期間工(期間従業員)の履歴書の書き方や注意点、採用担当者がよく見る項目
※この記事は6分30秒で読めます。
「期間工の履歴書ってどうやって書く?」
「期間工の履歴書でよく見られる項目を知りたい」
など、期間工の履歴書に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
期間工の履歴書をしっかり書いてマナーを守った提出方法を徹底すれば、採用に近づく可能性が高まるでしょう。
今回は、期間工の履歴書の必要性、よく見られるポイント、作成する手順などを解説します。この記事を読めば、期間工の履歴書のことがよくわかり、具体的な書き方をイメージできます。
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1.期間工にも履歴書は必要?
期間工の採用選考について、一般的なアルバイトと比べて採用基準が緩い、という意見もあります。求人によっては学歴・経験・資格が不問のものもあり、応募の難易度は低いと考えることができます。
しかし、採用の難易度に関係なく、期間工の採用選考では履歴書の提出は必須です。アルバイトやパート社員の選考では履歴書が不要のケースもありますが、期間工の場合はまず履歴書が必要と考えて間違いありません。
履歴書はしっかりと内容を作り込まないと、それが原因で選考に落ちることもあるため注意が必要です。
期間工に応募する際は、正社員に応募する気持ちでしっかりとした履歴書を作ることは非常に重要になります。
以下の記事では、期間工についてより詳しく解説しています。
2.期間工の履歴書で採用担当者がよく見る項目
期間工に限った話ではありませんが、履歴書では主に「職歴」「志望動機」の2つがチェックされることになります。
まず職歴は、過去に働いた会社名と従業員数、簡単な業務内容の情報から、期間工としての能力に問題がないかをチェックされます。
また「期間工になりたい」という熱意を確かめるために、志望動機も入念にチェックされます。志望動機の内容からも期間工に適性があるかを判断されます。
3.期間工の履歴書を作成する手順
期間工の求人に応募すると決めたら履歴書を作っていきますが、スムーズに手続きを完了させるためにも作成・提出の流れを把握することが大切です。
ここでは期間工になりたい方が作るべき履歴書の書き方や準備するものなどを紹介します。
3-1.履歴書作成の下準備
自分の考えがまとまっていないと良い履歴書にはなりません。また、作成後はスムーズに提出できるように、提出に必要なものの準備も同時に進めていきましょう。
作成にあたり準備するべきこと・ものとして考えられるのは、以下のとおりです。
- 自己PRを書くための自己分析
- 履歴書や職務経歴書を複数枚
- 郵送の場合に利用する封筒
まずは、履歴書に書く志望動機や自己PRを書く内容のヒントを得るために、「自己分析」をしてみることをおすすめします。自己分析を通じて自分の強み・弱みを分析することで、より深みのある志望動機や自己PRが作れるようになります。
自己分析に決まった手順はありませんが、一般的には以下の流れで進めます。
- 自分のこれまでのキャリアの振り返る
- 自分が何をやりたいかを明確にする
- 自分に何ができるのかを明確にする
- 自分に何が求められているのかを考える
自己分析の詳しい進め方は以下の記事で紹介しているので、これから履歴書を作る方は参考にしてみてください。
以下の記事では、自己分析についてより詳しく解説しています。
また、インターネットで応募する際も手書きの履歴書を準備しておくと面談の際に持ち込むことができ便利です。郵送のときと同様に準備をしておきましょう。
郵送で履歴書を提出する場合には封筒や切手が必要になります。事前に準備しておくと手続きがスムーズに完了するでしょう。
3-2.履歴書作成の書き方
ここからは、期間工を目指す方が履歴書を作成する際の、項目別の書き方について解説します。
3-2-1.学歴
学歴は履歴書の「学歴・職歴」の欄に記載しますが、学歴の話だとわかりやすいように1行目の中央に「学歴」と記載するのがマナーです。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
〇〇中学校 卒業 | ||
〇〇高等学校 入学 | ||
〇〇高等学校 卒業 | ||
職歴 |
学歴は中学卒業から書き始めるのが基本です。また、学歴の最後と職歴の始まりの間は1行分の空きを作るとベターです。
「年は和暦で統一する」「高等学校を『高校』と略さない」といったことも覚えておきましょう。
以下の記事では、最終学歴の記入方法についてより詳しく解説しています。
3-2-2.職歴
最後の学歴から1行開けて、「職歴」と中央に書きましょう。そのあとは会社の入社月と退社した年月、その理由を記載します。
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
職歴 | ||
株式会社〇〇 入社 | ||
営業事務を担当 | ||
一身上の都合により退職 | ||
派遣会社〇〇に登録 派遣スタッフとして次の業務に従事 | ||
株式会社〇〇にて現場製造オペレーターとして勤務 | ||
現在に至る | ||
以上 |
※学歴は義務教育終了時点から記入しますが、こちらのサンプルでは省略しています。
正社員の場合は「株式会社〇〇 入社」、アルバイトは「株式会社〇〇 アルバイトとして入社」と書き、行を変えて退職情報を書くのが一般的です。
派遣社員の場合は「派遣会社〇〇に登録 派遣スタッフとして次の業務に従事」と書いたうえで行を変え、派遣先の会社名と勤務内容を記載します。(株式会社〇〇にて現場製造オペレーターとして勤務、など)
職歴がない場合は空欄でも問題ありません。面接では空欄の理由を聞かれますが、正直に答えたうえで期間工として働きたい熱意を伝えましょう。
3-2-3.免許・資格
免許や資格の欄は、自分が持っている資格の取得年月と資格の名前を順番に記載するだけなので、書き方に困ることはないでしょう。
年 | 月 | 資格・免許 |
---|---|---|
普通自動車第一種免許 取得 | ||
危険物取扱者乙種4類 取得 | ||
フォークリフト運転技能講習 修了 | ||
以上 |
期間工に関係ないと思われる資格でも、これまでの努力や実績をアピールする材料になるため記載することをおすすめします。
記載する資格は正式な資格名で書くこと、学歴と同じく「和暦」で取得年月日を記載すること、資格なら「取得」講習なら「修了」と書くことは覚えておきましょう。
3-2-4.志望動機
履歴書に記載する内容で、志望動機はもっとも重要です。採用担当者にとって「なぜ期間工を選んだのか」「期間工のなかでもなぜ当社を選んだのか」といった内容が非常に気になるためです。
志望動機は人それぞれですが、期間工への熱意が伝えられる内容にしましょう。 「期間工で作る製品に対する熱意」「目的のために短期間でお金を稼ぎたい「将来的に正社員を目指したい」など、しっかりと動機が伝わる内容なら高評価が期待できます。
ここでは「未経験→期間工」「期間工→期間工」「製造業→期間工」の3パターンについて、志望動機の例を紹介します。
【未経験→期間工】
小さい頃からミニ四駆やミニカーが好きで、いつかは車に携わる仕事をしたいと考えていました。
現在〇〇と〇〇の2台の車を所有しており、特に貴社の製品には強い思い入れがあります。子どもの頃の夢を叶えるために、業界未経験ではありますが貴社の求人に応募させていただきました。
人一倍持っている車への情熱を活かし、貴社の期間工として精いっぱい働きたいと思っています。
【期間工→期間工】
貴社に応募させていただいた理由は、自分の夢を叶えるためです。何より車が好きで、車に関わる仕事をしていきたいと考えています。
期間工のなかでも特に自分が憧れを抱いている貴社の車に関わりたく、期間工として働きたいと思い志望させて頂きました。
【製造業→期間工】
現在は製造業の現場オペレーターとして従事しており、いずれは正社員として働きたいと思っています。自動車に関する仕事で正社員になりたいという気持ちから貴社の求人に応募させて頂きました。
安定して長く働いていくためにも、期間工としてしっかりと経験を積み、将来的には正社員登用試験にチャレンジしたいと考えています。
以下の記事では、志望動機の書き方についてより詳しく解説しています。
3-2-5.本人希望欄
本人希望欄は、「この希望が叶えられないなら勤務ができないかもしれない」というくらいの、絶対に譲れない条件がある場合に記載する欄です。
募集職種が複数ある場合に「現場オペレーター以外は希望していない」といったケースでは、その旨を記載しましょう。
ただし、「月給は〇万円を希望します」といった待遇面の話や、希望とは関係のない自己PRを書くことは避けましょう。待遇面の相談をするのは、面接の際におこなうようにします。
以下の記事では、履歴書の本人希望欄についてより詳しく解説しています。
3-3.履歴書の送り方・渡し方
近年では採用活動もオンライン化が進んでおり、インターネット上で応募できる求人も少なくありません。
インターネット入力は非常に便利ですが、送信ボタンを押したあとは訂正することができません。内容に間違いがないように、最終確認をおこなってから送信しましょう。
その他、履歴書を提出する際の主要な方法である「郵送」「手渡し」のポイントについて紹介します。
3-3-1.郵送の場合
履歴書を郵送する場合の封筒は「角2サイズ」がおすすめです。角2サイズであればA4サイズの封筒に折り目を入れずに郵送することができます。
封筒の宛名は縦書きが基本です。省略せずに正確に記載しましょう。個人名がわかれば「様」、わからない場合は「採用担当 御中」と書くのが基本です。
封筒に書類を入れる前には曲がりを防ぐためにクリアファイルに入れ、「封筒の表面」と「書類の表面」が同じ向きになるように入れます。
封をしたあとは、中央に封字「〆」を黒字で記載するのがマナーです。
3-3-2.手渡しの場合
面接で履歴書を手渡す場合、持ち歩きの最中に履歴書が曲がったり汚れたりすることを防ぐため、クリアファイルに入れておきましょう。
封筒に入れて持ち歩く必要はなく、クリアファイルに挟んだ状態でカバンに入れておけば問題ありません。
ただし、面接中にクリアファイルから出すのではなく、面談の直前にクリアファイルから外しておき、面接開始後すぐに手渡しできるようにしておきましょう。
4.期間工の履歴書を書くときの注意点
期間工は簡単に採用されるイメージがあるかもしれませんが、しっかりした履歴書を作れないと採用されない可能性が高いです。
ここからは、期間工の履歴書を書くときに注意するべきポイントを紹介します。
4-1.学歴や職歴で嘘をつかない
学歴や職歴でウソを書く「詐称(さしょう)」は絶対にやめましょう。
詐欺罪や軽犯罪法違反、私文書偽造罪といった罪に問われる可能性があります。そもそも調査会社を使えばすぐに発覚してしまうため、詐称を貫き通すことはできません。
学歴に自信がなかったり空白期間があったりしても、それだけで選考に落されるとは限りません。正直な内容を記載したうえで、志望動機や自己PRでの熱意を示すほうが採用に近づくでしょう。
4-2.志望動機はわかりやすく丁寧に伝える
志望動機は、長文であれば良い評価につながるとは限りません。
文章は長々と書き連ねるのではなく、読み手(採用担当者)が読みやすいように内容が整理され、結論から先に書いているなど相手の立場に立ったものになっていれば、高く評価されることもあるでしょう。
4-3.勉強中の免許や資格があれば記載する
すでに取得した資格はもちろん、現在進行形で勉強している資格や結果待ちの資格があれば「結果待ち」「受講予定」といった書き方で履歴書に記載しましょう。
仕事に関連する資格でなくても、キャリアアップのために努力を惜しまない姿をアピールすることができます。
【記載例】
日商簿記2級検定 ◯年〇月取得予定
フォークリフト運転技能講習 ◯年〇月受講予定
5.期間工の履歴書に関するQ&A
最後に、期間工の履歴書に関して寄せられることが多い3つの疑問について解説します。
5-1.職歴に空白期間がある場合はどのように書くべきですか?
空白期間がある場合、その理由を端的に記載すれば問題ありません。例えば体調不良で空白期間ができた場合、「療養のため退職」と記入します。
ただし、療養中と判断されると選考に影響するため、「現在は回復し、業務に支障はありません」など、現在は問題なく働けるということを補足する必要があります。
その他、介護が理由なら「父の介護に専念するため退職」、転職活動が長引いたことが理由なら無理に理由を記載せず「一身上の都合により退職」と書きましょう。
5-2.お金を稼ぎたくて期間工になりたいのですが、志望動機は正直に書いて良いのでしょうか?
期間工の求人では待遇の良さがアピールされており、志望動機が「お金を稼ぐ」でも問題ありません。ただし、単にお金がほしいのではなく、お金がほしい理由や目的を明確に記載するようにしましょう。
理由がないと「稼ぎたいというだけでは、他の企業でも良いのでは?」と熱意を疑われる可能性があります。
5-3.証明写真はスマートフォンで撮影したものを使っても良いでしょうか?
証明写真としての要件を満たしていれば、スマートフォンで撮影した写真を使っても問題ありません。ただし、写真館でプロに撮影をお願いしたり、証明写真の機械を使ったりしたほうが、きれいな写真を撮影できます。
書類選考の第一印象を良くしたい方は、以下の記事を参考に写真の撮影方法を決めると良いでしょう。
以下の記事では履歴書の写真の撮り方についてより詳しく解説しています。
6.まとめ
期間工は簡単に採用されるというイメージを持っているかもしれませんが、採用担当者は期間工に応募する方の熱意や志望動機を必ずチェックします。もっとも重要な志望動機を中心に、誰にも負けないくらいの熱量で履歴書を仕上げましょう。
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