上司と合わないと感じる主な7つの理由と対処法や注意点を解説

この記事で分かること
- 上司と合わないと感じる背景には、部下の意見を聞いてくれない、単純に性格が合わないなどがある
- 上司と合わないと感じた際は、仕事上の関係と割り切ったり上司の上司に相談したりすることが大切
- 上司との関係性を改善するには、まず合わないと感じる原因を明確にすることから始めるとよい
- どうしても今の上司と合わず、改善できないと判断した場合は、部署移動や転職の検討などの対処法がある
※この記事は6分30秒で読めます。
「上司と性格が合わない」
「合わない上司との接し方がわからない」
など、上司と合わないことに悩んでいる人もいるでしょう。
合わない上司と一緒に仕事をする場合、うまくコミュニケーションが取れず、業務が思い通りに進まなかったり、ストレスの原因になったりすることがあります。
今回は、上司と合わないと感じる理由や対処法、上司との関係を悪化させないための注意点などを解説します。この記事を読めば、合わないと感じる原因や合わない上司との接し方がわかり、現在抱えている悩みを解消するヒントをつかめるでしょう。
エリアから工場・製造業のお仕事を探す
1.上司と合わないと感じる主な7つの理由
なぜ上司と合わないと感じるのか、7つの理由について詳しくみていきましょう。
1-1.部下の意見を聞いてくれない
自分の考えだけを話し、意見を聞いてくれない人が上司であるときのパターンです。
このような上司だと、部下は不安に思っていることをなかなか伝えられず、上司に対して不満が募っていきます。
言いたいことを言っても聞いてもらえないため、会議の場でも積極的に意見が飛び交わなくなってしまうでしょう。
1-2.自分のやり方を押し付けてくる
多くの上司は仕事の進め方について、細かく指導をしてくれます。
それ自体はありがたい部分もありますが、進め方が非効率的な自己流のやり方であるときは、むしろありがた迷惑に感じます。
仕事のやり方・進め方は人それぞれ異なり、合う合わないもあるため、上司に教えられたやり方ではかえって時間がかかったり、ストレスを感じたりして作業が遅くなることもあるでしょう。
上司のやり方では難しいと説明したときに納得してくれる上司なら問題ないのですが、そうではない場合、合わないと感じる原因になるでしょう。
1-3.感情的で気軽に話しかけられない
常にイライラしていたり、無愛想だったりして、何かと感情的になりやすい上司は、部下にとって威圧感を感じるものです。
上司が感情的になって不機嫌な状態だと、相談したいことがあっても話しかけづらく、報告をしに行きたくても怒られそうで行けないなど、仕事にも影響が出ます。
職場全体の雰囲気も悪くなり、そのような上司に対して合わないと感じてしまうでしょう。
1-4.部下の手柄を自分のものにしている
部下が仕事で上げた成果を自分のものにしてしまう上司もいます。上司のさらに上司に報告するときに、まるで自分がやった仕事かのように伝えてしまうのです。
出世欲が高い上司にありがちですが、このような行為は周囲への思いやりに欠けているため、部下からすると尊敬できる存在とはいえません。
部下としても、努力によってあげた成果が奪われることで、仕事へのモチベーションが低下したり、大きなストレスを抱えたりすることにつながってしまうでしょう。
1-5.問題が起きても対処してくれない
トラブルが起きたとき、上司は部下を守るために先頭に立って問題を解決し、職場を守ることが役割です。
しかし、上司によっては部下に問題の解決を丸投げし、指示すら出さない場合もあります。
このような上司は、問題が解決しなかったときに、部下のせいにするのも特徴です。いざというときに頼りにならないため、信頼できないと感じる人が多いでしょう。
1-6.管理者としての能力が足りない
管理者としての能力が足りていない上司だと、尊敬の気持ちを持つことが難しいでしょう。
仕事をこなすことはもちろん、コミュニケーション能力やリーダーシップなどは、部下以上に求められるのが上司です。
実際、実力で管理職になった人ではなく、年功序列の社風があり、長く勤めているという理由だけで管理職になった人のなかには、能力不足が垣間見えるときもあるかもしれません。
そのような上司に対しては、いまいち尊敬の気持ちを持てず、むしろ合わないというマイナスな感情を持ってしまうことが多いようです。
1-7.単純に性格が合わない
人と人には相性があります。仕事中の態度や進め方に特に問題がなくても、単純に性格が合わない上司であることも考えられます。
例えば、一人で集中して仕事をしたい人なら、やたらと話しかけてくる上司や、職場のグループLINEでひんぱんにメッセージを送ってくる上司などは、合わないと感じやすいでしょう。
こうした密なコミュニケーションは、新人時代は気遣いに感じてありがたいと思う場合もありますが、毎日だとありがた迷惑に感じて、ストレスにつながることがあります。
2.上司と合わないと感じたときの5つの対処法
上司と合わないと感じたときにできる対処法を解説します。現在の状況を変えたい人はぜひ参考にしてください。
2-1.仕事上の関係だと割り切る
合わない上司とは、基本的にプライベートでの関わりは少ないでしょう。あくまでも上司は給料が発生する仕事上での関係だと割り切ることが大切です。
「職場でしか会わない人」「休日は関係のない人」と割り切って、プライベートでは上司のことを考えないでいると、ストレスが少しだけ和らぐ可能性があります。
2-2.反面教師として教訓にする
上司の姿を見て、「自分はそうならないでおこう」と反面教師にしてみるのもおすすめです。
もし自分が上司の立場になったときに、同じように部下に不安や不満を募らせないため、今のうちに上司のダメなところを見て学んでおきましょう。
成長の機会だと思えれば、合わない上司でも耐えられるかもしれません。
2-3.上司のよい面を探してみる
合わないと感じている上司だと、何かと悪い部分ばかりに目が行きがちですが、人間だれしも何らかのよさは持っているものです。
視点を変えると「意外とミスは少ない」「自分の長所に合う仕事を任せてもらえる」など、よい部分が見えてくる可能性があります。
よい部分が見えると、多少合わないと感じていても許容できるようになり、上司に対する人間関係の悩みも少し解消できるかもしれません。
2-4.いち早く成果を出して出世する
成果を出して出世すれば、上司の指示に従うのではなく、自分の考えで仕事を進められるようになるかもしれません。
合わない上司とではなく、気の合う部下と仕事をする機会が増える可能性も考えられます。
成果を出すこと、出世することは決して簡単ではありませんが、自分の成長にもつながるので、仕事を精一杯頑張ってみるのも対処法の一つです。
2-5.上司の上司に相談してみる
上司のさらに上司に相談することで、適切な対処法を教えてもらえる可能性があります。
明らかに上司側に問題がある場合は、日頃の上司の態度について相談することで、改めるよう注意してくれることもあるでしょう。
人事部のような専用の部署への相談もおすすめです。
3.上司と合わない原因を見極めるためのステップ
上司と合わないと感じたときは、なぜ合わないと感じるのか、原因を明確にすることが大切です。原因がわかれば、解決策が見つかりやすくなります。
ここからは、上司と合わない原因を見極めるための手順を解説します。
3-1.ステップ①上司と合わないと感じることを書き出す
まず、上司と合わないと感じた具体的なポイントを紙に書き出しましょう。何が合わないと感じているかを可視化することで、自分の考えを整理できます。
例えば「話し方がきつい」「指示が曖昧」「感謝の言葉がない」など、小さなことでもかまいません。気になっている点を思いつく限りすべて書き出しましょう。
できるだけ多く書き出すことで、合わないと感じる原因の傾向がつかめるはずです。
3-2.ステップ②書き出した中で特にストレスを感じるものを選ぶ
書き出した項目のなかから、特にストレスを感じていることを選びましょう。そうすることで、何から優先的に対処するとよいかが見えてきます。
感じているストレスの中で、仕事に支障をきたしているものはないか、体調に影響が出ているものはないかなど、さまざまな視点で現状を分析することが大切です。
特にストレスを感じていることがわからない場合は、消去法で「ストレスを感じているが、まだ我慢できること」を消していくとよいでしょう。
最終的に残ったものが、大きなストレスの原因となっている可能性が高いといえます。
3-3.ステップ③上司と自分どちらにストレスの原因があるか考える
特にストレスを感じていることがわかったら、ストレスの原因が上司と自分どちらにあるのか、あるいは上司と自分の双方にあるのかを考える必要があります。なぜなら、ストレスの原因が誰にあるかによって適切な対処法が異なるためです。
例えば、上司の話し方がきついことに大きなストレスを感じているのであれば、上司がなぜきつい話し方をするのかを考えてみましょう。自分が同じミスを繰り返し、改善できていない場合、上司の話し方がきつくなるのは当然のことかもしれません。
この場合、自分の考え方や行動を変えることで、関係性を修復したりストレスが軽減されたりする可能性があります。
このように、上司が原因だと思っていたものの、よく考えると原因は自分にもあったということは珍しくありません。そのため、一度上司の目線に立って考えてみるとよいでしょう。
一方で、原因が上司だけにある場合、自分の考え方や行動を変えても、関係性の改善が難しい可能性があります。この場合は、より上の上司に相談するといった第三者にサポートを求めることが重要です。
3-4.ステップ④周りの人に相談して第三者の意見をもらう
上司と合わないと感じる原因がわかったら、周りの人に相談し、第三者の意見をもらいましょう。
第三者に相談することで、上司に対する先入観や思い込みにとらわれず分析できているかがわかります。また、解決策を提案してもらえたり、関係を修復するためのサポートが得られたりする可能性もあります。
周りの人に相談する際は、さまざまな立場の人に相談することをおすすめします。なぜなら、立場によって考え方や意見が異なるためです。
例えば「上司の話し方がきつい」という悩みに対して、同僚は共感してくれるだけでも、上司の経験がある人に相談したら「期待があるからこその話し方だ」と上司目線での考え方を提示してくれるかもしれません。
この場合、合わないと感じていた上司の見え方が変わることもあるでしょう。
ただし、上司に関する相談の内容が本人の耳に届いてしまうと、関係が悪化する可能性があります。そのため、相談相手には、家族や友人、特に信頼できる同僚などを選ぶことが大切です。
4.苦手な上司と接するときに意識すべきこと
合わない上司と接する際、少しだけ意識を変えることで、ストレスが和らぐ可能性があります。具体的にどのようなことを意識すればよいか、詳しくみていきましょう。
4-1.人を変えることは難しい
どれだけ頑張っても、人の性格を変えることは難しく、思い通りにはできません。そのため、相手を変えようとするよりも、自分が変わるよう努力することが、人付き合いでは大切です。
自分自身が変わることで視野が広がり、仕事がやりやすくなったり、新しいスキルが身についたりする可能性があります。努力することは、今後の自分がよい方向に進むことにつながるでしょう。
4-2.話を受け流すことも大切
上司の話を聞いていて不満やストレスが募る場合は、適度に話を受け流すことで、適切な距離を保てることがあります。
仕事にあまり関係のない話には、うまく相槌を打って受け流してみましょう。
また、上司の話に対して無理に同意しないほうがよいことや、むやみに相談する必要がないこともあります。こうした状況を見極められるようになれば、ストレスをためることが少なくなるはずです。
5.上司と部下の関係を悪化させないための注意点
上司と合わないからといって、関係が悪化してしまうと、余計に仕事がやりづらくなる可能性があります。ここからは、上司との関係を悪化させないための注意点を紹介します。
5-1.上司に反抗的な態度を取らない
上司と合わないからといって、上司からの指示を無視したり、上司の意見に強く反論したりといった反抗的な態度を取るのはやめましょう。
このような態度を取ると、上司との関係はもちろん、職場全体の雰囲気も悪くしてしまいます。
あなたに対する社内の評判が悪くなる可能性もあるため、感情的にならず、大人の対応を心がけてください。
5-2.無理してコミュニケーションを取らない
上司と合わないと感じている人の中には、コミュニケーションを取って関係を改善させようと努力する人もいます。
関係の改善を目指すのはよいことですが、合わない相手と無理にコミュニケーションを取ることで、かえってネガティブな感情を抱いたり、ストレスを感じたりすることがあります。
仕事上、コミュニケーションを取らなければならないときはありますが、それ以外のコミュニケーションは必須ではありません。無理のないよう、コミュニケーションを最低限にしておくことも自分を守る手段です。
5-3.上司の不満や愚痴を同僚に言わない
上司に不満があるとき、それを誰かに話したい気持ちはわかります。しかし、職場で上司の愚痴を話してしまうと、上司の耳に入ってしまう可能性があります。
万が一、愚痴が上司の耳に入ると余計に関係が悪化してしまうため、信頼できる相手だとしても職場で愚痴を話すことは控えましょう。
5-4.上司と合わないことを我慢し続けない
お伝えしたとおり、上司と合わないと感じている場合、あなたが我慢し続ける必要はありません。
毎日つらい思いをしながら無理に働いていると、心身の不調につながる可能性があります。仕事と向き合うためには、まず自分の身体を大切にしなければなりません。
ここまでお伝えした対処法を試してみて、どうしても問題を解決できない場合には、今置かれている環境を変えることも選択肢の一つです。次の章で具体的な方法を詳しく紹介します。
6.どうしても今の上司と合わないときには
ここからは、どうしても今の上司と合わないときの解決方法を3つ紹介します。
6-1.仕事を休んでリフレッシュする
仕事を休んで、合わない上司と一時的に離れ、リフレッシュすることも大切です。強いストレスを感じるとわかっていながら、無理をして合わない上司と仕事をしても、業務効率が落ちたり疲労を感じやすかったりする可能性があります。
数日休んだだけで、待遇が悪くなったり昇給・昇進の機会が損なわれたりすることはほとんどありません。ただし、できるだけ前もって休みの日を伝えるなど、職場に迷惑をかけないよう配慮する必要はあります。
休んだ日には、職場以外の場所でうまくストレスを発散させることが大切です。具体的には、以下のようなリフレッシュ方法があります。
- 海や山などに出かけて自然に触れる
- 家でひたすら映画を観る
- ジムで汗を流す
- 温泉やマッサージで身体を癒す
- 友人とランチする
仕事を忘れて楽しいと思えることを見つけてみてください。職場以外に自分の居場所があるとわかるだけでも気持ちが楽になるでしょう。
6-2.部署異動を検討する
希望を出せるのであれば、部署異動を申請してみましょう。
部署異動ができれば、今の上司から離れて別の上司のもとで働けます。部署異動が積極的な企業で働いているなら、希望を出せるタイミングで一度申請してみることをおすすめします。
6-3.転職を検討する
部署異動ができない場合は、転職するのも一つの手段です。近年は、理由次第では転職の経験が前向きにとらえられるようになっています。
無理して合わない上司のもとで働き続けたり、人間関係のトラブルに対処できない会社に居続けたりすると、心の健康を害する可能性があるため、居心地のよい別の職場を探してみましょう。
JOBPALなら、面談を通してあなたの悩みを解決し、希望に最大限マッチするような求人を紹介できます。明るい気持ちで前向きに働ける職場をご紹介しますので、ぜひお気軽にご相談ください。
7.まとめ
職場に合わない上司がいると、仕事のモチベーションが下がったり、仕事のパフォーマンスが落ちたりする可能性があります。そのため、合わないと感じる原因を明確にしたうえで、原因に合わせた対処法を実践することが大切です。
上司との関係改善が望ましいものの、無理にコミュニケーションを取り続けると、心身の不調を招く恐れがあります。どうしても上司と合わないと感じる場合は、適度な距離を保ち、あくまでも仕事上の付き合いだと割り切って関わることがおすすめです。
距離を取ることが難しい場合や仕事に悪影響が出ている場合は、仕事を休んでリフレッシュしたり、部署移動の希望を出したりして、今の上司から離れてみましょう。それでも今の状況が改善されない場合は、転職を検討する方法もあります。
JOBPALでは、工場・製造系を中心に、正社員や契約社員などさまざまな雇用形態の求人を掲載しています。転職を検討している人は、ぜひご覧ください。
関連記事
人気ランキング
工場・製造業の職種図鑑
以下の条件から求人を探す
都道府県からお仕事を探す
職種からお仕事を探す