正社員勤務の悩み
更新日:2023年08月24日

給料の交渉にはコツがある!タイミングや切り出し方を徹底解説

給料の交渉にはコツがある!タイミングや切り出し方を徹底解説

※この記事は6分で読めます。

「今いる会社で給与の交渉ってできるの?」
「給与の交渉をする際のコツを知りたい」
など、給与の交渉に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

給与交渉のタイミングといえば転職活動の面接時が思い浮かびますが、場合によっては今働いている会社で給与の交渉が可能です。

今回は、現職で給与交渉をして良いのか、給与交渉の相談相手やタイミング、コツやポイントなどを解説します。この記事を読めば現職での給与交渉のことがよくわかり、上司との面談に活かすことができます。

1.給与の交渉はしても良いの?

結論からいうと、今働いている会社で給与の交渉をしても問題ありません。自分が身につけたスキルや今までに残した実績が今の給与に見合わないことを上司にわかってもらえれば、交渉によって給与が上がる可能性は十分にあります。

ただし、給与の交渉をする際は、提示する金額が自分の能力や実績に見合わない金額にならないように注意が必要です。提示する金額が自分に合っていることと、相場からかけ離れた金額を提示していないことが前提です。

また、給与交渉をしたからといって、必ずしも年収がアップするとは限りません。成立しないことも多いことを念頭に交渉することになります。

なお、給与については今回ご紹介する現職での交渉以外に、転職時の面接で交渉することも可能です。転職面接時の年収交渉については、以下の記事にまとめています。

2.給与交渉は誰にするべき?

給与交渉を成功させるには、誰に相談するかが大切になります。まずは、直属の上司に相談すると良いでしょう。

ただし、上司が交渉に応じてくれなかったり、上司に人事権がなかったりした場合には、人事部への交渉も視野に入れるという順番で進めると良いでしょう。

また、給与交渉を進める際には、直属の上司または人事部以外の周囲の同僚に話を漏らさないことも大切です。給与の話題は非常にデリケートであり、誰がいくらもらっているのか、交渉に成功したのか失敗したのかなどはすぐに周囲に広まってしまう恐れもあります。

また、話を聞いた周囲の方は、自分はこれくらいしかもらっていないのに……などのネガティブな感情を持ってしまうことも考えられるのです。

3.給与交渉のタイミング

給与交渉は、成功するタイミングを見極めることが非常に重要です。タイミングを見誤ると、交渉に失敗するばかりか、上司や人事部からの印象を悪くする可能性もあります。

給与交渉に適した3つのタイミングを解説します。これらのタイミングがきたと感じたら、上司に面談のアポイントを取りましょう。

なお、アポイントの取り方は、以下のような内容のメールを送る方法で問題ありません。

○○の件の報告会のあと、最近の成果といただいている給与について相談することは可能でしょうか。

3-1.担当業務が増えたとき

担当する業務が増えたときは、給与交渉に適したタイミングの一つです。

業務量が増えたということは、会社や上司からの信頼を勝ち取ったと考えられます。任される仕事の重要度や会社への貢献度が高いほど、給与交渉の成功率が上がるでしょう。

担当業務量が変わったことを理由に、給与交渉する際の進め方の一例をご紹介します。実際の交渉はメールではなく、面談の時間を設けて対面でおこないましょう。

おかげさまで、担当させて頂ける圧造機械の数が入社時と比べて2倍近くになりました。

仕事の量でいえば主任と大差ないと思います。実際、主任の○○さんと同等の責任を果たしていると自負しています。一方で、主任のポジションが埋まっていて昇進できないことも理解しています。

昇進が難しいのであれば、給与を主任のポジションに近づけていただきたいと思っています。

3-2.部下ができたとき

管理職になって部下ができたときも、給与交渉をするには適したタイミングです。

会社の将来を担う若手の育成やフォローを任されるということは、上司の信頼を得られているということ。部下の人数と給与が見合わない、などと率直に交渉できるでしょう。

このたびは係長に昇進して管理職となり、今までよりも多くの部下を持つことになりました。しかしながら、今までの主任としての給与から、実質的には増えていないことに正直悩んでいます。

個人的に調べた業界の平均に達する形で、昇給の検討をお願いすることは可能でしょうか。

3-3.専門資格を取得したとき

専門的な資格を得たときも、給与交渉をおこなうのに適したタイミングです。

特に「この資格を持った方がいないと業務が遂行できない」といった必置資格を取得したにも関わらず給与に変化がない場合は、資格手当に相当する給与のアップを交渉しやすいでしょう。

このたび、第二種電気工事士の資格を取得いたしました。今後は資格を活かし、今までにない分野で活躍できると考えています。しかしながら、給与面で変化がなかったことが気になっています。

調べた範囲では、自分と同じ第二種電気工事士の資格を持っている人は月に5,000円程度の資格手当がつくことが多いようです。

当社が同様の給与体系でないことは理解していますが、これからの業務量や責任に見合うよう、給与アップの交渉をお願いすることは可能でしょうか。

以下の記事では、さまざまな場面で役立つ資格についてより詳しく解説しています。

4.給与交渉の切り出し方と例文

上司に給与交渉の面談のアポイントを取ったのは良いものの、どのように給与交渉の話を切り出せば良いか不安な方も多いのではないでしょうか。面談が始まってすぐにお金の話をするのは印象がよくないかも、などと考えてしまうこともあるかと思います。

そんなときは、まずは日頃から業務をフォローしてくれることへのお礼を率直に述べることから話を始めてみるのはいかがでしょうか。部下からお礼をいわれてうれしくない上司はいないでしょう。上司と部下が互いに信頼関係を築ければ、交渉成功の可能性も上がるかもしれません。

○○の案件について、先日は情報提供や客先への同行など、いろいろとフォローをしていただいてありがとうございます。今後は自分一人で成果を上げられるように頑張っていきます。

実は、このたび○○も含めて私の業務量が増えたことについて、給与額の交渉をさせていただけないかと思い、お時間をいただきました。

5.給与交渉のコツ

ここからは、給与交渉の成功率を上げるためのコツやポイントについて解説します。

5-1.交渉材料を整えてから交渉する

給与の交渉を成功させるには、客観的な交渉材料(エビデンス)を用意し、上司に納得してもらうことが重要です。

自分の資格や経験などから会社への貢献度を明確にしたうえで、「同じくらいの職務経歴の人は平均してこれぐらいの給与を受け取っている」と話を進めることで、言い分を理解してもらいやすくなるでしょう。

例えば製造業であれば、ほかのオペレーターと比較して時間あたりの製造数が多い、不良品の発生率が低い、担当している機械の数が多いといった実績を具体的に数字で表すことができれば、交渉の良い材料になります。

5-2.交渉はデータを使っておこなう

給与交渉では、具体的なデータを使い、給与と実績・仕事量が見合っていないことを伝えましょう。

同業他社との給与水準や自分のスキル・会社に貢献した実績をデータ化し、提示することで、交渉が進みやすくなります。

後輩のフォロー、会社行事の推進といった業務内で評価されにくい点についても、実績としてデータにしておくことで、給与交渉の材料にできるでしょう。

逆に「今の給料では生活が厳しい」「子どもがいるからもっと給料が欲しい」といった家庭の事情を持ち出して交渉することは避けましょう。企業として重要なのは会社への貢献度であり、家庭の事情は考慮してもらえません。

5-3.提示額はピンポイントより幅広めに交渉する

交渉の際に提示する金額は、ピンポイントに「○万円まで上げてください」というのではなく、最低限のラインを決めたうえで幅を持たせた金額を提示することがおすすめです。

例えば、最低限アップさせたい金額が1万円とします。その場合、例えば最初に2万円アップで交渉を始めて、最終的な落としどころとして1万円の金額を提示することも一つの方法です。

「2万円が無理な場合は1万円でご考慮いただければ、これからもモチベーションを維持できます」といった交渉の仕方をすることで、希望の1万円アップを実現しやすいでしょう。

5-4.自信を持って交渉する

給与の交渉をする際は、物おじせずに自信をもって交渉をおこなうことも大切です。物おじしてしまうと、成果に自信がないのにお金を要求していると思われてしまい、交渉がうまくいかないことも考えられます。

また、自信がない態度では説得力がなく、自分の熱意や誠意、実績を伝えることが難しくなります。明確な根拠と熱意を提示し、堂々と交渉するのが成功のコツです。

5-5.転職することも視野に入れた交渉をおこなう

給与の交渉をおこなう際は、失敗したときのことも視野に入れておく必要があります。

交渉してもまったく話をきいてもらえない、納得いかない結果が続いているような場合は、それ以上交渉しても給与アップは期待できないかもしれません。

そんな場合は、給与アップを実現させる方法として転職も視野に入れましょう。今と同じ悩みを抱えなくても良いように、査定基準が明確な会社や、スキルアップをフォローしてくれる社内制度が充実した企業を選択するのが重要です。

JOBPALでは、製造業を中心に求人を数多く用意しており、キャリアパートナーとの面談で企業に対する不明点や疑問点の確認もできます。面談で給与体系や社内制度が充実した企業を知れば、希望に沿った転職先が見つかるでしょう。

6.給与交渉に関するQ&A

最後に、給与交渉についてよくある質問と回答をまとめました。

6-1.給与の交渉に失敗しました。また交渉にチャレンジしても良いですか?

給与の交渉に失敗したあと、再度交渉することは問題ありません。しかし、前回の交渉を上回る説得材料を用意しない限り、給与アップを実現することは難しいでしょう。

例えば、前回の交渉の失敗原因が「具体的な成果が見えない」ということであれば、自分の実績や取得した資格など、具体的に会社に貢献したことを数値やデータとして揃えてから再チャレンジしましょう。

6-2.給与交渉ができるかどうかは何でわかりますか?応募前にわかるものですか?

給与交渉が可能かどうかは、事前にある程度把握できます。求人情報や公式サイトなどに「昇給あり」「評価制度あり」などと記載がある場合は、定期昇給以外に給与交渉の余地があると判断できるでしょう。

7.まとめ

給与交渉をおこなう際には、今までの実績や取得した資格などの交渉材料(エビデンス)を用意することが重要です。

しかし、どれだけ実績をつんでも交渉が成立しない場合は、今後どれだけ会社に貢献しても定期昇給以外の給与交渉は難しいかもしれません。給与交渉ができない場合は、給与の査定がおこなわれる会社への転職も視野に入れましょう。

JOBPALでは、製造業を中心とした仕事紹介だけでなく、キャリアパートナーによる面談サポートも提供しています。しっかりと給与査定がおこなわれる会社を知りたいなら、ぜひ面談に応募し、キャリアパートナーに確認してみてください。

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