工場での働き方
更新日:2024年09月30日

フォークリフトの仕事はきついの?働くメリットや向き・不向き、きついと感じたときの対処法

フォークリフトの仕事はきついの?働くメリットや向き・不向き、きついと感じたときの対処法

この記事で分かること

  • フォークリフトの仕事がきついといわれるのは、単純作業のくり返しや仕事中の緊張感など、おもに6つの要因がある
  • フォークリフトの仕事のメリットは、資格手当が支給される、未経験でも始めやすい、やりがいを得やすいなど
  • 集中力や柔軟性がある方、また効率的に稼ぎたい方などにとって、フォークリフトオペレーターは向いている職業といえる
  • フォークリフトの運転は1ヵ月ほどで慣れることが多いので、まずは1ヵ月を目標に仕事に取り組むことが大事

※この記事は6分30秒で読めます。

「フォークリフトの仕事はきついって本当?」
「フォークリフトオペレーターとして働くメリットは?」
など、フォークリフトの仕事に疑問を持つ方もいるでしょう。

フォークリフトの仕事は同じ姿勢で長時間作業をおこなうため、人によってはきついと感じることもあります。しかし、資格手当を支給する企業が多かったり、未経験でも転職しやすかったりと、メリットが多い仕事であるのも事実です。

今回は、フォークリフトの仕事がきついといわれる理由や、働くメリット、向いている方の特徴などを解説します。この記事を読めば、フォークリフトの仕事の良い面と悪い面がよくわかり、仕事探しの参考にできます。

1.フォークリフトの仕事がきついといわれる理由6つ

「フォークリフトの仕事はきつい」という情報を耳にしたことがある方も多いと思いますが、その理由として、主に以下の6つがあります。

  • 仕事によっては単純作業を繰り返す
  • 同じ姿勢を続けるのがきつい
  • 商品に傷をつけないようにする緊張感との戦い
  • 暑さや寒さがきつい
  • 事故の可能性がある
  • 残業が発生する場合もある

フォークリフトの仕事への理解を深めるため、それぞれについて詳しく解説します。

1-1.仕事によっては単純作業の繰り返し

フォークリフトの仕事は、基本的に荷物の積み込み・運搬・荷下ろしといった作業を繰り返します。

たとえば、工場でフォークリフトオペレーターとして働く場合の主な業務は、製造後の製品や部品を所定の場所へ運ぶことです。物流センター勤務の場合は、フォークリフトを使って膨大な商品をトラックに積む作業がメイン業務となるでしょう。

また、職場によっては積み込みや運搬以外に、荷物の検品や梱包を任されることがあります。これらの作業もフォークリフトの操作と同様に、基本的には単純作業であることがほとんどです。

このように、フォークリフトの仕事は同じような作業を何度もおこなうため、人によっては業務内容に飽きが生じ、きついと感じてしまう場合があります。

1-2.同じ姿勢を続けるのがきつい

フォークリフトオペレーターは同じ姿勢で作業することが多いため、身体への負担がつらいと感じることがあります。

フォークリフトオペレーターが運転するフォークリフトは、主に「カウンターバランスフォークリフト」と「リーチフォークリフト」の2種類です。

カウンターバランスフォークリフトは座って操作するため、長時間の作業により腰への負荷がかかりやすくなります。一方、立ったまま操作するリーチフォークリフトの運転は、足や腰など、下半身全体に疲労がたまりやすいのが特徴です。

このように、フォークリフトオペレーターは同じ姿勢で仕事に取り組む時間が長いため、人によってはきついと感じることがあるでしょう。

1-3.商品に傷をつけないようにする緊張感との戦い

フォークリフトで運搬するのはお客様の大事な商品なので、決して傷をつけてはいけません。特に高級な商品や割れ物は破損時の損害も大きく、より神経質に扱う必要があります。

商品を慎重に扱おうとする緊張感から身体がこわばり、精神的・肉体的負荷を感じることもあるでしょう。

なかにはこのような仕事中の緊張感が過度なストレスになり、きついと感じてしまう方もいます。

1-4.暑さや寒さがきつい

職場によっては、冷暖房が付いていない倉庫内や工場、建設現場でフォークリフトの運転をおこなうことがあります。

そのため、夏は過酷な暑さの中で、冬は凍えるような寒さの中での作業が求められる場合があります。

また、食品を保管している冷凍倉庫内の仕事であれば、季節に関わらず-20度ほどの冷え切った空間で作業するため、防寒着を着ていたとしても寒さを感じます。

暑さや寒さの厳しい環境に慣れるまでは、身体的にきついと感じる場面があるでしょう。

1-5.事故の可能性がある

フォークリフトの仕事は、車の運転と同様に、一歩間違えると重大な事故につながる可能性がある業務です。少しの気の緩みから、積荷の間に挟まれる、人や他の車両と衝突する、といった事故が起こるかもしれません。

仕事中に事故が発生する可能性があることは、人によっては大きなプレッシャーになり、きついと感じてしまう場合もあるでしょう。

1-6.残業が発生する場合もある

企業によっては、クリスマスや正月など特定の時期に商品の出荷量が増え、残業が発生する場合があります。

また、トラックが運んできた荷物の積み下ろしをする場合、渋滞によってトラックの到着が遅れると、予期せぬ残業に見舞われることもあります。

残業によりプライベート時間が減ってしまうことは、精神的な負担につながりやすく、きついと感じてしまう場合があるでしょう。

2.フォークリフトの仕事には大きなメリットや魅力がある

フォークリフトの仕事がきついといわれる理由を紹介しましたが、一方で以下のようなメリットもあります。

  • 仕事によっては資格手当がもらえる
  • 年齢問わず活躍できるチャンスがある
  • 未経験でも働ける
  • 多くの工場で需要がある
  • 大きなやりがいを感じながら働ける

それぞれの内容を詳しく解説していきます。

2-1.仕事によっては資格手当がもらえる

フォークリフトの資格を保有することで、企業によっては資格手当が支給されることがあります。フォークリフトの資格は、運転可能なフォークリフトの最大荷重によって以下の2つに分かれています。

  • フォークリフト運転特別教育修了証:最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転に対応
  • フォークリフト運転技能講習修了証:最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転に対応

上記の資格を取得し、各種手当が給料に上乗せされれば、より効率的に稼ぐことができるでしょう。

2-2.年齢問わず活躍できるチャンスがある

一般的には、高齢になるほど就職や転職が難しくなるといわれていますが、フォークリフトの仕事は年齢を問わずに活躍できる企業もあります。

また、フォークリフトオペレーターの評価軸は、主にフォークリフトの運転技術です。そのため、フォークリフトの運転技術を磨けば、歳を重ねても価値のある人材として企業で長く活躍できるでしょう。

2-3.未経験でも働ける

フォークリフトの資格を取得していれば、フォークリフトオペレーターとしての実務経験がなくても、企業に就職できる可能性があります。

また、「資格取得支援制度」を設けている企業に就職すれば、入社後に会社負担でフォークリフトの資格を取得できます。

未経験のフォークリフトオペレーターを採用している企業は比較的多くあるため、研修制度が整っている企業を探し、実践を積みながらフォークリフトの運転技術を向上させていくのも一つの手です。

2-4.多くの工場で需要がある

フォークリフトは、工場や物流倉庫、貨物ターミナル、産業廃棄物処理場、建設現場、イベント会場など、さまざまな場所で活躍しています。

首都圏だけでなく地方でも求人が多いため、居住地に関わらず、求人に応募しやすい環境が整っているのがフォークリフトの仕事の特徴です。

求人数の多さは、応募者にとって企業の選択肢が広がることにつながります。自分の理想の職場環境を探しやすいだけでなく、就職後に転職することになった場合も、あまり手間をかけずに仕事探しができる点もメリットといえます。

2-5.大きなやりがいを感じながら働ける

フォークリフトの仕事は、実務経験を積めば積むほどスキルが向上するので、やりがいを感じやすい業務といえます。

運転技術の上達は業務スピードの向上にもつながるため、フォークリフトオペレーターとして日々の仕事に取り組めば、自身の成長を日を追うごとに実感できるでしょう。

また、運転スキルの向上にともない、どうすれば作業をより効率化できるか考えられるようになります。段取りをシミュレーションし無駄を省けるようになることで、より大きなやりがいを感じながら働けるようになるでしょう。

3.フォークリフトの仕事が向いている方の特徴

フォークリフトの仕事には向き・不向きがあります。フォークリフトの仕事が向いている方の特徴は主に以下の5つです。

  • 集中力がある
  • 柔軟性がある
  • 視野が広い
  • 手抜きが嫌い
  • 効率的に稼ぎたい

それぞれについて、詳しく解説します。

3-1.集中力がある

フォークリフトの運転は、少しの気の緩みが大きな事故につながる可能性があるため、作業中は常に集中力を保たなければなりません。

フォークリフトオペレーターは勤務時間のほとんどをフォークリフトの運転に充てることも珍しくないため、集中力のある方であれば、安全・安心に業務を遂行し、事故のリスクを最小限に留められるでしょう。

3-2.柔軟性がある

フォークリフトの仕事は日によって荷物の破損や作業車の故障など、想定外のトラブルが発生することがあります。このようなトラブルに柔軟に対応できる方であれば、何か問題が起きても慌てずに作業を進められます。

日々の仕事を滞らせないためにも、フォークリフトの仕事には柔軟性のある対応が求められるのです。

3-3.視野が広い

フォークリフトは、一般的に周囲に人がいる環境でさまざまな物を運搬するため、視野の広さが求められます。荷物を運ぶことだけに集中していると、人や物に衝突し、事故を起こす可能性があるため大変危険です。

通常の車の運転と同様に、走行中も広い視野を持って必要な情報を的確にとらえることができる方であれば、フォークリフトの運転も安全におこなえる可能性が高いでしょう。

3-4.手抜きが嫌い

フォークリフトの仕事は少し気を緩めると重大な事故につながりかねないため、普段から丁寧に物事を進められる、手を抜くことが嫌いな方に向いている職業です。

手抜きで雑に作業すると、落下や衝突などで商品を破損してしまう可能性が高まります。

商品の破損によるクレームや、事故によるケガを引き起こさないためにも、フォークリフトの仕事には丁寧で注意深い対応が求められるのです。

3-5.効率的に稼ぎたい

フォークリフトの仕事は、資格手当や夜勤手当など、基本給にプラスした収入を得やすい職業です。そのため、フォークリフトオペレーターは効率的に稼ぎたい方に向いている職業といえます。

また、希望次第で残業ありの工場や、夜勤が発生する物流倉庫などに勤務すれば、自身の頑張り次第で比較的容易に収入を上げられるでしょう。

4.フォークリフトの仕事が向いていない方の特徴

フォークリフトの仕事が向いていない方の特徴は、主に以下の5つです。

  • 運転が苦手
  • 一人でモクモク作業したい
  • 細かい作業が苦手
  • 体力面に不安がある
  • 絶対に残業したくない

それぞれの特徴を詳しくお伝えします。

4-1.運転が苦手

車の運転が苦手な方は、フォークリフトの運転にも苦労する可能性があります。運転時に慌てる、緊張するなどの心理面での不安があると、そこから事故につながる恐れもあります。

ただし、フォークリフトは基本的な動かし方にさえ慣れてしまえば、比較的簡単に操作できます。そのため、車の運転が苦手な方でも、落ち着いて作業するよう意識すれば、徐々に運転技術を向上させられるでしょう。

4-2.一人でモクモク作業したい

フォークリフトオペレーターは荷物の運搬が主な業務ですが、常に一人で作業するわけではありません。

仕事を円滑に進めるため、トラックの運転手や他の作業員とコミュニケーションを取る必要があります。事故を避ける観点からも、日々の業務では声かけや安全確認などを従業員同士が積極的におこなうことが重要とされています。

そのため、フォークリフトの仕事は、一人でモクモクと作業したい方には向いていない可能性があります。

ただし、ひんぱんに会話する必要はないので、仕事を進めるうえで求められる最低限のコミュニケーションが取れる方であれば、問題ないと考えて良いでしょう。

4-3.細かい作業が苦手

フォークリフトは大きな荷物を扱うことが多いですが、作業自体には繊細さが求められます。

フォークリフトに対して荷物が正面になるように運転したり、フォークを正しい高さと角度からパレットに差し込んだりなど、細かな調整が必要です。

このような作業に苦手意識を感じる方にとって、フォークリフトの仕事はあまり向いていないかもしれません。

ただし、フォークリフトは慣れると操作を身体が覚えていくことが多いので、徐々に細かな作業を楽にこなせるようになります。そのため、最初から過度に心配する必要はないでしょう。

4-4.体力面に不安がある

フォークリフトの仕事は長時間同じ姿勢を保つ必要があったり、腰や足など身体への負担もかかりったりしやすいため、体力面に不安がある方にとっては作業がつらいと感じてしまうかもしれません。

また、仕事中に扱うものはいずれもお客様の大切な商品であるため、慎重に作業しなければならないという緊張感もあります。

ただし、フォークリフトの仕事は一定期間働くことで、業務に慣れ、心身への負担が軽減されることが多くあります。必ずしも体力に自信がある方しか働けないわけではないので、その点を理解しておきましょう。

4-5.絶対に残業したくない

フォークリフトの仕事は、繁忙期やトラックの遅れなどによって残業が発生する場合があります。そのため、絶対に残業したくない方には向いていない可能性があります。

無理に働いたとしても、自分で残業をコントロールできないことをストレスと感じる方もいるでしょう。

ただし、原則残業なしとしている求人もあるため、残業を避けたい方はそのような企業を積極的に探してみると良いでしょう。

5.フォークリフトの仕事がきついと感じたら

ここまで紹介してきたように、フォークリフトの仕事は身体への負担度などの観点から、ときには「作業がきつい」と感じることもあります。

このような業務中のつらさを乗り越えるためには、 とにかく仕事に慣れることが一番の近道です。

一般的には、フォークリフトの運転は1ヵ月ほどで慣れることが多いので、まずは1ヵ月を目標に仕事に取り組んでみましょう。

1ヵ月仕事に取り組んでも向いていないと感じる場合は、上司に部署異動や配置転換を相談するのも一つの手です。

どうしてもフォークリフトの仕事に対する不安や疑問が払拭できない方は、転職サイトなどの転職相談を利用してみるのがおすすめです。

JOBPALでは、仕事で抱えているさまざまな悩みをキャリアパートナーに相談できます。ぜひ気軽な気持ちで相談してみてください。

6.まとめ

フォークリフトの仕事はきつい一面もありますが、資格手当が充実していたり、未経験でも応募できる求人数が多かったりと、メリットも多数ある魅力的な職業です。

仕事の魅力や、自身への適性を理解してからフォークリフトの求人に応募することで、就職後もフォークリフトオペレーターとして長期的に活躍できる可能性が高まるでしょう。

また、実際に応募する際は、残業や夜勤の有無、研修制度は充実しているのかなどの情報をよく確認することが大切です。

JOBPALでは、フォークリフトの求人を扱っています。少しでも気になる求人があれば、ぜひお気軽にご応募・お問い合わせください。

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