派遣社員も昇給できる?交渉のポイントやタイミング、注意点を解説
※この記事は5分で読めます。
「派遣社員でも昇給できるの?」
「派遣社員が昇給するための方法を知りたい」
など、派遣社員の昇給に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
派遣社員の場合でも、日頃の積み重ねを大切にすることで昇給を目指すことは可能です。
今回は、派遣社員の昇給の交渉について意識すべきこと、効果的なアピールポイント、注意点などを解説します。この記事を読めば、派遣社員の昇給についてよくわかり、今より高い収入を得るための近道を知ることができます。
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1.派遣社員も昇給できる?
派遣社員でも昇給することは可能です。そのためには、給与の支払元である派遣会社が派遣先企業へ単価交渉をおこなう必要があります。
派遣社員には、正社員のベースアップのような仕組みはなく、評価が給与に反映されにくい立場でもあるため、ただ待っているだけで昇給することは難しいでしょう。
加えて、たとえ昇給が叶っても、正社員の昇給額には及ばないことも理解しておかなければなりません。
できる限りの昇給額アップを実現するには、派遣社員でありながら唯一無二の存在になることが必要です。派遣先企業の実務に役立つ資格を取得したり、専門性の高いスキルを身につけたりすることで、その可能性は広がります。
2.派遣社員は自分から昇給の交渉ができる?
昇給は、自ら派遣会社に交渉を持ちかけても問題ありません。派遣社員が昇給を目指すには、会社から昇給を持ちかけられるのを待つのではなく、むしろ自ら交渉する積極性が必要です。
「昇給の交渉なんてしたら嫌悪感を抱かれるのではないか」
「図々しいと思われて、今後の仕事に悪影響となるのではないか」
と不安を感じる方もいるかもしれませんが心配はいりません。昇給を持ちかける積極性は、仕事に対する熱意の表れでもあります。派遣会社としても、仕事に高いモチベーションを持つスタッフを数多く育てていきたいという思いもあるでしょう。
もちろん、昇給の希望を押し通そうという身勝手さを露骨に出してしまうと良い印象を与えません。論理的な交渉で、納得できる昇給だと思ってもらえるような提案をする必要があります。
3.派遣社員が昇給するために意識すべき4つのこと
派遣社員が昇給を目指す際、意識すべきポイントは以下の4点です。
- 契約更新のタイミングで交渉する
- 勤続1年以上経過して交渉する
- 日頃から仕事の対する姿勢をきちんとする
- アピールポイントを伝えられるようにする
それぞれのポイントについてお伝えします。
3-1.契約更新のタイミングで交渉する
派遣社員の昇給交渉で、最も適しているタイミングは契約更新時です。契約更新時は、派遣会社の担当者との話し合いの場が設けられるため、交渉を切り出しやすい雰囲気がつくられます。
派遣会社と派遣先企業の間でも契約内容についての確認がおこなわれるため、派遣会社担当者側にとっても対応しやすいタイミングです。
3-2.勤続1年以上経過して交渉する
派遣社員の昇給交渉は、就業から1年以上経過してからおこなうのが一般的です。それには、以下の理由が関係してきます。
- 人となりや仕事ぶりを適切に判断するにはそれなりの時間を要する
- 1年間就業し、会社の定例業務を一巡りしたことで要領を得られる
短期間で大きな成果を出せば、早く昇給交渉してもよい場合もありますが、基本的には1年以上働いてから交渉するようにしましょう。
3-3.日頃から仕事の対する姿勢をきちんとする
派遣社員の昇給を判断するうえで最も大きな要素は、仕事に対する日頃の姿勢です。
仕事の成果を上げることも大事ですが、だからといって遅刻や無断欠席を繰り返したり、勤務態度が悪く周囲に迷惑をかけたりしている人物に対して「昇給させてあげたい」と思う派遣会社はありません。
いかに日々の仕事に真摯に向き合い、コツコツと実績と信頼を積み重ねられるかが、結果的には最も重視されるポイントとなります。
3-4.アピールポイントを伝えられるようにする
派遣会社で昇給を目指すには、自らのアピールポイントを把握し、それを適切に伝えることが必要です。
自分がどのようなスキルを持ち、もしくは成果を上げ、それが派遣先企業にどのような利益をもたらすものであるかが担当者に伝われば、昇給の可能性も高まります。
4.派遣社員の昇給交渉に有効なアピールポイントとは
派遣社員の昇給交渉に有効なアピールポイントの例としては以下のような内容が挙げられます。
- 自分の提案で業務効率が上がった
- 資格を取得したり講座を受講したりしてスキルアップした
- 普段の勤務態度や実績
業務の効率化に成果をもたらした場合は、削減できた作業工数を具体的に数値で提示しましょう。資格取得や講座受講によるスキルアップに関しても、どんな業務にどれだけ成果を発揮できたのかを客観的に判断できる要素を用意します。
勤務態度については、遅刻や無断欠席をしていないことが大前提です。加えて、円滑なコミュニケーションのもと滞りなく業務を遂行できているかという点を、具体的なエピソードを交えてアピールできると良いでしょう。
昇給交渉に有効なアピールポイントについて、以下にまとめているのでそれぞれ確認しておきましょう。
4-1.勤務態度
良好な勤務態度は、有効なアピールポイントとなります。周囲に不快感を与えず安定して仕事ができるということは、長く戦力として活躍できる人であることの証明です。
些細な気遣いの積み重ねが大きな信頼を生み出し、昇給につながる可能性があります。
4-2.業務実績
与えられた業務を着実にこなし、実績を出しているかという点も昇給交渉に有効です。交渉の際、実績は具体的に提示しましょう。
派遣先企業に利益をもたらしたと評価されれば昇給が近づきます。
4-3.資格取得
派遣先企業の業界に関連する資格や業務に直接活かせる資格を取得すると、昇給交渉においてプラスとなります。資格は誰の目から見てもわかりやすく、客観的にスキルを証明できるものです。
実務で活かせるイメージを具体的に持ってもらえやすいので、仕事への積極性をアピールするのに有効な手段の一つです。
4-4.後輩への指導
自分よりあとから派遣先企業に就業した派遣社員に対して、事務まわりや業務内容について指導している場合は昇給にプラスとなるでしょう。
特に会社側が介入するほどではない事務まわりのことは、可能な範囲で派遣社員同士が教え合えた方が派遣会社側も派遣先企業側も助かります。
OJTでは、派遣社員の後輩に業務を教えることもあります。OJTとは、職場で実践を通して業務知識を身につける従業員の教育手法のことです。OJTの際に、率先して後輩の指導をおこなえば会社からの評価を得やすく、昇給につながる可能性があります。
4-5.仕事量
正社員や他の派遣社員よりも多くの仕事をしている場合も昇給のチャンスです。派遣会社に申し出ることで実績とみなされ、昇給を考慮してくれる可能性が高まります。
ただし、「感覚的になんとなく仕事量が多い気がする」という曖昧な申告では受け入れてもらえないため、仕事量を具体的に提示できるようにしましょう。
5.派遣社員が昇給の交渉をする際の3つの注意点
派遣社員の昇給を実現するために、交渉の際には以下の3点に注意しましょう。
- 派遣先企業の上司に交渉しない
- 就業開始前に昇給交渉しない
- メールや電話で昇給の交渉をしない
それぞれの注意点についてお伝えします。
5-1.派遣先企業の上司に交渉しない
派遣社員が昇給交渉を考える場合、「派遣先企業の上役や社員に交渉するのが良いだろう」と思われるかもしれません。しかし、派遣先企業の方に交渉するのは適切ではありません。
昇給交渉は自らの雇用主であり、給料の支払者である派遣会社側におこなうべきです。派遣先企業と勝手に交渉することはマナー違反であり、あなたに対してだけでなく、派遣会社と派遣先企業の間の信用問題に発展するリスクもあります。
5-2.就業開始前に昇給交渉しない
派遣の就業開始前に、昇給交渉をおこなうのは避けましょう。まだ就業実績がない状態では、派遣会社も派遣先企業も昇給を検討する要素であるあなたの人柄や働きぶり、スキルを判断できません。
たとえ昇給交渉を強行しても、希望が通ることはまず期待できないでしょう。
5-3.メールや電話で昇給の交渉をしない
昇給交渉を、メールや電話でおこなうことはあまり望ましくありません。お互いの表情が見えない文章や声のやりとりでは、意思疎通がうまくいかず、あらぬ誤解を招くリスクも考えられます。
非対面の場合、相手にとって返事を先送りしやすい状況を与えることにもなってしまうので、有利に交渉を進めるためにも対面が適しています。マナー的にも、重要な内容は対面で伝えることを前提としましょう。
6.まとめ
今回は、派遣社員の昇給についてお伝えしました。
派遣社員で昇給を実現するには、日々の地道な積み重ねが最も大切です。必ずしも望み通りの昇給が実現するとは限りませんが、まずは目の前にあるできることから継続していくことを意識しましょう。
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