正社員勤務の悩み
更新日:2024年11月01日

給料が安すぎる!対策方法や給料水準が高い傾向がある仕事例を紹介

給料が安すぎる!対策方法や給料水準が高い傾向がある仕事例を紹介

この記事で分かること

  • 今もらっている給料が安すぎると感じる場合は、統計データと比較して客観的に分析すると良い
  • 給料が安すぎる場合の対策には、節約や副業、資格取得、給料アップの交渉などが挙げられる
  • 建設躯体工事従事者やソフトウェア作成者など、給料水準が高い傾向がある仕事を探すのも良い

※この記事は6分30秒で読めます。

「今もらっている給料は安すぎる」
「給料を上げるための方法を知りたい」
など、現在の給料に関して不満を抱えている人もいるでしょう。

今もらっている給料が安すぎると感じたら、平均的な給料と比較したうえで、必要に応じて節約や資格取得などの対策を講じるのがおすすめです。

今回は、今もらっている給料は安すぎるのか、給料が安すぎる場合の対策方法、給料水準が高い傾向がある仕事例について紹介します。この記事を読むことで、給料に関する不満を解消するきっかけをつかめます。

1.今もらっている給料は安すぎる?

今もらっている給料が安すぎるかどうか判断する際は、平均給料を知っておく必要があります。

ここでは、国税庁が実施した「令和4年分 民間給与実態統計調査」をもとに、以下の3つに分けてデータを詳しく紹介します。

  • 全体の平均年収
  • 年齢別の平均年収
  • 業種別の平均年収

ここで紹介する目安を参考に、もし自身の給料が安すぎると判断した場合は、後述する対策を講じるのがおすすめです。

1-1.全体の平均年収

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収の内訳について、以下のとおりです。

項目 全体
平均給与 563万円 314万円 458万円
平均給料・手当 472万円 270万円 386万円
平均賞与 92万円 44万円 72万円

なお、上記の平均給与とは、平均給料・手当と平均賞与を足したものです。

平均給与をみると、男性は563万円、女性は314万円という結果が出ています。自身の年収が平均を下回っている場合は、現在もらっている年収を上げる余地があるかもしれません。

1-2.年齢別の平均年収

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、年齢階層別の平均年収について以下のとおりまとめています。

年齢 全体
19以下 137万円 114万円 124万円
20~24 291万円 253万円 273万円
25~29 420万円 349万円 389万円
30~34 485万円 338万円 425万円
35~39 549万円 333万円 462万円
40~44 602万円 335万円 491万円
45~49 643万円 346万円 521万円
50~54 684万円 340万円 537万円
55~59 702万円 329万円 546万円
60~64 569万円 267万円 441万円
65~69 428万円 227万円 342万円
70以上 367万円 211万円 298万円
全体平均 563万円 314万円 458万円

なお、上記は平均給与のため、手当や賞与を含んだ金額です。

自身の性別・年齢の欄にある金額を確認して、今の年収と比較してみましょう。平均と比べて極端に低い場合は、後述する対策によって大きく改善できる可能性があります。

1-3.業種別の平均年収

年収は年齢だけではなく、業種によっても大きく異なります。

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、業種別の平均年収を集計しており、結果は以下のとおりです。

業種 平均年収
電気・ガス・熱供給・水道業 747万円
金融業、保険業 656万円
情報通信業 632万円
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 544万円
製造業 533万円
建設業 529万円
複合サービス事業 506万円
運輸業、郵便業 477万円
不動産業、物品賃貸業 457万円
医療、福祉 409万円
卸売業、小売業 384万円
サービス業 377万円
農林水産・鉱業 337万円
宿泊業、飲食サービス業 268万円

「電気・ガス・熱供給・水道業」の平均年収は747万円、「金融業、保険業」は656万円であるのに対して、「宿泊業、飲食サービス業」は268万円であるなど、大きくばらつきがあります。自身の業種のデータを確認して、今の年収と比較してみましょう。

また、「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、各業種の給与を100万円単位で分けて、それぞれにどれくらいの割合の人が分布しているかを公表しています。

例えば、製造業の給与階級別のデータを詳しくみると、以下のとおりです。

給与の金額 全体に占める人数の割合
100万円以下 3.2%
100万円超200万円以下 7.7%
200万円超300万円以下 12.2%
300万円超400万円以下 15.3%
400万円超500万円以下 16.2%
500万円超600万円以下 13.4%
600万円超700万円以下 9.3%
700万円超800万円以下 7.0%
800万円超 15.6%

製造業の全体の平均給与は533万円でしたが、データを詳しくみると、もっとも多くの人数が分布しているのは「400万円超500万円以下」であることがわかります。

他の業種についても、以下の国税庁の資料から人数の分布を簡単に確認できます。自身の年収が全体からみてどのあたりに属しているのか、ぜひチェックしてみましょう。

2.給料が安すぎる場合の対策方法

統計データと比較して、自身の給料が安すぎると感じた場合は、以下の対策方法を試してみましょう。

  • 節約する・無駄遣いをしない
  • 副業をする
  • 資格を取得する
  • 上司に給料アップの交渉をする
  • 給料が高い会社に転職を検討する

それぞれ詳しく解説します。

2-1.節約する・無駄遣いをしない

もし給料が低くて生活に困っている場合、まず取り組むと良いのが節約と無駄遣いの防止です。主な節約方法としては、以下が挙げられます。

  • 水道・電気・ガスの使い方を見直す
  • 携帯を格安SIMへ切り替える
  • コンビニの利用を控えて、外食もできるだけ減らす
  • 民間保険の契約内容を見直す

無駄遣いを防ぐためには、日頃からお金の管理を徹底し、無駄遣いを避ける意識を持つことが重要です。

家計簿アプリ、もしくは紙の家計簿を使って、まずは普段どのようなことにお金を使っているのかを数字で把握することから始めましょう。そのうえで、少しずつ無駄遣いを減らしていけば、長い目でみると大きな節約になります。

2-2.副業をする

副業をすることで、追加収入を得ることができ、生活にゆとりが生まれやすくなります。現在の慣れた仕事をやめなくても、収入を増やせるのがメリットです。

副業の種類は、配達などの体を動かすものから、デザインやプログラムなど自宅でできるものまで多岐にわたります。自身のスキルや経験を活かせるものであれば、一定の収入が見込めるでしょう。

ただし、会社員が副業をおこなう場合、就業規則で禁止されていることがあるため、事前に確認する必要があります。たとえ許可されていても、業種や勤務時間に制限があることも考慮しなければなりません。

副業を始める際には、家族の同意を得ることや、集中できる仕事環境を整えることも重要です。これらの準備をしっかりおこなうことで、副業のメリットを最大限に活かせます。

2-3.資格を取得する

仕事内容に関連する資格を取得すると、給料が上がる可能性があります。資格は自身のスキルを客観的に証明できるものであり、今の会社で資格手当がつく場合があるためです。

給料アップが期待できる資格としては、語学などのあらゆる業種に役立つものから、業種に特化したものまでさまざまです。

例えば、語学資格の中でも「TOEIC」はビジネスシーンで広く活用されており、スコアが高ければキャリアアップに有利に働きます。

また、製造業では、現場で需要の高い機械を運転できる「フォークリフト運転技能者」などの国家資格があり、資格取得者は工場勤務で重宝されます。

自分の仕事内容に関連する資格を調べ、手当がつくかどうかを確認したうえで、取得を目指しましょう。

2-4.上司に給料アップの交渉をする

給料が低いと感じる場合、上司に交渉することも一つの手段です。勤務態度が良く、企業に貢献できていれば、給料を上げてもらえる可能性があります。

また、正社員だけでなく、派遣社員やアルバイトなども給料アップの余地があるため、雇用形態に関わらず交渉を検討してみるのがおすすめです。

ただし、「給料が安いから」という理由だけでは、交渉が成功する可能性は低いでしょう。交渉する際には、適切なタイミングを見極め、交渉材料を入念に準備することが重要です。

まずは自身が会社に貢献できているか、同僚から信頼されている状態かどうかを分析します。そのうえで、過去の業務実績や習得したスキルをまとめて、会社への貢献度を具体的に示すことで、上司の理解を得やすくなります。

また、資格取得によるスキルアップをアピールすることも効果的です。これにより、交渉がより円滑に進む可能性が高まります。

2-5.給料が高い会社に転職を検討する

業種別の平均年収に関するデータをチェックすれば、どの業種の給料が高いかを把握できます。業種や仕事内容に強いこだわりがなければ、転職先の一つの判断材料にしても良いでしょう。

また、経験者優遇の求人は、給料が高めに設定されている場合が多くあります。そのため、転職を検討する際には応募の条件をしっかりと確認しましょう。

ただし、給料が高い会社への転職を考える際には、提示された年収が自分のスキルや経験に見合っているかを冷静に判断することが重要です。

高い年収には企業からの大きな期待があり、それにともなう成果も求められます。

入社後に業務についていけず、再度転職するといった事態にならないよう、転職に関して知見のあるプロなどに相談しながら、転職先を慎重に判断することが大切です。

JOBPALには、給料が安すぎるという不満や悩みなど、仕事・キャリアに関して幅広く相談できる面談サービスがあります。

転職を希望されている人に対しては、自身に合った求人があればその場ですぐに紹介することもできるので、ぜひ気軽に利用してください。

3.給料水準が高い傾向がある仕事例

給料を上げるには、給料水準の高い傾向がある以下の仕事に挑戦するのもおすすめです。

  • 建設躯体(くたい)工事従事者
  • システムコンサルタント・設計者
  • 企画事務員
  • ソフトウェア作成者(エンジニア・プログラマー)
  • 土木技術者
  • 機械技術者
  • 電話応接事務員(コールセンター等)
  • クレーン・ウインチ運転従事者
  • 化学製品製造従事者
  • 食料品・飲料・たばこ製造従事者

それぞれの仕事の概要や給料について詳しく紹介します。

なお、各項目で紹介する時給の目安は、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」のデータをもとにした、勤続年数0年時点の基準値(平均)です。

実際にもらえる金額は、勤続年数はもちろん、手当などによっても大きく異なるため、あくまで参考程度に留めてください。

3-1.建設躯体(くたい)工事従事者

建設躯体工事従事者とは、建築工事の重要な部分を担う職種を指し、大工や高い場所での作業を専門におこなう「とび職」などが含まれます。具体的には、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート打設工事などが躯体工事に該当します。

建設躯体工事従事者の時給の目安は1,823円です。建築施工管理技士などの専門資格を取れば、さらなる給料アップを狙えます。

肉体労働のため、体力に自信があり、かつ工事を丁寧におこなえる器用さがあれば、建設躯体工事従事者に向いている可能性があるでしょう。

3-2.システムコンサルタント・設計者

システムコンサルタント・設計者は、企業の経営戦略や課題解決に必要なシステムを提案・開発し、プロジェクトの管理もおこないます。顧客の課題を深く理解し、最適なIT戦略を立案しながら、システムの導入から運用までをサポートします。

システムコンサルタント・設計者の時給の目安は1,683円です。経験を積み、専門知識や課題解決能力が身につけば、さらなる給料アップも狙えます。

システムやITに関して抵抗感がなく、かつ問題を解決するための思考力がある人には、特に向いている仕事です。

3-3.企画事務員

企画事務員は、商品・サービスの販売促進や広報など、企業による企画に関する事務に幅広く携わります。具体的には、販売するための資料作成や広報活動の実施、顧客の声の分析などさまざまです。

企画事務員の時給の目安は1,503円です。経験を通じて、資料作成やデータ分析のスキルが身につけば、給料を上げられる可能性があります。

人気のサービスなどは移り変わりが激しいため、好奇心が旺盛で、流行に敏感な人であれば、企画の仕事に前向きに取り組めるでしょう。新しい技術や考え方に柔軟に対応できる能力も重要です。

3-4.ソフトウェア作成者(エンジニア・プログラマー)

ソフトウェア作成者は、顧客からの要望をもとに、必要なITのシステムなどを開発する仕事です。実際にパソコンを使ってプログラミングをしたり、完成したソフトウェアをテストしたりなど、業務内容は多岐にわたります。

ソフトウェア作成者の時給の目安は1,377円です。経験を通じてより高度なプログラミング言語などの専門知識を習得すると、高収入を得られる可能性が高まります。

パソコンの操作やプログラムが得意な人であれば、資質を十分に発揮できる場合があります。

また、ソフトウェア開発はチームでおこなうため、多人数で連携して仕事をするのが好きな人にもおすすめです。

3-5.土木技術者

土木技術者は、鉄道やトンネル、ダムなどの建設プロジェクトに携わり、工事の計画立案から現場の指揮に至るまでさまざまな業務を担当します。

人が生活するのに欠かせないインフラに関わるため、仕事の成果が目に見えやすくやりがいのある仕事です。

土木技術者の時給の目安は1,367円です。土木工事はAIによって完全に代替するのは難しい職域であるため、将来的にも安定性が期待されます。

現場での仕事は体を動かすことも多いため、体力に自信がある人に向いています。また、設計に携わるのであれば、細かい作業が苦にならないことが重要です。

3-6.機械技術者

機械技術者は、家電製品や自動車、ロボットなど、さまざまな機械の設計や開発などに携わります。仕事の内容は、設計図の作成や製造計画の立案、品質管理などさまざまです。

機械技術者の時給の目安は1,342円です。ロボットなど機械に関する技術は発展し続けており、その都度知識を身につけていけば、より良い待遇で働ける可能性があります。

実際に機械の設計などに携われるため、ものづくりが好きな人にはぴったりの仕事です。日々新しい技術を学ぶ好奇心があれば、活躍し続けられるでしょう。

3-7.電話応接事務員(コールセンター等)

電話応接事務員は、主にコールセンターにおいて、さまざまな電話対応をおこなう仕事です。企業の商品やサービスの説明だけでなく、顧客の困りごとの解決や苦情の受付など、仕事内容は多岐にわたります。

電話応接事務員の時給の目安は1,302円です。特別な資格などがいらず、未経験でも活躍できるため、給料水準が高い仕事の中でも挑戦しやすいといえます。

電話相手とのやりとりが仕事のほとんどを占めるため、人と話すのが好きな人やコミュニケーション能力に自信がある人におすすめです。

3-8.クレーン・ウインチ運転従事者

クレーンやウインチ運転従事者は、製造業や建設業のさまざまな現場において、荷物の積み下ろしや運搬に携わる仕事です。実際にクレーンなどを操作して重い物を運搬したり、機器の点検や調整をおこなったりします。

クレーンやウインチ運転従事者の時給の目安は1,281円です。特に人手不足の地域や工場を選べば、さらなる給料アップも狙える可能性があります。

仕事の時間の多くをクレーンなどの運転に費やすため、機械の運転が好きな人にはぴったりです。また、危険をともなう重機を扱うため、細かいルールをしっかりと意識して行動できる人にも向いています。

3-9.化学製品製造従事者

化学製品製造従事者の仕事には、化学製品の製造工程の設計や品質管理、製造現場のスタッフの管理などがあります。扱う製品も化粧品やプラスチック製品、化学繊維などさまざまです。

化学製品製造従事者の時給の目安は1,169円です。特定の化学製品に関する知識やスキルが身につけば、給料をさらに高くできる可能性もあります。

実際に目に見える製品に携わる仕事であるため、ものづくりに興味がある人は楽しく働けるでしょう。求人情報から、自身の興味のある製品を扱う職場がないか探すのもおすすめです。

3-10.食料品・飲料・たばこ製造従事者

食料品・飲料・たばこ製造従事者の主な仕事には、商品の製造や加工、販売などがあります。パンやジュースなど、普段から多くの人が手にする商品に携われるのが大きな魅力です。

食料品・飲料・たばこ製造従事者の時給の目安は1,097円です。同じ工場などで経験を積んでいけば、役職がアップして、給料を上げられる可能性があります。

食やたばこに関して普段から関心が高い人は、やりがいを持って働けるでしょう。工場勤務の場合は、衛生管理などのルールが厳しいことが多いため、細かいルールを守れる人であれば活躍しやすいといえます。

4.まとめ

統計データの平均給料と比較して、今もらっている給料が安すぎると感じる場合は、まずは今の仕事を継続しつつ、節約や副業、資格取得などの対策を講じましょう。

そのうえで、どうしても給料を上げるのが難しいと感じたら、より給料が高い傾向にある仕事に挑戦するのも一つの選択肢です。給料水準が高い傾向の仕事には、建設躯体工事従事者や企画事務員、ソフトウェア作成者、土木技術者などがあります。

JOBPALでは、製造・工場系をはじめ、さまざまな求人情報を掲載しています。今よりも 給料を上げたいと考えている人は、まずは求人情報をチェックしてみましょう。

関連記事

閉じる

エリアから工場・製造業の
お仕事・派遣情報を探す

STEP1 エリアを選択

  • 北海道・東北
  • 関東
  • 甲信越・北陸
  • 東海
  • 関西
  • 中国
  • 四国
  • 九州・沖縄

< エリア選択に戻る

閉じる
© 2022 UT Group Co., Ltd. All Rights Reserved.