ニートをやめて就職するには?成功のコツやおすすめの仕事、就職先の選び方を解説

この記事で分かること
- ニートからでも就職はできるが、まずは短時間から働くなど、少しずつ仕事に向き合うことがおすすめ
- ニートから就職するには、ニートになったきっかけや空白期間への質問に対する回答を考えておく必要がある
- 工場・倉庫の軽作業や清掃員、配送ドライバーなど、ニートからの就職におすすめの仕事は多数ある
- 就職先を選ぶ際は、ニートになった理由を踏まえて選ぶことや、希望条件を厳選することなどが大切
- 仕事選びに迷ったら、ハローワークや転職サイトの面談を利用するのも良い
※この記事は6分30秒で読めます。
「ニートでも就職できる?」
「ニートが就職するときにおすすめの仕事は?」
など、ニートからの就職に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、ニートでも就職はできます。ただし、ニートからの就職を成功させるためには、選考に向けた準備を整えて、自分に合った就職先を選ぶことが重要です。
今回は、ニートから就職を成功させるコツ、ニートにおすすめの仕事、就職を成功させるコツ、就職先を選ぶときのポイントなどを解説します。この記事を読めばニートからの就職についてよくわかり、就職先選びや応募に向けた準備を進められるでしょう。
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1.ニートでも就職はできる?
冒頭でもお伝えしたとおり、ニートでも就職はできます。
ニートの期間があることにより、採用で不利になる可能性があるのは事実です。一方、現在は人手不足であり、働く意欲のある人材を少しでも確保したい企業が多くあります。
企業によっては、応募者のスキルや業務の経験ではなく、採用後の成長を期待するポテンシャル採用を積極的に取り入れています。
また、ニートの中でも特に働いていない期間が長い人は、仕事をすることへの不安や恐怖心が拭えない方もいるかもしれません。その場合には、いきなりフルタイムで無理に働くよりも、以下のような方法を取ってみると良いでしょう。
- まずは短時間の仕事から始める
- 在宅でできる仕事を探してみる
上記のような仕事ならやれそうと思った場合、実際に求人があるかどうかを確認・相談するだけでも価値があります。
JOBPALでは、就職に関する支援実績が豊富なキャリアパートナーが、働き方や求人に関する悩みの相談に対応しています。ぜひ気軽な気持ちで利用してみてはいかがでしょうか。
2.就職せずにニートを続けるリスク
就職せずにニートを続けることには、以下のようなリスクがあります。
- 生活が困窮する
- 今以上に就職が難しくなる
- 社会から孤立する可能性がある
収入源がないと、自分の趣味などにお金を使えなくなるだけでなく、将来的に生活が厳しくなる可能性があります。
また、ニート期間が長くなるほど、空白の期間に何をしていたのか説明するのが難しくなり、就職することが厳しくなる点に注意が必要です。フリーターなどの経験もないと、面接で仕事に関する話がまったくできません。
さらに、他人との関わりが疎遠になることで、社会から孤立してしまう可能性もあります。
働くことに対して少しでも前向きな気持ちがあるのであれば、リスクを避けるために就職をするほうが良いでしょう。
3.ニートから就職を成功させるコツ
ニートから就職を成功させるには、以下のようなコツがあります。
- まずは自分のことを知る
- 基本的なビジネスマナーや身だしなみを身につける
- さまざまな業種・職種を見てみる
- 面接・面談の練習をおこなう
- 空白期間の質問への回答を考えておく
それぞれについて説明します。
3-1.まずは自分のことを知る
自分に合った働き方を見つけ、企業に採用されるためには、まず自分で自分を知ることが大切です。自分のこれまでを深掘りする自己分析により、どのような働き方がふさわしいか考える必要があります。
自己分析では、以下のような事柄について考えます。
- ニートになったきっかけ
- 自分が得意・好きと感じることやもの
- 自分が苦手・嫌いと感じることやもの
- 長続きしているものはあるか
- 大切にしたいと思うことやもの
上記をノートなどに書き出して整理することで、自分の求める働き方が少しずつみえてきます。地道な作業ではありますが、方向性を間違えずに就活を成功させる一番の近道です。
自分で考えるのに行き詰まったら、家族や友人などに聞いてみるのもおすすめです。
3-2.基本的なビジネスマナーや身だしなみを身につける
ビジネスマナーを身につけたり、身だしなみを整えたりすることで、採用担当者に好印象を与えられ、就職しやすくなります。
本格的な就活を始める前に、挨拶の仕方や敬語の使い方などを学びましょう。例えば、ビジネスでは相手の目を見ながら、笑顔で挨拶することが基本です。
また、応募書類の写真を撮る前に、髪型を整えておくこともおすすめです。応募したい企業のルールにあわせて、髪の明るさやネイルなどにも注意する必要があります。
JOBPALでは、自宅にいながらビジネスマナーを学べるeラーニングを開講しています。スマートフォンやタブレットなどからも受講できますので、ぜひご活用ください。
3-3.さまざまな業種・職種を見てみる
応募先を探す段階になった際には、まず幅広い業種・職種の求人に目を通すことが大切です。幅広い視点で探すことで、より良い仕事が見つかる可能性があります。
求人サイトでは、勤務地など自分にとって外せない条件のみ入力し、出てきた求人を幅広くチェックしましょう。
求人の件数が多すぎて仕事選びに困った場合は、ハローワークの相談員や転職サイトのプロなどに相談するのもおすすめです。
3-4.面接・面談の練習をおこなう
企業に採用されるためには、面接や面談は避けて通れないので、必ず練習をしておきましょう。練習をすることで、自信を持って面接に臨めるようになり、言葉に詰まったり、飛んだりする可能性も減ります。
家族や友人にお願いをして、本番と同じように疑似面接をおこないましょう。表情や話し方、質問に対する回答などを客観的に評価してもらうことが大切です。
また、一人であっても、スマートフォンやタブレットなどの録画機能を活用して練習できます。鏡を見て、笑顔の練習をしておくこともおすすめです。
ハローワークや転職サイトなどで、面接のアドバイスがもらえることもあります。
3-5.空白期間の質問への回答を考えておく
空白期間がある方はその理由を聞かれるため、事前に回答を考えることが大切です。伝え方によって採用担当者からの印象が変わってしまうため、注意する必要があります。
空白期間に何をやっていたかについて、できるだけ前向きな印象になるよう伝えることが重要です。ポイントとしては、以下のとおりです。
- 空白期間ができた理由は嘘をつかない
- 就職しようと思った経緯を具体的に話す
- 資格勉強など努力したことを話す
以下に空白期間の質問に対する回答の一例を記載しますので、ぜひ参考にしてください。
【回答例】
高校を卒業した後、就職活動が思うようにいかず、しばらくは働かない期間がありました。しかし、同級生が社会で活躍する姿を見る中で、なんとかしなくてはならない!と思うようになり、あらためて就職を目指すことにしました。
もともと自分が好きで得意だった英語を活かした仕事に就きたいと思い、TOEICの通信講座を受講しました。半年学習し、前回のテストで800点を取ることができたため、御社に入社した際にも、外国のお客様とのコミュニケーションに活用できると考えております。
空白期間におこなっていた自己研鑽の経緯と成果を伝えることで、応募先企業の戦力になれることをアピールしています。このように具体的な数値などを使って伝えると、採用担当者の印象に残りやすくもなるためおすすめです。
4.ニートからの就職におすすめの仕事
ニートからの就職におすすめの仕事には、以下のようなものがあります。
- 工場・倉庫の軽作業
- 工場の機械操作
- 清掃員
- 警備員
- 配送ドライバー
- IT関連
- 事務員
それぞれ詳しく説明します。
4-1.工場・倉庫の軽作業
工場・倉庫の軽作業は、仕事内容が単純で繰り返しの作業が多く、未経験者も多く採用されています。
シフト制の工場や倉庫もあるため、夜間中心など自分の都合に合わせた働き方を実現しやすいです。
工場・倉庫の軽作業には、以下のようなものがあります。
- 検品・検査
- 試験・評価
- ピッキング
検品・検査は、製品の出荷時に不良品などを見つける仕事で、一度覚えた手順を繰り返せば良いので、未経験でも活躍しやすいです。
試験・評価は、製品の品質を試験により確認する仕事で、同じチェック項目に沿って淡々と不備を探していくため、臨機応変な対応は求められません。
ピッキングは、工場・倉庫で指示された商品を集める仕事で、基本的には商品の場所を覚えれば良く、取り組みやすいといえます。
4-2.工場の機械操作
工場の機械操作は、マニュアルに沿って同じ機械を操作し続けるため、仕事に苦手意識のある方にも挑戦しやすいといえます。
素材を機械にセットしてボタンを押すなどの単純作業が多く、特別な資格や経験などは求められません。
特に、機械を扱うのが好きな方であれば、楽しく働けるでしょう。
4-3.清掃員
清掃員は、清掃器具を使って床や溝を清掃したり、ゴム手袋をはめて水回りをきれいにしたりといった作業をします。
決められたマニュアルに沿って清掃を繰り返し、複雑な作業は求められない傾向にあるため、未経験でも十分に活躍できます。特に、きれい好きな方であれば、やりがいを感じながら働けます。
ただし、腰をかがめての作業や立ちっぱなしの作業もあるため、体力が必要になる点は押さえておきましょう。
4-4.警備員
警備員は、オフィスビルや商業施設、病院などの施設内を巡回し、不審者の存在や危険物の有無を確認する仕事です。施設の入口や駐車場に常駐して、利用者の対応や車の管理をおこなうこともあります。
自分の持ち場内で、事故などが起こらないよう努めなくてはなりません。社会的責任の重い仕事といえますが、研修があったり、最初は必ず先輩とペアになって働いたりするため、未経験でも挑戦できます。
就職の際、年齢や資格、学歴などを問われない傾向にあるため、ニートの方も応募しやすいです。また、勤務中は基本的に一人で仕事にあたることになり、他人と接するのが苦手な方も安心です。
4-5.配送ドライバー
配送ドライバーは、企業や店舗、個人宅などに商品を運搬・配送する仕事です。取り扱う商品は企業によって異なり、日用品や食品、工業用品までさまざまなものを運びます。
配送ドライバーの中でも、毎日の届け先が決まっている職種をルート配送(ドライバー)といいます。一般的な配送ドライバーは日によって配送先が異なりますが、ルート配送は毎日決められたルートで、決められた店舗や工場などに荷物や商品を配送します。
どちらも普通運転免許が必須ですが、運転が好きな方であれば未経験から始められます。1人で過ごす時間が多く、接客や過度なコミュニケーションが苦手な方にもおすすめです。
4-6.IT関連
IT業界は人手不足であり、就活が成功しやすい傾向にあります。
例えば、ITエンジニアはITに関連する機器を設計・開発する職種を指します。Webデザイナーは企業や学校、官公庁などのホームページなど、さまざまなデザインを制作する仕事です。
経験を積めばスキルが身についていくため、長く働き続けられる点がメリットといえます。
また、近年は自宅にいながらプログラミングなどを学べる環境が整っているため、未経験でも挑戦しやすいです。
4-7.事務員
事務員は、パソコンを使った資料作成や、電話・来客応対などをおこないます。
マニュアルや手順が整えられているため、未経験でも挑戦しやすい点がメリットです。
さまざまな業種で活躍している一般事務だけでなく、例えば、工場の事務室で備品管理やデータ入力をおこなう工場事務などもあります。
いずれも基本的にはオフィスワークのため、体力に自信がない方も始めやすいでしょう。
本記事で紹介した仕事の他にも、以下の記事でさらに詳しく仕事を紹介しているので、気になる方はチェックしてください。
5.ニートからの就職先を選ぶ際のポイント
ニートからの就職先を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- ニートになった理由もふまえて選ぶ
- 希望条件にこだわりすぎない
- 未経験可の仕事を選ぶ
- 学歴や資格不問の仕事を選ぶ
- 短時間やシフト勤務可能な仕事を選ぶ
- 人手が足りない業界や職種を狙う
それぞれ詳しく説明します。
5-1.ニートになった理由もふまえて選ぶ
上記で、自己分析の際にニートになった理由も考える必要があるとお伝えしました。
人間関係のトラブルがあった、働く意味がわからなくなったなど、理由はさまざまですが、就職先を選ぶ際はその理由を考慮することが大切です。
自分にあった仕事を選ぶことで長続きしやすくなりますし、楽しく働く経験をすることで、働くことへの嫌悪感や苦手意識がなくなる可能性も考えられます。
例えば、過去の経験から他人と接することが怖いと感じてしまっている場合は、基本的に一人で黙々と働ける工場の軽作業などの仕事がおすすめです。
また、働く意味がわからないといった場合は、扱う製品などに興味のある職種に挑戦し、収入を得るといった体験をすると良いでしょう。
5-2.希望条件にこだわりすぎない
人によって譲れない条件はありますが、数が多すぎたり、こだわりすぎたりすると仕事探しが難航します。希望条件には、例えば以下のようなものがあります。
- 給与は〇万円以上
- 土日は必ず休み
- 残業なし
- 徒歩圏内
- 家賃補助あり
求人サイトなどで仕事を探す際に、上記のような条件をすべて設定してしまうと、なかなかヒットする企業が出て来ず、応募すらできない状況になりがちです。
複数の条件から優先順位をつけて、3つ程度に絞ることがおすすめです。
5-3.未経験可の仕事を選ぶ
ニートの場合、未経験可の記載がある求人を選ぶことがおすすめです。未経験可の求人を選ぶことで応募までのハードルが下がり、積極的に行動しやすくなるでしょう。
求人によっては、社員の〇割が未経験からスタート、といった記載があるものもあります。自分と同じような状況で仕事を始めた方が多い環境だと、安心して働ける可能性が高いです。
5-4.学歴や資格不問の仕事を選ぶ
学歴や資格不問の記載がある求人は、幅広い人材を選考して採用していることを意味します。そのため、ニートでも積極的にチャレンジしやすいです。
もし取得したい資格があるのであれば、資格の種類にもよりますが、働きながら勉強することもできます。
また、学歴と仕事での頑張りは必ずしも比例しません。学歴がなくても真面目にコツコツ働いていれば、評価はしっかりついてきます。
5-5.短時間やシフト勤務可能な仕事を選ぶ
ニートからいきなりフルタイム勤務をすると、心身ともに疲弊する可能性があります。
疲労感がネガティブな気持ちを引き起こし、働くことを断念するきっかけになったり、自己嫌悪に陥ったりするかもしれません。
心と体に少しでも不安がある場合は、まずは短時間から働けるパートやアルバイト勤務を検討してみても良いでしょう。
5-6.人手が足りない業界や職種を狙う
人材不足の業界・職種であれば、未経験者などを積極的に採用しているため、就職が成功しやすくなります。
例えば、製造業や建設業、運輸業、IT業などは人手不足が続いている業界です。同業界で働く工場の現場で働く各職種や土木技術者、ドライバー、ITエンジニアなどは、人手が足りていません。
特に、自動車工場などで働く期間工は、人手不足を補う目的で募集されており、かつあらかじめ働く期間が決まっているため、ニートからの就職でも挑戦しやすいです。
興味のある方は、ぜひ以下の記事をチェックしてください。
6.どのような仕事をすればよいのか迷ったら
初めての就職は、誰しも迷うものです。自分にはどのような仕事が合っているのか、どのような仕事なら続けられるのかなど、考えれば考えるほどわからなくなってしまう場合もあるでしょう。
そんなときは、ハローワークや転職サイトなどの面談で相談してみることがおすすめです。
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-
(※1)参照:厚生労働省「わかものハローワーク」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000181329.html
-
(※2)参照:職業情報提供サイト jobtag「ホームページ」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/
7.まとめ
ニートをやめて就職するには、まずはニートになった理由や空白期間に対する質問への回答を考えるなど、自己分析を深めることが大切です。工場・倉庫の軽作業や配送ドライバーといった仕事であれば、就職の成功率を高められます。
就職先を選ぶ際は、自分がニートになった理由を考慮したり、人手が足りない業界・職種を狙ったりすることがポイントです。
どのような仕事が自分に合っているのか、どのような仕事に応募すれば良いのか迷った場合は、ハローワークや転職サイトの面談を積極的に利用しましょう。専門のスタッフがあなたの適性や向いている仕事を見極め、おすすめの求人を紹介してくれます。
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