
シングルマザーの方が活躍できる仕事は多岐にわたり、資格がなくても挑戦できる仕事も少なくありません。
パート・アルバイトや派遣、正社員などどの働き方が合っているかを見極めつつ、自身の経験や状況、希望に合った仕事を探してみましょう。
シングルマザーで仕事を探している方は、ぜひJOBPALの求人情報をご確認ください。
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