派遣社員を辞めたい時はどうする?退職を伝えるタイミングや円満退職のコツ
※この記事は約5分30秒で読めます。
「派遣社員の仕事を辞めたい」
「派遣社員の仕事はいつならスムーズに辞められる?」
など、派遣社員を辞めることに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
派遣社員は、契約期間の途中で退職することは原則として辞められていません。では、契約満了まで期間があるけれど辞めたい場合は、一体どうしたらいいのでしょうか。
今回は、派遣会社を辞める場合の概要、メリット・デメリット、向いている人の特徴などを解説します。この記事を読めば、派遣社員を退職する際のことがよくわかり、円満退社やスムーズな転職活動ができるようになります。
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1.派遣社員を辞めたい理由は人それぞれさまざま
派遣を辞めたい理由はさまざまあります。ここでは、よくある理由を5つ紹介します。
- 人間関係が悪い
- 労働環境や条件が悪い
- スキルアップできない
- 体調や家庭の事情で続けられない
- 正社員になりたい
派遣の仕事を辞めたいと思っているなら、まずは辞めたい理由を明確にしましょう。そのうえで上司や派遣元に相談して、一人で抱え込まないようにすることが大切です。
1-1.人間関係が悪い
人間関係の悪さは、派遣の仕事を辞めたいと思うようになる代表的な理由の一つです。
例えば、派遣先の上司や社員と相性が合わない、同じ派遣社員との相性が合わない、派遣先の社員同士の問題に巻き込まれる、派遣先でパワハラやセクハラがある、契約外の仕事を押し付けられるなどが挙げられます。
人間関係の悪さがストレスとなり、職場に居づらくなるケースも稀ではありません。
1-2.労働環境や条件が悪い
労働環境や条件面が悪いことも、派遣を辞めたくなる理由の一つです。
正社員と派遣社員では、給与や契約などの待遇の差があります。
派遣社員には契約期間がありますが、正社員は基本的に契約解除がありません。また、福利厚生などの待遇が、派遣社員よりも充実していることがほとんどです。
そのため、正社員との待遇の差を実感することが多く、不公平さを感じて辞めたくなる一因になることもあります。
派遣元に紹介されて働き始めたものの派遣先の労働環境が悪く、辞めたくなるケースもあります。
1-3.スキルアップできない
派遣社員が同じ派遣先で働けるのは最長3年となっています。
そのため、一つの職場に長く留まって、専門的な技術を身につけることが難しく、キャリアアップしづらい環境にあるといえます。
将来を考えたときに、スキルアップしづらい環境が派遣社員を辞めたい理由になることがあります。
1-4.体調や家庭の事情で続けられない
結婚・出産・介護・病気・ケガなどのライフスタイルの変化が、派遣社員の雇用形態にあわなくなる場合があります。自分自身のみならず、家族の急な体調の変化に対応しなければいけない方もいるでしょう。
派遣社員が休暇を取る際、派遣先・派遣元の双方への連絡が必要なため、休暇申請に手間がかかるケースもあります。
不定期な休暇が必要な通院や治療、各種ケアを優先するなら、派遣社員を辞めたほうが良いときもあるでしょう。
1-5.正社員になりたい
正社員登用を希望しているが、派遣先に登用制度がなく正社員になれないことも派遣社員を辞めたくなる理由の一つです。
派遣先によっては、正社員登用制度を採用している会社もありますが、制度自体がない場合は同じ職場で正社員になる手段がありません。
ただし、派遣期間中に上司や担当者に相談することで、人事担当などに正社員への移行を対応してもらえるケースもあるようなので、根気強く相談してみてもよいでしょう。
他にも派遣社員の仕事を辞めたい、辛いと思うきっかけはさまざまあります。
下記の記事でも派遣社員の仕事の辛さについて記載しているので参考にしてください。
2.派遣社員を退職するタイミングは2つある
派遣社員を円満に退職するベストなタイミングを2パターンご紹介します。
- 契約期間満了時に退職する
- 契約期間中に退職する
どちらの場合も、派遣元や上司に相談しながら進めることが重要です。
2-1.契約期間満了時に退職する
派遣の契約期間満了時に派遣社員を辞める場合は、ほとんどのケースで円満退社となりやすく、手続きもスムーズにおこなえるというメリットがあります。
契約期間満了の1ヵ月前になると、派遣会社の担当者が派遣先の担当者に対し、雇用継続の意思確認をおこないます。
雇用継続の意思確認後、派遣社員に対しても継続の意思確認の連絡がきます。
そのタイミングで派遣元の担当者に「派遣の仕事を辞めたい」と意思表示して、退職手続きをおこなってください。なお、退職手続きの決まりは派遣会社によって異なります。
継続の意思確認の場がない派遣会社の場合でも、契約満了の1ヵ月前には派遣会社の担当者に連絡して、退職関係の手続きをおこなう必要があります。
2-2.契約期間中に退職する
原則として派遣契約期間中に辞めることはできませんが、やむをえない事情がある場合には退職が認められます。
派遣会社ごとに基準が異なるため、まず派遣会社の担当者と相談することが大切です。
契約期間中に退職すると、ストレスの多い状況から早く離れられるため、すぐ次のステップに移りやすいメリットがあります。その一方で、円満退職しづらいという点もあります。
引き継ぎや退職手続きで大きなストレスがかかると予想されたり、契約期間が半年に満たない場合には、契約期間満了で退職することをおすすめします。
派遣社員の働き方の仕組みをあらためて確認したい方はこちらをご覧ください。
3.派遣社員を辞めたいと思ったときにやるべきこと
「辞めたい」と思ったら、まずやるべきことを2つ解説します。
- 派遣会社の担当者や周囲の方に相談する
- 転職先を探し始める
辞めたいと思ったときにすぐ辞めるのではなく、スムーズな転職ができるように準備をしてから辞めるようにしましょう。
3-1.派遣会社の担当者や周囲の方に相談する
担当者や周囲に悩みを相談し、辞める方法以外で解決する道がないかを確認します。
一人で抱えていた問題でも、上司や担当者に相談することで、制度を活用して解決できる場合もあるためです。
例えば、家事育児と両立が難しく辞めたい場合は、時短勤務にすることで仕事を続けられないか…など、まずは一度相談してみましょう。
周囲に相談して辞めたいと思う理由を解決できれば、転職するリスクなしに仕事を続けられるかもしれません。
3-2.転職先を探し始める
派遣を辞める前に、次の転職先を探しておきましょう。すぐに転職先が決まる場合もありますが、業界や業種、年齢によっては、次の仕事が決まるまでに数ヵ月以上の時間がかかってしまう場合もあります。
転職期間中は収入が途絶え、生活が不安定になる可能性があるので注意が必要です。
また、次の仕事が決まらないうちに辞めてしまうと、今まで定期的に得ていた収入が入らなくなってしまうため、生活に困ってしまう可能性もゼロではありません。
退職することで金銭的に生活に困るようなことはないか、貯金額の確認や生活費をあらためて計算しておく必要があります。
家賃やカード、各種税金などの支払いは収入がない間も支払い続ける必要があるので、できれば3〜6ヵ月分の生活費の金額を貯金してから退職すると、心の余裕もできます。
4.派遣社員を円満に退職するコツ
派遣社員を円満に退職する4つのコツをお伝えします。
- 退職の話は規則どおりのタイミングでおこなう
- 引き継ぎをしっかりおこなう
- 引き止めにあっても断る勇気をもつ
- それぞれのコツを見ていきましょう。
4-1.退職の話は規則どおりのタイミングでおこなう
退職を申請するのは、規定どおりにおこないましょう。
例えば、規定では退職希望日の1ヵ月前と決まっているのに、辞めたい日の1週間前などのタイミングではスムーズな退職は難しくなります。
派遣会社から契約継続の確認をされるタイミングで必ず退職の申告をしましょう。また、契約期間の途中でも、退職の1ヵ月以上前には派遣会社に相談するようにします。
4-2.引き継ぎをしっかりおこなう
円満に退職するには引き継ぎをしっかりおこなうことも大切です。
自分の仕事内容やお客様情報などを、マニュアルやメモにまとめて次の人に渡せるようにしましょう。
次に自分のポジションで働く人や周囲の人が困ることがないよう、仕事の内容などをしっかり引き継いでから退職することで、円満退社につながります。
4-3.引き止めにあっても断わる勇気をもつ
仮に引き止められても、断る勇気をもちましょう。
特に職場環境に不満があるケースでは、引き止めの手にはのらず、辞めるほうが得策です。
職場環境の改善を約束して引き止められるケースはよく見受けられますが、実際に職場環境の改善がおこなわれて、問題が解決されるかはわからないからです。
辞める理由となる問題がすでに解決されたか、解決される見込みが強い場合を除いて、口約束の引き止めにはのらないようにしましょう。
5.次の派遣先で失敗しないようにするには?
次の派遣先で失敗しないようにするために、2つのコツをご紹介します。
- 転職先の雰囲気などを事前に確認する
- 転職先に求める条件の優先度をつける
後悔しない退職・転職をするために、もう一度自分と向き合うことが重要です。
5-1.転職先の雰囲気などを事前に確認する
転職後、次の仕事先の雰囲気などを事前に確認しておきましょう。
職場の雰囲気、社風が合わずにすぐ辞めてしまうと、収入がない期間が長くなってしまうからです。
転職エージェントや派遣会社で、応募予定の職場の様子を教えてくれるところもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
また、事前に申請すれば職場見学をできる企業もあるので、積極的に見学して雰囲気などを知ることが大切です。
UTグループでも気軽にお仕事の相談ができるので、ぜひご活用ください。
5-2.転職先に求める条件の優先度をつける
転職の応募先を決めやすくするため、職場に求める条件の優先度をつけておきましょう。
いくつか希望する条件があると思いますが、どれも1番に考えるのではなく、絶対に外せない条件はどれかを決めておきます。
収入、仕事内容、通勤や勤務時間、人間関係、キャリアアップなど、仕事探しのうえで自分はどれを1番大事にするのか?どの部分で融通をきかせられるのか?など、もう一度整理してみましょう。
自分の最も大切にする条件の職場なら、続けやすく仕事もしやすくなります。
6.まとめ
今回は、派遣の仕事を辞めたいと思っている方に向けて、よくある辞めたい理由や辞めるべきタイミングなどについてお伝えしました。
派遣会社の円満退職とスムーズな転職を実現するには、派遣会社ごとに定められた正規の手続きにのっとって退職をすることが必要です。
派遣会社の担当者に相談することで、辞めたい理由が解決できる可能性もあります。また、事前に転職先を探したり、貯金をするなどして離職後の準備を整えておきましょう。
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