50代でも派遣社員になれる?働くメリット・デメリット、働くための5つのポイント
※この記事は5分30秒で読めます。
「50代から派遣社員になれる?」
「50代で派遣社員として働くメリットが知りたい」
など、50代から派遣社員として働くことに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
50代でも、専門知識やスキルを活かすことで派遣社員として働くことは十分に可能です。
今回は、50代でも派遣社員になれるのか、50代が派遣社員で働くメリットとデメリット、50代で派遣社員として働くための5つのポイントなどを解説します。この記事を読めば、50代から派遣社員として働けることがよくわかり、今後の働き方を決める参考にできるようになります。
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1.50代でも派遣社員になれる?
50代の人でも、派遣社員になって活躍することは十分に可能です。
厚生労働省が発表した「派遣労働者調査」によれば、50代前半で働く派遣社員の数は40代前半~後半の人とほぼ同等であることがわかります。50代後半の人の割合も20代後半に近い数値です。
【年齢階級別派遣労働者割合】
年齢 | 割合 |
---|---|
15~19歳 | 0.1% |
20~24歳 | 3.5% |
25~29歳 | 9.1% |
30~34歳 | 9.5% |
35~39歳 | 14.0% |
40~44歳 | 13.5% |
45~49歳 | 15.8% |
50~54歳 | 15.8% |
55~59歳 | 7.0% |
60~64歳 | 5.1% |
65歳以上 | 6.1% |
-
参照:厚生労働省「令和4年派遣労働者実態調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/haken/22/index.html
ただし、一般的には20代や30代と比較して案件数は少ない傾向にあり、専門スキルがないと採用されないケースも出てくるのが実情です。
1-1.指導のしにくさから敬遠される可能性がある
50代の派遣社員が採用されにくい理由としては、例えば「上司よりも年上のケースがある」ということが挙げられます。
特に派遣された当初は先輩方から仕事を教わることが多いですが、年上に仕事を教えたり指導したりしにくいと敬遠される可能性はあるでしょう。
年齢に関係なく上司を尊敬する気持ちを忘れないようにしましょう。
1-2.スキルと企業の予算がマッチしない可能性がある
また、意外と落とし穴になるのがベテランとしてのスキルの高さです。
スキルが高いほど仕事ができるイメージがありますが、高いスキルを持つ派遣社員は自然と時給や報酬が高くなります。企業の予算がマッチせず、若い派遣社員が採用される傾向にあります。
スキルに見合った時給とはいえない仕事でも、積極的に受ける必要性も出てくるかもしれません。
ただし、スキルが高く人間性も良いことをわかってもらえることで、将来的にはスキルに見合った報酬で長く働けるようになる可能性があります。
2.50代が派遣社員で働くメリット
50代が派遣社員として働くメリットとしては、以下の2つが挙げられます。
- 正社員よりも採用されやすい傾向にある
- 憧れの企業で働ける可能性がある
それぞれのメリットについてお伝えします。
2-1.正社員よりも採用されやすい傾向がある
50代から転職活動をして正社員を目指す場合、希望する仕事に就くことは難しいのが実情です。同じ新人であれば、長期的に教育してスキルアップが目指せる20代や30代が選ばれるでしょう。
一方、派遣社員であれば、自分の希望する職場で働くことも可能です。
また、一般的に派遣社員の時給はパート・アルバイトより高いケースが多くなっています。理由としては、派遣社員の時給にはボーナスや昇給分が上乗せされていることが考えられます。
高単価の案件を紹介してもらえれば、さらに高い年収を確保することもできるでしょう。
2-2.憧れの企業で働ける可能性がある
大手メーカーの製造工場などは新卒や第二新卒から人気が高く、誰でも入社できるわけではありません。
一方、派遣社員であれば正社員として入社が難しい企業でも働けることがあります。また、大手企業では派遣社員向けの研修制度が充実しているケースが多く、パート・アルバイトでは実現しにくい50代からのスキルアップも可能です。
「これまで働いたことがない業界で働いてみたい」「憧れの大手企業で働いて職歴に加えてみたい」のような希望が叶えやすい点も、派遣社員ならではのメリットです。
3.50代が派遣社員で働くデメリット
派遣社員として働く最大のデメリットは、同じ職場で長く働けないことです。
年代に関係なく、派遣社員が同じ職場に在籍できるのは最長で3年と決められています。大企業や働きやすい企業に派遣されたとしても、3年を超えて働くなら雇用形態を切り替える必要があります。
派遣会社に在籍していれば次の職場を紹介してくれるので収入源を失う心配は少ないですが、同じような好条件の職場に巡り合えるとは限りません。
職場が変わればまた新しい人間関係が始まるため、仕事以外に精神的なストレスを感じる場合もあります。
退職しない限り同じ会社で働ける正社員やパート・アルバイトと比較して、安定した就労環境にならない可能性が高いでしょう。
4.50代で派遣社員として働くための5つのポイント
50代で派遣社員として働くためには、以下の5つのポイントを守ることが大切です。
- 複数の派遣会社に登録する
- ミドルシニア世代に強い派遣会社に相談する
- スキルアップをする
- 大量募集や急募案件に応募する
- 自分の強みや経験を活かせる仕事を選ぶ
それぞれのポイントについてご紹介します。
4-1.複数の派遣会社に登録する
派遣会社といっても日本中に会社や支店があり、派遣会社ごとに扱う案件の種類や強みが異なります。
1社だけだと紹介される案件が限られる可能性があるため、派遣会社を3社程度選んで複数登録しておきましょう。複数登録することで紹介される求人が多くなり、派遣社員として働ける可能性が高くなります。
派遣会社に複数登録しようとお考えの方は以下の記事も併せてご覧ください。
4-2.ミドルシニア世代に強い派遣会社に相談する
ひとくちに派遣会社といっても、若手世代に強い派遣会社、専門スキルを持つベテラン社員に強い派遣会社、50代以降のシニア案件が豊富な派遣会社といったようにそれぞれ強みが異なります。
新卒や20代に強い派遣会社に50代が登録しても、案件を紹介してもらえる可能性は低いでしょう。まずはシニアに強いと公式サイトで表記された派遣会社をピックアップしましょう。
シニア世代の紹介に強い派遣会社を選ぶことで案件を紹介してもらえる可能性が高まります。
4-3.スキルアップをする
50代に限らず、好条件の案件を紹介してもらうには常にスキルアップを狙うことが大切です。
例えば、フォークリフトの免許を取得すれば工場や建築土木の現場で働ける可能性が高まります。紹介される案件の幅が広がれば、それだけ良い案件に巡り合えるでしょう。
派遣会社によってはスキルアップを支援してくれる会社もあります。資格取得講座などを活用して、より好条件の案件に応募できるように自分を高めましょう。
4-4.大量募集や急募案件に応募する
案件によっては、「大量募集」「急募」と書かれたものも少なくありません。
人材不足になった会社やスタートアップのために大量の人材を募集しているケースが多く、急いで頭数を揃える必要があることから比較的採用されやすい傾向にあります。
ただし、いくら採用されやすいからといって、自分の不得意な分野の仕事を選んでしまうと仕事を苦痛に感じることになります。採用されやすいというだけで応募せず、案件の仕事内容や待遇をよく確認してから応募しましょう。
4-5.自分の強みや経験を活かせる仕事を選ぶ
派遣社員に限ったことではありませんが、年齢を重ねるごとに即戦力としてのスキル・経験が求められます。50代が新規に応募するなら、未経験の仕事ではなく、これまでのスキル・経験を活かせる仕事を選びましょう。
そのためには、まず自分の経験やスキルについて棚卸しすることをおすすめします。
- これまで経験してきた仕事内容・役割
- 仕事を通じて身についたこと
- 仕事を通じて失敗したことや失敗から学んだこと
このような経験が自分の強みになり、若手に負けない武器として派遣先に認知してもらえる可能性もあります。これまで未経験の業種や職種でも、強みを活かせれば即戦力になることもあるでしょう。
5.50代が派遣求人に応募する際の注意点
50代が派遣求人に応募する際は、以下のような注意点に気を付けましょう。
- 譲れない条件を決めておく
- 募集要項をしっかり確認する
- 年齢の枠に囚われすぎない
それぞれ詳しく解説します。
5-1.譲れない条件を決めておく
50代から派遣社員として働きたい場合、譲れない条件を事前にしっかりと決めておくことが大切です。
派遣の求人は時給や待遇、働き方が千差万別であり、「とりあえず働きたいから」と安易に派遣先を決めてしまうと、低待遇で苦労することになります。
譲れない条件は人それぞれですが、例えば以下のような条件が考えられます。
- 時給は○円以上が良い
- 年収は○万円以上が良い
- 年間休日は○日以上が良い
- 土日のうち片方は絶対に休みたい
- 自分の前職までの資格やスキルを活かせる仕事が良い
ただし、あまりに条件を狭めてしまうと紹介される案件が少なくなり、派遣先決定が遠のいてしまいます。
絶対に譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておき、それぞれ派遣会社の担当者に伝えておくことで案件数を確保しやすくなるでしょう。
5-2.募集要項をしっかり確認する
派遣会社から案件を紹介されたときは、募集要項をしっかりと確認しましょう。例えば、仕事内容が自分の希望とマッチしていたとしても、「若手中心の職場です」と書かれていた場合には採用が難しくなります。
条件面をしっかり確認したうえで、募集要項から読み取れる職場環境も問題ないと感じたら応募するようにしましょう。
5-3.年齢の枠に囚われすぎない
「50代でパソコンもわからないし、今更スキルアップもできない」とネガティブな考えになってしまっている人もいるかもしれません。しかし、パソコンなどの事務スキルは何歳から始めても実力を向上させることは可能です。
資格試験も同様で、受験に年齢上限がない限りは何歳からでも挑戦して資格を取得できる可能性があります。
あまりネガティブに考えず、「50代の今から若手に負けないスキルを身につけてやる」「今だからこそ若い人に負けないスキルアップができる」といったように前向きに考えましょう。
ネガティブな思考でスキルアップを諦めてしまうと紹介される案件が少なくなり、良い職場との出会いが減ってしまいます。
6.まとめ
50代から派遣社員として働くのは、一般的には若い人と比べて厳しいという考え方があります。
ただ、実際は50代の派遣社員の就労者数は40代と変わらず高い水準であり、これまでの自分の強みを活かせば良い案件に巡り合うことも十分に可能です。
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