日給(日給制)とは?月給制や日給月給制との違いやメリット・デメリットを解説
※この記事は4分で読めます。
「日給制ってどんな仕組み?」
「月給制との違いやメリットが知りたい」
など、日給制に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
日給とは1日単位で算出される給与のことで、働く日数に比例して収入が増える給与体系です。
今回は、日給制の概要、月給制との違い、メリット・デメリット、さまざまな給与体系などを解説します。この記事を読めば、日給制の仕組みがわかり、より自分に適した仕事選びが実現します。
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1.日給(日給制)とは?
日給制とは、1日単位で給与を算定する給与体系を指します。実際の労働時間に関わらず、あらかじめ決定されている1日分の賃金が支給されます。したがって定時まで働いたとしても、効率良く仕事を進めて早く仕事を終えられても、同額が支給される形です。月給は単純に「出勤日数×日給」で算出できます。
日給制は正社員雇用ではあまり多くはありませんが、派遣社員やアルバイト雇用の給与体系として採用されているケースが多く見られます。
2.日給制と月給制の違い
日給制と月給制は、給与の算定基準に違いがあります。
2-1.日給制
日給制は企業が定める日に働いた日数分の報酬が支給されます。例えば日給1万円の仕事で1ヵ月21日働いた場合の給与額は以下のとおりです。
- 日給10,000円×勤務日数21日=210,000円
上記の金額から、社会保険料などが控除された額が手元に残ります。
2.2.月給制
月給制は、月単位で算定される給与体系です。月の稼働日数に関わらず、あらかじめ決められた1ヵ月の賃金が支給されます。
ただ、月給制といっても、厳密には「日給月給制」「月給日給制」「完全月給制」の3種類に分かれています。求人の段階では「月給制」とのみ記載し、どのような給与体系を採用しているか判断できない企業もあるため、選考段階で確認しておく必要があります。
それぞれの概要については、後述の項目で解説します。
3.日給制と日払い制の違い
「日給」と表記される日給制は、あくまでも給与の算定単位が「1日」という意味であり、給与が支給されるタイミングは月給制と同様、1ヵ月に一度であるケースが大半です。
対する日払い制は、勤務日当日や翌日に1日分の報酬が支給されます。企業によっては「日給の○割を日払い、残額を月払い」といった取り決めをしている場合もあります。
また、1週間単位で給与を算定、支給する「週払い制」という仕組みもあり、派遣社員やアルバイト雇用で導入している企業が見られます。
4.日給制の仕事をするメリット
ここでは、日給制ならではのメリットを2点ご紹介します。スキルや経験に関わらず享受できるものなので、チェックしておきましょう。
4-1.働いたぶんだけ給与が増える
日給制の仕事は働いたら働いたぶん給与が増える点がメリットです。1ヵ月の勤務日数が多いほど給与に反映される仕組みなので、やりがいを感じながら働けるでしょう。なお、月給制はたとえ出勤日を増やしたとしても給与額は一定ですが、休日数の増減で給与額が左右されない点がメリットです。
4-2.業務が早く終わっても決まった給与が貰える
業務量が少なかったり業務が早く終わったりして、定時前に1日にやるべき業務が終わったとしても、給与額が保証されている点は日給制の大きなメリットです。
5. 日給制の仕事をするデメリット
日給制にはメリットだけではなく、デメリットも存在します。メリット・デメリット双方を踏まえて、日給制の仕事が自分に合っているかどうかを判断しましょう。
5-1.稼ごうと思うと休めない
日給制は働いた日数に比例して給与が増えるのがメリットである反面、高収入を目指すには休日を返上して働かなければなりません。収入を優先するあまり身体の健康管理が疎かになると、体調を崩して長期間の休養が必要になる事態も招きかねません。仕事と休息のバランスをうまく管理できないと、結果的に収入が減ってしまうリスクもあります。
5-2.正社員の求人が少ない
正社員かつ日給制の仕事に就きたいと思っても、求人が見つかりづらいという点もデメリットです。日給制を採用する雇用体系は、派遣社員やアルバイトがほとんどを占めます。業務内容は軽作業やライン作業などの単純作業が多いため、派遣社員やアルバイトから正社員雇用へのキャリアアップも目指しにくいのが現実です。
6. 【その他】日給制以外の給与体系
日給制や月給制の他にも、さまざまな給与体系があります。就職・転職してから「知らなかった」とならないためにも、それぞれの違いを理解しておきましょう。
6-1.日給月給制
「日給月給制」とは、遅刻・早退・欠勤した場合はそのぶんの給与が月給から差し引かれる給与体系を指します。控除対象は基本給に加え、役職手当や資格手当などの諸手当も含まれます。
6-2.月給日給制
「月給日給制」も日給月給制と同様、定められている月給額から遅刻・早退・欠勤分が控除される給与体系です。ただし、減給対象は基本給のみで手当からは控除されません。
6-3.完全月給制
「完全月給制」とは、遅刻・早退・欠勤の有無や回数に関わらず定められた月給額が支給される給与体系です。毎月決められた一定金額を継続的に受け取れる点が、ほかの体系にはない大きなメリットです。
6-4.時給制
「時給制」とは、1時間単位で給与を算定する給与体系を指します。例えば時給1,000円の場合は1時間働くごとに1,000円、8時間で8,000円の給与が支給されます。あくまでも勤務実績をもとに算出されるため、控除される心配はありません。
6-5.年俸制
「年俸制」とは、1年単位で給与が算定される給与体系です。勤務時間・日数に給与額が左右されることはなく、月々の給与は年俸を等分して支給されます。支給方法は各社で異なり、年俸を12等分して毎月支給する企業もあれば、14等分して2回分はボーナスに充てる企業もあります。1年分の人件費がある程度明確化されるため、経営戦略の見通しが立ちやすいという観点で採用する企業も数多くあります。
7. 日給制の求人に関するよくある質問
最後に、日給制に関するよくある質問と回答を2つご紹介します。
7-1.日給制でも残業代は支給される?
日給制であっても、残業をしたらそのぶんの報酬は支給されます。企業は給与の支給体系に関わらず、残業代を支給することが義務づけられています。
7-2.日給制でもボーナスや退職金は支給される?
日給制でボーナスや退職金が支給されるか否かは企業により変わります。残業代と異なり、ボーナスや退職金の支給は法律で定められているわけではないので、企業の規定に委ねられている状況です。ただし、派遣社員やアルバイトで雇用される場合は支給されないケースが多いでしょう。
8. まとめ
日給制は、月給制のような安定性はないものの、働いた日数が給与の増額に直結する給与体系です。たとえ勤務時間が短くなっても1日分の賃金は保証されるため、スケジュールが変動しやすい仕事でも安心です。
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