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更新日:2024年01月25日

転職時の分析のやり方とは?自己分析の4つのステップと活用方法

転職時の分析のやり方とは?自己分析の4つのステップと活用方法

※この記事は6分30秒で読めます。

「自己分析ってどうやれば良いの?」
「転職活動で自己分析をする理由が知りたい」
など、転職活動における自己分析に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

転職活動において、自己分析の実施は重要な意味を持ちます。

今回は、転職活動で自己分析をする理由や目的、方法、志望動機・自己PRを作る方法、自己分析をしないデメリットなどを解説します。この記事を読めば、自己分析の目的やおこなうべき理由がわかり、転職活動の成功を後押しします。

1.転職活動で自己分析をおこなう理由と目的

転職活動において、自己分析の実施は重要な役割を持ちます。まずは自己分析が重要な理由と目的についてご紹介します。

1-1.転職活動の軸を明確するため

転職活動を始めると、世の中には常に膨大な量の求人が存在し、求職者の選択肢は意外と多いことを実感するでしょう。そのため、自分自身が企業や仕事選びの確固となる軸を持っていなければあちこち目移りしてしまい、何を基準に選べば良いかわからなくなってしまいます

転職活動の期間が長期化したり、ミスマッチな企業を選択してしまったりしないためにも、自己分析により軸を定める作業は必要不可欠です。

1-2.自分の強みや弱みを理解するため

自己分析は、自分の強みや弱みに対する理解を深める絶好のツールです。自分自身を的確にとらえることが採用選考における効果的なアプローチにつながるため、転職活動における自己分析の実施は重要な意味をもちます。

実際、面接では「あなたの長所と短所を教えてください」と質問される場面が多くあります。その問いに的確に答えるためにも、どのような強みや弱みがあるのかを知り、強みを最大限活かす方法、弱みをカバーする方法を自分で認識しておくことが重要です。

以下の記事では、面接を成功させるための練習について解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

1-3.アウトプットの精度を上げるため

自己分析をおこなうと、アウトプットの精度が向上します。転職活動では、応募書類の作成や面接などで自分と向き合う機会が多くなります。そのなかで、いかに応募先企業に貢献できる人間であるか、自分をアピールしていかなければなりません。模倣的な回答を述べるのではなく、きちんと自分の内から出てくる言葉でなければ、採用担当者の心には響かないでしょう。

そのためには、自己分析によって自分に対する理解を深め、言語化しておく経験が非常に重要になってきます。自分を深く理解できれば、面接時に話す言葉の重みやリアリティも変わってくるはずです。

2.自己分析はどのタイミングでおこなう?

自己分析は転職活動を本格的にスタートする前に済ませておきましょう。遅くとも、転職サイトなどで求人情報を検索しているような初期段階のうちにおこなっておくべきです。

自己分析をすれば、企業や仕事に対して求めるものや価値観、転職活動の軸が定まってきます。自分の条件によりマッチした企業と出会うためにも、自己分析の実施は早いに越したことはないでしょう。

ただ、一点覚えておきたいのは、「自己分析は一度きりで終わらせない」ということです。転職活動を進めていくなかでは、状況や環境、自分の心境に変化が生じるものです。したがって、一定期間が経過してから再度自己分析に取り組んでみると、初期段階とは異なる結果が見えることもあります。

3.転職活動の成功に近づく!自己分析の4つのSTEP

次に、転職活動を成功に導くために効果的な自己分析の4つのSTEPをご紹介します。

3-1.STEP1:自分のこれまでのキャリアの振り返り

まずは自分が今までたどってきたキャリアを振り返るところから始めましょう。自己分析においては、いわば基礎固めのような工程です。基礎をしっかりとこなしておくと次のSTEPもスムーズに進められるので、しっかり取り組みましょう。

ただ何となく分析を始めてしまうと思考が絡まってしまい、混乱する可能性があります。まずは以下の項目に関して一つずつ書き出すことで、キャリアの棚卸しを進めていきましょう。

【STEP1での自己分析項目】

  • これまでの仕事内容
  • これまでの仕事で身についたスキル
  • これまでの仕事での成功体験
  • これまでの仕事での失敗体験
  • これまでの仕事でやる気が上がったとき
  • これまでの仕事でやる気が下がったとき
  • これまでの仕事で嫌だなと思ったこと
  • これまでの仕事で楽しいまたは嬉しいと思ったこと

3-2.STEP2:自分が何をやりたいか

キャリアの棚卸しが完了したら、自分がやりたいことに関して自己分析をしていきます。仕事は単にお金を稼ぐためだけのものではなく、なりたい自分・未来を実現する手段でもあるので、「私は何がやりたいんだろう」と自問自答するのは必要な工程です。以下の項目について自己分析をおこなっていきましょう。

【STEP2での自己分析項目】

  • 1年後、3年後、5年後、10年後の自分の将来像
  • これからの仕事で実現したいこと
  • 自分が理想とする働き方

もし上記項目がなかなか思いつかない場合は、発想の転換を利用するのが自己分析のコツです。例えば、やりたいことが思いつかない場合は「やりたくないこと」を、なりたい姿がわからない場合は「なりたくない姿」を考えると、気付きが得られる可能性があります。

3-3.STEP3:自分に何ができるのか

自分のやりたいことが明確になったあとは、自分にできることについて自己分析を進めましょう。自分にできることとは、自分の強みとも言い換えられます。構築してきたキャリアの中から知識やスキルを抜き出してみると、志望動機や自己PRにも活用できるはずです。以下の項目について自己分析を進めてみましょう。

【STEP3での自己分析項目】

  • 今の自分の能力でできることは何か
  • 自分が持っているスキルが活かせる仕事は何か

もしくは、経済産業省が提唱する「社会人基礎力」を活用するのも一つの方法です。「社会人基礎力」とは、多様な環境や人々と働いていくために社会人として必要とされる12の基礎的な力のことです。

以下12個の能力要素の中から、得意要素・不得意要素を3つずつ選んでみましょう。自分の強み・弱みを理解することで、客観的な視点で自分を理解しやすくなります。

◎前に踏み出す力(アクション)

    主体性 → 物事に進んで取り組む力

    働きかけ力 → 他人に働きかけ巻き込む力

    実行力 → 目的を設定し確実に行動する力

◎考え抜く力(シンキング)

    課題発見力 → 現状を分析し目的や課題を明らかにする力

    計画力 → 課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

    創造力 → 新しい価値を生み出す力

◎チームで働く力(チームワーク)

    発信力 → 自分の意見をわかりやすく伝える力

    傾聴力 → 相手の意見を丁寧に聴く力

    柔軟性 → 意見の違いや立場の違いを理解する力

    情況把握力 → 自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

    規律性 → 社会のルールや人との約束を守る力

    ストレスコントロール力 → ストレスの発生源に対応する力

3-4.STEP4:自分に何が求められているのか

最後は、企業が自分に求めていることを把握するための自己分析をおこないます。

中途採用に関しては、即戦力を求めて実施する企業が多くなります。つまり、企業に求められていることを認識できれば、自分の効果的なアピール方法もわかり、採用の可能性がぐっと高まります。そのため、企業が求める人物像をいかに的確にとらえられるか、その人物像に自分が近づけるかが重要です。

もし、企業の求める人物像と自分の実力にギャップがあるなら、解消する方法を検討しましょう。採用選考を受ける前に解消できるものであれば、すぐに取り組むことをおすすめします。

時間をかける必要がある場合は、面接時などに「今は○○が不足しているけれど、入社後○○によって解消し貢献できる人材になります」という意思を企業に伝えられる状態にしておくのがベストです。

【STEP4での自己分析項目】

  • 社会や企業からの求められていること
  • 即戦力になるために必要なスキルや経験
  • 企業がどのような人材を採用したいと思っているか

4.今すぐできる!自己分析の方法3選

自己分析というと難易度が高く感じられるかも知れませんが、手軽にできる方法があります。自己分析初心者はもちろん、すでに経験がある人もぜひ参考にしてみてください。

4-1.無料のアプリ・ツールを利用する

自己分析アプリや自己分析ツールを利用してみましょう。あらためて時間を確保して机に向かわずとも、パソコンやスマートフォンさえあればいつでもどこでも気軽に自己分析に取り組めます。

インターネット検索をすると数多くのツールが見つかるので、まずは無料診断できるものから試してみましょう。心理学を活用したり、過去数千人の転職者データをもとにしたりして作成されたアプリケーションやツールもあるので、想像以上に詳細で的を射た自己分析結果が得られることもあります。

参考として以下2つのサービスをご紹介します。

なお、アプリやツールでの診断結果は絶対的なものではありません。あくまでも自分への理解を深めるためのいちツールかつ材料ととらえ、参考程度にとどめておくことをおすすめします。

4-2.自分でマインドマップを作成する

自分でマインドマップを作成してみると自己分析に役立ちます。マインドマップとは、英国のトニー・ブザン氏が提唱した思考の展開法・整理法です。

「自分」「転職理由」「仕事」「転職先」など、転職活動にまつわる重要なキーワードを中心に置き、そこから枝分かれのように関連する思考やキーワードを書いていきます。

従来は大きな紙やノートにペンで手書きしていくのが一般的でしたが、最近ではパソコンやタブレット端末から作成できるアプリケーションもあるので、手軽にマインドマップに取り組めるようになりました。

マインドマップで自らを見える化すると、ただ文章を考えているよりも理解を深めやすいメリットがあります。一度にすべて完成させようとせず、思いついたら書き足していくとより精度の高いマインドマップが完成し、的確な自己分析がおこなえるでしょう。

4-3.身近な人に自分のことを質問する

客観的な視点を取り入れたい場合は、身近な人に自分のことを質問してみるのも有効な自己分析手法です。

親や兄弟、友人、先輩・後輩、恋人など、あなたのことを知る身近な人物に話を聞いてみましょう。自分が忘れていたエピソードや思いもしなかった自分への印象、長所などが聞け、多角的な自己分析が実現します。あらかじめ一人で自己分析した結果と照らし合わせてみるのも有効です。

5.自己分析の結果から志望動機・自己PRを作る方法

ここまでの内容を参考に自己分析が完了したら、その結果をもとに志望動機や自己PRを作成します。以下のポイントを参考に、採用担当者に好印象を与えられる内容を考えていきましょう。

5-1.志望動機の作成

自己分析の結果を関連づけながら志望動機を作成していきます。例えば、「私には○○の強みがあり、貴社の○○に活かせるものだと思ったので志望させていただきました」という伝え方で志望動機を組み立てると、あなたを採用した際のイメージを担当者に描いてもらいやすくなります。

ただし、志望動機は自己PRの場ではないので、過度なアピールは逆効果です。あくまで自分と企業がマッチしている要素と根拠を提示するにとどめて、なぜ応募先企業で働きたいのかという点を明確に伝えるようにしましょう。

志望動機の例文については、以下のページも併せてご覧ください。

5-2.自己PRの作成

自己分析の成果を最も活かせる場面が、自己PRの作成です。自分の強みと、その強みの根拠となる具体的なエピソードを添えて伝える形がベストです。ただし、回りくどい冗長的な伝え方は控えましょう。話の構成としては以下が望ましい形です。

  • 自分の強み
  • 強みを根拠づけるエピソード
  • 強みを応募先企業で活かせるポイント

長ければ良いものではないので、重要な要素のみ簡潔に述べるようにしましょう。

自己PRの例文については以下のページもぜひご覧ください。

6.自己分析をおこなわないことで生じうる問題

ここまで、自己分析をおこなうべき理由や目的、方法について解説してきましたが、仮に自己分析をおこなわなかった場合、どのような弊害が起こりうるのでしょうか。3つのポイントをご紹介します。

6-1.応募先を決めるのに時間がかかる

自己分析をおこなわないと、応募先企業選びに難航する可能性が高まります。

転職活動では自分が大切にしたい軸が重要であり、軸があるからこそ判断基準が明確化されるため、企業選びも的確でスムーズに進められます。しかし、自己分析をおこなわないと軸が持てなかったりブレやすかったりするため、企業を絞り込めなくなってしまいます。

転職活動は、企業選びでその後が決まるといっても過言ではありません。しかし、企業選びに時間をかけ過ぎると転職活動全体の期間が長期化し、転職活動スタート時の高いモチベーションを保ち続けるのが難しくなります

自己分析の実施は一見遠回りに思えるかもしれませんが、実は転職の近道であることを理解しましょう。

6-2.選考に通過するのが難しくなる

自己分析とは、文字通り自分を知ることです。「自分のことは自分がよくわかっている」と思う人もいるかもしれませんが、自ら自覚できているポイントはほんの一部でしょう。

自己分析をしないと、潜在意識で感じていることや忘れてしまっていた過去のエピソードなどを発掘できず、自分への理解が十分とはいえない状態となってしまいます。

自分への理解が不足していると、効果的に自分をアピールする方法もつかめないので、採用選考で不採用が続く可能性もあります。不採用の時期が続くと自己肯定感が下がり、「自分は転職できないんだ」と自信を失いがちです。自信を失うと自分のアピールポイントがわからなくなってしまい、悪循環に陥るリスクもあります。

自分自身を理解し、相手に自分の良さを知ってもらうためには、自己分析をおこなうことが何より有効的なのです。

6-3.転職できても早期退職になる可能性がある

自己分析をおこなわなくても内定を獲得し転職を実現できる人はいます。しかし、入社してから自分にはミスマッチな企業・仕事であったことを実感し、後悔するケースも少なくありません。せっかく新たなキャリアをスタートさせても、結果的に早期退職に至ってしまっては元も子もないでしょう。

早期退職の経歴は、その後の転職活動やキャリアにおいても足かせになるリスクがあるので、できる限り避けたいところです。そのためには、自分にマッチした企業へ転職することが重要であり、そのためにも自己分析で自分の素質などを把握する工程は重要となります。

7.一人で自己分析するのが難しいときに活用できるサービス

自己分析に初めて取り組む人や、以前経験したものの苦手意識を抱いている人は、転職活動で自己分析と向き合うことにハードルの高さを感じることがあるかもしれません。そんなときは一人でどうにかしようとせず、プロの手を借りるのが賢い方法です。転職サイトや転職エージェントが提供する転職サポートを利用しましょう。

転職サポートでは、転職業界に精通したキャリアパスアドバイザーがあなたの経歴や性格をもとにマッチする企業や仕事を見極め紹介してくれます。また、応募書類作成や面接対策、企業とのやりとりまで、転職活動を一貫してサポートしてくれるので、アドバイザーと二人三脚で転職活動を進めていけます。

JOBPALでは、転職活動期間中はもちろん、転職先企業へ入社後も定期的なキャリア面談を実施しています。

まずは以下ページより、無料面談へのお申し込みをお待ちしています。

8.まとめ

自己分析というと、新卒の大学生がおこなうものというイメージが強いかもしれません。しかし、実際はまったくそのような枠組みはなく、転職を希望する社会人の方にも十分効果的な手法です。

理想や条件によりマッチした転職を実現するためにも、ぜひ一度自己分析に取り組んでみましょう。

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