工場での働き方
更新日:2024年04月01日

工場は座り仕事が多い?座ってできる仕事例、働くメリットや注意点を解説

工場は座り仕事が多い?座ってできる仕事例、働くメリットや注意点を解説

※この記事は5分30秒で読めます。

「工場の仕事は座り仕事が多いの?」
「工場の座り仕事をするメリットが知りたい」
など、工場の座り仕事に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

工場のなかには座り仕事がメインの職種や業務の一部に座り仕事が含まれる職種があり、快適な環境で働くことも可能です。

今回は、工場の座り仕事の例や働くメリット、注意点などを解説します。この記事を読めば工場の座り仕事のことがよくわかり、転職活動の参考にできます。

1.工場の仕事は座り仕事が多い?

工場といえば「1日ずっと立って仕事をする」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実際、製造ラインで働く場合は、休憩時間以外のほとんどを立ったまま過ごします。座りながらおこなう仕事は、打ち合わせや勉強会などごく一部でしょう。

一方、工場にはほかにもさまざまな仕事があります。扱う製品や個別の仕事内容にもよりますが、座り仕事は一般的なイメージよりも比較的多いです。

工場で座り仕事をしたいなら、業務内容として座り仕事が組み込まれている職種かどうかを確認してみましょう。

2.工場の座り仕事の例

工場のなかでも座り仕事が比較的多い仕事について、5つの職種をご紹介します。

2-1.機械操作

機械操作(マシンオペレーター)とは、機械に製品を投入して加工用のプログラムを入力する仕事です。機械から排出されてコンテナにたまった仕掛品(完成前の製品)を次の工程に回すことも仕事に含まれます。

基本的に同じ仕事を繰り返すルーティンワークが主流です。仕事に慣れてくれば新しく覚えることも少なくなり、働きやすいと感じるでしょう。

作業中は所定の場所から動かずに機械の動作を確認したり、製品のチェックをしたりするため、基本的には立ち仕事です。

ただし、以下のようなシーンで座り仕事もあるため、人によっては「思ったより座るシーンも多い」と感じるかもしれません。

  • 新製品の作業工程に関する勉強会
  • 毎日・毎週の製造ラインの進捗報告
  • 製品に異常が見つかったときの報告会
  • 細かな傷がないか顕微鏡などの精密検査でチェックする作業 など

機械操作の仕事内容については以下の記事でも解説しています。

2-2.検品・検査

検品・検査は、製品の品質を担保するため、工場で作られた製品の品質をチェックする作業です。

製造と洗浄まで済んだ製品を測定器具を使って寸法公差を測ったり、色が顧客の指定どおりになっているかチェックしたり、細かな寸法や傷の有無について顕微鏡を使ってチェックしたりと幅広い仕事があります。

複数の部品を袋詰めにしてセット売りするアッセンブリ製品の場合、重さで内容物の間違いをチェックする重量検品や、髪の毛などの異物が混入していないか目視検品する場合もあります。

単純作業かつ細かな不良を見つける仕事で、企業の評判を左右する重要な仕事でもあります。ただ、検査する項目は決まっているため、慣れてしまえば効率良く仕事ができるようになります。

検品・検査も基本的に立って作業をおこないますが、ほかの部署と比べると比較的座るシーンが多い職種です。

  • 細かな傷や寸法をチェックする際に顕微鏡を使うとき
  • 色味の違いを他の担当者とダブルチェックをするとき
  • 座って検品するほうが効率良く進められると上司が判断したとき
  • など

検査の仕事内容については以下の記事でも解説しています。

2-3.設計開発・開発補助

設計開発は、製品や機械の構造を考えたうえで、顧客の要望に沿って開発する仕事です。設計開発の仕事をサポートする開発補助という仕事もあります。

専門的な知識や現場での経験が求められる仕事ですが、製造部の技術力の要と呼べる仕事であり、製造現場よりも座り仕事が多いことから働きやすい点が魅力です。

設計開発の仕事では、顧客の要望を商品化するにあたって、設計開発部門のなかで座りながら協議をおこないます。CADというソフトで図面を作る仕事も基本的に座り仕事です。

製品の仕様について営業と一緒に顧客と打ち合わせをしたり、営業の商談に同行したりすることも少なくありません。

一方、実際に製造機械を使って試作品を作るときなど、現場に入って立ち仕事をすることもよくあります。新製品の開発以外に既存機械のメンテナンスについて現場から相談を受けることもあり、製造ライン付近で仕事をする際は基本的に立ち仕事です。

設計開発補助の仕事内容は以下の記事でも解説しています。

2-4.ピッキング・軽作業

ピッキングとは、工場内の倉庫で在庫している製品を指示通りに集めたり、出荷場に並べたりする仕事です。

また軽作業とは、箱詰めや梱包、ラベル貼り、製品の運搬など、作業内容が複雑ではない作業を指します。いずれも立ち仕事であり、基本的に休憩以外で座るシーンは多くありません。

ただし、ピッキングでは大きな荷物を運ぶ際にフォークリフトの運転をすることがあり、運転中は座り仕事になります。

軽作業は会社によって作業内容や種類がまったく異なるため、座って仕事をする場合があります。例えば、ダンボールに寸分違わず正確にラベルを貼りつけるなど、正確性を求められる作業では座り仕事になることもあるでしょう。

また箱詰めに関しても、一部の作業では座り仕事になる可能性があります。小さい製品を大量に梱包する際など、集中力を要求される仕事がその一例です。

ピッキングなど軽作業の仕事内容は以下の記事でも解説しています。

2-5.工場事務

工場事務は、工場の部品や備品を発注したり、入荷した部品を製造オペレーターに届けたり、請求書や納品書などを取引先とやり取りしたりする仕事です。

事務仕事が主であり、基本的に座りながら作業することが多くなるため、事務作業や経理が得意な方にとっては働きやすい仕事でしょう。

ただし、工場に部品や備品を届けるなど、立ち仕事をするシーンもあります。

工場事務の仕事については以下の記事でも解説しています。

3.工場の座り仕事をするメリット

工場のなかで座り仕事を選ぶメリットには、主に以下の2つがあります。

3-1.立ち仕事よりも楽に感じる

常に座りっぱなしというのも決して楽ではありませんが、立ち仕事よりは体力の消耗は抑えられます。長時間立ち続けると体に負担がかかって疲れてしまうことが多いですが、座り仕事なら身体への負担を抑えながら長時間働きやすいメリットがあります。

3-2.室内で作業できる

座り仕事の多くは室内でおこなわれます。室外では暑さや寒さに耐えながらの仕事になりますが、室内では多くの場合、エアコンが効いた環境で快適に働けます。

ただし、ピッキングでフォークリフトを操作するときや出荷場の軽作業など、一部屋外で座り仕事をするケースもあります。

4.工場の座り仕事をする際の注意点

座り仕事は立ち仕事よりも体力面で楽なイメージがあるかもしれませんが、気をつけるべき注意点もあります。工場での座り仕事を探している方は、これからご紹介する注意点に気をつけておきましょう。

4-1.腰が痛くなる場合もある

立ち仕事でも座り仕事でも、長時間同じ体勢を続けてしまうと身体に悪影響を及ぼす場合があります。

座り仕事でよく起こるのは腰痛です。同じ姿勢で座り続けることで腰痛が発生し、仕事の効率が下がる可能性があるので注意が必要です。

ただ、座り仕事の腰痛は工夫次第で改善できます。ある程度の時間まで座り続けたら立っておこなう仕事を挟んだり、休憩時間に軽いストレッチをしたりするだけでも腰痛予防が期待できます。

また、椅子の高さを自分に合わせたり、座面のクッションを自分の好みに交換したりするだけでも腰痛を改善できる可能性があります。

4-2.運動不足になる場合もある

座り仕事がメインの場合、汗をかいたりカロリーを消費したりする機会が、立ち仕事よりもどうしても少なくなります。

座り仕事の比率が高いと運動不足になり、肥満につながる可能性もあるので注意が必要です。休日に意識的に運動したり筋トレをしたりすることで運動不足をカバーしましょう。

5.工場の座り仕事に関するQ&A

最後に、工場の座り仕事に関してよくある質問と回答をQ&A形式でまとめました。

5-1.工場で働きたいのですが体力に自信がないため、座って作業したいと思っています。自分から希望を伝えても良いのでしょうか?

本来は立って仕事をする業務に対して座りながらの作業を希望することは難しいです。本来は立ち仕事であるのに座ることをOKにしてしまうと、会社の生産性が落ちる可能性があるためです。

もし座り仕事を希望する場合は、座り仕事が比較的多い部署で働きたいという希望を出すようにしましょう。

ただし、面接の際にストレートに「体力に自信がない」と言ってしまうと不採用となる可能性も考えられます。座り仕事が多い部署のほうが貢献できる理由をアピールするなど、伝え方に気をつけましょう。

5-2.工場の座り仕事は、仕事内容が限られてしまいますか?

ライン作業に携わる仕事は立ち仕事が多く、座り仕事を希望すると仕事内容はある程度絞られてきます。

ただし、ずっと座っているのではなく、ときに立ち仕事も発生する業務まで選択肢に含めれば、選べる仕事の幅は広がるでしょう。

求人の仕事内容や、どのくらい座り仕事があるのかについて知りたい場合は、転職相談で聞くのがおすすめです。

JOBPALでは、面談を通じてキャリアパートナーに直接相談ができます。気になる方は、以下のリンクからぜひ面談にお申し込みください。

6.まとめ

工場では基本的に立ち仕事が多いですが、検品・検査、工場事務、設計開発など、比較的座り仕事が多い職種もあります。立ち仕事ばかりの職種が自分に合わないと感じている方は、今回ご紹介したような職種を中心に仕事探しをしてみましょう。

JOBPALでは、座り仕事ありの求人をはじめ、製造業の求人を多数揃えています。気になる方はぜひ下記のリンクより求人一覧をご覧ください。

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