【50代女性向け】定年のない仕事10選と長く活躍する秘訣
※この記事は6分30秒で読めます。
「定年のない仕事ってどのような仕事?」
「定年後も活躍できる女性向けの求人が知りたい」
など、定年のない仕事に関して疑問を持っている女性もいるでしょう。
定年のない仕事では、これまでの人生経験を活かすことができ、充実した老後生活が送れるなどの特徴があります。
今回は、定年のない仕事の概要、おすすめの仕事や探し方、長く働く秘訣などを解説します。この記事を読めば、定年のない仕事のことがよくわかり、ゆとりある老後生活を送る見通しが立てられます。
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1.定年のない仕事を探す前に知っておくべきこと
まずは、定年のない仕事とはどのようなものか、実際そうした仕事はあるのかなど、事前に知っておきたい情報をお伝えします。
1-1.老後に必要なお金について知る
夫婦2人の世帯で、老後に最低限度の生活を送るうえで必要なお金の平均額は、月額23万2千円とされています。
ゆとりのある老後生活を送るためには、さらに平均で14万8千円の上乗せが必要ともいわれており、合計すると月額37万9千円のお金がかかることになります。
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参照:2022年度 生活保障に関する調査 <速報版> |公益財団法人 生命保険文化センター
https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022hosho.pdf
このお金を用意するためには、公的年金だけでは不十分という意見が多くを占めており、実際に老後の生活に不安を感じている方は少なくありません。
預貯金や個人年金保険などで備えていても、それだけでは不安がある、十分ではないと感じる方も多くいます。
そのため、少しでも長く働き続けたいと希望する方が多くなっています。
1-2.正社員以外の働き方について知る
正社員の場合は、60歳や65歳までの定年制を導入している企業がほとんどです。しかし、パート・アルバイトや派遣社員では定年が定められていないケースも珍しくありません。
また、個人事業主には定年がなく、自分が働きたい年齢まで仕事を続けることが可能です。
定年を気にせず長く働き続けたいという方は、正社員以外の雇用形態も選択肢の一つに含めてみましょう。
1-3.50代女性の転職市場について知る
一般的な定年が近くなる50代女性の転職市場は、20~30代の若者と比べて厳しいのが現状です。
50代以降を採用する求人は、単純に件数が少ないだけでなく、管理職などスキルやキャリアを持つ転職希望者向けの求人が多い傾向があります。
また、体力や記憶力の低下を懸念し、年齢を理由に採用をためらう企業も出てきます。年齢的に将来性が望めない、他の社員より年上になるので新人育成がやりづらいなどの理由も挙げられます。
50代や60代の女性がこれから働こうとする場合は、このような厳しい状況を理解しておく必要があります。しっかりとした準備をおこない、戦略的に仕事を探していきましょう。
1-4.自分の強みの活かし方について知る
50代や60代の強みは、長く生きてきたことで培われた豊富な人生経験です。
長年同じ職場に勤めてきた方であれば、これまで積み重ねてきた知識や経験が財産となります。転職後も即戦力として活躍できる仕事を選べば、大きなアピールポイントになるでしょう。
反対に、職種や業種を問わずさまざまな仕事を経験してきた方は、新しい環境でもすぐに馴染める柔軟性や社交性、多様な視点で物事をとらえられる力などが活かせます。
とはいえ、自分の強みを客観的に把握することは意外と難しいものです。JOBPALでは、キャリアアドバイザーが面談を通じてあなたの強みを見出し、スキルや経験に合った求人をご紹介しています。
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2.資格があれば有利な50代女性向けの定年のない仕事4選
定年がない、または定年後も働き続けやすい仕事のなかでも、特定の資格を持っていると転職活動で有利になれる仕事をご紹介します。
ただし、いずれも資格が必須の職業ではなく、資格なし・未経験でも働くことは可能です。
- 事務職
- 介護職
- キャリアカウンセラー
- 日本語教師
それぞれの仕事についてお伝えします。
2-1.事務職
定年後も無理なく働きやすい仕事として、まずは事務職をイメージする女性は多いのではないしょうか。
事務職といっても、関わる部署や業務によって多くの種類があります。ベーシックな一般事務のほか、営業事務、経理事務、法務事務、学校事務などがあり、専門的な内容に携われる人材ほど重宝されやすい傾向にあります。
給与計算ができる、パソコンが得意など、事務職に活かせるスキルや資格を持っている方は、パートや再雇用での就職を目指すと長く働けるでしょう。
■主な業務内容
- 書類の作成、処理、ファイリング
- 電話やメール、来客への対応
- データ入力
- 備品や消耗品の管理、発注
■持っていると有利になれる資格
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- ビジネス文書検定
- 日商簿記検定
- TOEIC(Test of English for International Communication)
事務職の仕事内容をより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
2-2.介護職
高齢化が進む日本では、年間数万人規模で介護職の担い手増が求められています。そのため、50代や60代の女性も重要な戦力として活躍できます。
あらかじめ介護に関する資格を持っているとスムーズに働き始められますが、働きながら経験と知識を積みスキルアップを目指すことも可能です。
介護職の経験があれば、家族に介護が必要になったときに活かせるというメリットもあります。
■主な業務内容
- 食事や入浴などの身体介助
- 掃除や洗濯などの生活援助
- レクリエーションの企画
- 介護記録の作成
■持っていると有利になれる資格
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 介護福祉士
2-3.キャリアカウンセラー
豊富な人生経験を活かして働けるキャリアカウンセラーの道も、50代~60代の女性におすすめの仕事です。
企業やハローワーク、学校などに所属して経験を積む方もいますし、国家資格であるキャリアコンサルタント試験に合格すればフリーランスでも活動できます。
フリーランスなら多様な働き方ができるので、定年のない仕事に就きたいと考える方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
また、キャリアコンサルタント登録者は50代が4割弱を占めているのも大きな特徴です。
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参照:「厚生労働省」キャリアコンサルタントの年齢構成について
https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/000583350.pdf
■主な業務内容
- 職業に関する悩みや相談へのアドバイス
- 相談者のより良い職業選択に向けた援助
- 学生や未就労者への就労支援
■持っていると有利になれる資格
- キャリアコンサルタント試験
- キャリアコンサルティング技能検定(1級、2級)
- CDA(Career Development Adviser)
2-4.日本語教師
外国人の方を対象に、日本語の授業をおこなうのが日本語教師の仕事です。
授業単位で給料が支払われる非常勤講師の雇用形態で働くケースも多く、定年後も無理なく働きやすい職業の一つとなっています。
日本語教師には、語学のレクチャーだけでなく、日本社会での生活に役立つ知識や情報を持っていることも求められます。
そのため、人生経験の豊富な人材にニーズがあり、実際に日本語教師として活躍している方の半数以上は50代以上です。
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参照:文化庁「令和2年度日本語教師の資格創設に係る状況調査 結果概要」
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/pdf/93457201_01.pdf
■主な業務内容
- 教育機関で日本語や日本文化について教える
- オンラインで外国人向けに日本語を教える
- 海外へ行き、現地の人々に日本語を教える
■持っていると有利になれる資格
- 日本語教育能力検定試験
- 日本語教育主専攻または副専攻修了
- 学士の学位を有し、かつ日本語教師養成講座420時間コースを修了
3.資格なしでも働ける50代女性向けの定年のない仕事6選
特別な資格がなくても、50代以降の女性が活躍できる仕事は多数あります。それぞれの業務内容や、50代女性におすすめの理由をご紹介します。
- 小売・接客
- 調理補助
- 家事代行
- コールセンター
- マンションの管理人
- 軽作業
それぞれの仕事についてお伝えします。
3-1.小売・接客
小売とは、一般消費者に向けての販売をおこなう業種のことです。また接客は、お客様と対面してサービスや商品を提供する仕事を指します。
定年のないパートやアルバイトでの採用も多いため、働きぶりによっては60歳以降も活躍することが可能です。
ひと口に小売といっても、百貨店やホームセンター、スーパーマーケットやコンビニなど、規模や扱う商品によって業態はさまざまです。
そのため、今までの人生経験で得た知識を活かせそうなお店や興味関心のあるジャンルを選ぶと働きやすいでしょう。
■主な業務内容
- 接客、レジ打ち
- 品出し
- 在庫管理
- 売り場のレイアウト作り
3-2.調理補助
調理補助は、飲食店などで調理スタッフのサポートをおこなう仕事です。
調理器具の準備や片付け、食材の下処理などを主に担い、場合によっては簡単な盛り付けを任されることもあります。
普段から料理をしている方や、食品を扱ううえで必要な衛生管理の知識がある方は、培ってきたスキルや経験を活かすことができるでしょう。
また、職場により時間帯は異なりますが、厨房が忙しくなるピークタイムはある程度限られているため、シフトで入るパートやアルバイトでも働きやすい点が特徴です。
■主な業務内容
- 調理器具の準備と片付け
- 食器の準備や片付け
- 食材の下処理
- 簡単な料理の盛り付け
3-3.家事代行
依頼者の自宅を訪問し、料理や洗濯、掃除などの家事を代わりにおこなう仕事です。具体的な仕事内容や働く時間は、依頼者の希望によって異なります。
家事代行の仕事には、任される家事のスキルはもちろん、相手のニーズを会話からくみ取る力も求められます。
人の役に立ちたい、長年の主婦経験を活かしたいといった気持ちを持っている50代~60代の女性なら、ぜひ家事代行スタッフにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
■主な業務内容
- 部屋の片付け、掃除
- 食器洗いや水回りの掃除
- 洗濯物を干す、畳む、しまう
- ベランダや庭の掃除、手入れ
3-4.コールセンター
コールセンターでは、電話を通じてお客様とのやり取りをおこないます。
通話の内容はコールセンターによって異なりますが、商品またはサービスに関する問合せや申し込み、サポート依頼などが中心です。また、電話での営業やマーケティングをおこなうところもあります。
お互いに顔の見えない状態で会話を進めることになるため、丁寧な言葉遣いが自然にできる人は重宝されます。
就業中は基本的に椅子に座って対応することになります。立ちっぱなしの仕事と比べ、体力にあまり自信のない方でも働き始めやすい仕事です。
■主な業務内容
- 電話応対
- 通話内容の記録作成
- スキルアップのための研修受講
以下の記事では、コールセンターの仕事内容ややりがいについてより詳しく解説しています。
3-5.マンションの管理人
マンションの住人が快適な生活を送れるように環境を整えたり、トラブルへの対応をおこなったりするのが、マンション管理人の仕事です。
アルバイトやパート、契約社員での求人が多く、定年を気にせず働き続けやすい仕事となっています。
人と関わる機会も多いので、人生経験の豊富な50代~60代女性の強みを活かせる職種の一つです。
■主な業務内容
- 共用スペースの清掃
- 備品の管理、補充
- 入居者からの相談対応
3-6.軽作業
軽作業とは、主に倉庫などでおこなうピッキングや梱包、検品といった単純な作業のことを指します。
作業によっては重い荷物を運ぶこともあるので、求人の段階で自分の体力に合うかどうかを確認することが大切です。
軽作業は、指示のとおりに素早く正確な仕事をこなせる方に向いています。
仕事内容は覚えやすいものが多いので、年齢を気にせず長く働き続けやすい仕事の一つといえるでしょう。
■主な業務内容
- 注文書のとおりに商品を用意(ピッキング)
- 商品を段ボールに詰める(梱包)
- 商品に傷や破損がないかチェック(検品)
軽作業の仕事内容については以下の記事でより詳しく解説しています。
4.50代女性向けの定年のない仕事を探す方法
50代女性向けで定年のない仕事を探す方法は主に3つあります。
- 求人サイトで探す
- ハローワークで探す
- シルバー人材センターで探す
それぞれの特徴や探し方について説明しますので参考にしてください。
4-1.求人サイトで探す
求人サイトは、インターネットで各企業の求人情報を見ることができるサイトです。
各求人サイトごとにさまざまな特色があるため、希望する業種や条件に合った求人サイトを選びましょう。
弊社求人サイトのJOBPALでは、就職や転職に関する疑問やお悩みを相談できる「面談サポート」もおこなっています。
50代~60代向けの仕事が見つからない、定年のない仕事を教えてほしいといった場合はぜひ活用してみてください。
4-2.ハローワークで探す
厚生労働省が運営するハローワーク(公共職業安定所)は、職業紹介や雇用保険などを扱う総合的雇用サービスです。
60歳以上のシニアを対象にした生涯現役支援窓口や、オンラインで求人情報を閲覧できるハローワークインターネットサービスなどもあります。
4-3.シルバー人材センターで探す
シルバー人材センターは、原則60代以上の方を対象に臨時や短期の仕事などを紹介する機関です。
高齢者が仕事を通じて生きがいや社会との交流を持つことが運営の主な目的となっています。会員は、毎月の実績に応じた分配金を受け取ります。
体調面などの理由で定期的な仕事に就くことに不安を感じる方などは、シルバー人材センターの活用を検討してみると良いでしょう。
5.定年のない仕事で50代女性が長く活躍する秘訣
定年のない仕事で50代の女性が活躍するためには、仕事探しの段階で気をつけるべきポイントを押さえることが大切です。
- 働く目的を明確にしておく
- 楽しく働ける仕事を選ぶ
- 決して無理はしない
自分のケースに当てはめながら確認していきましょう。
5-1.働く目的を明確にしておく
年齢や性別を問わず当てはまることではありますが、定年のない仕事で長く活躍するためには、働く目的を明確化することが大切です。
動機に優劣はないため、趣味に使えるお金がほしい、一定の生活サイクルを保ちたい、人の役に立ち続けたいなど、正直な自分の気持ちを掘り下げてみましょう。
働く目的がはっきりしていると、どのような仕事が自分に合うのかも必然的にわかり、就職活動も進めやすくなります。
以下の記事では、働く目的を考えるうえで欠かせない自己分析の重要性について解説しています。
5-2.楽しく働ける仕事を選ぶ
働き方にもよりますが、仕事の時間は1日の大半を占めるものです。やりたくない仕事やつらい仕事を長い時間続けていては、ストレスが溜まる一方です。
そのストレスが私生活に悪影響を及ぼしてしまう可能性も出てきます。
定年のない仕事で長く活躍し続けたいという方は、仕事の内容や職場の人間関係が自分にとって楽しいと思えるか否かも重要視するべきです。
5-3.決して無理はしない
50代や60代になると、どうしても若い頃と同じような体力はなくなってしまうものです。
働きたい気持ちややる気はあっても、実際は身体が追い付かないというケースも珍しくはありません。
小さな無理の積み重ねが怪我や身体の不調につながることもあります。長く活躍し続けるためにも、無理せず働ける仕事や職場を選ぶことが大切です。
6.まとめ
老後にゆとりのある生活を送るために、定年のない仕事を探している50代~60代の女性は珍しくありません。
転職市場から見るとやや不利な側面もありますが、自分の強みややりたいことを明確化することで、長く活躍できる仕事に就くことは可能です。
実際にどのような働き方や職種の選択肢があるのかをしっかりとリサーチし、楽しく無理せず働ける仕事を見つけましょう。
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