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更新日:2024年11月01日

施工管理はやめとけといわれるのはなぜ?理由や働くメリット、向き・不向きを解説

施工管理はやめとけといわれるのはなぜ?理由や働くメリット、向き・不向きを解説

この記事で分かること

  • 施工管理の仕事は、長時間労働や残業が多いといったイメージから、やめとけといわれることがある
  • 一方、施工管理の仕事には、高収入が期待できる、手に職がつくなどさまざまなメリットもある
  • 体力がない方などは向いていない可能性もあるが、健康管理を心がけるなどの対処法で克服できる場合もある
  • 自分にとってきつい施工管理の職場を選ばないためには、職場見学や転職相談の利用がおすすめ

※この記事は6分30秒で読めます。

「施工管理の仕事はやめとけといわれる理由は?」
「施工管理で働くメリットは?」
など、施工管理の仕事に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

施工管理はその労働環境や業務内容から、やめとけといわれることがありますが、給与の高さなどメリットも多い仕事です。

今回は、施工管理はやめとけといわれる理由、働くメリット、施工管理の求人を探すときのポイントなどを解説します。この記事を読めば、施工管理の仕事が理解でき、自分に合った施工管理の求人の探し方がわかるでしょう。

1.施工管理はやめとけといわれる理由

施工管理の仕事は、人によっては厳しいと感じる場合があり、やめとけといわれることがあります。主な理由は以下のとおりです。

  • 体を使う仕事だから
  • 長時間労働や残業があるから
  • 休日出勤があるから
  • 給料が安い場合があるから
  • 転勤になることもあるから
  • 危険を伴う仕事だから
  • 人間関係が複雑だから

ただし、すべての人が厳しいと感じるわけではありません。それぞれの理由を詳しく説明するので、自分にとって厳しいかどうかの参考にしてください。

1-1.体を使う仕事だから

施工管理の仕事は体を使う仕事のため、体力に自信がない場合はやめとけといわれることがあります。

施工管理者は現場で資材を運ぶといった肉体労働をする機会は少ないものの、現場の責任者として一日中指揮するため、基本的には朝から晩まで現場に待機します。

また、材料の発注や作業計画の書類作成といったデスクワーク、さらには業者との打ち合わせもあるなど、仕事内容が幅広いのも特徴です。

さまざまな場所で多岐にわたる仕事をこなすために移動が多いこともあって、肉体的なタフさが求められます。

1-2.長時間労働や残業があるから

施工管理の仕事は、定められた納期に間に合うように工事を進めることです。しかし、途中で突発的な事態が発生したり、納期が迫ってきたりすると、長時間労働や残業が増える場合があります。

長時間労働や残業が多いイメージからブラックな仕事と認識され、プライベートの時間を大切にしたい方はやめとけといわれることがあります。

ただし、労働時間や残業の量は企業や現場によって異なるため、施工管理だからといって必ずしも労働時間が多いわけではない点に注意が必要です。

1-3.休日出勤があるから

施工管理の仕事は、工事の進捗状況や天候などによって左右されます。そのため、納期が近づいてきたときやトラブルが発生したときなどは、休日出勤を余儀なくされる場合もあります。

現場に合わせて休みを取る必要があり、プライベートな予定を立てづらいことから、やめとけという方もいるようです。

ただし、労働時間や残業と同様に、すべての現場で休日出勤が多いわけではない点は押さえておきましょう。

1-4.給料が安い場合があるから

施工管理の仕事は大変な割に給料が安いというイメージから、やめとけという方もいます。

次章で詳しく説明するとおり、施工管理の平均年収は高めの傾向にあります。しかし、無資格から応募する場合は、見習い期間や研修期間などがあり、期間中は一人前になったときと比べて年収が低めに設定されていることがあるのも事実です。

また、大手ゼネコンなどの大企業と比べると、中小企業では工事の規模が小さい傾向にあるため、現場によっては給料が比較的安めに設定されていることもあります。

1-5.転勤になることもあるから

施工管理の仕事は工事ごとに現場が変わるため、居住エリア外の工事を担当することになった場合は転勤になることもあります。

全国に現場を持つ大手企業の場合は地方への転勤を伴うことがあり、家族がいても必要であれば単身赴任を求められるでしょう。

転勤が多い仕事は毎回の引越し作業や、新しい環境に慣れるまでが大変なため、敬遠されることがあります。

1-6.危険を伴う仕事だから

施工管理は身体への危険を伴う仕事であるため、やめとけといわれる場合があります。

施工管理の仕事では基本的に、一日中現場にいて工事の指揮を取ります。どんなに気をつけていても、鉄骨が入り組んだ足場からの墜落・転落事故や建築機械に挟まれる事故などが起こる可能性はゼロではありません。

このような痛ましい事故は安全管理を徹底することで起こる可能性を下げられますが、危険な仕事をしたくない方にとっては厳しいといえます。

1-7.人間関係が複雑だから

施工現場の人間関係が複雑な場合があることから、やめとけという方もいます。

施工管理の仕事は現場作業員や下請業者を統率し、スケジュール通りに工事を進めることです。施工現場にはベテランの作業員もいれば新人の作業員もいて、考え方の違いからトラブルが起こることもあります。

一つの現場でさまざまな背景を持つ方が関わっており、それぞれの立場に立って工事を進めていく必要があるため、コミュニケーションが苦手な方はきついと感じる場合があります。

2.施工管理の仕事をするメリット

施工管理の仕事はやめとけといわれることもありますが、実際にはさまざまなメリットもあります。施工管理者として働くメリットは、以下のとおりです。

  • 給与が高めの傾向がある
  • 資格手当がもらえることもある
  • 手に職をつけられる
  • ものづくりに携われる
  • 一定の需要がある

それぞれ詳しく説明します。

2-1.給与が高めの傾向がある

施工管理の仕事は、給与の水準が高めの傾向があるのが特徴です。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、建築施工管理士の平均年収は632.8万円、土木施行管理士の平均年収は603.9万円です。

調査対象全体(産業計)の平均年収である506.9万円よりも高くなっており、同年代で別の仕事をしている方よりも高収入が期待できます。

※調査対象全体(産業計)の企業規模計(10人以上)のデータを用いて、年収を「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で算出。企業規模や計算式は、jobtagのデータと同様としている。

2-2.資格手当がもらえることもある

施工管理の仕事は無資格でも応募できますが、資格を取ることでより収入アップが期待できます。職場によっては資格手当がついたり、資格取得時の祝い金が支給されたりするところもあります。

建築施工管理技士、土木施工管理技士など、施工管理には国家資格があるのも特徴です。

それぞれ2級より1級の方が難易度が高く、資格保有者は幅広い工事で必要とされます。そのため、キャリアアップにつながるというメリットがあります。

2-3.手に職をつけられる

施工管理の仕事は高校や専門学校、大学で土木や建築などを勉強して、仕事に必要な知識を身につけてから就職するのが一般的です。

学生のうちにしっかり勉強し、一度技術やスキルを身につけてしまえば、手に職をつけられるため、転職する際も有利に進められます。

また、学校で学ばず、社会人になってから施行管理士になる場合も、見習い期間や研修期間で丁寧に教えてもらえることが多いです。見習いから一人前の施工管理士になれれば、実務経験や知識をもとに給与アップも期待できます。

2-4.ものづくりに携われる

施工管理の仕事では一からものづくりに携わることができ、ものづくりが好きな方にとっては大きなメリットになります。

自分が関わった建造物などが目に見える状態で残ったり、世の中のためになっているところを見たりすることでやりがいを感じられます。工事の規模が大きい現場は大変ですが、日々の仕事のモチベーションも上がるのもポイントです。

自分一人ではなく、多くの人間が関わって建造物を完成させることで、達成感や喜びを分かち合えるという楽しみもあります。

2-5.一定の需要がある

施工管理は、今後も長く活躍し続けられる仕事であることもメリットです。

例えば、土木の施工管理技術者の場合、土木工事の件数は政府による公共投資の規模に影響を受けるものの、常に一定の需要があります。

また、2018年8月に施行された「海外インフラ展開法」をはじめ、国内の事業者に対して海外での事業展開を促す大きな動きがあるのもポイントです。

こうした流れにより、土木などの施工管理技術者は、国内だけでなく海外で活躍する比重も高まっていくと考えられます。

3.施工管理がきついと感じる方は仕事が合わない可能性も

施工管理はさまざまなメリットがある仕事ですが、以下に当てはまる方は合わない可能性もあります。

  • 体力に自信がない
  • 先頭に立って指揮するのが苦手
  • チームで動くのが苦手
  • 地図や図形などを見るのが苦手
  • 計画立てて物事を進めるのが苦手
  • 感情的になりやすい

それぞれ詳しく説明します。

3-1.体力に自信がない

施工管理の仕事にはデスクワークもありますが、基本的には屋外作業が多いです。

気温や湿度が毎日異なる環境で働くため一定の体力が必要であり、不慮の事故などを避けるための注意力も求められます。そのため、体力に自信がない方だと仕事がきついと感じるかもしれません。

ただし、最初の頃はきつくても、長く続けていくうちに自然と体が慣れる可能性もあります。また、入浴や睡眠で日々の疲れをしっかり取るなど健康管理を意識することで、負担が軽減されるでしょう。

3-2.先頭に立って指揮するのが苦手

施工管理の仕事では、数十人から数百人のさまざまな職種の作業員を指揮・監督するので、多くの人をまとめ上げる指導力や統率力が求められます。

そのため、先頭に立って指揮を取ったり、率先して提案したりするのが苦手な方は合わないと感じる可能性がある点は押さえておきましょう。

ただし、前に出るのが苦手な方でも、きめ細やかにメンバーに配慮できる別の強みを活かせるかもしれません。

さらに、先輩の施工管理士のやり方を真似したり、アドバイスをもらったりすることで、チーム全体をまとめ上げるスキルを身につけられるでしょう。

3-3.チームで動くのが苦手

施工管理の仕事はチームワークが重要です。現場作業員や顧客など、さまざまな関係者と一つのチームを組んで働くことになるため、一人で黙々と仕事がしたいという方は違和感を持つ可能性があります。

ただし、仕事で重要なのは過度なコミュニケーションではなく、物事を適切に伝える力であり、そのような能力は訓練次第で身につけられます。

また、苦手意識を持っていても、ある程度は「仕事だ」と割り切ることで、乗り切れるかもしれません。

3-4.地図や図形などを見るのが苦手

施工管理は、工事の設計図を見たうえで、必要な作業を正確に判断して、作業員に指示を出す必要がある仕事です。そのため、地図や図形を見ることに苦手意識や抵抗がある方は合わない可能性があります。

しかし、なかには理解するまでが大変なだけで、見方がわかれば抵抗感がなくなる方もいます。

また、専門性の高い仕事であり、一度理解すればさまざまな現場で活かせるスキルを身につけられるため、苦手克服のモチベーションを上げやすいのもポイントです。

3-5.計画立てて物事を進めるのが苦手

施工管理の仕事は工期通りに工事を進める必要があるため、物事を順序立てて考える習慣があり、計画を立ててそのとおりに進行できる方でないと務まりません。

また、予想外のトラブルや事故、災害などが発生する可能性もあるため、突発的な事態が発生しても柔軟に対処する能力も必要です。そのため、普段からスケジュールを立てるのが苦手だったり、遅刻が多かったりする方は向いていない可能性があります。

しかし、上記に当てはまったとしても、普段からの心がけによって計画立てて仕事を進められるようになるかもしれません。

例えば、普段から計画や変更点は必ず一つのノートやメモ帳にすべて書き出したり、トラブルに備えて余裕をもってスケジュールを立てるなどの方法があります。

3-6.感情的になりやすい

施工管理の仕事は突発的な問題や事故が発生することも多いため、どのような問題が生じても冷静に対処できる能力が必要です。

普段から何か一つでもうまくいかないことがあると感情的になってしまうような方は、向いていない可能性があります。

ただし、感情的にならないことは、どの職場でも求められる資質です。

つい声を荒らげてしまいそうな場面に直面した場合は、怒る前に心の中で6秒ほど数える、深呼吸するといった怒りを抑える方法を積極的に取り入れると良いでしょう。

4.きつい施工管理の職場を選ばないためにできること

施工管理の仕事が自分に合うかどうかだけでなく、自分にとってきつい職場を選ばないことも大切です。そのためのポイントは以下のとおりです。

  • 求人詳細をしっかり確認する
  • 職場見学をする
  • 転職相談で雰囲気やきつさを聞いてみる

それぞれ詳しく説明します。

4-1.求人詳細をしっかり確認する

求人の雰囲気だけで応募するのはリスクが高いため、求人のすみずみまでしっかり確認する癖をつけることが重要です。

例えば、プライベートを大切にしたい方であれば、休日がいつかや年間休日の日数、平均残業時間などをチェックする必要があります。

無資格や未経験で応募する場合には、仕事内容や見習いの有無について確認が必要です。また、地方への引越しが難しい方は、転勤の有無についても必ず確認しましょう。

給与に関して、基本給や賞与・昇給の有無はもちろん、支払い方法まで確認しておくと、入社してから疑問や不安を感じずに済みます。

4-2.職場見学をする

可能であれば、あらかじめ職場見学をして実際の雰囲気を確かめることがおすすめです。

求人情報だけではどうしても限界があるため、実際に仕事内容や職場の実態を自分の目で確かめることで、就職後の違和感を防ぐことにつながります。

企業によっては、積極的に職場見学を受け入れているところもあります。企業のホームページからではなく、転職サイトなどを通じて応募する場合は、転職サイトに見学したい旨を相談すると良いでしょう。

4-3.転職相談で雰囲気やきつさを聞いてみる

転職サイトでは、求人に関するさまざまな相談を受け付けている場合があります。そのため、応募を検討している企業の雰囲気やきつさはどの程度なのか、事前に相談してみるのがおすすめです。

JOBPALでも、求人に応募したあとの面談時に、経験豊富なキャリアパートナーに対して就職に関して気になることをすべて相談できます。ぜひ気軽に応募してください。

5.まとめ

施工管理の仕事は長時間労働や残業が多いというイメージなどから、やめとけといわれることがあるのは事実です。しかし、実際には高収入な傾向があり、一度技術や知識を習得すれば手に職がつくため、転職しやすいなど、さまざまなメリットがあります。

体力に自信がない方などは向いてないと感じることもあるかもしれませんが、日々の疲れをしっかり取ることを心がけるなど、対処法を知ることで克服できる可能性もあります。

また、自分にとってきつい現場に就職してしまう可能性もあるため、求人情報をしっかり確認して、転職のプロへの相談を積極的に活用するのもおすすめです。

JOBPALでは、建築・土木技術の求人や施工管理の求人を掲載しています。興味のある方は、ぜひご覧ください。

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