期間工を辞めたい!辞める前に考えたいこと、辞めるときの注意点を解説
この記事で分かること
- 期間工を辞めたいと思うときは、体力的なきつさや仕事内容が合わないなどの理由が考えられる
- すぐに辞めるのではなく、まずは配属や寮生活を変えることで続けられないか検討するのがおすすめ
- 辞めるときには、失業手当がもらえない場合があることや、寮をでなければならないことなどに注意が必要
※この記事は5分で読めます。
「期間工の仕事がつらいので辞めたい」
「期間工を辞めたいときはどうしたらいい?」
など、期間工を辞めることに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
期間工は働く期間が決まっていて、期間満了することで満了金がもらえるなどのメリットもありますが、働き続けるのが難しい場合もあります。
今回は、期間工を辞めたいと思う理由、辞めたいと思ったときの対処法、辞めるときの注意点などを解説します。この記事を読めば、期間工の仕事を本当に辞めたほうがよいかの判断ができるようになり、もし辞めることになった場合にも損をせずに辞める方法がわかります。
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1.期間工を辞めたい!と思うよくある理由
期間工を辞めたいと思うよくある理由としては、以下のとおりです。
- 体力がもたない
- 仕事内容が合わない
- 人間関係のトラブルに巻き込まれた
- 寮生活が合わない
- 将来の不安がある
自身の今の現状を振り返ることで、より良い対処法を考えることにつながります。それぞれ詳しく説明します。
1-1.体力がもたない
期間工の仕事は、配属される工程によっては重いものを扱ったり、立ちっぱなしで作業したりするなど、体力を要する場合があります。
そのため、想像していたよりもきつい仕事で続けられないと思う方や、年齢による体力の限界を感じて辞めたいと思う方が一定数いるのは事実ですが、辞めたいと思うのは体が慣れるまでで、慣れてしまえばかえって体力がつく仕事と前向きにとらえられることもあります。
また、どれだけ疲れていても毎日湯船に浸かってリフレッシュするなど、できるだけ疲れを翌日に持ち越さない工夫も身につくため、つらいのは最初だけの可能性もあります。
1-2.仕事内容が合わない
期間工の工程の中には、ハズレ工程と呼ばれる作業もあります。ハズレ工程とは、覚えることが多すぎたり、力仕事の比重が高かったりして、人によってはきついと感じる工程のことです。
配属先は自分で決められないことが多いため、もし希望する工程にいけずにハズレ工程に当たってしまった場合などは、仕事が合わずに辞めたいと思う方もいます。
ただし、仕事が合わないと感じても、慣れれば何とかなることもあります。どうしてもつらいと悩んでしまったときは、同僚に話を聞いてもらったり、場合によっては上司に配属先の相談をしてみたりすることがおすすめです。
1-3.人間関係のトラブルに巻き込まれた
期間工の仕事は基本的に一人で黙々と作業できるものが多いですが、寮生活になるため、人によっては人間関係が濃いと感じる場合があります。
仕事とプライベートの境目を明確にすることが難しく、ときには人間関係のトラブルに巻き込まれることもあって、その煩わしさから辞めたいと感じる方もいます。
ただし、どのような職場にも人間関係のトラブルはつきものです。期間工は契約期間が決まっているため、期間中の人間関係はとにかく割り切ることも大切です。
どうしてもストレスが溜まってしまう場合には、親や友人などに対応方法を相談するのも良いでしょう。
1-4.寮生活が合わない
期間工が使用する寮には単身寮と相部屋寮がありますが、中には寮生活が合わなくて辞めたいと思う方もいます。
そもそも集団で暮らす寮ならではの雰囲気が苦手な方もいるかもしれません。
また、これまで実家暮らししかしたことがなく、単身で暮らすのがきついと感じる方、反対にこれまで一人暮らしをしていて相部屋がきついと感じる方など、合わない理由はさまざまです。
しかし、仕事そのものに苦手意識がないのであれば、寮生活が合わないだけで辞めてしまうのはもったいない行動といえます。詳しくは後述しますが、会社によっては寮を抜けても働き続けられる場合があります。
1-5.将来の不安がある
期間工は決められた契約期間で働く仕事のため、雇用が安定しているわけではありません。そのため、将来に不安を感じて辞めたいと思う方もいます。
契約期間満了で仕事を終えられたとして、次の職場がスムーズに決まる保証はなく、お金や生活に対する不安がつきものです。
しかし、期間工は各種手当や入社祝い金などが充実しており、年収は高い傾向があります。そのため、一定期間でまとまった収入を得たい方にはぴったりの仕事でしょう。
また、現在の勤務先で一生懸命働けば正社員登用の道が開けたり、現場での経験を活かして転職先が決まりやすくなったりするなど、次のキャリアにつながることもあります。
2.期間工を辞めたいと思ったら考えたいこと
期間工を辞めたいと思ったとき、退職を申し出る前に一度以下のことを考えてみましょう。
- 配属を変えてもらうことで続けられないか
- 寮ではなく通勤に変更すれば続けられないか
- 入社祝い金や満了金の受け取りをどうするか
それぞれ詳しく説明します。
2-1.配属を変えてもらうことで続けられないか
工程が合わない場合や人間関係のトラブルがあった場合、配属を変えてもらえないか確認してみましょう。配属の変更によって職場環境が大きく変わることもあるため、辞めずに様子を見てみるのも一つの手です。
企業側としても、少しでも現場のことをわかっている労働者に長く働いてもらうほうが楽な場合が多いため、持ち場の変更を検討してくれる可能性があります。
配置変更を申し出るときは、まず自分の作業状況やトラブルについて数字などを用いて詳しく報告し、配属先が変われば解決できる可能性があることを丁寧に伝えるのがおすすめです。
2-2.寮ではなく通勤に変更すれば続けられないか
寮生活が合わない場合は、自宅からの通勤に変更できないか相談してみましょう。つらい寮生活から解放されれば、気持ちが切り替わり、仕事に対しても前向きに取り組めるかもしれません。
企業によっては寮生活だけでなく、自宅通勤が可能なところもありますし、交通費が支給される場合もあります。
ただし、自宅通勤する場合は、自転車や自動車、バイクの利用の可否などのルールがある可能性があるため、まずは自社の規則をしっかり確認することが重要です。
また、寮を出て実家ではなく一人暮らしをする場合には、引越し代やあらたな生活費が発生するため、経済的な負担が増える可能性がある点も考慮しておきましょう。
2-3.入社祝い金や満了金の受け取りをどうするか
期間工は、一定の条件を満たすことで入社祝い金や満了金をもらえます。途中で辞めてしまうと、多くの場合は条件を満たせずに受給は難しくなるでしょう。
それぞれの金額は企業によって異なりますが、数十万円といった単位でもらえる場合もあるため、本当にもらわなくて良いのか再度考えることがおすすめです。
また、満了金の額は半年ごとなど細かく設定されているところもあり、そのような企業で働く場合はできるだけ長く働いたほうがもらえる額が大きくなって、お得といえます。
3.期間工を辞めるときの注意点
期間工を辞めたいと思う理由や対処法を理解したうえで、それでも辞めたいと思ったときは以下のことに注意しましょう。
- 急には辞められない
- 失業手当がもらえないまたはもらえるまで時間がかかる
- 寮を出なければならない
それぞれ詳しく説明します。
3-1.急には辞められない
期間工を辞めたいと思っても、急には辞められない可能性がある点に注意が必要です。就業規則などにおいて、退職を申し出る時期が決まっている場合があります。
引き継ぎや欠員の補充を考えると、1〜3ヵ月前など早めに申し出ればスムーズに退職できるかもしれません。
ただし、もちろん自身の体調なども大事なため、ルールや慣例があったとしても、まずは企業側に相談してみるのも良いでしょう。
辞める場合はまず上司にその旨を伝え、退職の時期や必要な手続きを確認します。工場によっては、正社員と同様に退職届などの正式な書類の提出が必要な場合もあり、ルールに沿って手続きを進めることが大切です。
3-2.失業手当がもらえないまたはもらえるまで時間がかかる
前の仕事の勤務期間が短く、支給条件を満たしていない場合は失業手当がもらえない場合があります。
失業手当が支給されるには、原則として、離職の日以前の2年間に雇用保険加入期間が12ヵ月以上あるという条件を満たす必要があるので、辞める前に対象となる期間を確認しておきましょう。
また、仕事が合わなかったから辞めるなどの自己都合退職の場合は、失業手当をもらえるまで2〜3ヵ月の給付制限期間が発生します。
失業保険の制度は複雑なため、気になる方は最寄りのハローワークに相談してみるのがおすすめです。
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参照:厚生労働省「離職されたみなさまへ」
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000951119.pdf
3-3.寮をでなければならない
寮で暮らしていた場合は、仕事を辞めると同時に寮を出なければなりません。一人暮らしをするのであれば、次に住む場所や、引越し代、敷金・礼金といった一時的な費用の工面についても考える必要があります。
退職時期にもよりますが、早急に新居を決めることになる場合には、希望していたような家に住めない可能性も出てくるでしょう。
引越しをともなう退職の場合は、余裕をもって新居を検討して、金銭面の計画も立てておくことがおすすめです。
4.まとめ
期間工を辞めたい理由としては、体力的にきつい、仕事内容が合わないなどさまざまです。しかし、体が慣れれば体力的なきつさを感じにくくなるなど、時間が解決してくれる場合もあるため、すぐに辞める決断をするのはおすすめできません。
自分で解決するのが難しい場合は、配属先や勤務スタイルを変えてもらうことで続けられる場合もあるため、上司に相談してみましょう。
また、上記の対処法をおこなったうえで、それでも辞めたいと思う場合は、退職可能な時期や失業手当の支給有無、支給時期などを確認することが必要です。
場合によってはもう少し続けたほうが都合の良いこともあるため、計画的に行動するのがおすすめです。
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