派遣社員とは?アルバイトとの違いやメリット・デメリットを解説
※この記事は4分30秒で読めます。
「派遣社員ってどんな働き方?バイトと違うの?」
「派遣社員として働くメリットやデメリットを知りたい」
など、派遣社員に関して興味や疑問を持っている方もたくさんいるでしょう。
派遣社員は、正社員と異なり自由度の高い雇用の形です。
今回は、派遣社員の特徴、アルバイトとの違い、メリット・デメリット、派遣の種類などを解説します。この記事を読めば、派遣社員の働き方がよく分かり、自分に合うかどうか判断できます。
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1.派遣社員とは?
派遣社員とは、登録した派遣会社の紹介を受け、派遣会社の取引先である派遣先企業に就業する雇用の形です。
派遣社員は、派遣会社と雇用関係を結び、給与の支払いを受けることになります。派遣先企業には、「派遣会社所属のスタッフ」という立場で就業しますが、実務で必要な指示は現地の担当者や派遣先企業の社員から直接受ける形です。
就業の手続きや給与の交渉など、待遇や契約に関連する事柄に関してはすべて派遣会社と派遣先企業間でおこないます。
2.派遣社員とアルバイトの仕組みの違い
派遣社員は、派遣会社と雇用契約を締結します。したがって、実際に働く場所と給与の支払い元は別になります。福利厚生に関しても、雇用主である派遣会社のものが適用されます。
一方でアルバイトは、就業先と直接雇用契約を締結します。そのため、給与の支払い、福利厚生ともに就業先の条件が適用される形になります。
3.派遣社員で働く4つのメリット
派遣社員として働く主なメリットは以下の4点です。
- 派遣元の会社のサポートが受けられる
- 条件を満たせば社会保険に加入できる
- 幅広い希望条件から仕事を選べる
- 未経験からでも就業しやすい
それぞれのメリットについて確認してみましょう。
3-1.派遣元の会社のサポートが受けられる
派遣社員は、登録した派遣会社から一貫したサポートを受けられます。仕事探しや就業先決定までの初期段階はもちろん、実際に就業を開始してから契約満了に至るまでも細やかなサポートが受けられるため、不安や困り事を気軽に相談できます。
また、雇用契約が満了した後もまた新たな就業先となる派遣先企業を提案してもらうことが可能です。そのため、一から正社員採用に応募するよりも、スムーズに新しい仕事が決まりやすいといえます。
3-2.条件を満たせば社会保険に加入できる
派遣社員でも、条件を満たせば社会保険への加入が認められます。社会保険の加入条件は以下の通りです。
雇用保険
1.6ヵ月以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること(平成22年2月1日現在)
2.1週間の所定労働時間が20時間以上であること
健康保険・厚生年金保険
1.原則2ヵ月を超える雇用期間であること
(日々契約の方で1ヵ月を超え同一事業所に引き続き雇用される場合や、2ヵ月以内の方で契約の雇用期間を超え同一事業所に引き続き雇用される場合には、引き続き雇用されたところから健康保険・厚生年金保険に加入することになります。)2.1ヵ月の所定労働日数、1日又は1週間の所定労働時間が、いずれも派遣会社の通常の労働者のおおむね4分の3以上であること
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引用元:厚生労働省「派遣労働者の皆様へ」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/haken-shoukai15/dl/01a.pdf
世間的には、派遣社員は不安定で保障が少ないというイメージがあるかもしれません。しかし、上記を満たせば派遣社員でも正社員と同じように社会保障を受けられます。
3-3.幅広い希望条件から仕事を選べる
派遣社員は、多種多様な求人の中から自分の希望により近い仕事を選べるメリットがあります。正社員の場合は、業務内容や勤務地、勤務時間、休日など、労働条件は会社の指示に従う形になるのが基本です。
派遣社員は条件ありきで仕事を選べるため、家庭やプライベートの時間を大切にしながら、マイペースに働ける環境を手に入れることができます。
3-4.未経験からでも就業しやすい
未経験でも就業しやすい仕事が多いのも派遣社員のメリットの一つです。正社員採用では、即戦力が求められる業界・職種だとしても、派遣社員の募集では一転して経験不問というケースも多く見受けられます。
就きたい仕事があるにもかかわらず、専門性が高かったり特殊な業界だったりしてなかなか働く手立てがないという方にとっては、キャリア形成の足がかりとして派遣社員の道を選ぶのも一つの選択肢です。
派遣社員として働くメリットに関しては、以下の記事でもまとめているのでぜひ参考にしてください。
4.派遣社員で働く2つのデメリット
多数のメリットがある反面、派遣社員で働くことのデメリットには以下の2つがあります。
- 契約期間が定められている
- 正社員と比べると待遇が悪い
それぞれのデメリットについてお伝えします。
4-1.契約期間が定められている
派遣社員は、大多数の仕事が有期の雇用契約となるため、求人募集の段階で契約期間が定められています。派遣先企業から希望を受けた場合は、契約期間が延長されるケースもありますが、満了をもって終了となるのが通常です。
そのため、契約期間満了を迎えたら新たな仕事を探さなければなりません。派遣会社に在籍していれば、早期に仕事を紹介してもらえる場合もありますが、事実上の失業状態が続くリスクも覚悟しておくべきでしょう。
4-2.正社員と比べると待遇が悪い
派遣社員は、正社員と比較して待遇が劣るデメリットがあります。時給は良いものの基本的に賞与の支給がないため、年収ベースでは正社員より低くなるケースが多いです。
また、交通費の支給や休暇制度などの福利厚生に関しても、正社員ほど充実しないケースがあります。
5.派遣社員の5つの働き方の種類
派遣社員といっても、実際には以下の5つの種類に分類されています。
- 登録型派遣
- 紹介予定派遣
- 常用型派遣
- 無期雇用派遣
- 正社員型派遣
同じ派遣社員でも働き方が異なるため、自分に合う種類を見つけることが大切です。ここでは、それぞれの派遣の特徴を簡単にご紹介します。
5-1.登録型派遣
登録型派遣は、「派遣」や「一般派遣」と呼ばれる最も広く知られている派遣の形態です。派遣社員の種類の中で最も求人数が多く、派遣先企業への就業中のみ派遣会社と有期の雇用契約を締結します。
5-2.紹介予定派遣
紹介予定派遣は、契約期間終了後に派遣先企業と直接雇用契約を結ぶことを前提とした派遣の種類です。派遣社員としての就業期間は、今後の契約を検討するうえでの試用期間のような位置付けとなります。就業期間を終えるタイミングで、派遣先企業と派遣社員の双方が合意した場合に直接契約を結びます。
5-3.常用型派遣
常用型派遣は、派遣会社と無期雇用契約を締結し、派遣会社の社員として派遣先企業に就業するスタイルです。常用型という名前のとおり、派遣先企業に就業中でなくとも雇用契約は継続されます。失業や無給のリスクがない安定感のある派遣の形です。
5-4.無期雇用派遣
無期雇用派遣は、常用型派遣と同様、就業期間が定められていない派遣の派遣形態です。そのため、同じ派遣先企業で長期間働き続けられます。待機期間が生じても給与や手当が途切れることはありません。
5-5.正社員型派遣
正社員型派遣は、派遣会社の社員として派遣先企業に就業し、常用型派遣や無期雇用派遣と同様、無期の雇用契約を締結します。ほかの派遣形態と比べて、福利厚生が充実している傾向があるため、長く安定して働きやすくなります。
6.派遣社員として働くときの流れ
派遣社員として就業するまでの流れは、大まかに以下の通りです。
- 派遣会社に登録する
- 派遣会社の担当者と面談をする
- 派遣会社に仕事を紹介してもらう
- 勤務開始日がきたら就業を開始する
まずは、気になる派遣会社へ登録し、担当者との面談で希望条件などを擦り合わせます。その後、希望条件に合った仕事の紹介を受けたのちに契約を結び、就業が始まります。
希望する派遣の形態や業界業種によっては、すぐに適した企業が見つからず、就業先が決まるまでに時間を要する可能性もある点を理解しておきましょう。
7.まとめ
今回は、派遣社員の特徴、アルバイトとの違い、メリット・デメリットなどをお伝えしました。
派遣社員の仕事には、幅広い業種や職種の求人が揃っており、未経験歓迎の仕事も多いため、自分の希望に合う仕事に就きやすいです。「バリバリ働きたい」という方も「ゆとりのある働き方でプライベートを大切にしたい」という方も、納得できる仕事選びができるでしょう。
派遣会社によっては、スキルアップのための研修制度を提供している場合もあります。興味のある分野に積極的に挑戦し、将来のキャリアの可能性を広げていきましょう。
弊社JOBPALでは、幅広い業種・業界の求人情報を掲載しています。少しでも求人探しでお困りであれば、ぜひご活用ください。
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