食品工場の仕事はきつい?12の理由と離職率、向き・不向きを解説
※この記事は6分30秒で読めます。
「食品工場ってどのような仕事?」
「きついと聞くけど本当なの?」
など、食品工場の仕事に関して疑問をもっている人もいるでしょう。
食品工場では単純作業や立ち仕事が多いため、きついと感じる人もいますが、手先が器用な人やもくもくと仕事をしたい人にとっては働きやすい職場です。
今回は、食品工場の仕事の大変さや楽しさ、仕事内容、向いている人と向いていない人の特徴などを解説します。この記事を読めば食品工場の仕事がよくわかり、未経験から挑戦するための判断材料になります。
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1.食品工場の仕事はきついって本当?
仕事探しなどをしているとき、「食品工場はやめとけ」と耳にしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。それは、食品工場の仕事がきついイメージが根強いためです。では、食品工場の仕事がきついというのは本当なのでしょうか。
結論からいうと、食品工場の仕事がきついと感じるかは人それぞれです。大変な仕事もあり、なかにはそれがきついと感じてしまう人もいます。しかし、すべての人がそう感じるわけではなく、大変さのなかにもやりがいがあり、楽しく働ける人もいます。
食品工場の仕事に限った話ではなく、どのような仕事にも向き不向きがあり、自分に向いている仕事をしていれば、仕事内容が大変でも仕事を楽しめる可能性はあります。
1-1.きついと言われる12つの理由
食品工場は、どうしてきついと言われてしまうのでしょうか。ここでは、きついと言われる以下の12個の理由についてお伝えします。
- 足腰に負担がかかる
- 作業が単調できつい
- 作業スピードが早いため忙しく感じる
- 身だしなみなどの衛生対策に関するルールが厳しい
- ノルマ達成がきつい
- 過酷な労働環境がきつい
- 食品の匂いがきつい
- 工場3Kのイメージが定着している
- ライン作業の単純作業がつまらない
- クリーンスーツを着ると気分が落ち込む
- 繁忙期の残業がきつい
- 給与が安い場合がある
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1-1-1.足腰に負担がかかる
食品工場の多くは立ち仕事です。動き回るのではなく、一つの場所にとどまり、同じ作業を繰り返しおこないます。
ライン作業の場合は、流れを止めることはできないため、何時間も立ちっぱなしになることが少なくありません。下を向いて作業することが多いため、腰に負担がかかることもあるようです。また、作業内容は簡単でも、立ち仕事が長いと足腰への負担は大きいでしょう。
なお、担当する作業内容によっては、座りながら仕事できる食品工場もあります。体力に自信のない方は、座り仕事ができる工場を探しても良いかもしれません。
1-1-2.作業が単調できつい
食品工場の仕事は、単調な作業が多い傾向にあります。
例えば、ライン上にパン生地が流れてきて、そこにレーズンを乗せる仕事や、パックにラベルがきちんと貼られているかを確認する仕事、お弁当箱の所定の場所に決まったおかずを詰める仕事など、決まった仕事を長く続ける場合があります。
単調な作業が長時間続くため、それが苦手な人にとっては仕事が苦痛に感じてしまう場合もあるでしょう。一方、同じ仕事をこつこつと続けることが好きな人にとっては、大変な仕事だとは感じず、むしろ楽しいと感じる場合もあります。
1-1-3.作業スピードが早いため忙しく感じる
食品工場では、1日に大量の食品・飲料を製造します。そのため、従業員一人ひとりに作業スピードが求められます。
休憩時間が来るまでひたすら作業に追われ、何時間も手を動かし続けなければいけません。忙しさから、体力的にも精神的にも疲労がたまり、つらさを感じる方が多いようです。
作業スピードに慣れてくると余裕も出てきますが、最初のうちはスピードについていくことに苦労するでしょう。人によっては、時間が早く過ぎていくため、忙しい工場のほうが良いという方もいます。
1-1-4.身だしなみなどの衛生対策に関するルールが厳しい
食品工場が恐れることの一つに異物混入があります。
異物混入があると、商品回収のコストがかかることはもちろんのこと、会社のブランドイメージを傷つけてしまうこともあり、食品工場にとってはもっとも避けたいミスの一つです。
そのため、異物混入につながらないよう、身だしなみなどの衛生対策に関するルールは厳しく設定されています。
腕時計や指輪などのアクセサリー類の着用、つけまつげやネイル、付け爪は基本的に禁止です。製品に匂いが移ることを防ぐため、香水だけでなくメイクを禁止している場合もあります。
ルールが厳しいうえ、帽子から髪の毛が出ているなど、少しでもルール違反をしていると厳しく注意されることもあり、それが続くと仕事がきついと感じる一因になるでしょう。
以下の記事では、工場における服装や身だしなみの注意点を解説しています。
1-1-5.ノルマ達成がきつい
食品工場によっては、「1日○○個生産する」といった生産ノルマを設定している場合もあります。ノルマがある場合、達成しなければいけないというプレッシャーが苦痛につながる人もいるでしょう。
また、自分のミスでノルマを達成できなかったらどうしようというプレッシャーや緊張感が続くことで、仕事がつらいという気持ちが芽生える可能性があります。
「やらなければ」「やらされている」といった感覚でやる仕事はきついものです。工場のノルマも大切ですが、自分のなかで1日の目標を設定し、それを達成できるように工夫してみましょう。
そうすることで仕事のモチベーションの維持ややりがいにつながり、ノルマに対するきつさは感じにくくなります。
1-1-6.過酷な労働環境がきつい
適温・適湿な快適な環境で働ける食品工場もありますが、すべての工場がそうだとは限りません。
基本的に食品工場では、食品の腐敗を押さえるために室温を低温に設定している場合が多いです。扱うものによっては冷凍室で作業することもあります。
また、調理もおこなう工場では、オーブンの近くなど高温で作業することもあります。このように、働く環境が過酷なことによって、どうしても仕事のきつさを感じがちになるでしょう。
働く環境が寒すぎる・暑すぎると感じる場合には、作業服の下の衣類で調整するなどの工夫をしましょう。
1-1-7.食品のにおいがきつい
食品を扱う工場なので、どうしても工場内に食品のにおいが充満することになります。
一つの食品のにおいなら良いですが、複数の食品のにおいが混ざり、不快を感じる可能性もあります。その場合、特ににおいに敏感な人にとっては、働く環境がつらく感じてしまうかもしれません。
また、基本的に作業服を着て作業しますが、長時間の作業だと、肌などの露出している部分ににおいがついてしまう可能性もあります。退勤後も自分の身体についたにおいが気になり、プライベートにも支障が出てしまうなどすると、仕事がつらいと感じてしまう人もいるでしょう。
ただ、においは慣れの部分もあるため、最初はきついと感じても、我慢して長く働いているうちに気にならなくなったり、退勤後の消臭スプレーなど自分なりの対策で解決することもあります。
1-1-8.工場3Kのイメージが定着している
食品工場に限らず、工場の仕事の多くには「3K」のイメージがつきまといます。3Kとは、「汚い」「きつい」「危険」の頭文字を組み合わせてできたことばです。ここでは、工場の3Kのイメージについてご紹介します。
1-1-8-1.汚い
工場では製造工程でさまざまな汚れが出てきます。たとえば、自動車工場や金属加工工場などでは、機械用の油や粉じんなどが飛ぶため、毎日の仕事に汚れはつきものです。
食品工場では、食材の汁や調味料などが飛び散る可能性があります。生ゴミが出るため、処理をおこなわなければならないところもあります。
ただ、どの工場でも、全身がすっかり汚れてしまうような現場は多くありません。作業服や手袋などが汚れを受け止めてくれるため、体が極端に汚くなることは少ないようです。
1-1-8-2.きつい
工場は長時間の立ち仕事が中心のため、体力的なきつさを感じる方が多いです。また、工場で扱う製品のにおいや機械の出す大きな音などが苦手な方も、工場での仕事に苦痛を感じるようです。
工場によっては、冷暖房が完備されていない現場で長時間働かなければならないこともあります。真夏は熱中症のリスクを抱え、真冬は寒さに震えながら働くこともあるでしょう。
人によっては、自由にトイレ休憩を取れない点もストレスになります。工場はライン作業が中心になることが多く、ひんぱんに休憩を挟むと流れが止まってしまいます。急を要する場合は、他の方に担当場所を交代してもらいトイレへ行くこともありますが、こうしたお願いに気まずさを感じる方も多いのではないでしょうか。
1-1-8-3.危険
工場では、機械を導入しているところがほとんどです。どこの工場でも機械の操作には細心の注意を払いますが、不慮の事故を完全に防ぐのは難しいです。
機械に指を挟む、刃物で傷をつくってしまうなど、特に工場の事故は大きく報道されることも多いため、危険なイメージがついてしまったと考えられます。
1-1-9.ライン作業の単純作業がつまらない
ライン作業では、同じ動きをひたすら繰り返すことになります。例えば、お弁当の容器にご飯を詰める担当になったら、数時間にわたってご飯を詰める作業をおこなうことがあります。単純作業が苦手な人にとっては、つらいと感じることもあるかもしれません。
ただし、一見単純作業でも、そこに工夫を加えることで、作業の単純さが気にならなくなることもあります。例えば、ご飯を容器に入れるだけでも、お米の量や盛り付けの美しさ、スピードなど、意識するポイントはたくさんあります。
いかに素早く、完成度を高く作業できるか意識し、自分なりの工夫をおこなうことで、単純作業も楽しく感じられる可能性が高くなります。
1-1-10.クリーンスーツを着ると気分が落ち込む
食品工場の大半は、クリーンスーツという白い作業服で仕事をします。クリーンスーツは、髪の毛や服の繊維などが食品に入らないよう、体の大部分を覆い隠します。そのため、個性を出しにくく、おしゃれとはいえないと感じる人も多いようです。
なかには、クリーンスーツを着用する仕事に誇りを持てず、着るだけで気分が落ち込んでしまうという意見も聞かれます。
1-1-11.繁忙期の残業がきつい
食品工場にも繁忙期があります。例えば、予約制のおせちや節分の恵方巻を生産する時期などは仕事が多く、忙しくなります。残業が発生することも多く、帰りたいのに仕事が終わらなくて帰れない状況から、つらい、きついと感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、残業があれば当然残業代が発生します。頑張ってたくさん働いた分、お給料も上がるため、それをモチベーションにすることで残業も割り切って取り組めるでしょう。
1-1-12.給与が安い場合がある
工場勤務は給与が安い場合があります。特に食品工場は、製造業のなかでも給与が低いといわれています。仕事がきついうえに給与が安いとなると、余計につらさを感じてしまうかもしれません。
しかし、食品工場にはさまざまな種類があり、なかには給与が高い工場もあります。「食品工場の仕事は好きだけれど、給与面でつらさを感じている」という人は、求人情報をチェックして条件の良い工場に転職することを検討してもいいかもしれません。
1-2.食品工場の離職率
食品工場の離職率は高い傾向にあり、他の産業に比べて深刻な人手不足となっています。製造業全体と比べても欠員率は2倍以上です。
原因としては、先に説明した理由などで「食品工場の仕事がきつい」と感じる人が多いことが考えられます。
しかし、食品工場の仕事が本当にきついかどうかは人それぞれです。なかには仕事内容が自分にぴったり合い、長く働いているという人もいます。実際には、その仕事が大変と感じるかどうかは、働いてみないとわからないということです。
離職率が高いということは、逆に考えると未経験でも採用される可能性が高いということです。食品工場の仕事に興味がある、やってみたいと考えている人は、人材不足の今のタイミングに食品工場にチャレンジしてみるのも一つの方法です。
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参照:農林水産省「食品産業における働き方改革の推進方向について」
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/kikaku/hatarakikata_shokusan/attach/pdf/01_haifu-6.pdf
2.そもそも食品工場の主な仕事内容とは?
そもそも食品工場とは、コンビニやスーパーなどで販売されるさまざまな食品・飲料を製造する工場のことです。お弁当・ジュース・おにぎり・パン・惣菜・冷凍食品など、作るものは工場によって異なります。
アルバイトや派遣であれば、複雑な料理や作業を任されることはほとんどありません。主に食材のカットや袋詰め、検品、梱包など、簡単な作業を担当することになります。また、ライン作業が中心となるため、未経験でもすぐに仕事を覚えて活躍することが可能です。
工場での仕事内容は、作る商品によってさまざまです。ここでは、お弁当を作る食品工場を例にその仕事内容を紹介します。
お弁当の食品工場の主な仕事内容は以下の4つです。
- 仕込み
- 調理
- 盛り付け
- 検査、検品
それぞれの仕事内容を簡単にお伝えします。
2-1.仕込み
本格的な調理に入る前に、食材をカットしたり規定の分量にわけたりなどの仕込みをします。
2-2.調理
仕込みが終わったものを調理していきます。
日によって担当するメニューが変わることもあるため、飽きずに続けることができます。
2-3.盛り付け
お弁当を作る工場の場合、ベルトコンベアで流れてくるお弁当の容器にお肉やサラダを詰めたり、容器に蓋をしたりします。
盛り付けは、一つのラインにさまざまな係が配置されておこなわれます。一人ひとりがラインの流れを止めないよう、スピード感をもって正確に作業することがポイントです。
2-4.検査、検品
お弁当の具材をすべて詰め終え、蓋を閉めて包装し、値段や原材料などが記載されたシールを貼り、完成です。
完成品は、必ず検査・検品がおこなわれます。食品工場は、人が口に入れるものを製造するところです。マニュアルどおりに作られているかどうかはもちろん、異物が混入していないかなどを目視検査や機械を使ってチェックします。
検査や検品は、食品工場では欠かすことのできない大事な工程です。
3.食品工場も人によっては楽しく仕事ができる
食品工場に悪いイメージを持つ方は少なからず存在します。ただ、人によって向いている職場はさまざまです。食品工場も、人によっては楽しく仕事ができるかもしれません。ここでは、食品工場で働くメリットをご紹介します。
- ものづくりに関わっているやりがいがある
- 清潔感がある工場で働ける
- 夏は涼しくて快適に仕事ができる
- 仕事内容がシンプルで覚えやすい
- もくもくと作業に没頭できる
それぞれのメリットについてお伝えします。
3-1.ものづくりに関わっているやりがいがある
食品工場では、多種多様な食品や飲料を製造します。工場で製造したものは、工場直営の売店や地元のスーパーマーケット、大手のコンビニエンスストアなど、さまざまな場所で販売されます。
ときには街中の店で、自分が製造に関わった商品を見かけることもあるでしょう。そういったときに、ものづくりに関わっているという実感がわき、やりがいを感じる方も多いようです。
3-2.清潔感がある工場で働ける
上記のとおり、工場には「汚い」「きつい」「危険」という3Kのイメージがあります。ただ、食品工場は3Kのひとつである「汚い」のイメージとは真逆の、清潔感がある職場がほとんどです。
食品工場の多くは、異物混入を防ぐため、さまざまな方法で汚れや菌を持ち込まないようにしています。クリーンスーツへ着替える、ブラシを使って手を洗う、消毒する、エアーシャワーをおこなうなど、いくつもの手順を踏まなければ、食品を加工する部屋に入室できないところが大半です。
空気中の細菌やホコリを減少させるべく、クリーンルームを導入しているところもあります。機器の洗浄や工場内の清掃なども定期的におこなわれており、衛生管理は徹底しています。そのため、清潔な場所で、気持ちよく働きたい方にはうってつけの職場です。
3-3.夏は涼しくて快適に仕事ができる
食品は温度変化に敏感なため、食品工場のほとんどは温度管理を徹底しています。食材が傷まないよう、低めの室温に設定されているところが多いです。真夏に涼しい場所で快適に働きたい方には、うれしい職場といえます。
ただし、冷凍食品やチルド食品を扱う現場では、冷蔵庫のように低い温度が保たれています。こういったところでは、防寒対策への工夫が必要です。
また、食品加工においても油を使って揚げ物をする工場では、熱気で室温が上昇してしまいます。冷房をつけていても効かないため、夏はかなりの暑さを感じながら作業することもあります。
空調の効かない食品工場で働く際は、体調管理にいっそう気をつけなければいけません。快適な室温のなかで働きたい場合は、空調完備をアピールした食品工場の求人を探してみましょう。
3-4.仕事内容がシンプルで覚えやすい
食品工場の仕事内容は、基本的に決まった作業の繰り返しです。シンプルで覚えやすいため、多くの仕事を覚えるのが苦手な方でもすぐに活躍できます。
一度仕事を覚えてしまえば、長く楽しく仕事をすることができるでしょう。もちろん、最初のうちは先輩が指導してくれたり、横について仕事をしてくれたりするので、安心して働くことができます。
3-5.もくもくと作業に没頭できる
「人と関わることがストレスになってしまうから」という理由で、工場勤務を選択する人もいます。黙々と作業に没頭できる食品工場は、人と接する機会が少なく、なるべく人と関わりたくないと考えている方にもおすすめできる仕事です。
自分の担当場所についたら、誰かと話しながら作業をするのではなく、基本的に一人で仕事をします。同じ担当場所で数名と一緒に仕事をするときでも、スピード感を持ってそれぞれが黙々と仕事をするようになります。
4.食品工場に向いている人の特徴
食品工場はきついと感じる仕事でもありますが、仕事に向いている人にとってはやりがいのある仕事です。以下の4つの特徴のうち、どれかにあてはまる人は食品工場の仕事に向いている可能性が高いでしょう。
- 単純作業が好きな人
- こまかな作業が好きな人
- 体力に自信のある人
- もくもく作業が好きな人
それぞれの特徴についてお伝えします。
4-1.単純作業が好きな人
食品工場の仕事の多くは、ベルトコンベアで流れてくる食品を袋詰めにしたり、材料を切ったり、調理をしたりする単純作業です。繰り返し作業をするので、単純作業が好きな人には向いています。
コツコツ根気強くできる人も、食品工場に向いているでしょう。簡単な仕事なので、料理の経験が無くても大丈夫です。未経験者でも簡単にできる仕事があります。
加えて、食品工場は衛生上、私語は厳禁ですので、人とのコミュニケーションをする必要はありませんので、人と会話をすることが苦手な方にも食品工場は向いています。
4-2.こまかな作業が好きな人
食品工場は、どの工程においてもこまかな作業が多い傾向にあります。特に盛り付けの際には、狭いスペースに食品をおさめ、そのうえきれいに見えるように盛り付けなくてはいけません。
こまかな作業が苦手な人にとってはつらい作業かもしれませんが、こまかな作業が好きで繊細に美しく仕上げられる人は、楽しいと感じる作業が多いでしょう。
4-3.体力に自信がある人
食品工場の作業は、立ち仕事になりますので、体力に自信がある人も向いています。作業中は集中しているので、立ち仕事の疲れが気にならない人もいるようです。
仕事に慣れるまでは、筋肉痛や肩こりになるかもしれませんが、仕事終わりはお風呂に入って、マッサージをして体のケアをしっかりおこなえば、次第に気にならなくなるでしょう。
4-4.もくもく作業が好きな人
食品工場は基本的にライン作業が多く、会話の必要がほとんどない仕事です。加えて、衛生上の観点から私語は厳禁のため、工場全体がもくもくと作業する環境にあります。
誰かと常にコミュニケーションを取りながら仕事をしたいという人にとってはつまらないと感じることもあるかもしれませんが、人と話すよりも自分のペースで集中して作業をしたいという人にとっては、食品工場の仕事はぴったりでしょう。
5.食品工場に向いていない人の特徴
次に、食品工場に向いていない人の特徴をお伝えします。
- においに敏感な人
- 飽き性の人
- 手先が不器用な人
それぞれ確認していきましょう。
5-1.においに敏感な人
食材を扱う工場なので、食品工場はどこでも食品のにおいがする傾向にあります。特ににおいの強い食材などを取り扱っている場合で、換気状態が悪い食品工場だとなおさらにおいを強く感じることもあります。
仕事を始めたばかりのときは、においが原因で気分が悪くなる人もいますが、作業を続けていると慣れてしまう人もいるようです。
5-2.飽き性の人
食品工場で働く場合は、調理の工程、盛り付けの工程など、細かく分かれた工程の一つを担当する場合があります。ずっと同じ工程を担当し、同じ作業を繰り返すことが多いため、飽き性の人は向いていないかもしれません。
また、時間内に数を終わらせなければならない作業もあるので、スピード感を求められ、慣れないうちは苦痛に感じることもあります。作業に慣れるまでは、苦労する場合もあるでしょう。
5-3.手先が不器用な人
ベルトコンベアのスピードは早いため、盛り付けなどの作業は手際良くやらないとどんどん進んでいってしまいます。また、食品は見た目も大事なので、手際の良さに加えて、おいしそうに見える盛り付け技術なども求められます。
仕事をしていくうちに慣れてくるものですが、手先が不器用な人や要領の悪い人は苦労する可能性があります。
6.健康食品を製造する食品工場などはきつくない仕事もある
食品工場と一口にいっても、製造するものは工場や部署によってさまざまです。作業の内容によってはきつさを感じない工場もあります。代表的なものが健康食品工場です。
健康食品は手軽に栄養摂取できるよう、サプリメントや粉末などの形に加工されるものが多くみられます。お弁当や総菜づくりとは異なり、生の食材を加工して汚れることが少ないのが特徴です。
健康食品は軽量なものが多いのもメリットです。特に検品や梱包をおこなう部署では、製品の重量によって大変さが変わってきます。サプリメントのように一つひとつが軽いものなら、持ち運びも楽です。
また、健康食品工場の多くは、クリーンルーム内で作業をおこなえます。クリーンルームは室温と湿度が一定に保たれ、空気清浄機で清潔さが保たれています。揚げ物を扱う食品工場のように暑すぎることもなければ、冷凍食品工場のように寒すぎることもありません。クリーンルーム内なら、一年を通して快適な環境で働けるでしょう。
7.食品工場は学歴不問や未経験でも働ける
食品工場は働くメリットもさまざまある環境です。また、基本的に求人情報を見ると応募の際の学歴は不問となっています。そのため、中卒や高卒の人でも働くことができます。
また、調理の経験や特別な技術がなくても仕事ができるので、未経験でも働くことが可能です。食品工場の仕事は需要がありますので、求人がなくなることはありません。
ただし、条件の良い求人は応募が多く集まり、早めに募集が終了してしまうので、良い求人を見つけたらなるべく早く応募することをおすすめします。
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8.まとめ
食品工場はきつい職場というイメージを持たれることが多いですが、きついと感じるかどうかは人それぞれです。たしかに大変な面もありますが、働きながら工夫をしたり慣れたりするうちに、大変さが気にならなくなることもあります。
また、食品工場には清潔で快適な環境のところもあります。職場によって作業内容もさまざまで、人によっては向いていると感じるところもあるはずです。食品工場に興味がある人は求人内容をよく読んで検討し、自分に合った職場を選びましょう。
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