紹介予定派遣はやめたほうがいい7つの理由と働くメリットや向き・不向きを紹介

この記事で分かること
- 紹介予定派遣は正社員登用を前提にした働き方だが、やめたほうがいいという声もある
- 派遣期間中に仕事内容や人間関係を体験でき、入社後のミスマッチを防ぎやすい
- 正社員を目指す方や未経験の職種に挑戦したい方には安心して試せる仕組み
- 待遇面では給与やボーナスに差があるため、生活とのバランスを意識して選ぶことが大切
- 勤務態度や資格取得を通じて評価されれば、正社員登用の可能性が高まる
※この記事は6分30秒で読めます。
「紹介予定派遣はやめたほうがいいって本当?」
「紹介予定派遣で働くメリットはあるの?」
など、紹介予定派遣に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
紹介予定派遣は、派遣期間を経てから正社員登用を目指せる働き方で、職場の雰囲気や仕事内容を事前に確認できる特徴があります。
今回は、紹介予定派遣の概要、メリット・デメリット、向いている・向いていない方の特徴、正社員登用のためにできることを解説します。この記事を読めば、紹介予定派遣の仕組みや活用方法がよくわかり、自分に合った働き方を選びやすくなります。
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1.紹介予定派遣はやめたほうがいいって本当?
紹介予定派遣とは、派遣の期間が終わったあとに派遣先企業で直接雇用されることを前提とした派遣のことです。
「正社員を目指せるチャンス」として人気がある一方で、なかには「やめたほうがいい」と感じる方もいます。
実際に働いてみると、選考の厳しさや正社員になれない可能性、待遇面での不安など、以下のような注意点がいくつかあります。
- 選考や面接が厳しい
- 正社員になれない場合がある
- 希望と違う仕事をさせられる場合がある
- 短期間で転職になる可能性がある
- 評価を気にしながら働く必要がある
- 有給休暇がもらえるまで時間がかかることもある
とはいえ、これらの特徴は一概にデメリットとはいえません。厳しい選考を通ることで自信につながったり、派遣期間を通じて職場の雰囲気や仕事内容をじっくり体感できたりするので、入社後のミスマッチを防ぐ大きなメリットになります。
ここからは、「紹介予定派遣をやめたほうがいい」といわれる主な理由を一つずつ見ていきましょう。
1-1.選考や面接が厳しい
派遣という形態ではあるものの、採用の基準が高いことからやめたほうがいいといわれる場合があります。選考が厳しい理由の一つは、紹介予定派遣は派遣先からの直接雇用を見据えているためです。
紹介予定派遣は通常の派遣と異なり、就業前に派遣先による書類選考や面接が認められています。
書類選考では履歴書や職務経歴書の提出を求められることが多く、全員が面接に進めるわけではありません。また、面接の回数は一般的には一回ですが、時間が長く内容が濃いものになりがちです。
例えば、志望動機や自己PR、前職の退職理由など正社員の面接とほぼ変わらない質問をされる場合があります。
面接対策として提出書類を作り込み、想定問答を作成するなど、紹介予定派遣の面接を受ける際にはしっかりと下準備をすることが重要です。
1-2.正社員になれない場合がある
せっかく紹介予定派遣に受かっても、正社員になれないケースもあることから、やめたほうがいいといわれることがあります。
紹介予定派遣として採用されても、正社員になることは保証されません。派遣期間の働き方や企業への貢献度などを考慮し、最終的に決定されます。また、継続となった場合でも契約社員などになる場合もあります。
厚生労働省の「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、紹介予定派遣により労働者派遣された労働者数26,012人のうち、13,619人が直接雇用にいたったという結果であり、割合としては約52%でした。
派遣された側の意向や都合も考えられますが、結果として半数程度は派遣期間後に直接登用にいたっておらず、紹介予定派遣されたからといって決して安心はできない実態があります。
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参照:厚生労働省「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」
https://www.mhlw.go.jp/content/001464030.pdf
1-3.希望と違う仕事をさせられる場合がある
紹介予定派遣では、求人サイトに書かれていた仕事と同じ内容を担当できるとは限りません。場合によっては、正社員登用後も希望外の仕事に配属される可能性があります。
こうした状況は、モチベーションの低下や評価の伸び悩みにつながります。そのため、仕事を始める前には、仕事内容や配属ルールを確認することが重要です。
もし採用後に不安を感じた場合は、早めに派遣会社へ相談しましょう。自分に合った仕事を続けられるかどうかは、こうした準備と確認で大きく変わります。
1-4.短期間で転職になる可能性がある
前述したとおり、紹介予定派遣の契約期間は最大6ヵ月です。派遣期間を経てお互いに合意にいたらなければ次の転職先を探すことになります。一ヵ所での勤務期間が短くなるため、やめたほうがいいという方もいるでしょう。
ただし、勤務態度に問題がなく6ヵ月間しっかりと勤め上げた場合は、直接雇用にいたらなかったとしても、次の転職に経験を活かせます。
雇用されなかった原因や業務内容を自己分析し、次回の選考の材料にしてください。
1-5.評価を気にしながら働く必要がある
派遣期間中は直接雇用にふさわしいか評価される期間にあたります。常に緊張感に包まれながら働く方もいるため、やめたほうがいいといわれることもあります。
紹介予定派遣は、派遣期間が最大6ヵ月と短めに設定されています。しかし、結果が出るまでの間、緊張感を持って働くのは人によっては負担を感じるでしょう。
前述したとおり、派遣期間を終了しても全員が正社員になれるわけでもないため、なかには最初から正社員の求人を探したほうがいいと感じる方がいるかもしれません。
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参照:厚生労働省「派遣で働くときに特に知っておきたいこと」
https://www.mhlw.go.jp/content/000852548.pdf
1-6.有給休暇がもらえるまで時間がかかることもある
労働基準法では、同じ企業で6ヵ月勤務した場合には、有給休暇が与えられるとされており、通常の派遣でも6ヵ月経ったら権利が付与されます。
しかし、紹介予定派遣では、直接雇用に切り替えることで雇用先が変わります。そのため、働いた期間がリセットされ、有給休暇がもらえるまでに時間がかかる場合があるのがデメリットです。
例えば、契約から3ヵ月経ったあとに直接雇用された場合、働き始めて9ヵ月後にようやく有給休暇をもらえることになります。
有給休暇のない期間に風邪をひいて欠勤した場合には、派遣でも直接雇用でも、基本的にはそのぶんの給料が引かれてしまうため注意が必要です。
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参照:e-Gov法令検索「労働基準法|第39条」
https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049#Mp-Ch_4-At_39
1-7.派遣期間中は正社員より給与が低いことがある
紹介予定派遣では、派遣期間中の給与が正社員より低めに設定されることが一般的で、ボーナスや退職金がないケースもあります。そのため、同じ仕事をしていても待遇面で差を感じやすいのが特徴です。
また、厚生労働省の「パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査」によると、同じ職務に従事する非正規労働者について「正社員より低い」と回答した企業は41.3%にのぼり、「正社員の8割以上」と回答した企業が20.9%で最多となっています。
こうした統計からも、非正規雇用は正社員と比べて給与水準が低くなりやすいことがわかります。
そのため、正社員登用を目指す場合でも、派遣期間中の収入は生活に影響を与える可能性があります。家計に無理が生じないかを考え、求人募集に掲載されている給与を見るだけでなく、賞与や手当、交通費の支給条件などを事前に確認しておくことが重要です。
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参照:厚生労働省「令和3年パートタイム・有期雇用労働者総合実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/170-1/2021/dl/gaikyo.pdf
2.紹介予定派遣で働くメリット
紹介予定派遣はやめたほうがいいといわれることもありますが、人によっては大きなチャンスになる働き方です。厳しい選考を乗り越えた経験や、職場を事前に体感できるなど、正社員にはない利点がいくつもあります。
ここからは代表的なメリットを詳しくご紹介します。
2-1.厳しい選考を通して自信がつく
紹介予定派遣の採用試験は、通常の派遣よりも厳しく、書類選考や面接が複数回おこなわれることがあります。裏を返せば通過した時点で、「正社員候補」として一定の評価を得ているということです。
採用までの過程自体が実績となり、今後の転職活動やキャリア形成において大きな自信につながります。
2-2.アピールが苦手でも採用されるチャンスがある
自己PRや面接でのアピールが得意でなくても、派遣元の担当者がサポートに入ってくれるのが紹介予定派遣の魅力です。
面接に同席してフォローしてくれたり、事前に強みの伝え方を一緒に整理してくれたりするため、普段なら通過しづらい企業にも挑戦できます。
経験やスキルをうまく言葉にできなくても、日頃の仕事への姿勢や真面目さを評価してもらえるのはメリットといえるでしょう。
2-3.職場の雰囲気や仕事の難易度を事前に体感できる
紹介予定派遣では、まず派遣社員として一定期間働けるため、仕事内容の難易度や職場の人間関係、残業の有無などを実際に確認できます。
転職理由としてよく挙げられるのが「入社後のミスマッチ」ですが、紹介予定派遣なら事前に現場を体感できるため、そのリスクを減らしやすいのが特徴です。
もし環境が合わないと感じたときでも、派遣期間の終了をきっかけに次の仕事を探せるため、安心して挑戦できる働き方といえるでしょう。
2-4.自分の価値観や理想のライフワークバランスを確認できる
「フルタイムで働くのは不安」「子育てや介護と両立できるか試したい」という悩みを持つ方にも紹介予定派遣は向いています。
理由は、勤務しながら、勤務時間・休日の取り方・通勤時間など、自分の生活とのバランスを冷静に見極められるからです。生活リズムを整えてから正社員になれるのは、安心感につながります。
2-5.派遣の職歴が長くても、不利にならないことがある
派遣の仕事を続けてきたことで「正社員として採用されにくいのでは」と不安に感じる方もいるかもしれません。ですが、これまでの経験は決してマイナスばかりではありません。
長く派遣として働いてきた方は、現場のルールやマナーを理解している、仕事の流れにすぐ馴染める、といった点で企業から評価されやすい傾向があります。
企業にとっても「勤怠が安定している」「新しい環境でも適応できる」という安心感があるため、正社員登用の候補として前向きに検討されることが多いのです。
大切なのは、派遣期間で培った経験を自分の強みとして伝えることです。具体的なエピソードや実績をアピールすれば、職歴の長さがむしろプラスに働く可能性は十分あります。
3.紹介予定派遣の働き方が向いている人
紹介予定派遣は、人によってはキャリアの可能性を広げられる働き方です。将来的に正社員を目指したい方や、まずは仕事や職場の雰囲気を試してみたい方、未経験の職種に挑戦したい方にとっても、安心して一歩を踏み出せるでしょう。
ここからは、どのような方に紹介予定派遣が向いているのかを具体的にご紹介します。
3-1.将来的に正社員になりたいと考えている
紹介予定派遣は、派遣期間中に仕事内容や職場の雰囲気を把握でき、「この会社で長く働けるか」を判断したうえで正社員を目指せます。
採用する企業側も正社員として迎える前提で選考をおこなうため、安定した雇用を得たい方にとって安心感のある制度といえるでしょう。
3-2.仕事や職場環境を試したい
「いきなり正社員として入社するのは不安……」という方にも、紹介予定派遣は向いています。派遣期間を通して実際に現場の雰囲気や人間関係、労働環境を体感できるため、自分に合うかどうかをお試し感覚で判断できます。
自分と会社、双方のミスマッチを避けたい方にとっては、失敗しにくい就職・転職の手段です。
3-3.未経験職にチャレンジしてみたい
紹介予定派遣では、未経験の職種でも派遣期間中に仕事の流れを学びながら実務経験を積めます。必要なスキルや知識を少しずつ身につけられるため、異業種へのキャリアチェンジにも適しています。
正社員として採用される前に成長のチャンスを得られ、未経験からの挑戦をあと押しするメリットになるでしょう。
3-4.短い期間でも実績や経験を積みたい
たとえ派遣期間が数ヵ月でも、その間に得たスキルや経験は履歴書や職務経歴書に記載できます。また、紹介予定派遣を経て正社員にならなかった場合も、次の転職活動で「実務経験あり」としてアピールできるため、キャリアに役立ちます。
効率的に経験を積みたい方にとって、紹介予定派遣はステップアップのきっかけになるでしょう。
4.紹介予定派遣の働き方が向いていない人
紹介予定派遣は、一定期間派遣社員として働いたうえで正社員登用に進む制度です。そのため、できるだけ早く正社員になりたい方にとっては、派遣期間を経ること自体が手間や精神的な負担に感じられることがあります。
ただし、自分に合っているか見極めるための時間は決して無駄ではありません。例えば、求人情報だけではわからない職場環境や上司・同僚との相性、実際の残業時間などを直接確認できるのは紹介予定派遣ならではの強みです。
働きながら判断できるため、会社へ入社したあとに「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを避けられます。
最初から社員になるより時間はかかりますが、そのぶん、自分に合った職場を納得して選べる可能性が高まります。
5.紹介予定派遣から正社員になるためにできること
紹介予定派遣の派遣先で「正社員として働きたい」と思ったときは、日々の行動や準備の積み重ねが必要です。特に意識しておきたいのは次の4つです。
- 選考や面接前の準備は徹底的におこなう
- 派遣会社は実績があるところを選ぶ
- 日頃からよい勤務態度をとる
- 派遣期間中にスキルや資格を身につける
下記では、それぞれ詳しく説明します。
5-1.選考や面接前の準備は徹底的におこなう
派遣先で正社員になるためには、まず紹介予定派遣として採用されることが必要です。前述のとおり、紹介予定派遣の採用基準は一般的な派遣よりも厳しい傾向があるため、書類選考や面接の準備は入念に進めましょう。
具体的な準備としては、派遣先企業のホームページや公開情報を調べ、業務内容や社風、求められるスキルを理解しておくことが大切です。
こうした知識があると、面接でエピソードを交えて自己PRしやすくなり、志望動機もより説得力を持たせられます。プラスアルファとして、自分の経験や強みを整理し、模擬面接で立ち振る舞いを練習しておくと安心です。
また、派遣期間中に業務改善の提案をしたり、疑問点を積極的に質問したりすることで、仕事への理解度や関心を示せます。これらの姿勢は「正社員として働きたい」という意欲を伝える有効なアピールにつながります。
もし一人で準備するのが難しいと感じる場合は、転職サイトや派遣会社の担当者を活用するのもよい方法です。第一関門をしっかり突破することで自信がつき、その後の派遣先で好印象を与えられるでしょう。
5-2.派遣会社は実績があるところを選ぶ
派遣会社は、紹介予定派遣の求人の多さだけでなく、紹介予定派遣から正社員として採用された実績ができるだけ多いところを選ぶのがおすすめです。
実績を確認するには、派遣会社の公式ホームページに記載がないか探したり、見つからなければ派遣会社への登録時に聞いたりするとよいでしょう。
また、派遣会社によっては、掲載中の求人に正社員雇用の実績の有無が記載されている場合もあります。
JOBPALでは、派遣・紹介予定派遣の求人を掲載しており、紹介予定派遣をはじめ全般的なキャリアに関する悩みの相談に対応しています。自分の働き方や転職活動に迷ったとき、誰かに客観的なアドバイスをもらいたいときなど、いつでも気軽に活用してください。
5-3.日頃からよい勤務態度をとる
正社員になってからもいえることですが、派遣期間中は特に良好な勤務態度を心がけましょう。派遣期間中はお試し期間のため、派遣先に評価対象として見られていることを意識する必要があります。
日頃からよい勤務態度だったり、周囲とのコミュニケーションを積極的に取っていたりする方が、正社員として直接雇用した際のイメージがつきやすくなり、好評価につながるでしょう。
派遣期間中には、派遣先に貢献するよう努力していることを上司などにアピールすることもおすすめです。
5-4.派遣期間中にスキルや資格を身につける
派遣期間中は、ただ働くだけでなく自分の市場価値を高めるチャンスです。特に、業務に関連する資格やスキルを身につけておくと、派遣先企業から「正社員として迎えたい」と評価されやすくなります。
例えば、製造業であれば、フォークリフト運転技能講習や危険物取扱者、玉掛け技能講習などが評価につながります。
その他に事務職やオフィスワークを希望する場合は、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や日商簿記、TOEICなどの語学資格を取得するのがおすすめです。
特にExcelや会計の知識、語学力は、ほとんどの企業で即戦力として必須項目にしていることがあるため、十分なアピール材料になります。
こうした資格だけでなく、派遣期間中に実務を通して得たスキルや、積極的に業務改善や質問をおこなう姿勢も評価対象です。派遣期間を「自分を磨く時間」として活用すれば、正社員登用が期待できるでしょう。
6.まとめ
紹介予定派遣は、「選考が厳しい」「必ず正社員になれるとは限らない」といった不安から、やめたほうがいいと考える方がいます。
しかし、正社員登用前に職場の雰囲気や仕事内容を確認できるため、入社後に「思っていたのと違う」という後悔を防げる点では大きなメリットです。簡単に転職先を決めてしまうよりも、自分に合った環境をじっくり見極められる制度といえるでしょう。
正社員を目指す場合は、派遣社員としての選考準備をしっかり進めると同時に、登用実績の多い派遣会社を選ぶことが重要です。採用後は、日々の勤勉な働き方やスキルアップの努力が評価され、正社員へのチャンスを広げます。
JOBPALでは、紹介予定派遣を含む幅広い求人を掲載しています。もちろん求人応募後はキャリア相談も可能ですので、将来の働き方に迷っている方はぜひ活用してみてください。
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