パート・アルバイトの悩み
更新日:2025年03月10日

アルバイト経験を職歴欄に書くのはどんなとき?書かなくてよいケースや書き方の基本と応用を解説

アルバイト経験を職歴欄に書くのはどんなとき?書かなくてよいケースや書き方の基本と応用を解説

この記事で分かること

  • 職歴欄にはアルバイト経験を書いてもよい
  • 長期にわたるアルバイトや応募先に関連する経験・スキルが得られたアルバイトは、職歴として書く
  • 正社員から正社員へ応募する場合やアルバイト期間が短すぎる場合は、職歴欄にアルバイト経験を書かない
  • アルバイトの仕事内容や在籍期間がわかるように書く必要がある
  • アルバイト経験が多く、職歴欄に入りきらない場合は、職務経歴書に詳細を書く方法がある

※この記事は6分で読めます。

「職歴欄にアルバイト経験を書くのはどんなとき?」
「職歴欄にアルバイト経験を書く方法は?」
など、職歴欄のアルバイト経験について疑問を持っている方もいるでしょう。

アルバイト経験は職歴欄に書いても問題ありません。内容によっては採用担当者からの評価が上がる可能性があります。

今回は、職歴欄にアルバイト経験を書くケースと書かないケース、書く場合の具体的な書き方などを解説します。この記事を読めば、職歴欄にアルバイト経験を書くかどうかを判断でき、適切なアピールができるようになるでしょう。

1.アルバイト経験を職歴欄に書くのはどんなとき?

アルバイトも正当な職務経歴にあたるため、職歴欄に書くことは可能です。特に応募先との関連性があるアルバイト経験は評価対象になります。

ただし、勤務した期間や内容によっては、職歴に書くことでよくない印象を与える可能性があります。

では、どのようなときにアルバイト経験を職歴として書くのか、詳しくみていきましょう。

1-1.3ヵ月以上働いたとき

3ヵ月以上働いたアルバイト経験は、職歴欄に書きましょう。

職歴欄には正社員の経歴を記載することが基本とされていますが、長期的なアルバイト経験を書かなかった場合、職歴に空白期間が生まれてしまい、採用担当者にあまりよい印象を与えません。

そのため、アルバイトの内容が応募する企業と関連性が薄くても、3ヵ月以上働いた場合は、空白期間を埋める意味でアルバイト経験を書くことをおすすめします。

1-2.アピールできるスキルや経験があるとき

アルバイト経験で得たスキルを応募先にアピールできる場合は、職歴欄に書きましょう。例えば、アパレル業界への就職を目指している場合、アパレルショップでのアルバイト経験は強みの一つです。

また、応募先とアルバイト経験の業界や職種が違っても、アピールポイントになる場合があります。アルバイト業務の中でも、在庫管理や売上管理、新人教育といった比較的難易度の高いものは、就職後にそのまま活かせる可能性があるためです。

このような経験や得られたスキルの中で、応募する企業に関連性が高いものがあれば、積極的にアピールしましょう。

1-3.専門性の高い業務をおこなっていたとき

アルバイトで資格や一定のスキルが必要とされる専門性の高い業務をおこなっていた場合も、職歴欄に書きましょう

例えば、薬局やドラッグストアで登録販売者としてアルバイトしていた方、エンジニアとしてアプリ運用のアルバイトをしていた方などが挙げられます。

こうした業務はアルバイトであっても専門性の高さを求められるため、社員になってから即戦力として活躍できると判断され、評価が上がる可能性があります。

1-4.非正規雇用の求人に応募するとき

パートやアルバイトなどの非正規雇用の求人に応募する場合は、職歴にアルバイト経験を書きましょう。非正規雇用の求人であれば、正社員の職歴のみを重視する可能性が低いためです。

応募する求人と関連するアルバイト歴があれば、実務経験があることのアピールになります。また、アルバイト経験があることにより、仕事に対する熱意ややる気が伝わるでしょう。

1-5.正社員の経験が少ないまたはないとき

基本的に職歴欄には正社員の経験を書きますが、正社員の経験が少ないまたはない場合は、アルバイト経験を書きましょう

正社員の経験がないからといって職歴欄に何の記載もないと、採用担当者から空白期間に何をしていたのか疑問を抱かれてしまい、よい印象を与えません。

空白期間を埋めることに加え、働いていたことをアピールするためにも、アルバイト経験を職歴欄に書くことをおすすめします。

2.アルバイト経験を職歴欄に書かなくてよいケース

アルバイト経験を職歴として書かなくてよい2つのケースをみていきましょう。

2-1.正社員から正社員へ応募するとき

アルバイト経験を職歴欄に書く必要がないケースの一つが、正社員から正社員へ応募するときです。

正社員の経験がある場合、採用担当者は前職でどのような仕事をしてきたか、その経験から何を得られたかなどを重視しています。アルバイト経験が採用の可否に影響を与えることはあまりないでしょう。

そのため、正社員から正社員へ応募する際は、職歴欄にアルバイト経験を書く必要はありません。ただし、先述のとおり正社員期間が短い場合は、空白期間を埋める意味でも、アルバイト経験を書きしましょう

2-2.アルバイト期間が短すぎるとき

アルバイト期間が3ヵ月未満と短い場合は、職歴に書く必要はありません

短期や単発のアルバイトではないにもかかわらず、アルバイト期間が短すぎると、採用担当者から「すぐに辞めてしまうのでは」と不安を抱かれる可能性があるためです。

また、一般的に転職活動は2~3ヵ月かかるといわれています。そのため、アルバイトをしていて正社員などの職歴に3ヵ月未満の空白期間が生じても、転職活動をしていたととらえられ、悪い印象につながる可能性は低いでしょう。

3.【基本】アルバイト経験は職歴欄にどう書けばいいの?

職歴欄にアルバイト経験を書く場合、一般的に以下のように記載します。

より詳しい書き方についてみていきましょう。

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○ 入社 (アルバイト)
 ○○店にて接客・販売業務に従事
2024 9 株式会社○○ 一身上の都合により退職
2024 10 ××株式会社 入社 (アルバイト)
 ××支社にて事務職として従事
現在に至る
以上

3-1.勤務先の正式名称を書く

応募先に丁寧な印象を与えるため、勤務先は必ず正式名称で書きましょう。「株式会社」「有限会社」などの会社名も略さず書くことが大切です。

例えば、正式名称が「株式会社○○」に対し、「(株)○○」と書いたり、株式会社を省略して「○○」のみ書いたりすることは避けましょう。手を抜いていると思われ、面接の評価に影響を与える可能性があります。

勤務先の正式名称を公式ホームページや契約書などで調べて、正確に記載してください

3-2.仕事内容と在籍期間を書く

アルバイトで経験した仕事内容と在籍期間も書きましょう。

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○ 入社 (アルバイト)
 ○○店にて接客・販売業務に従事
2024 9 株式会社○○ 一身上の都合により退職
以上

具体的な業務内容は、1~2行程度にまとめます。接客や販売、売上管理、新人教育など、端的に伝わる表現にすることが重要です。多くの仕事を担当していた場合には、応募先企業と関連性が高いものを選びましょう。

また、すでにアルバイトを退職している場合には「一身上の都合により退職」として、退職した年月を記載します。なお、在職中なら仕事内容の次の行に「現在に至る」の記載が必要です。

アルバイトであっても具体的な仕事内容や在籍期間はアピールポイントになることがあるため、忘れずに書きましょう。

3-3.現状を書く

職歴欄では、アルバイト経験を書き終えたら、締めくくりとして「現在に至る」と「以上」を必ず書きましょう。なお、すでにアルバイトを退職して転職活動をおこなっている場合は、「現在に至る」とはせず「以上」のみ書きます。

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○ 入社 (アルバイト)
 ○○店にて接客・販売業務に従事
現在に至る
以上

「現在に至る」は、直前に記載した会社に現在も在職中であることを示します。「以上」は、追加で記載する職歴がないことを示す言葉です。

「現在に至る」と「以上」がないと、必要事項の記載漏れがあるととらえられ、印象を損ねてしまう可能性があるため注意しましょう。

4.【応用】ケース別のアルバイト経験の書き方

ここでは、職歴にアルバイト経験を記載する場合の書き方をケース別に紹介します。

4-1.正社員並みに仕事を任されて働いていた

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○ 入社 (アルバイト)
 ○○店にて接客・販売業務に従事
 社員に代わり、在庫管理や新人アルバイト教育を担当
現在に至る
以上

アルバイトであるものの、正社員並みの仕事を任されていた場合は、上記のように業務内容の詳細を書いてアピールしましょう。

また、アルバイトであってもフルタイムで勤務していた場合は、仕事内容を記載する部分に「フルタイム勤務」と書いてアピールすることがおすすめです。

ただし、書く仕事内容が多すぎると、何をアピールしたいのかが伝わりにくい可能性があります。そのため、仕事内容は長くても1~2行を目安にまとめて、口頭で補足しましょう

4-2.複数のアルバイト経験がある

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○にアルバイトとして入社(2024年9月退職)
2024 10 ××株式会社にアルバイトとして入社(2025年3月退職)
2025 4 株式会社□□にアルバイトとして入社
現在に至る
以上

複数のアルバイト経験があり、在籍期間をそれぞれ記載すると枠が足りなくなる場合は、上記のように1行につき1社を書く形がおすすめです。

1行に退職年月まで記載することで枠を節約できるため、比較的多くのアルバイト経験を書けます。それでも職歴欄におさまらない場合は、アピールしたいものを優先して記載し、短期や単発のアルバイトなどは「他〇社のアルバイトを経験」とまとめてもよいです。

ただし、職歴欄が足りているのであれば、自分の経歴やスキルをアピールするためにも1社ごとに業務内容を書きましょう。

4-3.複数のアルバイトを掛け持ちしていた

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○ 入社 (アルバイト)
2024 6 ××株式会社 入社 (アルバイト)
2024 9 株式会社○○ 退職
2024 10 株式会社□□ 入社 (アルバイト)
現在に至る
以上

複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合、上記のようにそれぞれのアルバイトの入社と退職を時系列順に書きましょう。

掛け持ちしている会社が多い場合には、「株式会社○○ アルバイトとして入社(2024年9月退職)」と退職月を同じ行にまとめて枠を節約する方法もあります。

なお、掛け持ちしている会社のうち1社でも在職中の勤務先があれば、「現在に至る」の記載が必要です。

5.アルバイト経験が職歴欄におさまらないときは?

アルバイト経験が多く、職歴欄におさまらない場合は、履歴書とは別に作成する職務経歴書に書きましょう

その際、詳しい経歴を職務経歴書に書いていることがわかるよう、履歴書には以下のような記載が必要です。

学歴・職歴
職歴
2024 4 株式会社○○にアルバイトとして入社(2024年9月退職)
2024 10 ××株式会社にアルバイトとして入社(2025年3月退職)
2025 4 株式会社△△にアルバイトとして入社
現在に至る
(詳細は職務経歴書に記載しております)
以上

このように、職務経歴書で詳しい内容を書く場合でも、要点は職歴欄に記載しておくと親切です。なお、「別紙参照」といったあっさりとした書き方は避け、丁寧な表現を心がけることで、よい印象につながります。

職務経歴書には、アルバイトの仕事内容だけではなく、達成した目標や得られたスキル・経験などを積極的に記載しましょう。記載内容には、具体的な数値や他者からの評価といった客観的な根拠を含めると説得力が増します。

6.まとめ

履歴書の職歴欄は、正社員の経験を記載することが基本とされていますが、アルバイト経験を書いても問題ありません。

特に長期にわたってアルバイトをしていた場合は、空白期間を埋める意味でも、アルバイトの経験を書きましょう

また、アルバイトの経験が応募先に関連するものであれば、経験そのものが強みとなります。状況に応じて書き分け、アルバイト経験もうまくアピールに活用することが大切です。

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