年収250万の手取りはいくら？状況別の生活レベルやゆとりのある生活をする方法を解説

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「年収250万円の場合、月の手取りはどれくらい？」
「年収250万円で余裕のある生活を送れるのか知りたい」
など、年収250万円に関して疑問を持っている人もいるでしょう。

年収250万円の手取りは15万6,000円～17万7,000円程度であり、生活スタイルによるものの、ゆとりのある生活をしにくい水準です。

今回は、年収250万円の手取りや、状況別の生活費の内訳、年収250万円以上を目指す方法、おすすめの仕事などを解説します。この記事を読めば、年収250万円の生活を具体的にイメージでき、収入アップのために前向きな一歩を踏み出せるでしょう。

1.年収250万円の手取りはいくら？

結論からお伝えすると、年収250万円の場合、月の手取りは15万6,000円～17万7,000円程度です。

計算方法は、まず年収の数字をもとに、企業から支払われる給与の総額である額面の月額を求めます。年収は月の額面に12をかけたものなので、年収から額面を求める式は以下のとおりです。

上記を計算して四捨五入すると、年収250万円の月の額面は20万8,000円程度とわかります。

また、手取りとは、額面から社会保険料や住民税などを控除した差引支給額です。引かれる額はおよそ額面の75％～85％程度といわれているため、月の額面から手取りは以下のように求めます。

上記を計算して四捨五入すると、年収250万円の月の手取りは15万6,000円～17万7,000円程度とわかりました。

なお、額面から引かれる社会保険料などの金額は控除額と呼ばれます。ひと月の額面を仮に20万円とした場合、以下のような金額が引かれます。

項目	金額
総支給額	20万円
厚生年金	1万8,300円
健康保険料	9,980円
雇用保険料	1,200円
所得税（源泉徴収税）	3,700円
住民税	7,008円
差引支給額	15万9,812円

※40歳未満、東京都勤務、扶養家族なし、賞与なしの場合

このように、実際の額面が20万円程度でも、実際の手取りは15万円程度に目減りする仕組みです。

ただし、控除額は、お住まいの地域や年齢、扶養家族の有無などにより変動するため、上記はあくまで一例として参考にしましょう。

• 参照：協会けんぽ「令和6年度保険料額表」

  https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r6/ippan/r60213tokyo.pdf

• 参照：厚生労働省「令和6年度の雇用保険料率について」

  https://www.mhlw.go.jp/content/001211914.pdf

• 参照：国税庁「令和6年分 源泉徴収税額表」

  https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2023/data/01-07.pdf

• 参照：国税庁「給与所得控除」

  https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1410.htm

2.年収250万円は平均的な額？

国税庁が公表している「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の給与所得者全体の1年間の平均給与は約460万円です。そのため、年収250万円は平均を大きく下回ることがわかります。

また、同調査によると、20歳～24歳の女性の平均給与が約253万円なので、年収250万円は20代前半の女性の給与水準にあたるといえます。

年収は、年齢や業界、職種などによっても水準が異なるため、全体の平均値と比べるだけで、今すぐに上げたほうがよいかは判断できません。

もし現状の生活に不満があり、より豊かな生活を送りたいと考えるのであれば、年収アップの方法を考えるとよいでしょう。

• 参照：国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

  https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2023/pdf/R05_000.pdf

3.【状況別】年収250万円でできる生活と貯蓄

ここでは、以下の4つの状況別に、年収250万円でできる生活と貯蓄を紹介します。

• 一人暮らしの場合
• 独身で実家暮らしの場合
• 二人暮らしの場合
• 三人暮らしの場合（夫婦と子ども）

あくまでも目安としつつ、仕事や生活のプランを立てる際の参考にしてみてください。

3-1.一人暮らしの場合

総務省の「家計調査」によると、一人暮らしの生活費としてかかる主な項目は、以下のとおりです。

支出項目	金額（月額）
食費	約4万4,000円
住居賃（家賃など）	約3万2,000円
光熱費	約1万1,000円
医療費	約7,000円
交際費	約1万2,000円
交通・自動車費	約1万9,000円
通信費	約7,000円
被服費	約5,000円
娯楽費（趣味や習い事など）	約2万1,000円

上記の他に細かい費用を合わせると、一人暮らしの平均の生活費は約18万2,000円、年間としては約218万4,000円です。

年収250万円、つまり月の手取り15万6,000円～17万7,000円程度で一人暮らしをするのは、やや厳しく、節約が必要になります。

食費は自炊を中心に、品数を減らすなどの工夫をしましょう。週末にまとめて作り置きをすれば、光熱費の節約にもつながります。

また、自動車などは固定費がかかりやすいので、生活するうえで必須でなければ、もたないほうが月の負担は軽くなります。

生活レベルを上げたい人や将来に向けて貯蓄をしたい人は、収入アップの方法を検討する必要があるでしょう。

• 参照：e-Stat「家計調査｜（家計収支編）第1表 1世帯あたり1ヵ月間の収入と支出（単身世帯・2023年）」

  https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000000330014&cycle=7&year=20230

※勤労者世帯の数値を使用。

3-2.独身で実家暮らしの場合

総務省の「家計調査」によると、独身での実家暮らしをしたときの主な項目は、以下のとおりです。

支出項目	金額（月額）
外食費	約1万4,000円
住居賃（家賃など）	ー
光熱費	ー
医療費	約7,000円
交際費	約1万2,000円
交通・自動車費	約1万9,000円
通信費	約7,000円
被服費	約5,000円
娯楽費（趣味や習い事など）	約2万1,000円

その他の細かい費用を合わせると、独身で実家暮らしの平均の生活費は約10万9,000円、年間としては約130万8,000円です。

年収250万円、月の手取り15万6,000円～17万7,000円程度の場合、一人暮らしに比べれば経済的には余裕がありますが、安心できるレベルとはいえません。

実家暮らしであれば、家賃や光熱費の負担がないことが多いため、外食や娯楽費などを見直せば、貯蓄額を増やせる可能性はあります。

将来が不安な人は、実家暮らしのメリットを活かしてしっかり貯蓄しつつ、昇進・昇格など年収アップに挑むのも一つの方法です。

• 参照：e-Stat「家計調査｜（家計収支編）第1表 1世帯あたり1ヵ月間の収入と支出（単身世帯・2023年）」

  https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000000330014&cycle=7&year=20230

※勤労者世帯の数値を使用。同調査では実家暮らしの場合に絞ったデータがないため、一人暮らしのデータから住居費と光熱費を除き、食費は外食費のみとすることで、目安を示して作成。

3-3.二人暮らしの場合

総務省の「家計調査」によると、二人暮らしの生活費としてかかる主な項目は、以下のとおりです。

支出項目	金額（月額）
食費	約7万3,000円
住居賃（ローン返済含む）	約4万5,000円
光熱費	約2万円
医療費	約1万4,000円
交際費	約1万9,000円
交通・自動車費	約3万5,000円
通信費	約1万2,000円
被服費	約1万円
娯楽費（趣味や習い事など）	約2万8,000円

上記の代表的な費用の他、細かい費用を合わせると、二人暮らしの平均的な生活費は約29万1,000円、年間としては約349万2,000円です。

年収250万円、月の手取り15万6,000円～17万7,000円程度での二人暮らしは、相当厳しいといえます。

食費や光熱費などを節約したとしても、貯蓄はもちろん、生活自体が成り立たない可能性が高いです。

目先の節約だけでは生活をまかなえず、年収250万円のままでいるのであれば、共働きが欠かせません。

もしパートナーが安定した仕事に就けないなどの事情があれば、自身の収入を上げる対策をする必要があります。

• 参照：e-Stat「家計調査｜（家計収支編）第3-1表　世帯人員別1世帯あたり1ヵ月の収入と支出（2023年）」

  https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000000330002&cycle=7&year=20230

※勤労者世帯（二人）の数値を使用。

3-4.三人暮らしの場合（夫婦と子ども）

総務省の「家計調査」によると、三人暮らしの生活費としてかかる主な項目は、以下のとおりです。

支出項目	金額（月額）
食費	約8万4,000円
住居賃（ローン返済含む）	約6万円
光熱費	約2万4,000円
教育費	約1万5,000円
医療費	約1万4,000円
交際費	約1万5,000円
交通・自動車費	約4万1,000円
通信費	約1万4,000円
被服費	約1万1,000円
娯楽費（趣味や習い事など）	約3万1,000円

上記の費用の他、細かい費用を合わせると、三人暮らしの平均的な生活費は約32万9,000円、年間としては約394万8,000円です。

年収250万円、月の手取り15万6,000円～17万7,000円程度での三人暮らしは、二人暮らしよりさらに厳しいものになります。

あくまで目安ではありますが、食費や住居費、光熱費などで収入のほとんどがなくなる計算です。子どもが成長するにつれて、学費はさらに高くなる傾向にあります。

そのため、年収250万円のままでいるのであれば、パートナーと共働きは必須といえます。

共働きの場合でも、パートナーが働けなくなるといったリスクに対応するために、収入を底上げする方法を検討することがおすすめです。

• 参照：e-Stat「家計調査｜（家計収支編）第3-1表　世帯人員別1世帯あたり1ヵ月の収入と支出（2023年）」

  https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass=000000330002&cycle=7&year=20230

※勤労者世帯（三人）の数値を使用。

4.年収250万円でゆとりのある生活をするには？

ゆとりのある生活を送るためにまず重要なのは、固定費の削減です。家賃や光熱費、通信費などを徹底的に見直し、少しでも安い契約・プランに切り替えましょう。

具体的には、駅から少し離れた家を選んで、家賃を仮に2万円下げられれば、年間で24万円の節約になります。

生活に欠かせない通信費も、料金プランを見直してみたり、格安SIMに乗り換えたりすれば、人によっては月に1万円近く浮かせられます。

このようにさまざまな節約方法があるとはいえ、長期で考えると、日々の生活以外にも苦労することがあります。

例えば、住宅ローンについて、金融機関によっても異なりますが、「年収300万円」がローンを組める収入の目安といわれており、年収250万円ではローンを組むのは難しいのが現状です。

他にも、貯蓄の難しさから、老後が不安になる人もいるかもしれません。

より豊かな生活を送るためには、年収250万円以上を目指す方法を知っておくとよいでしょう。

5.年収250万円以上を目指す方法

年収250万円以上を目指すには、具体的に以下の4つの方法が挙げられます。

• 昇進・昇格する
• 副業・Wワークをする
• 正社員に転職を検討する
• 平均年収が高い企業に転職を検討する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

5-1.昇進・昇格する

多くの企業では、等級や職位に応じて給与が上がります。

例えば、一般社員から主任、課長補佐、課長といったように昇格すれば、それにともなって給与もアップするでしょう。

また、管理職になれば、役職手当も期待できます。企業によっては数万円もの手当が上乗せされる可能性があるため、年収にすると大きな差になります。

ただし、管理職になった場合に残業手当がつかなくなる企業も多くあるため、自社の給与のルールなどをチェックしておきましょう。

5-2.副業・Wワークをする

定時後や休みの時間を有効活用して、副業・Wワークをするのはいかがでしょうか。

デザイナーやプログラマー、ライターなど、在宅でできる仕事も多くあります。また、飲食店やコンビニなどシフト制の仕事も、本業との両立がしやすいためおすすめです。

ただし、副業・Wワークをする場合、自由な時間が減るのは避けられず、体力・精神的な負担がかかる可能性があります。

会社によっては副業やWワークを認めていないケースもあるため、事前に就業規則をチェックすることが大切です。

5-3.正社員に転職を検討する

今の雇用形態が、パートやアルバイト、派遣社員などの非正規雇用であれば、正社員への転職により年収250万円以上を目指すことがおすすめです。

正社員であれば、月給制で安定した収入を期待できるだけでなく、賞与や各種手当、福利厚生など、非正規雇用よりも良い待遇を受けられます。

転職先を探す際は、これまでの経験を活かせる求人を選ぶと、よりスムーズに決まる可能性があります。経験者優遇の求人であれば、高い基本給から働き始められることも期待できます。

5-4.平均年収が高い企業に転職を検討する

今の職場での年収アップが難しいようであれば、平均年収の高い企業への転職を転職するのも一つの方法です。

まずは、平均年収の高い企業を調べてみましょう。年収に関する情報は、各企業の公式ホームページに記載されているだけでなく、転職サイトなどでも調べられます。

仕事をしながらの転職活動は、かなりの努力と時間が必要です。書類選考や面接突破に向けて対策をしっかりおこなう必要があるため、両立が難しいと感じることもあるでしょう。

JOBPALでは、専門のキャリアパートナーが転職の悩みに寄り添い、収入アップへむけて丁寧にサポートします。ゆとりある生活を手に入れたい人は、ぜひ気軽に無料の面談を受けてみてはいかがでしょうか。

6.年収250万円以上を狙えるおすすめの仕事例

最後に、年収250万円以上を狙える仕事の例を紹介します。

6-1.事務職

事務職は、データ入力や書類作成、電話やメール対応など、幅広い事務を担当する仕事です。

一言で事務といっても、オフィス全般のサポートをする一般事務や、経費清算や決算処理などをおこなう経理事務など、その種類はさまざまです。

パソコンの操作方法などのマニュアルを参考にしながら、仕事を覚えていけることが多いため、未経験でも活躍できます。

事務は幅広い職場で求められる仕事であり、業務を通じて着実にスキルアップできるのは大きな魅力です。

事務職に興味のある人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

6-2.飲食店スタッフ

飲食店スタッフは、料理の提供や接客、調理などをおこなう仕事です。

パートやアルバイトの場合は時給を踏まえると年収250万円以上は厳しいですが、正社員であれば年収250万以上稼げる可能性は十分にあります。

飲食店の勤務経験者であれば、即戦力としてすぐに活躍できるのはもちろん、未経験でも、先輩スタッフがしっかりサポートしてくれるので安心して働けます。

飲食店スタッフに興味のある人は、ぜひ求人をチェックしてみてください。

6-3.工場の仕事

工場の仕事は、製品の組立や検査、梱包など、ものづくりに関わる仕事です。

例えば、ライン作業であれば、流れてくる製品に部品を取り付けたり、完成した製品に不備はないかなどをチェックしたりします。

また、製品に直接触れる仕事以外にも、出荷処理や発注業務などをおこなう工場事務の仕事もあります。

いずれの場合もマニュアルがしっかり整っていることが多く、未経験から年収250万円以上を狙える仕事です。

工場の仕事に興味のある人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

6-4.期間工

期間工は、主に自動車や電子部品の製造工場で、一定期間だけ働く仕事です。主にライン作業で自動車の検査や組立などをおこないます。

期間工の魅力は収入の高さです。日給1万円を超えるような求人も多くあり、入社祝い金や期間満了の慰労金などによって、さらに収入が上がる可能性もあります。

また、寮費や食費が無料の企業もあるため、仕事に集中できる環境を働きやすいと感じる人もいるでしょう。

短期間で効率よく稼げることに加え、頑張り次第では正社員登用のチャンスがあるのもポイントの一つです。

期間工の仕事に興味のある人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

6-5.警備員

警備員には、施設の出入管理をおこなう施設警備員や、イベント会場で車両や人の誘導などをおこなう交通誘導警備員などがあります。

教育制度が整っている企業も多くあり、未経験でも十分活躍できる仕事です。

警備員はアルバイトの募集もありますが、時給が1,000円強の求人も多く、例えば1日6時間勤務で年収250万円（手取り17万円）稼ぐためには、ほぼ毎日働く必要があります。

そのため、年収250万円以上を狙うには正社員に応募するとよいでしょう。

また、「警備員指導教育責任者」や「施設警備業務検定」などの専門資格を取得すれば、さらなる収入アップも期待できます。

夜勤や立ち仕事が多く、体力勝負の部分もありますが、学歴や経験の有無に関係なく、努力次第でキャリアを築けるのは大きな魅力といえるでしょう。

7.まとめ

年収250万円の手取りは、15万6,000円～17万7,000円程度です。人によっては、日々の節約で生活が大変に感じられ、ローンも通りにくいといった生活上の不便もあります。

年収250万円以上を目指す方法としては、昇進・昇格に向けて今の仕事に励んだり、副業で収入を底上げしたりすることなどが挙げられます。

今の仕事での収入アップが難しい場合には、転職を検討するのも選択肢の一つです。

年収250万円以上を目指せる仕事は数多くありますが、なかでも事務職や飲食店スタッフ、工場の仕事などは、未経験から挑戦できるためおすすめです。

「経験がない仕事に転職するのは不安」という人も、努力次第で年収アップを実現できます。

JOBPALでは、経験と知識が豊富なキャリアパートナーが仕事や収入などに関する悩みの相談に対応しています。ぜひ面談を活用して、ゆとりのある暮らしに向けて前向きな一歩を踏み出しましょう。