派遣会社は複数登録してもいいの?注意点やメリット・デメリットを徹底解説
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※この記事は6分30秒で読めます。
「派遣会社は1社しか登録できないの?」
「複数の派遣会社に登録するメリットを知りたい」
など、いくつかの派遣会社の複数登録について疑問を持っている方もいるでしょう。
複数の派遣会社に登録することは問題ありません。上手に活用できれば待期期間のデメリットを軽減し、理想の仕事に出会える可能性が高まります。
今回は、複数の派遣会社に登録するメリット・デメリット、登録の際の注意点やよくある疑問などについて解説します。この記事を読めば、複数の派遣会社に登録するメリットがわかり、理想の仕事を探しやすくなります。
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1.派遣会社は複数登録しても問題ない
まず大前提として、派遣会社には複数登録しても問題ありません。実際に、2社以上に登録している派遣社員は数多くいます。
派遣社員の仕事は、派遣会社に登録したあと、就業先が見つかった時点で派遣会社との労働契約を締結することになります。派遣会社への登録はいわば「仕事をしたい」と意思表示した状態です。
したがって、複数登録しても法律や派遣会社の規定違反になることはありません。何社までならかけ持ちOKという基準も特にないため、自分のキャパシティを超えない範囲で何社もの派遣会社に登録することが可能です。
派遣会社のほうも、派遣登録をしている方が他の派遣会社も登録している可能性を前提として考えることもあり、むしろ1社のみに登録している方のほうが少ないという認識を持っている場合もあります。
派遣会社の登録については、以下の記事をご覧ください。
2.派遣会社に複数登録するメリット
複数の派遣会社に登録すると、主に以下の4点のメリットを受けられます。
- 仕事の選択肢を広げられる
- より条件のよい求人を選べる
- 仕事の紹介が途切れにくく、ブランクが空きにくい
- スムーズに仕事を見つけられる
- 相性のよい担当者に出会える
- それぞれの会社のスキルアップ支援を受けられる
- 限定案件を紹介してもらえることもある
それぞれのメリットについてお伝えします。
2-1.仕事の選択肢を広げられる
派遣会社に複数登録することで、仕事の選択肢を広げられます。複数の派遣会社に登録するということは、そのぶん応募できる求人の母数が増加していくことになります。
こうして仕事の選択肢が広がれば、自分に合う理想の仕事に出会える確率も高まります。その結果、満足度の高い転職を実現できる可能性がグッと高くなるでしょう。
選択肢が広がれば、自分に合う仕事に出会える確率も高まります。その結果、満足度の高い転職を実現できる可能性がグッと高くなるでしょう。
2-2.より条件の良い求人を選べる
派遣会社に複数登録すると、就業条件が良い求人を選択できる点もメリットです。企業のなかには、いくつかの派遣会社に対して求人を依頼しているケースがあります。
同じ企業の求人でも、派遣会社ごとに条件が異なるので、より良い条件で働ける可能性が高まります。
また、企業としては同条件に設定していても、受けた派遣会社側で調整を入れている場合もあります。
2-3.仕事の紹介が途切れにくく、ブランクが空きにくい
派遣のデメリットの一つとして、最長3年の契約終了後、すぐに次の派遣先が決まらない場合、紹介待ちの待期期間が発生してしまうことがあります。この期間は給与の支給がなく、仕事のブランクの期間ということになります。
契約会社が1社だけだと、次の紹介もその1社から得られないため、ブランクが発生しやすくなってしまいます。あらかじめ複数の派遣会社に登録をしておけば、ブランク期間が空くのを極力避けることが可能です。
働いている派遣先の契約が切れる前に、それぞれの派遣会社に仕事の紹介を依頼することで、すぐに次の仕事が決まるということも少なくありません。
2-4.スムーズに仕事を見つけられる
複数の派遣会社に登録することで、スムーズな仕事探しが実現します。より多くの求人に触れたほうが、短期間で仕事が見つかる可能性は高まります。
これは、今から派遣の仕事を始めようとしている方に限らず、すでに就業中の派遣社員にとってもメリットです。
契約満了が迫り、次の就業先を探さなければならない状況でも、複数の派遣会社と接点を作っておけば、無収入の期間が生まれるリスクを軽減できます。
2-5.相性の良い担当者に出会える
複数の派遣会社に登録すれば、より相性の良い担当者に出会える可能性が高まります。派遣会社の担当者は、派遣社員と派遣先企業の架け橋となる存在であることから、相性の良さは重要です。
違和感やストレスなく意思疎通ができ情報を共有し合える担当者であれば、満足度の高い仕事選びが実現します。対応の内容や、サポートの手厚さを見極めるためにも、複数の派遣会社で数名の担当者と出会うことはプラスに働きます。
また、担当者だけでなく、派遣会社にもそれぞれ特色があります。派遣の紹介方法や、紹介する求人なども派遣会社によってさまざまで、なかにはあまり興味のある求人を紹介してもらえないと感じてしまうこともあるかもしれません。
複数の派遣会社に登録することで、そのなかに自分の志向に合う求人を多く扱っている会社がある可能性も高くなります。理想の仕事に出会うためにも、自分にぴったりの派遣会社を見つけることは大切です。
2-6.それぞれの派遣会社のスキルアップ支援を受けられる
派遣会社は登録先の会社に優秀な社員を派遣する必要があるため、派遣登録者に対するスキルアップ支援を各社で充実させています。
スキルアップ支援の内容は、語学や専門事務、資格取得の講座や専門職のスキルアップ講座、キャリアカウンセリングの実施など、会社によってさまざまです。外部に提携スクールがあり、優待料金でスクーリングできるケースもあります。
スキルアップ支援は派遣会社ごとに特色があります。複数の派遣会社に登録していれば、それぞれの会社のサービスを受けることができ、さまざまな方法でスキルアップが目指せるようになります。
派遣会社が開講する講座には、無料・有料のものがありますが、多くの場合、有料のものでも派遣社員向けに受講しやすい価格帯に設定してあります。
2-7.限定案件を紹介してもらえることもある
派遣先企業と派遣会社の間に信頼関係があり、その派遣会社が専門性の高い派遣社員を有している場合、他の派遣会社では出会うことのできない限定案件を紹介してもらえる可能性があります。
限定紹介の案件は、他の派遣会社に情報がないため競争率が低く、派遣されやすい傾向にあります。複数の派遣会社と契約することで、それぞれの会社が抱える限定案件を紹介してもらえる可能性が高まるメリットがあります。
3.派遣会社に複数登録するデメリット
魅力的なメリットがある一方、複数の派遣会社に登録することにはデメリットもあります。
- 電話やメールがひんぱんに届く
- スケジュール管理が難しくなる
- 複数回登録手続きをする必要がある
こうしたデメリット面についても理解していきましょう。
3-1.電話やメールがひんぱんに届く
複数の派遣会社に登録すれば、そのぶん電話やメールがひんぱんに届くようになります。仕事の紹介や会社からの案内が頻繁に届くため、一つひとつの対応が億劫になりがちです。
メールをため込むと重要情報を見逃すリスクもあるため、いかに効率よく対応するかが課題になってきます。
3-2.スケジュール管理が難しくなる
複数の派遣会社に登録して仕事の紹介を受けると、スケジュール管理が煩雑になるデメリットがあります。
面談や派遣先企業との顔合わせが同時期に発生すると、日程がかぶってしまうリスクも増えます。1社に限定して登録するケースに比べて、手間が増えるのは致し方ありませんが、スケジュール管理をしっかりおこなうことが肝心です。
3-3.複数回登録手続きをする必要がある
複数の派遣会社に登録すると、登録先の数だけ手続きをこなす必要があります。
履歴書や職務経歴書はその都度用意し、似たような質問を受けながら登録手続きをしなければなりません。準備や手続きを合わせると、それなりの時間や労力を要する点はデメリットといえるでしょう。
4.複数登録におすすめの派遣会社の選び方
派遣会社には、「総合型」と「特化型」の2タイプが存在します。複数の派遣会社に登録する場合は、どちらも登録するのが良いでしょう。
それぞれの特徴は以下の表のとおりです。
タイプ | 特徴 |
---|---|
総合型の派遣会社 | ・求人数が多く、幅広い業界や業種の仕事を選べる ・担当者によって業界や業種の知識が乏しい場合がある |
特化型の派遣会社 | ・求人数は少ないが各業界や業種のコアな仕事を選べる ・担当者が業界や業種の情報に精通している |
総合型の派遣会社は、幅広い業界の仕事を網羅しているため求人数が多く、制度が充実している点がメリットです。
特化型は、特化型の派遣会社だからこそ出会えるコアな求人から仕事を選べます。担当者も業界に精通しているため、手厚いサポートが受けられるでしょう。
派遣会社のタイプには、上記の表のとおりそれぞれに特徴や良さがあるので、一旦両方に登録しておき、状況に応じて使い分けていくのがベストです。
派遣会社の選び方については、以下の記事でも解説しているので参考にしてください。
5.派遣会社に複数登録する際の注意点
複数の派遣会社に登録する際には、注意すべきポイントがあります。以下の4点については特に念頭に置いておきましょう。
- 複数登録していることを面談で伝える
- 同じ求人に別の派遣会社から応募しない
- 選考を辞退する場合は早めに伝える
- 一度契約が決まった仕事は辞退しない
各注意点についてお伝えします。
5-1.複数登録していることを面談で伝える
2社目以降の派遣会社に登録する際には、すでに他の派遣会社にも登録している旨を伝えましょう。
積極的に仕事探しをしていることが伝わり、スピーディーに求人を紹介してくれたりする可能性があります。派遣会社としては、「自社の派遣社員として働いてほしい」という気持ちを持ってくれるので、自然とサポートが手厚くなることもあるでしょう。
複数に登録している事実が不利になることはないので、早い段階で担当者に伝えるべきです。
5-2.同じ求人に別の派遣会社から応募しない
別の派遣会社から、同じ派遣先企業の求人に応募することは避けましょう。複数回応募していることが判明すれば、派遣会社や派遣先企業から不信感を抱かれるリスクがあります。
応募したものの就業には至らず諦めきれない場合は、時期をあらためたうえで応募するようにしましょう。
5-3.選考を辞退する場合は早めに伝える
一つの派遣会社で仕事が決まった場合は、その旨を他の派遣会社に伝えましょう。
同時期に選考が進んでいた仕事がある場合は、なおさら早く伝える必要があります。「他の会社で仕事が決まった」とストレートに伝えれば問題はありません。
5-4.一度契約が決まった仕事は辞退しない
仕事が決まり契約を結んだら、辞退せずに仕事をまっとうするようにしましょう。
派遣会社には、日々多くの求人が入ってくるので、目移りしてしまう気持ちもわかります。ただ、社会人として、一度引き受けた仕事をやりきることは責任でありマナーでもあります。
6.派遣会社の複数登録に関するよくあるQ&A
最後に、派遣会社を複数登録することに関して抱きやすい疑問とその回答をご紹介します。
6-1.派遣会社に一応登録するだけでも良いのでしょうか?
派遣会社に登録したからといって、必ず派遣を受けなくてはいけないということはなく、登録するだけでも問題はありません。登録をすればさまざまな仕事の紹介が来るため、「そのなかで希望に合う仕事があれば良いな」というくらいの気持ちでも大丈夫です。
もちろん、派遣を登録しながら他の就職活動もして、結果的に派遣以外の雇用形態で就職したとしても問題ありません。
ただし、派遣会社に複数登録するデメリットでもご紹介したとおり、派遣会社に登録すると、仕事紹介の電話やメールがひんぱんに届くようになります。
登録だけしてはみたものの、自分が興味のある仕事とまったく違う仕事を扱っている派遣会社に登録してしまうと、意向とは外れた仕事紹介がたくさん届き、ストレスに感じる場合もあります。
「一応登録しよう」という軽い気持ちであっても、その派遣会社が抱えている案件はどのようなものかをじっくり確認しましょう。派遣登録前の面談制度がある場合は、それを利用して担当者と話してみることもおすすめです。
6-2.複数の派遣会社に登録していることがバレたらトラブルになりますか?
登録者が他の派遣会社にも登録していることを前提としている派遣会社もあるため、複数の派遣会社に登録していることがバレても特に問題はありません。他の派遣会社に登録しているかどうかをあえて聞かれないこともあります。
ただ、同時進行で複数の派遣会社から仕事を紹介してもらっても、最終的に派遣されるのは1ヵ所です。その場合、その他の派遣会社の紹介はすべて断る形となり、「親身になって相談に乗ってもらったのに申し訳ない」と感じてしまう方もいるかもしれません。
複数の派遣会社を登録している場合、面談時にそれを申告しておけば、「他の派遣会社の紹介で仕事が決まるかもしれません」という意思表示にもなります。このような意思表示をしておくほうが気持ち的に安心できるでしょう。
7.まとめ
今回は、派遣会社の複数登録についてお伝えしました。
複数の派遣会社を活用することで、より良い仕事に巡り会える可能性は高まります。さまざまな求人に触れるなかで、本当に自分がやりたいことや譲れない条件などが初めて見えてくることもあります。
また、契約と契約の間のブランク期間が空くリスクを低減でき、登録しているそれぞれの派遣会社のスキルアップ制度を活用できるなど、メリットが多数あります。
守るべきマナーやモラルはありますが、各社の担当者と良い関係性を築き、自分の希望に合った仕事を探しましょう。
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