無期雇用派遣とは?安定した働き方を目指すためのポイントや仕組み、向いている方を解説

この記事で分かること
- 無期雇用派遣は、別名「常用型派遣」ともいい、期間の定めがない無期雇用契約を締結して働くこと
- 無期雇用派遣が注目されている背景には、法改正や労働環境の変化がある
- 無期雇用派遣で働くには有期雇用派遣からの転換または新規採用の2パターンがある
- 無期雇用派遣のメリットには、給与が安定していることや3年ルールに縛られないことなどがある
- 書類選考や面接に加え、派遣会社によっては適性検査などもある
※この記事は6分30秒で読めます。
「派遣でも安定した働き方ってできるの?」
「無期雇用派遣ってよく聞くけど、正社員とは何が違うの?」
など、疑問を持つ方もいるでしょう。そのような方におすすめなのが「無期雇用派遣」という働き方です。
無期雇用派遣は、派遣社員でありながら雇用期間に期限がなく、長期的に安定した雇用が得られる制度です。派遣の柔軟性と正社員に近い安定性の両立を目指せるため、今後のキャリアやライフスタイルを見据えた働き方として注目が高まっています。
今回は、無期雇用派遣の仕組みや特徴、他の雇用形態との違い、メリット・デメリットまで詳しく解説します。この記事を読めば、派遣でも長く安定した働き方を理解でき、転職活動に活かせます。
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1.無期雇用派遣とは?
無期雇用派遣は、別名「常用型派遣」ともいい、期間の定めがない無期雇用契約を締結して働くことです。
登録型派遣のように、就業中のみ雇用関係が生じるわけではなく、常時派遣会社に雇用され、「派遣会社の社員」としての立場が保障されます。
そのため、無期雇用派遣で働くには派遣会社の選考に合格しなければなりません。そのハードルがあるぶん、派遣先企業への就業状況に関わらず毎月一定額の給料を受け取れる安心感が得られます。
2.無期雇用派遣が注目される理由
無期雇用派遣が注目されている背景には、法改正や労働環境の変化があります。
もともと、2015年の労働者派遣法改正により「同じ職場で働けるのは最長3年まで」という3年ルールが導入されており、長く働きたい派遣社員にとっては不安要素となっていました。
一方、労働契約法の「無期転換ルール」では、同じ会社で5年以上働いた場合、労働者の申請に応じて無期雇用に切り替えることが可能です。
加えて、少子高齢化による人手不足や雇用の安定化を図りたいという政策的な動きも、無期雇用派遣の普及を後押ししています。派遣切りといった雇用不安を減らす選択肢として、注目が高まっています。
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参照:厚生労働省「無期転換ルールについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21917.html
3.無期雇用派遣の仕組み
無期雇用派遣は、派遣元(派遣会社)と期限のない雇用契約を結び、そこから派遣先企業に配属されて働く仕組みです。ポイントは、派遣先との契約が終了しても、派遣元との雇用は継続するという点です。
そのため、一時的に配属先が決まっていない期間があっても、原則として給与が支払われるのが一般的です。支払いの条件や金額は派遣会社によって異なるため、事前確認が必要です。
無期雇用派遣になるまでの流れは、以下のとおりです。
- 派遣元と無期雇用契約を結ぶ
- 派遣元から派遣先企業へ配属される
- 派遣先企業の契約終了後は待機期間へ(※規定による)
- 新しい派遣先企業へ再配属される
この一連の流れにより、無期雇用派遣は「安定した収入を得ながら、さまざまな職場で経験を積める」仕組みとなっています。契約終了のたびに雇用を気にする必要がないため、将来設計を立てやすいのも魅力です。
3-1.無期雇用派遣と登録型派遣の違い
無期雇用派遣の他にも派遣の形態はいくつかあります。ここでは、2つの派遣の特徴をご紹介します。それぞれの違いや特徴を把握しておきましょう。
| 項目 | 無期雇用派遣 | 登録型派遣 |
|---|---|---|
| 雇用契約の期間 | 期間の定めなし(無期契約) | 仕事がある期間のみ(有期契約) |
| 就業先企業での勤務期間 | 契約期間に応じて異なる(上限なし) | 同一組織で最長3年まで(労働者派遣法に基づく制限あり) |
| 雇用の安定性 | 派遣元との雇用が継続するため安定している | 契約終了ごとに雇用終了の可能性がある |
| 福利厚生 | 社会保険・有給休暇など整っているケースが多い | 派遣元によって異なり、限定的な場合が多い |
| 派遣先変更の可能性 | 配属先が変更されることがある(雇用は継続) | 契約終了とともに勤務終了、次の派遣は都度新契約 |
| 法律上の扱い | 派遣社員・常用雇用(無期雇用労働者)として扱われる | 有期雇用の派遣労働者として扱われる |
このように、無期雇用派遣は「雇用の継続性」や「福利厚生の充実」といった点で、登録型派遣よりも安定性が高い働き方であることがわかります。
一方で、派遣先が変更になる可能性があるなど、柔軟な対応も求められるため、自分の働き方の希望やライフプランに合わせて選ぶことが大切です。
3-2.無期雇用派遣と正社員の違い
無期雇用派遣と正社員はどちらも期間の定めがない雇用契約ですが、雇用主に違いがあります。以下の表で、無期雇用派遣と正社員の違いを6つの観点から比較してみましょう。
| 項目 | 無期雇用派遣 | 正社員 |
|---|---|---|
| 雇用契約の 期間 |
派遣元と期限のない契約(無期) | 勤務先企業と期限のない契約(無期) |
| 就業先企業での勤務期間 | 派遣契約の期間による(変更あり) | 原則として長期的に同じ企業で勤務 |
| 雇用の安定性 | 派遣元との雇用は継続されるが、配属先は変わる可能性あり | 雇用主・勤務先が同じで安定性が高い |
| 福利厚生 | 派遣元の制度による(正社員と同等のことも) | 企業の福利厚生をすべて利用可能 |
| 派遣先変更の可能性 | あり(契約終了後に別の派遣先に配属) | なし(基本的に異動は社内) |
| 法律上の扱い | 派遣労働者(無期雇用) | 常用労働者(正社員) |
このように、無期雇用派遣は雇用期間の安定や福利厚生の面で正社員に近い一方、勤務先が派遣元であるため、配属先の変更がある点が大きな違いです。
正社員と比べて、職場の一体感やキャリア形成の形が異なる場合がありますが、無期雇用派遣はライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点が魅力です。どちらが自分の働き方に合っているか、ライフスタイルやキャリアプランに応じて選びましょう。
派遣社員と正社員の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
4.無期雇用派遣として働くには?
2013年4月1日施行の改正労働契約法により、「無期転換ルール」が適用されるようになりました。現状は有期契約で働く登録型派遣であっても、以下の3点の条件に該当すれば無期雇用派遣として働けるようになります。
4-1.有期雇用派遣から無期雇用派遣へ転換
すでに有期契約で派遣として働いている方には、無期雇用派遣へ切り替える道も用意されています。一定の条件を満たすことで、派遣元に無期雇用への転換を申し出ることができます。
この制度のポイントは、「雇用形態の名前に関わらず、契約期間に定めがあるかどうか」で判断される点です。
例えば、「契約社員」「パート」といった呼称に限らず、企業ごとに独自に設定している「準社員」「パートナー社員」「メイト社員」なども、契約期間が決まっていればすべて無期転換ルールの対象になります。
では、実際に無期雇用派遣へ転換する場合、どのようなステップで進んでいくのでしょうか。以下に、一般的な流れを紹介します。
- 派遣会社に登録し、有期契約での勤務をスタート
- 契約を更新しながら継続勤務(5年以上)することで権利が発生
- 条件を満たしたら、無期転換を申し出る
- 無期契約に切り替え後、勤務を継続または再配属
このように、制度を理解するだけでなく、実際にどう行動すれば転換できるのかを知っておくことで、安定した働き方への第一歩が踏み出せます。
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参照:厚生労働省「無期転換ルールハンドブック」
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000518484.pdf
4-2.無期雇用派遣への新規採用
無期雇用派遣は、有期契約からの転換だけでなく、始めから無期雇用契約で採用される場合もあります。
近年では、安定した人材を求める派遣会社が、新規採用の段階で無期契約を提示するケースが増えています。この場合、登録型派遣とは異なり、最初から「雇用期間の定めがない働き方」が前提となるのが特徴です。
無期雇用派遣による新規採用の一般的な流れは以下のとおりです。
- 派遣会社へ登録・求人に応募する
- 書類選考・面接などの採用選考を受ける
- 無期雇用派遣として採用・契約を締結
- 派遣先企業に配属されて就業を開始
新規採用で無期契約となるため、契約更新による不安がなく長期的な働き方を見据えやすい点がメリットです。ただし、以下のような注意点もあります。
- 無期雇用とはいえ、正社員とまったく同じ待遇になるとは限らないこと
- 派遣先が決まっていない待機期間中の給与水準や手当の有無は派遣会社ごとに差があること
採用前には契約内容や就業規定をしっかり確認しておくことが重要です。
5.無期雇用派遣のメリット
無期雇用派遣には、以下の4点のメリットがあります。
- 給与が安定している
- 3年ルールに縛られない
- 研修などでスキルアップができる
- 派遣先を探す手間がなくなる
それぞれのメリットについて詳しくお伝えします。
5-1.給与が安定している
「派遣=収入が不安定」というイメージがあるかもしれませんが、無期雇用派遣に関しては給与が安定している点がメリットです。
派遣の仕事の多くは時給制ですが、無期雇用派遣では月給制が適用されるケースが多くなります。そのため、祝日や大型連休の有無で給与が変動することがなく、毎月安定した収入が得られます。
また、無期契約であることから、たとえ派遣先が一時的に決まっていない待機期間であっても、基本的には給与が支払われることが一般的です。
ただし、待機中の給与や手当の条件は派遣会社ごとに異なるため、契約前に確認しておくことが大切です。
なお、派遣会社によっては、昇給制度や賞与の支給が設けられていることもあります。自身の努力や成果が評価に反映されることで、働くモチベーションにもつながるでしょう。
5-2.社会保険や福利厚生が充実しやすい
無期雇用派遣は、雇用期間に定めのない契約であることから、正社員に近い雇用形態として扱われることが多く、社会保険や福利厚生の面でも充実しているケースが目立ちます。
具体的には、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険といった各種保険制度への加入が前提となり、その他にも以下のような福利厚生が適用されることがあります。
- 有給休暇制度
- 定期健康診断
- 産休・育休制度
- 交通費の支給
- 各種手当(住宅手当、就業手当 など)
- 福利厚生サービス(レジャー施設の割引、ホテル宿泊プラン など)
これらはすべての派遣会社で一律に提供されるわけではありませんが、安定した長期雇用が見込まれる無期雇用派遣だからこそ整えられやすい仕組みといえるでしょう。
5-3.3年ルールに縛られない
無期雇用派遣の場合、登録型派遣に適用される「同一企業での就業は3年間まで」というルールに縛られることはありません。期間の定めがない雇用契約を締結しているため、双方の合意がある限り同一企業で就業し続けることが可能です。
そのため、あまりひんぱんに職場を変えたくない方には大きなメリットとなるでしょう。
5-4.研修などでスキルアップができる
派遣先企業によっては、自社の社員に対しておこなう研修などの教育制度を無期雇用派遣にも提供してくれるケースがあります。
社内研修では多くの場合、実務ですぐに活かせるスキルが学べます。積極的に参加することで、スキルアップに役立てられるでしょう。
また、派遣元の支援体制も見逃せません。JOBPALを運営するUTグループでは、キャリア形成を支援する制度を整えています。
未経験からのエンジニア転向支援や学習コンテンツの提供、顧客企業への転籍制度など、さまざまなキャリア形成支援を展開しています。
さらに、社内異動やマネジメント職への立候補制度もあり、派遣にとどまらない成長できる機会が豊富です。無期雇用派遣としての安定だけでなく、将来のキャリアを見据えたサポート体制が整っています。
5-5.派遣先を探す手間がなくなる
無期雇用派遣は派遣会社から派遣先の提案を受けられるため、自分で仕事を探す必要がありません。就業先の派遣期間が満了を迎えると待機期間に突入しますが、その間に派遣会社が次の派遣先を探してくれます。
その他の雇用形態のように、仕事を自ら探して応募する必要がないため、待機期間をスキル習得や自由な時間に充てられる点もメリットです。
6.無期雇用派遣に向いている方の特徴
無期雇用派遣は有期雇用派遣に比べて安定している仕事です。正社員と似ていますが、雇用主はあくまで派遣元という立場で、派遣先企業に入って働きます。
では、どのような方が無期雇用派遣に向いているのでしょうか。向いている方の特徴を5つご紹介します。
- 安定した収入が欲しい
- 将来的に正社員を目指している
- 長く働ける仕事を探している
- 未経験の職種で働きたい
- サポートを受けながら働きたい
それぞれ詳しくみてみましょう。
6-1.安定した収入が欲しい
有期契約の派遣では、契約が切れるたびに「次の仕事があるか」「収入が続くか」といった不安がつきものです。しかし、無期雇用派遣であれば派遣元との雇用関係が続くため、給与の安定性が大きく変わります。
例えば、派遣先が決まっていない「待機期間中」であっても、派遣会社の規定に基づいて給与や手当が支給されることがあり、収入が途切れにくいのもポイントです。
不安定な派遣から一歩進んで、生活基盤をしっかり整えながら働きたい方にこそ、無期雇用派遣はフィットする働き方といえるでしょう。
6-2.将来的に正社員を目指している
正社員登用制度があれば、派遣社員から正社員になれます。
派遣労働者に対しては、国がキャリア形成支援の推進をおこなっています。派遣会社は希望するすべての登録労働者に対してキャリアコンサルティングをしなくてはなりません。
また、ビジネスマナーやスキルアップのための教育訓練などを受講しやすい費用で開催しています。派遣終了後には、派遣先の企業に対して労働者の直接雇用を依頼します。
こういったキャリア形成支援を活用することで、正社員になりたいという夢を叶えやすくなります。
6-3.長く働ける仕事を探している
登録型派遣の場合、一つの派遣先との契約は最長3年という、通称「3年ルール」が存在します。
しかし、無期雇用派遣の場合、この3年ルールは適用されません。契約期間に定めがないため、更新の手続きをすることなく長期的に働けます。
派遣先の企業が派遣を打ち切った場合はその時点で契約終了となりますが、次の仕事を派遣会社から紹介してもらうことができるので、安心して働けます。
6-4.未経験の職種で働きたい
無期雇用派遣の場合、未経験から働ける求人も数多くあります。研修や教育が充実している求人もあるため安心です。
派遣会社から紹介してもらう仕事の中で、今までやったことのない職種を選ぶようにすれば、働きながら新しいスキルを身につけられるでしょう。
未経験の業種でいきなり正社員をめざすのはハードルが高いこともありますが、無期雇用派遣なら正社員よりも採用されやすいため、未経験の業種も挑戦しやすいのがポイントです。
6-5.サポートを受けながら働きたい
企業で働いていると、仕事のことや人間関係のことでさまざまな悩みが出てくるものです。
正社員の場合だと、それらの悩みをどこに相談すればよいか迷ってしまう方もいるかもしれません。しかし、派遣であれば、普段は派遣先にいない派遣会社の担当者に相談できるため、人現関係を深く意識する必要はありません。
また、キャリアの相談やアドバイスなども対応してくれます。そういったサポートを受けながら働きたい方は、無期雇用派遣で働くことに向いているかもしれません。
7.無期雇用派遣で働く際の注意点
「無期雇用派遣 やめとけ」といった意見をインターネット上で見かけることもありますが、実際のところは人によって向き・不向きがある働き方です。
無期雇用派遣には、収入の安定や福利厚生の充実といったメリットがある一方で、事前に知っておきたい注意点も存在します。
7-1.採用選考がある
冒頭でも触れたように、無期雇用派遣で派遣会社と雇用契約を締結するためには、採用選考で合格する必要があります。
一般的な正社員と同じように、書類選考や筆記、実技試験、面接などがあります。派遣の選考だからといって軽く考えず、書類を丁寧に書くことはもちろん、面接の受け答えの練習をするなど、事前準備はしっかりおこないましょう。
ただし、有期雇用から3つの条件をクリアした場合の無期雇用転換の場合には選考はなく、申し込みのみで転換できます。
7-2.職場を選ぶ際の自由度は高くない
無期雇用派遣のメリットの一つは、同じ派遣先企業で長く働ける点です。しかし、条件を選択する自由度の高さは登録型派遣にはおよびません。
登録型派遣の場合は、提示した条件を前提に自由に仕事を選択できますが、無期雇用派遣は基本的に派遣会社から提案された派遣先に就業します。
ただし、仕事内容や勤務地が自分の希望と異なることがあり、場合によっては、数年間にわたって同じ企業で働き続けるケースもあります。
さらに、無期雇用であるがゆえに、自分が希望していない業務や勤務地への異動を打診される可能性もゼロではありません。派遣会社の配属方針によっては、地方への配属や通勤圏を超える遠方転勤といったケースが発生することもあります。
無期雇用派遣として働くことを検討する際には、自由度の低さが自分にとって受け入れられるものかどうかを見極めることが大切です。安定性を優先したいのか、自分で職場を選びたいのか、働き方の軸を明確にして判断するようにしましょう。
7-3.給与の幅が限られがち
無期雇用派遣は、雇用期間に左右されずに働ける点で大きな安心感がありますが、給与の伸びしろには限界がある点には注意が必要です。
派遣先で高いスキルや専門性を求められても、派遣社員である以上、給与に大きく反映されにくいケースが少なくありません。また、どの派遣先で働いても、給与のベースは派遣元との契約条件に準じるため、一定の範囲に収まってしまう傾向があります。
将来的な収入アップを目指したい場合は、派遣会社がどのような評価制度や昇給ルールを設けているかを事前に確認することが重要です。
定期昇給の有無やスキルアップによる処遇改善の仕組みがあるかどうかは、長く働くうえでの大切な判断材料になります。
雇用の安定性を重視しつつも、収入面の将来性については、派遣会社選びの段階からしっかり見極めるようにしましょう。
8.無期雇用派遣の選考に通過するには?
無期雇用派遣として働くには、まず派遣会社による採用選考を通過する必要があります。採用選考は登録型派遣よりも厳しくなる傾向があり、書類選考や面接に加え、派遣会社によっては適性検査などが課されることもあります。
というのも、無期雇用派遣は派遣先で働く前に、派遣会社の「社員」として採用されるという位置づけに近いためです。
選考で求められるポイントとしては、以下のような項目が挙げられます。
- 社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション力があるかどうか
- 仕事を安定して続けたいという意欲があるか
- これまでの経験やスキルが派遣先で活かせるか
選考を突破するためには、準備を怠らないことが何より重要です。応募書類には自分がなぜ無期雇用派遣を希望するのか、どのような働き方をしたいのかを丁寧に記載します。
職歴欄では、自身のスキルや実績がどのような形で企業に貢献できるかを具体的にアピールしましょう。一方面接では、「安定して長く働きたい」という気持ちを、志望動機やこれまでのキャリアに結びつけて伝えられるように準備しておく必要があります。
また、身だしなみや受け答えなどの基本的なマナーにも気を配ることが、信頼感を与えるポイントになります。
加えて、派遣会社ごとに得意とする業界や職種に違いがあるため、自分の希望や経験に合った派遣会社を選ぶことも、選考通過の可能性を高めるコツです。
事前に会社の強みやサポート体制を調べたうえで応募することで、よりスムーズにマッチングが進みやすくなります。
9.まとめ
無期雇用派遣は、派遣としての働きやすさは残しつつ、安定した雇用と収入を得られる新しい働き方です。一方で、職場を自由に選びにくい点や、給与の上限が限定されやすい点もあるため、自分に合った働き方かどうかを慎重に判断することが大切です。
「安定して長く働きたい」「派遣でも安心してキャリアを築きたい」と考える方は、無期雇用派遣を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
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