4勤務2休とは?シフト例、働くメリットやきつさ・大変さを解説

この記事で分かること
- 4勤2休とは、4日間連続で勤務したあと、2日間の休暇が与えられる勤務体制のこと
- 手当などによる収入アップを重視している方や、休日が多く欲しい方に向いている
- 夜勤があり、生活になれるまでは大変で、家族などと休みの時間が合いにくい点に注意が必要
- 働きやすい仕事を探すために、仕事内容や職場の雰囲気、福利厚生なども確認すると良い
※この記事は6分で読めます。
「4勤2休ってどのような働き方なの?」
「4勤2休で働くのは大変って本当?」
など、4勤2休に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
4勤2休は、24時間稼働している工場や病院、介護施設などで採用されている勤務体制で、4日勤務したあとに2日の休暇が与えられます。深夜手当や残業手当がもらえて稼ぎやすいため、収入を増やしたい方に向いている働き方です。
今回は、4勤2休の概要やメリット、きつさ・大変さ、向いている方の特徴などを解説します。この記事を読めば、4勤2休のことがよくわかり、自分に合っているか判断できるようになります。
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1.4勤2休とは?
4勤2休とは、4日間連続で勤務したあと、2日間の休暇が与えられる勤務体制のことです。交代制で日勤と夜勤を採用している職場で多くみられます。
4勤2休は、1サイクル6日間で構成されているため、勤務日や休日の曜日は固定されていません。例えば、以下のように勤務日や休日が1つずつずれていきます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
※◯は勤務日、✕は休日
上記の表は、最初に月曜日〜木曜日の4日間出勤した場合のスケジュールです。
金曜日と土曜日の2日の休日をはさみ、次の出勤は日曜日〜水曜日の4日間の出勤に変わり、休日は木曜日と金曜日に変わります。このように、2日の休日を挟んで4日勤務する働き方が4勤2休です。
1-1.4勤3休との違い
4勤3休は、7日間のうち4日働いたら3日の休日がある勤務体制のことです。働き方に柔軟性を求める職場や、労働時間の短縮を重視する職場でよく活用されています。
4勤2休と比較すると休日が1日多く、仕事の負担が軽減されるため、仕事の疲れを取りやすい働き方です。また、休日を活用して趣味などに打ち込めるので、プライベートを充実させやすいメリットがあります。
一方で、4勤2休と比べると休日が1日多いぶん、給与が低い傾向があります。そのため、稼ぐよりも、休みを優先したい方に向いている勤務体制といえるでしょう。
なお、企業によっては、以下のように休日を途中で挟んで4日勤務する場合もあります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
◯ | ✕ | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ |
※◯は勤務日、✕は休日
このようなスケジュールの場合、休日の予定が立てにくくなってしまいます。
休みを優先して4勤3休の職場で働きたい場合は、求人の項目や面談などで、どのようなシフトになるのか確認しておくことが重要です。
1-2.5勤2休との違い
5勤2休は、1週間のうち5日間働いて、2日間の休暇が与えられる勤務体制のことです。週休2日と呼ばれる働き方と同じで、土日が休みになる傾向があります。
一般的に週休2日で仕事をしている方が多いため、友人や家族と予定が合わせやすい働き方です。また、休みの曜日が固定されることが多いので、生活リズムが崩れる心配も少ないでしょう。
一方で、5勤2休は、4勤2休より勤務日数が1日多いため、年間の休日が少なくなるデメリットがあります。
5日間の勤務で疲労がたまり、2日間の休日を寝てすごす方もいるため、休養をうまく取れない方にはきつい働き方となるでしょう。
4勤2休や4勤3休、5勤2休は、それぞれメリットやデメリットがあります。そのため、どれが良いかは自分のライフスタイルや労働環境によって異なります。
それぞれの特徴をみて、自分に向いている働き方を選ぶと良いでしょう。
2.4勤2休のシフト例
4勤2休は、職場の24時間稼働を目的としている勤務体制であり、主に以下のシフト制があります。
- 2交代制
- 3交代制
それぞれ詳しく解説します。
2-1.2交代制
4勤2休の2交代制とは、2日間の休みを挟んで、日勤と夜勤が入れ替わるシフト制のことです。
24時間の労働を日勤と夜勤の2つのグループに分けるため、勤務シフトは12時間で組むことが多くなります。
例えば、以下のようなシフトが組まれます。
曜日 | 勤務時間 | シフトの種類 |
---|---|---|
月 | 8:00~20:00 | 日勤 |
火 | 8:00~20:00 | 日勤 |
水 | 8:00~20:00 | 日勤 |
木 | 8:00~20:00 | 日勤 |
金 | 休日 | |
土 | 休日 | |
日 | 20:00~8:00 | 夜勤 |
月 | 20:00~8:00 | 夜勤 |
火 | 20:00~8:00 | 夜勤 |
水 | 20:00~8:00 | 夜勤 |
木 | 休日 | |
金 | 休日 |
基本的に交替のスタッフは確保されているため、勤務時間内に仕事が完了できなくても、交替して帰宅が可能です。
2交代制は2つのグループしかないため、複雑な引継ぎが少ない傾向です。長時間の残業が発生することはあまりないでしょう。
しかし、繁忙期や次のスタッフと交替するまでの状況によって、数時間程度の残業が発生する場合もあります。24時間稼働する工場の場合、1日12時間もの勤務時間があるため、体力がない方には厳しい働き方となるでしょう。
2-2.3交代制
4勤2休の3交代制とは、休日を挟んで日勤、準夜勤、夜勤の3つが入れ替わる働き方です。企業によっては、前夜勤、日勤、早番などといわれます。
1日の労働を3つのグループに分けるため、勤務シフトは8時間で組むことが多いです。例えば、以下のようなシフトが組まれます。
曜日 | 勤務時間 | 勤務タイプ |
---|---|---|
月 | 8:00~16:00 | 日勤 |
火 | 8:00~16:00 | 日勤 |
水 | 8:00~16:00 | 日勤 |
木 | 8:00~16:00 | 日勤 |
金 | 休日 | |
土 | 休日 | |
日 | 16:00~24:00 | 準夜勤 |
月 | 16:00~24:00 | 準夜勤 |
火 | 16:00~24:00 | 準夜勤 |
水 | 16:00~24:00 | 準夜勤 |
木 | 休日 | |
金 | 休日 | |
土 | 24:00~8:00 | 夜勤 |
日 | 24:00~8:00 | 夜勤 |
月 | 24:00~8:00 | 夜勤 |
火 | 24:00~8:00 | 夜勤 |
日勤や準夜勤、夜勤によって勤務時間が変わるので、慣れないうちは体がついていけない可能性もあるでしょう。
一方、2交代制より1日の勤務時間が短いため、生活リズムを切り替えるコツがつかめれば、人によっては2交代制より働きやすいかもしれません。
3.4勤2休で働くメリット
4勤2休で働く主なメリットは、以下の3つです。
- 手当がもらえるので稼げる
- 1年間の3分の1が休日になる
- 生活のリズムを整えやすい
それぞれ詳しく解説します。
3-1.手当がもらえるので稼げる
4勤2休は日勤のみと比較すると、夜勤があることで深夜手当がつきやすく、稼げる働き方といえます。
また、日勤の方と夜勤の方がそれぞれ交替するときは、業務の引継ぎをおこないます。引継ぎに時間を要した場合は、就業後の時間外労働が発生するため、残業手当も付きます。
そのため、日勤のみの働き方や残業のない働き方と比較すると、4勤2休のほうが稼ぎやすい勤務体制です。経済的に安定を求める方にとって、非常に魅力的な働き方になるでしょう。
3-2.1年間の3分の1が休日になる
4勤2休の年間休日数は約120日です。1年間の3分の1が休日になります。一方、5勤2休の場合、年間休日数は約104日のため、4勤2休は休日数が比較的多い働き方といえます。
しっかり休養を取ったり、趣味の時間を大切にしたりできるため、プライベートの時間を充実させやすいでしょう。
4勤2休には、休日の曜日が変動してしまうデメリットがありますが、土日休みにこだわりがなく休日を多く欲しい方にとって魅力的な働き方です。
3-3.生活のリズムを整えやすい
4勤2休は、2日間の休日を挟んで日勤と夜勤を交替するため、休日で生活リズムを整えやすいこともメリットの一つです。4日働けば休みが取れるため、早いタイミングで休めて、仕事の疲れがたまりにくい働き方です。
一方、5勤2休で働いた場合、5日間の勤務で疲労がたまってしまい、休日1日目はほとんど寝て過ごすという方もいます。
4勤2休であれば、仕事の疲れがたまる前に休日になるため、充実したプライペートをすごせるでしょう。
4.4勤2休で働くきつさや大変さ
4勤2休で働くきつさや大変さは、主に以下の2つあります。
- 夜勤があるので慣れるまでは大変
- 家族や友人と時間をあわせにくい
それぞれ詳しく解説します。
4-1.夜勤があるので慣れるまでは大変
4勤2休では、休みを挟んで日勤と夜勤などを繰り返すため、慣れるまでは体に負担がかかる可能性があります。
初めて夜勤を経験する方は、生活リズムの変化に体がついていかず、睡眠不足になったり、体調不良になったりする場合もあるでしょう。
ただし、夜型の自覚がある方は、比較的早くこの生活リズムの変化に慣れるかもしれません。個々の体質によりますが、適応力が高い方には向いているシフト体制です。
4-2.家族や友人と時間をあわせにくい
4勤2休は、勤務時間や休日の曜日が不規則のため、一般的に土日が休みの傾向がある家族や友人と予定が合いにくくなります。
特に、夜勤がある場合は、日中に休むことが多くなります。家族や友人とコミュニケーションを取る時間を大切にしたい方には、少し厳しい環境かもしれません。
ただし、休日を1人でのんびり過ごす方は、他人と予定を合わせることがないため、向いている働き方になるでしょう。
5.4勤2休の働き方が合う方の特徴
4勤2休の働き方が合う方の特徴は、主に以下の4つです。
- 夜型の自覚がある
- 体力に自信がある
- とにかく稼ぎたい
- 未経験からでも働ける仕事を探している
それぞれ詳しく解説します。
5-1.夜型の自覚がある
夜型の方であれば、夜に働くことも自然に感じられるため、業務に慣れやすく、ストレスも最低限にできます。
また、夜勤明けは、朝方に帰宅して明るい時間に睡眠を取ります。日中でもすぐに眠りにつける方であれば、4勤2休の働き方がおすすめです。
5-2.体力に自信がある
体力に自信がある方にとって、4勤2休は挑戦しやすい働き方です。
初めのうちは日勤と夜勤の繰り返しで、生活リズムの調整が難しいかもしれませんが、体力があれば乗り切れて、すぐに慣れるでしょう。
5-3.とにかく稼ぎたい
4勤2休では、残業手当や深夜勤務手当などが多く支給される傾向があるため、稼ぎやすい働き方です。
休日の曜日にこだわりがなく、とにかく稼ぎたいと考える方であれば、向いている勤務体制といえるでしょう。
5-4.未経験からでも働ける仕事を探している
4勤2休には、未経験からでもチャレンジできる仕事が多くあります。
特に24時間稼働工場では4勤2休の仕事があり、マニュアルに沿った機械操作など、未経験歓迎の求人も多い傾向です。
そのため、新たなスキルを身につけたい方や、初めての職場に挑戦したい方に向いているでしょう。
6.4勤2休の仕事を探す際のポイント
4勤2休の仕事を探す際のポイントは、主に以下の4つです。
- 2交代制か3交代制かを確認する
- 仕事内容が自分に合うかを見極める
- 職場の雰囲気を事前に確かめる
- 福利厚生を確認する
それぞれ詳しく解説します。
6-1.2交代制か3交代制かを確認する
4勤2休の場合、主に2交代制か3交代制のシフト制です。どちらのシフト制を採用しているのか確認するようにしましょう。
2交代制と3交代制では、それぞれ勤務時間が異なります。
2交代制は日勤と夜勤の2パターンですむものの、勤務時間が12時間など長くなる傾向にあります。一方、3交代制では、日勤と準夜勤、夜勤の3パターンの勤務時間があるため、慣れるまで時間がかかるでしょう。
どちらが向いているかは人それぞれなので、自分の年齢や体力を考慮して、自分に合ったシフト体制を選ぶことが重要です。
詳細は募集要項に記載されている場合があり、なければ面談時に採用担当者へ具体的なスケジュールなどを確認しましょう。
6-2.仕事内容が自分に合うかを見極める
自分の興味がある仕事や得意な仕事であれば、たとえ勤務体制がきつくても乗り越えられる可能性があります。
例えば、車が好きな方なら自動車部品工場などを選べば、やりがいをもって働けるかもしれません。一方、興味のない仕事や不得意としている仕事は、ストレスになり負担が大きくなってしまいます。
求人の募集要項に記載されている仕事内容を確認したり、面談時に具体的な業務内容について尋ねたりすることが重要です。
自分に合った仕事は、長く続けられる可能性も高くなります。しっかり自分の目で見極めましょう。
6-3.職場の雰囲気を事前に確かめる
職場の雰囲気が良かったり、自分に合う雰囲気だったりすると、モチベーションが上がり、仕事を長く続けることにもつながります。
職場の雰囲気は求人だけではわからないため、実際に職場の雰囲気を事前に確認しておくことが重要です。
応募先が職場見学をおこなっている職場や工場であれば、参加して確認してみるのがおすすめです。ただし、すべての職場で見学ができるわけではないため、面談時などに見学できるかどうか尋ねてみると良いでしょう。
6-4.福利厚生を確認する
企業によって、さまざまな福利厚生が用意されています。例えば、寮がある職場だと通勤費や家賃などの負担が軽減されて、お金がためやすくなります。
他にも、社員食堂や資格取得のサポートなど、企業によって福利厚生の内容は変わってきます。自分が何の福利厚生に重きを置くかを明確にしておくことが重要です。
福利厚生の充実は、働きやすさや仕事の長続きの大きな要因となります。どのような福利厚生が提供されているか、求人情報や面談時の質問などでしっかり確認しましょう。
7.まとめ
4勤2休は、4日勤務したあとに2日の休暇が与えられる働き方です。
深夜手当や残業手当などが支給されるため、稼ぎやすいメリットがあります。夜型の方や収入を増やしたい方にとっては、向いている勤務形態といえるでしょう。
一方、休日を挟んで日勤と夜勤を交代するので、体力がない方や生活リズムが乱れると体調を崩しやすい方は、きつく感じるかもしれません。
自分が4勤2休の働き方に向いているか確認したうえで、4勤2休の仕事を探すようにしましょう。
その際、2交代制と3交代制のどちらのシフト制を採用しているのか、仕事内容や職場の雰囲気は自分に合うかなどの確認を忘れないことが重要です。
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