常用型派遣とは?登録型派遣との違いやメリット・デメリットについて
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※この記事は4分で読めます。
「常用型派遣って普通の派遣と何が違うの?」
「常用型派遣はどんな人におすすめ?」
など、常用型派遣に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
常用型派遣とは、一般的な派遣労働に比べ、長期的に安定して働ける派遣の種類です。
今回は、常用型派遣の概要、メリット・デメリット、向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば、常用型派遣の仕組みがよく分かり、キャリアの選択肢が広がります。
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1.常用型派遣とは?
常用型派遣とは、派遣会社と雇用契約を締結し、派遣会社の社員として派遣先企業で就業する仕組みです。長期的な雇用が前提となるため、期間の定めがない「無期雇用派遣」としての採用が基本となります。
常用型派遣の場合、派遣先企業での契約期間が終了しても派遣会社との雇用関係は維持されます。したがって新たな派遣先も決まりやすく、派遣期間終了に伴う無給、失業リスクは基本的にありません。
1-1.登録型派遣の違い
一般的に派遣と呼ばれる働き方は「登録型派遣」を指します。登録型派遣の場合、求職者は派遣会社に登録した後、紹介を受けた派遣先企業で定められた期間(最長3年以内)就業することになります。
契約期間や賃金などの諸条件は、派遣先企業と派遣会社間で決められ、派遣先企業と派遣社員との間に労働契約は生じません。
登録型派遣については以下の記事で解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
2.常用型派遣のメリット
常用型派遣には、主に以下の3つのメリットが存在します。
- 月給制で収入が安定しやすい
- 企業によって研修や実習がある
- 派遣先変更時も給与が発生する
自分自身にとってメリットになるかどうか確認してみましょう。
2-1.月給制で収入が安定しやすい
常用型派遣は、月給制のため安定的な収入が得られる点がメリットです。ゴールデンウィークや年末年始、夏期休暇などにより出勤日数が少ない月でも、変わらず毎月同額の給与が受け取れます。
登録型派遣のような収入の不安定さがなく、金銭的にも精神的にも安定した生活が送れるでしょう。
2-2.企業によって研修や実習がある
常用型派遣は、長期的な就業を前提としているため、就業前に研修がおこなわれるケースもあります。実務に即した研修や実習を受けることで、比較的早期の段階で業務になじむことができるでしょう。
また、「未経験者でも徐々に育ってくれれば問題ない」という考えから、業界・職種未経験者の採用の間口を広げている派遣先企業もあります。通常の正社員採用ではチャンスをつかみにくい仕事でも、常用型派遣であれば挑戦できる可能性もあります。
2-3.派遣先変更時も給与が発生する
常用型派遣の大きなメリットに、派遣先企業での就業期間満了後、次の職場が決まるまでの期間にも給与が発生する点が挙げられます。
前述の通り、雇用関係は派遣会社と派遣社員との間に生じているため、派遣先企業で就業中かどうかは給与の支払いに影響しません。
3.常用型派遣のデメリット
上記のようなメリットがある一方で、常用型派遣には以下の4つのデメリットも存在します。
- 採用試験を受ける必要がある
- 派遣先を選ぶことができない
- 正社員と比較して待遇面で差が出る
- 正社員にはなりにくい
デメリットに関してもしっかり確認していきましょう。
3-1.採用試験を受ける必要がある
常用型派遣として派遣会社に採用されるためには、採用試験を受けなければなりません。試験内容は派遣会社により異なりますが、一般的な正社員採用と同様に書類選考や筆記試験、面接などが考えられます。
派遣だからといって軽く考えず、確実に採用試験をパスするために、相応の準備をしておくことをおすすめします。
3-2.派遣先を選ぶことができない
常用型派遣の場合、派遣会社が本人のスキルや経験を考慮し、適合すると考えられる会社へ派遣されるため、登録型派遣のように派遣先企業を自分で選ぶことはできません。
そのため、給与などの条件面よりも業務内容を重視したいという方は、派遣先企業によってはやや辛さを感じる場合もあるかもしれません。
3-3.正社員と比較して待遇面で差が出る
期間の定めのない雇用契約を締結することから、常用型派遣と正社員は形式上の違いだけで特に変わりはないと思われる方もいるかもしれません。しかし実際のところは、常用型派遣よりも正社員の方が好待遇なケースも見受けられるでしょう。
正社員には、賞与や各種手当てが支給されたり、昇給のチャンスがあったりと、多くの恩恵を享受できます。一方の登録型派遣には必ずしも賞与や手当てが適用されるわけではありません。
登録型派遣の場合でも賞与や手当ての支給対象としている会社でも、条件を見てみると正社員とは差が生じている可能性もあるため、詳細をしっかりと確認しましょう。
3-4.正社員にはなりにくい
常用型派遣の場合、派遣先企業で正社員になることは難しいです。派遣会社にとって、自社で雇用している社員を派遣先企業に引き渡すことは大きな損失です。
派遣先企業も、派遣会社との関係性に亀裂が入りかねない引き抜きは、基本的におこないません。そのため、派遣先企業での正社員登用を目指す場合は、「紹介予定派遣」を選択するのが近道です。
4.常用型派遣はどのような人におすすめ?
常用型派遣をおすすめできるのは以下のような人です。
- 安定した収入を得たい人
- 環境をあまり変えたくない人
メリットの項目で触れたように、常用型派遣は月収で給与を受け取れます。登録型派遣の特徴でもある月による収入の変動をネックに感じている方は、毎月一定額の給与が保証されている常用型派遣がおすすめです。
また、登録型派遣の雇用主は派遣会社であることから、環境の変化もそう多くはありません。登録型派遣の場合、同一企業への就業は最長3年間までですが、常用型派遣はさらに長期間にわたって働き続けられる可能性があります。そのため、同じ環境で腰を据えて働きたい方にも常用型派遣はおすすめです。
5.常用型派遣として働く際の流れ
常用型派遣として派遣会社に雇用され、派遣先企業で就業するまでの流れはおおよそ以下の通りです。
- 派遣会社に登録する
- 派遣会社の常用型派遣試験に合格する
- 派遣会社の担当者と面談をする
- 派遣会社に仕事を紹介してもらう
- 勤務開始日がきたら就業を開始する
常用型派遣の場合、雇用主は派遣会社となるため、派遣会社そのもののリサーチもしっかりとおこなうことが必要です。そして、採用試験に合格しないことには何も始まらないため、応募書類作成や面接対策なども怠らないようにしましょう。
採用された後は、派遣先企業で就業するにあたって備えておきたいスキルを確認しておきましょう。研修などを実施してもらえるケースもありますが、備えられる部分は準備しておくとスムーズに業務に適応できるはずです。
6.まとめ
今回は、常用型派遣の特徴やメリット、デメリットなどをお伝えしました。
常用型派遣は、一般的な派遣のイメージとは異なり、立場的にも収入的にも安定感が得られやすい働き方です。派遣会社の社員として派遣先企業で就業するため、仕事を失うことへの不安や、職場が頻繁に変わるストレスに晒されることもなくなるでしょう。
安定した収入を得たい、環境をあまり変えず長く同じ仕事を続けたいといった人には、常用型派遣で働くことはおすすめです。
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