サウナの時計の見方は知っていますか?サウナタイマー(12分計)は発明品だった!?
- # 技術
※この記事は3分で読めます。
みなさんにとって、一番おいしいビールの飲み方はなんですか?
仕事終わりに家でテレビを見ながらの1杯、奮発して買ったおつまみと一緒に楽しむ1杯…どれものどがゴクリとなりますが、サウナでいい汗をかいてからの1杯!も最高ですよね。
ところで、サウナに行くとよく見かけるのが、壁にかけられている時計。これは12分時計とかサウナタイマーとも呼ばれたりしますが、外観は普通の時計に似ていますが、このサウナ時計の見方はご存知だったでしょうか?
普段、何気ない日常にも「ものづくり」のこだわりがあるんです。サウナの歴史と共に紹介いたします。
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日本のサウナの歴史
なにげなく入るサウナですが、いつから日本にサウナがあるのか、気になったことはありませんか?
日本に、最初のサウナができたのは、1957年に銀座にある「東京温泉」という温浴施設に、サウナが設置されました。今のサウナとは異なっていて、温度は約80度前後で、壁だけでなく床にも配管が通っていたので、裸足で歩くのは難しかったみたいです。
この日本式サウナを作ったのは、オリンピック射撃代表選手の許斐 氏利(このみ うじとし)さんです。
許斐さん(このみ)は、1956年のメルボルンオリンピックで日本独自のサウナを作りました。
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参考文献:草彅洋平著書『日本サウナ史』,AMAMI( 株式会社カンカンピーポー)
https://amami.skin/products/japanesesaunahistory
サウナの時計(12分計)の見方を知っていますか?
サウナの壁に設置されている時計の12分計ですが、サウナ時計の見方は、どうやって見るのかご存知でしょうか?
12分計は、針が一周すると12分である時計のことです。またはサウナタイマーとも呼ばれていて、サウナに何分入っているのかを知る時計となっています。
そのサウナ時計の見方ですが、赤い針が1周すると1分で、黒い針が1周すると12分間となります。
サウナに12分時計が無いと、長時間入ってしまい脱水症状になることもありますので、サウナタイマーがあれば、「何分後には出よう」という判断にもなります。
サウナタイマーはなぜ12分?不思議な12分時計の歴史
サウナの壁に掛けてある12分の時計。一見、普通の掛け時計に見えますが、○時を刻む針がなく、0分から12分を刻むための短針と、秒を刻むための長針しか存在しません。「12分時計があるから」という理由で、なんとなくサウナに12分ほど入っている人も多いのでは。
ちなみに、この時計が12分で作られている理由は、一般的にサウナの入浴時間は8分から12分程度が最適とされているからです。(もちろん、初心者や健康に自信がない人は無理は禁物です)また、時計の見た目が12分割になじみがあるからなど、諸説あるようです。
この12分時計は「サウナタイマー」と呼ばれており、いくつかのメーカーから販売されています。一般的な掛け時計とは違い、どれも文字盤が見やすいシンプルなデザインなのが特徴です。
中でも、時計の中心にある緑の四角の中に「12分計」と書かれたタイマーは、多くの人が見かけたことがあるのではないでしょうか。これは、1970年に日本で初となるサウナタイマーの開発・販売を行い、今も製造を行っている株式会社スタックのものです。
数々の発明賞を受賞! 値段も4万円近くする
このスタック社のサウナタイマーは、一見シンプルに見えますが、実はアイデア商品として高い評価を得ています。1985年の発明大賞功労賞の受賞をはじめ、発明にまつわる数々の賞を受賞。一般的な時計と同じように見えて、針の進み方がまったく違うことを考えると、発明品というのも納得です。
さらにこのサウナタイマー、耐熱温度は110度となっており、熱にも強い構造になっています。値段も4万円弱ほどし、意外と高級品なのもポイント。でも確かに、普通の時計では熱ですぐに壊れてしまいそうですし、過酷な環境に耐えられる時計を作るのは大変なことなのでしょう。
ちなみにスタック社の創業者である初代社長・米良勅夫は、自らの病の克服のためにサウナに通う中で、この12分のサウナタイマーのアイデアを思い付いたのだそうです。
まとめ
スーパー銭湯やスポーツクラブ、ホテル・温泉など、さまざまな場所で目にするサウナタイマー。私たちがサウナでリラックスして、いい汗をかいて、おいしいビールを飲むことができるのも、このサウナタイマーがあるからかもしれません。
サウナに行ったときは、ぜひサウナタイマーの細かな部分に注目してみると、その発明品としてのすごさを実感できるはずですよ!
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