社員寮はやめとけといわれる5つの理由!社員寮ならではの良さも解説
この記事で分かること
- 社員寮はやめとけといわれるのは、プライバシーが確保しづらいことや、規則やルールが厳しいなどの理由がある
- 社員寮のメリットは経済的負担が少ない、通勤の利便性に優れている、緊急時のサポートを受けやすいなどがある
- できる限り節約・貯金したい方や、社交的な方は、社員寮での生活は向いている
- 一人の時間を大切にしたい方や、自由な生活を送りたい方などには、社員寮での生活は向いていない可能性がある
※この記事は6分30秒で読めます。
「社員寮はやめとけっていわれるのはなぜ?」
「社員寮に住むメリットは?」
など、社員寮に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
プライバシーを確保しづらい、寮によっては部屋が狭いなどの理由から「社員寮はやめとけ」といわれることがあります。しかし、生活コストや通勤時間を大幅に削減できるなど、社員寮での生活にはさまざまなメリットがあるのも事実です。
今回は、社員寮はやめとけといわれる具体的な理由や、社員寮に住むメリット、寮生活が向いている方の特徴などを解説します。この記事を読めば、社員寮のことがよくわかり、入寮すべきか判断しやすくなります。
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1.会社が用意する「社員寮」とは
社員寮とは、企業が社員やその家族のために提供する住宅施設を指します。会社の福利厚生の一つであり、社員寮の家賃は近隣の家賃相場よりも安価であることが一般的です。
社員寮の種類は、主に以下の3つに分かれています。
- 独身寮:若手社員を中心に独身者が住む寮
- 単身赴任寮:単身赴任で家族から離れて暮らす社員向けの寮
- 家族寮(社宅):社員とその家族が住む寮
さらに細かくいうと、社員寮は企業が物件の所有権を持つ「自社寮」と、不動産会社から物件を借り上げて社員に提供する「借り上げ寮」の2つに分類されます。
寮の間取りやルールは物件ごとに異なりますが、キッチンやリビング、バスルーム、トイレなどを共用するタイプと、各部屋ごとに個別に用意されているタイプがあり、一般的には借り上げ寮のほうが共用スペースを有することが多いです。
2.社員寮はやめとけといわれる5つの理由
社員寮はやめとけといわれる理由として、主に以下の5つがあります。
- プライバシーを確保しづらい
- 部屋が狭い場合がある
- 人間関係のストレスがある
- 規則やルールが厳しい
- 建物や設備が古い場合がある
それぞれについて詳しく解説します。
2-1.プライバシーを確保しづらい
プライバシー確保の難しさから、社員寮はやめとけといわれることがあります。
社員寮によってはキッチンやバスルーム、トイレを共用で使用する必要があります。このような社員寮は、日々の生活で他の社員と顔を合わせる機会が多くあり、共有スペースのない社員寮と比べてプライバシーが確保しづらい傾向にあります。
リビングも共用の場合、「一人でゆっくりしたい」と思っても、休憩中に他の社員が利用していると、心からリラックスできないこともあるでしょう。
また、部屋の壁が薄い社員寮であれば、自分や隣人の生活音が気になってしまうこともあります。
2-2.部屋が狭い場合がある
一般的に、社員寮は居住者が間取りを選べないため、提供された部屋によっては希望の広さを確保できないことがあります。個室が狭かった場合、収納スペースが足りずに自分の持ち物をすべて持ち込めないこともあるでしょう。
趣味のグッズやお気に入りの家具を持ち込めず、必要最低限の荷物を厳選しなければならないこともあります。
また、今まで生活していた環境よりも部屋のスペースが狭くなってしまった方の場合は、くつろぎにくさや窮屈さを感じる方もいます。
2-3.人間関係のストレスがある
社員寮には自分だけでなく他の社員も生活しているため、人間関係のストレスが生じやすい傾向にあります。仕事とプライベートの切り替えがうまくできず、疲れを感じやすくなる方もいるでしょう。
また、上司や先輩社員が同じ寮に住んでいる場合、プライベートの時間でも常に言葉遣いや身だしなみに気をつけなければならないと感じ、それがストレスにつながることもあります。
一人でゆっくり過ごしたいときに上司から食事に誘われ、思うように自分の時間が確保できないこともあるかもしれません。
2-4.規則やルールが厳しい
共同生活の場である社員寮では、厳しい規則やルールが設けられていることがあります。
門限が設定されている寮では、基本的に深夜の外出が許可されていません。また、来客の制限がある場合は、事前に申請や許可取りを必要とすることがあります。その場合、家族や友人、彼氏・彼女を気軽に呼びにくくなるでしょう。
寮によっては、他にも以下のような細かいルールが定められています。
- 共有スペースの利用時間制限
- 掃除やゴミ出しの当番制
- 外泊の許可性
- 禁煙・分煙
- ペットの飼育不可
ルールが厳しい社員寮に入居した場合、人によっては自分のペースで生活しづらいと感じる可能性があるでしょう。
2-5.建物や設備が古い場合がある
築年数が経過している寮では、部屋や設備の老朽化が進み、快適に生活を送るのが難しいことがあります。
例えば、雨漏りや床の軋み、蓄積された長年の汚れなどが目立つ社員寮に住む場合、修理やメンテナンスの多さから、生活上の不便さを感じる方もいるでしょう。
また、キッチンやバスルームなどの水回りの設備が古い、室内に洗濯機置き場がない社員寮は、居住者の不満がたまりがちです。
この他、共有スペースのある社員寮は一度に多くの人がインターネット環境を利用するため、通信速度が遅くなることもあります。
3.知っておくべき!社員寮ならではの良さ
社員寮はやめとけといわれる理由を紹介しましたが、社員寮に住むことには多くのメリットもあります。代表的なものとして、下記の4つが挙げられます。
- 経済的負担が少ない
- 通勤の利便性が良い
- 緊急時のサポートを受けやすい
- 同僚との人間関係が深まりやすい
社員寮の魅力を知るため、それぞれについて詳しく解説します。
3-1.経済的負担が少ない
社員寮は通常の賃貸物件に比べて、家賃が非常に安価に設定されていることが多いです。寮によっては、家賃に光熱費が含まれていたり、光熱費を無料としていたりするところもあり、生活上の経済的負担を最小限に抑えられます。
また、一般的な賃貸物件で必要とされる敷金や礼金などが免除となることも多く、入寮費用を抑えやすい点もメリットとして挙げられます。
この他、家具や家電が備え付けられている、以前の入居者が置いていった家具をそのまま使用できる、という社員寮であれば、引越しにかかる初期費用を大幅に削減できます。
多くの寮では契約更新料もかからないので、自分で賃貸物件を借りるよりも、社員寮での生活は圧倒的に経済的負担が少ないといえます。
3-2.通勤の利便性が良い
多くの社員寮は会社の近くに建てられているため、通勤時間を格段に短縮できます。長時間通勤の必要性がなくなることは、日々のストレスの削減や、プライベート時間の増加につながるでしょう。
また、浮いた通勤時間を自己研鑽や趣味の時間にあてられるため、1日の充実度の高まりを感じる方も多くいます。
寮の立地によっては満員電車やバスに乗る必要がなく、徒歩や自転車で通勤できる場合もあり、日々の運動不足を手軽に解消できます。
3-3.緊急時のサポートを受けやすい
社員寮には上司や同僚が住んでいるため、病気や事故などの緊急時にサポートを受けやすい環境が整っています。
例えば、風邪で寝込んでいるときに食事や飲み物の購入を依頼できる、万が一の事故が起きた際に迅速に親族に連絡してもらえるといった点が挙げられます。
また、まったく馴染みのない土地に住むことになった場合も、同じ職場の方と近隣の生活情報を共有しやすいため、新しい土地での暮らしを快適にスタートさせられます。
3-4.同僚との人間関係が深まりやすい
社員寮での生活は同僚と過ごす時間が増えるため、人間関係が親密化しやすいです。食堂が利用可能な社員寮であれば、同僚と食事をともにすることで交流を深められるでしょう。
また、寮生活で社内の方との交流時間が増えることは、仕事の面においてもメリットがあります。チームワークが向上したり、業務にまつわる情報交換をおこなったりすることで、仕事の生産性が高まり、業務への理解を深められるでしょう。
4.社員寮での生活に向いている方
ここでは、社員寮での生活が向いている方の特徴を4つ紹介します。
- できるだけ節約・貯金したい方
- 通勤時間を短縮したい方
- 社交的な方
- 安心感のある生活を求める方
それぞれについて、詳しく解説します。
4-1.できるだけ節約・貯金したい方
上述したとおり、社員寮の家賃は安価であり、敷金や礼金もかからないことが多いです。そのため、できる限り節約や貯金をしたい方には、社員寮での生活が向いているといえます。
生活コストを抑えることで、毎月の貯金額を捻出しやすくなるため、効率的に貯蓄ができるでしょう。
また、節約して浮いたお金は、自己投資や趣味にも使えます。ビジネススキルを磨きたい方や、趣味に費用をかけたい方にとっても、社員寮での生活は大きなメリットがあります。
4-2.通勤時間を短縮したい方
社員寮は、通勤時間を短縮したい方にもおすすめです。
特にこれまで長時間の通勤や満員電車での通勤に大きなストレスを抱えていた方は、社員寮生活に大きな恩恵を感じられるでしょう。
社員寮に住むことで通勤時間を短縮できる他、ラッシュ時の通勤電車に乗る必要もなくなるため、通勤にともなうストレスがなくなります。
現在通勤にストレスを抱えている方は、社員寮での生活を検討することで、日々の生活を快適に送れるようになるかもしれません。
4-3.社交的な方
上司や同僚との交流を楽しみたい方、プライベートで付き合える仲の良い友人を作りたいと思う社交的な方には、社員寮での生活が向いています。
上述したように、社員寮での生活は上司や同僚と交流する機会が多くあります。広めの共有スペースがある社員寮では、定期的に入寮者同士による飲み会やパーティーが開催されることも珍しくありません。
なかには社員寮での生活を通して、一生ものの仲間を得られる方もいます。人とのつながりを大切にしたい社交的な方であれば、社員寮での生活を心から楽しめる可能性が高いでしょう。
4-4.安心感のある生活を求める方
見知らぬ土地や初めての一人暮らしなどで日々不安を抱えており、安心感のある生活を求めている方には、社員寮での生活が合っているといえます。
社員寮であれば、生活を送るうえで何らかのトラブルが起きた際も、頼れる上司や同僚がすぐ近くにいます。家電の故障や水漏れなどのトラブルにうまく対処できなかった場合も、身近な方にすぐに相談できるので安心です。
また、寮に管理人が常駐しているのであれば、 防犯面での安心感もあるでしょう。
5.社員寮での生活に向いていない方
次に、社員寮での生活に向いていない方の特徴を3つ紹介します。
- 一人の時間や空間が必要な方
- 生活の自由度を求める方
- 騒音や他人の存在に敏感な方
それぞれについて解説するので、自分にあてはまる項目がないかを確認しましょう。
5-1.一人の時間や空間が必要な方
社員寮での生活はプライベートを確保しづらいため、一人で過ごす時間や空間を大切にしたい方にとってはあまり向いていないかもしれません。
寮によっては個室が用意されていることもありますが、他の従業員と接触がないようにするのは難しい傾向にあります。共用スペースではどうしても顔をあわせることになります。
また、キッチンやバスルーム、トイレなどの水回りの設備を他人と共用することに抵抗がある方も、社員寮での生活にストレスを感じる可能性が高いです。
5-2.生活の自由度を求める方
社員寮によっては門限や来客制限などの規則が設けられているため、生活の自由度を求める方には、社員寮での生活は向いていない可能性が高いでしょう。
ただし、こまかな規則は寮ごとに異なります。社員寮での暮らしを検討している方は、どの程度のルールが設けられているのか、そのルールは自分の許容できる範囲なのかなど、ルールの詳細を事前に確認しておくことが大切です。
5-3.騒音や他人の存在に敏感な方
社員寮のなかには、隣室や共用スペースの騒音が響きやすいつくりのものもあります。そのため、音や他人の存在に敏感な方は、社員寮での生活は避けた方が無難です。
特に部屋の壁が薄い社員寮は、ささいな生活音がすぐに耳に入ります。音に敏感な方の場合、他の部屋から聞こえてくる音が気になり、自分の部屋にいてもうまくリラックスできないこともあるでしょう。
6.社員寮での生活を快適にするコツ
ここでは、社員寮での生活を快適にする3つのコツを紹介します。
- コミュニケーションを大切にする
- できる限りプライベート空間を確保する
- 生活リズムを整える
それぞれについて詳しく解説します。
6-1.コミュニケーションを大切にする
社員寮では同僚と顔を合わせる機会が多いため、積極的にコミュニケーションを取り、良好な人間関係を築くことが大切です。
入寮者同士の関係性を深めることで、共同生活のストレスを軽減できるでしょう。
この他、社員寮で定められているルールやマナーを尊重することも重要なポイントです。最低限の決まりを守ることで、他者と気持ちよく生活できるようになります。
6-2.できる限りプライベート空間を確保する
共用スペースの利用に慣れることももちろん大切ですが、社員寮で快適に生活するには、できる限りプライベート空間を確保するよう、自分で工夫を凝らすことも重要です。
例えば、上司や同僚に食事や飲み会に誘われたとしても、仕事で心身が疲れている場合は無理をしてまで付き合う必要はありません。
断り方に気をつける必要はありますが、自分をしっかりいたわる時間を優先することで、ストレスのない社員寮生活を送りやすくなります。
また、自室にいても周囲の音が気になりリラックスできない場合は、耳栓やノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンなどを着用してみましょう。
プライベート空間を確保するためのちょっとした工夫をすることで、日々の疲れを効率的に癒せるようになります。
6-3.生活リズムを整える
社員寮での慣れない共同生活で健康的に暮らすためには、生活リズムを整えることが重要です。定期的な運動や栄養バランスの整った食事、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を身につけることで、ストレスに強い身体を維持しやすくなります。
これまで不規則な生活を送っていた方は、慣れないうちは苦労するかもしれません。しかし、少しずつ生活リズムを整えることで、社員寮という環境下でも安定感のある生活を送りやすくなります。
7.まとめ
「社員寮はやめとけ」といわれることがありますが、経済的負担を抑えられることや、通勤の利便性に優れている点など、社員寮での生活には数多くのメリットもあります。
企業によって寮の設備や費用などは異なるため、社員寮での生活を検討している方は、自分の要望にあった寮環境を整えている企業を選ぶことが大切です。
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