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更新日:2023年08月24日

キャリアプランとは?年代・業種別の考え方と作り方をわかりやすく解説

キャリアプランとは?年代・業種別の考え方と作り方をわかりやすく解説

※この記事は6分30秒で読めます。

「キャリアプランって何?」
「キャリアプランの作り方が知りたい」
など、キャリアプランに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

キャリアプランを作ると、自分の未来のキャリアを想像でき、転職活動にも役に立ちます。

今回は、キャリアプランの概要、キャリアプランとよく似た用語との違い、キャリアプランの作り方や例文などを解説します。この記事を読めばキャリアプランのことがよくわかり、将来の夢を実現するために何をすべきかわかるようになります。

1.キャリアプランとは?

キャリアプランとは、この先どのようなポジションでどのような仕事をしたいのかなど、自分自身の未来のキャリア形成に向けて立てる計画のことです。これからの働き方を具体的に想像したうえで計画を立てていく必要があります。

2.キャリアプランとよく似た用語との違い

キャリアプランとよく似た用語として、キャリアパスやキャリアビジョン、キャリアデザインといった言葉があります。それぞれの言葉との違いを解説します。

2-1.キャリアパスとの違い

キャリアパスは、直訳すると「経歴の道筋」となります。

基本的には、企業のなかで従業員がどのようなキャリアを積むことができるかを企業側が従業員に示すものです。従業員側は、企業が示したキャリアパスを参考にキャリアプランを立てることができます。

2-2.キャリアビジョンとの違い

キャリアビジョンとは、プライベートも仕事も含めた、自分の将来の理想の姿を意味します。実現可能かどうかよりも、理想の姿を明確に描くことが重要視されます。

一方、キャリアプランは、描いたキャリアビジョンを実現するための具体的な計画です。理想に近づくためには、いつまでに何をしたら良いのかなどを明確に決める必要があります。

2-3.キャリアデザインとの違い

キャリアデザインは、自身のキャリアを戦略的にデザイン・形成することを意味します。

キャリアビジョンとも似ていますが、キャリアビジョンより具体的で、かつ計画的にキャリアをイメージしていくものとなります。自身のスキルや関心を分析し、また自分の価値観に基づいてキャリアの方向性を選択し、将来的なキャリアの方向性を描いていきます。

一方、キャリアプランは、どちらかというとキャリアパスなど一般的なキャリアの構築方法を参考にしながら、将来のキャリアの築き方を探るものとなります。

3.キャリアプランを作る必要性

キャリアプランを作ると、自分が今、何をしなければいけないのかが見えてきます。加えて以下のようなメリットも得られるでしょう。

  1. 今後やりたいことやなりたい姿が明確になる
  2. 今やるべきことが明確になる
  3. 転職先を選ぶ際の判断基準になる
  4. 転職面接の対策になる

それぞれについて詳しく解説します。

3-1.今後やりたいことやなりたい姿が明確になる

キャリアプランを作ると、将来的に仕事でどのようなことを成し遂げたいのか、どのようなポジションで働きたいのかなどを明確にできます。

自分の興味がある分野や役割、得意なスキルを分析すれば、自分が本当に理想とする自分の姿がイメージできるようになるでしょう。

3-2.今やるべきことが明確になる

キャリアプランを作ることで、これから自分が何をすべきかを明確にできます。

具体的な目標を決めることで、必要な資格を取るために勉強をしたり、経験を積むために新たな仕事に挑戦したりできるでしょう。

3-3.転職先を選ぶ際の判断基準になる

今後やりたいことやなりたい姿が明確になると、「今の職場でキャリアを積んでも夢を叶えることは難しいのでは?」と気付く場合もあるでしょう。

キャリアプランを作り、自分がやるべきことが明確になることが、転職すべきかを決める手助けになります。

なお、転職先を選ぶ際は、キャリアの目標を実現できるか、キャリアプランを達成できるかなどが判断基準になります。

3-4.転職面接の対策になる

転職時の面接では、「あなたのキャリアプランについて教えてください」と質問されるケースがよくあります。あらかじめキャリアプランを立てておくことで、面接時に質問されても慌てず落ち着いて答えられるでしょう。

キャリアプランさえ立てておけば、キャリアビジョンやキャリアデザインについて質問をされた際も具体的に答えることができ、面接官からの印象が良くなります。

例えば、「将来的に○○のポジションに就きたいので、□□の資格取得に向けて勉強しています」といったような具体的な回答です。

4.面接でキャリアプランを聞かれる理由

企業が採用面接でキャリアプランについて質問する理由には、主に以下の2つの理由が挙げられます。

4-1.今後のキャリアをしっかり考えているかを知るため

面接官は、応募者が将来のキャリアプランについて真剣に考えているか、また、そのプランに沿って自社に応募してきたのかを知りたいと考えています。

キャリアプランを持っている方は、自己成長や目標に向かって積極的に取り組み、高い入社意欲を持っているケースが多いためです。

4-2.自社とマッチしている人材なのかを見極めるため

企業側は、自社に早く馴染める人材や、自社で将来的に活躍できる人材を確保したいと考えています。

そのため、面接時にキャリアプランについて聞き、応募者がどのくらい自社とマッチしているのか、また自社に貢献してくれるのかを見極めようとします。

明確なキャリアプランを作っておけば、どうやって貢献したいと考えているのか、また自分のスキルをどう役立てられるのかを具体的にアピールすることができるでしょう。

5.キャリアプランの考え方と作り方

いざ「キャリアプランを考えてみよう」と思っても、どうやって考えれば良いのかわからないという方も多いでしょう。

ここでは基本の考え方から、年代別・業種別のキャリアプランの立て方について、詳しく解説します。

5-1.基本の考え方

キャリアプランを作るときの基本の考え方は、以下の3ステップに基づきます。

  1. 理想像を描いてみる
  2. 理想像と今の自分を比較する
  3. 理想像に近づく方法を検討する

まずは、理想像を描いてみましょう。ここでは、今の自分からかけ離れている理想像を描いてもかまいません。将来の自分を自由な発想で想像してみましょう。

次に、描いた理想像と今の自分を比較します。今の自分を冷静に見つめるために、スキルの棚卸しをしたうえで自己分析をしてみましょう。

自己分析のやり方はこちらからご覧いただけます。

理想像と今の自分の差を理解したら、理想像に近づく方法を検討します。今の自分に足りないスキルを知り、それを身につける努力をしてみたり、理想像を実現可能なものにシフトしたりしてみましょう。

この3ステップを繰り返しながらキャリアプランを作ると、実現可能なキャリアプランが見えてくるはずです。

5-2.年代別のキャリアプランの作り方

年代によっても、キャリアプランの作り方は変わってきます。ここでは世代別に3つに分けて解説します。

5-2-1.20代

まだ社会経験が浅い新卒・第二新卒は、こまめにキャリアプランを練り直す必要があります。新たな理想像が見つかったときや、やりたいことが明確になってきたときなどは、必ずキャリアプランを見直しましょう。

例文:
将来は製造リーダーとして新人の育成やチームのマネジメントをしてみたいと考えています。そのために、まずはスキルを身につけ、現場で先輩方からいろいろなことを学びながら、自分自身のスキルを磨いていきたいと考えています。

そうしてマネジメント能力を身につけ、いずれはチームをまとめられる人材になれるよう、努力していく所存です。

5-2-2.30代~40代

キャリアを重ねた中堅層は、より具体的なキャリアプランを作る必要があります。自己分析をし、客観的に現実感のあるキャリアプランを作りましょう

転職を考えている場合は業界分析や応募先企業の分析をして、自身のスキルとすり合わせながらキャリアプランを作成します。

例文:
昨年、事務職の経験を活かし、MOS資格を取得しました。現在は、40代までに経理のスキルを磨きたいと考え、簿記2級の取得に向けて勉強中です。

今後は、バックオフィスから会社を支える存在として、効率的に営業部署のサポートをしたいと考えています。また、無駄な支出を減らし、会社の利益率向上に貢献したいと思っています。

5-2-3.50代以降

50代以降になると、これまでに積み上げた経験を踏まえ、より明確で実現可能なキャリアプランを作る必要があります

これまでのキャリア経験を振り返りながら、実現可能なキャリアプランを立てることで、客観的に物事をみることができることをアピールしましょう。

例文:
これまで多くの新人教育を担当してきたため、若手とのコミュニケーションには自信があります。そのスキルを活かし、5年以内には営業部長となってチームを束ねていきたいと考えています。

若い世代にとっても働きやすい職場環境を構築し、自社製品を世界に広められるよう営業活動に励む所存です。

5-3.業種別の作り方

転職時は、転職先の業種に適したキャリアプランを作成し、伝えなければなりません。それぞれの業界別にキャリアプランの作成方法と例文を解説します。

5-3-1.製造業

ひと口に製造業といっても、作るものは多種多様です。まずは自分が応募する企業が何を製造しているのか理解し、キャリアプランとかけ離れていないか確認しましょう。

例文:
自動車が好きなので、自動車の部品を製造するこの仕事に憧れを感じています。3年後には塗装に関する仕事に関わりたいと考えているため、現在は有機溶剤を取り扱える資格の勉強をしています。

塗装に関する知識をさらに深め、いずれは開発・企画にも携わることができたらと考えています。

5-3-2.土木・建設業

土木・建設業では、現場での密なコミュニケーションが欠かせません

チームワークが得意であることや、後輩の面倒をみるのが好きなことなど、自身のスキルや特徴を分析し、キャリアプランに落とし込みましょう。

例文:
橋やビルなど、街の重要な建物を維持する土木業は、社会にとって欠かせない存在だと感じています。

その世界で先輩方の意見を聞きながら学び、5年後にはプロジェクトマネージャーとして現場の管理ができるような人材になりたいと考えています。

5-3-3.飲食業

飲食業は厨房スタッフからメニュー開発、お客さまをおもてなしするスタッフなど、仕事内容が多岐にわたります。

今後自分がどのポジションを極めたいのかが伝わるようなキャリアプランを作るのがおすすめです。

例文:
これまではホールスタッフとしてお客さまをもてなす仕事をしてきましたが、今後はメニュー開発など裏方として働きたいと考えています。

そのために、この先3年以内にフードコーディネータの資格を取得し、栄養バランスの取れたメニューを開発できる人材になれるよう努力します。

5-3-4.介護・福祉

介護・福祉の仕事は、資格を取ることで業務の範囲が広がりやすい職種です。

どのような方の介護をしたいのかを具体的にイメージできれば、相手に伝わるキャリアプランを作成できるでしょう。

例文:
介護の世界に飛び込みたいと考え、昨年介護職員初任者研修を受講し、資格を取得しました。

今後は経験を積みながら介護福祉士の資格を取得し、体の不自由な方の生活援助や身体介護に積極的に関わりたいと考えています。

5-3-5.IT業界

IT業界では、プログラマーから挑戦しPM(プロジェクトマネージャー)を目指すのが一般的なキャリアプランです。

どのようなプロジェクトに挑戦したいのか、どのようにスキルを身につけていきたいのかを具体的に掘り下げると、キャリアプランを作りやすくなります。

例文:
30代でプロジェクトマネージャーとして活躍できるよう、まずはプログラマーとして先輩方のもとで実務に励み、経験を積みたいと考えています。

5年後にはプロジェクトリーダーとしてプロジェクトを支えられるよう、マネジメント能力を身につけるのが目標です。

なお、UTグループではキャリアアップ制度を用意しており、働く皆さんにとってより良い環境をつくっています。

■One UT
One UTでは、製造技能職からエンジニアへのキャリアチェンジを支援しており、エンジニア未経験のUTグループ社員が事前研修で知識を身につけ、実践的にキャリアアップを目指せます

■Next UT
Next UTでは、派遣先である大手メーカーを中心とした顧客企業への転籍をサポートする仕組みがあります。

求人が滅多に出ない大手企業に派遣社員として働き、実績と意欲が認められれば、大手企業の正社員に転籍するのも夢ではありません

■社内ジョブチェンジ(Good Job)
社内ジョブチェンジ(Good Job)では、UTグループ社員なら誰もが自身の希望やキャリアプランに応じて、全国の職場から最適な仕事を探し異動できる仕組みです。

全国にある約1,000件の仕事から異動先を選べ、職種や地域、給与条件などで仕事を検索することも可能です。Webサイト上で簡単にエントリーできるので、キャリアアップを目指している方はぜひご相談ください。

6.キャリアプランに関するQ&A

最後に、キャリアプランに関するよくある質問をまとめました。キャリアプランを作成するときの参考にしてみてください。

6-1.どうしてもキャリアプランが思いつきません。対処法はありますか?

キャリアプランが思いつかない場合は、憧れの先輩や上司など、身近な方を目標にしてみたり、自分がやっていて楽しいことを突き詰めて落とし込んでみたりすると良いでしょう。

また、キャリアプラン作成ツールやシートなど、キャリアプラン作成を支援するものを使ってみるのもおすすめです。

6-2.キャリアプランを考えないことでどのようなデメリットがありますか?

キャリアプランは将来の計画なので、キャリアプランをまったく考えていないと、将来目指すべき方向がブレてしまい、キャリアアップが遠くなってしまう可能性があります。

また、自分に合った転職先を見極めにくくなってしまいます。

6-3.キャリアプランは定期的に見直しが必要ですか?

キャリアプランで決めた時期になっても目標を達成できていない場合には、キャリアプランを見直す必要があります。

目標が大きすぎないか、現実的ではないのではないか、などの観点で見直すことで、実現可能なキャリアプランに軌道修正できるでしょう。

7.まとめ

キャリアプランは、これからの仕事をより有意義なものにするために必要な計画です。キャリアプランを作成しておくことで、転職活動をおこなうときも自身の希望が明確になり、自分の条件にあった求人を見つけやすくなります。

キャリアプランを作成し、転職に興味をもったら、JOBPALの正社員募集の求人もぜひ参考にしてみてください。また、キャリアプランに自信がない場合や悩みがある場合は、JOBPALの面談でご相談いただくことも可能です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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