面接後のお礼メールは必要?書くべき内容や送るタイミング【例文あり】

この記事で分かること
- 面接後のお礼メールは必須ではないが、送信するとよい印象を与え合格のあと押しになる可能性がある
- お礼メールは面接の翌日までに採用担当者宛に送るのがよい
- お礼をする際は電話を避け、手紙で送る場合はマナーに気をつける
- お礼メールを送る際は転職活動用のアドレスを使い、フランクな言葉遣いは避ける
※この記事は5分で読めます。
「面接後のお礼メールって絶対に必要?」
「面接後のお礼メールの書き方が知りたい」
など、面接後のお礼メールに関して疑問を持っている人もいるでしょう。
面接後のお礼メールは必須ではありませんが、送ったほうが採用担当者の印象に残りやすいです。
今回は面接後のお礼メールの概要、送る際のポイント、具体的な例文などを解説します。この記事を読めば、面接後のお礼メールの内容がよくわかり、自身の転職活動に活用できます。
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1.面接後にお礼メールを送ったほうがよい?
結論、面接後のお礼メールの送付は必須ではありません。一般的には送付の有無は採用結果には影響しないとされています。
しかし、自分のためにスケジュール調整して面接に対応してくれたお礼を伝えると「ビジネスマナーを備えた人である」という印象を与え、合格の後押しにつながる可能性もあります。お礼メールの送付はマイナスに働かないため、可能であれば送るのがベストです。
ただし、「お礼メールの送付がプラスになる」というのは、文面がビジネスマナーに沿ったものである点が前提です。せっかく送ったお礼メールで印象を悪くしないためにも、この記事でご紹介する作成のコツ・ポイントを参考にしてください。
2.面接後のお礼メールを送るタイミング
面接へのお礼メールなので、面接当日に送るのがベストです。ビジネスでは迅速な対応が求められる場面が多いため、早くお礼メールを送れば好印象を与えられる可能性が高まります。
マナーの面からみても、お世話になったあとすぐに送ったほうがよいです。時間が経過すると、採用担当者のなかであなたの印象が薄れます。当日が難しい場合でも、翌日には送りましょう。
また、なるべく深夜などに送信しないような配慮も必要です。担当者は受信した時間にメールを確認するわけではありません。深夜や早朝に送ると「こんな時間に送ってくるのか……」と非常識な人と思われる可能性もあります。
3.面接後のお礼メールは誰に送るべき?
企業によっては採用担当者だけでなく、上司である人事課長や部長、役員クラスが同席する場合も考えられます。
「お礼メールを誰に送るべきか」という点に決まりはありません。基本は採用担当者宛にメールを送り、「くれぐれも宜しくお伝えください」などのように、面接に関わった人にお礼を伝えてもらうようお願いしましょう。
面接官の名前がわからないときは、面接までのやりとりをしてくれた担当者にお礼メールを送るのがよいです。面接までやりとりをした人の名前もわからないときは、名前の部分を「採用ご担当者様」と記載してメールを送付します。
4.面接後のお礼は手紙や電話でもいいの?
お礼は手紙でも問題ありませんが、電話は避けましょう。メールや手紙は確認するタイミングを自分で選べますが、電話は即座に対応する必要があり採用担当者の手間になります。
手紙の場合は届くまでに時間がかかるため、時差が大きくならないよう面接後すぐに準備をしましょう。手紙を送る際は、白色の無地の便箋や封筒を使ったり送付状を添えたりするなどのマナーを守るのも大切です。
また、タイミングによっては採用担当者がすぐに確認できない可能性があります。
5.面接後のお礼メールに書く内容
面接後のお礼メールに書く内容を解説します。
5-1.件名・宛名
件名はひと目見ただけでお礼メールだとわかるように「【名前】一次面接のお礼(日付)」などと記載しましょう。採用担当者は毎日膨大な量のメールを確認するため、件名が不明瞭な場合は見逃される可能性があります。
宛名には企業名と担当者名を入れます。企業名は正式名を記載し「(株)」などの省略した表記は避けましょう。
5-2.面接を受けた日時・氏名
送信者が誰なのかが伝わるように、本文の冒頭で面接を受けた日時や氏名を伝えます。「◯月◯日に面接をしていただいた××です」と具体的に伝えれば、相手に思い出してもらえる可能性が高いでしょう。
5-3.面接をしてくれたことへの感謝の気持ち
本文では、面接へのお礼を第一に記載します。採用担当者が多忙である点を念頭におき、用件を簡潔にまとめて短時間で読み終わる内容に留めるのがポイントです。
例えば、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」のような一文がよいでしょう。
5-4.面接で伝えた内容にプラスした「入社への決意」
お礼の次は企業の印象や魅力などをあらためて伝えたうえで、入社意欲が高まった点を記載します。志望理由は面接で伝えているため、情報を加えるのが大切です。
具体例は以下のとおりです。
私はチームのメンバーと協力しながら働きたいと考えています。
今回の面接で、何よりもチームワークを大切に〇〇プロジェクトを進めたというお話を伺い、貴社で働きたい気持ちが強くなりました。
ただし、お礼メールがアピールの場にならないよう、二文程度にまとめましょう。
5-5.結びの言葉・署名
最後に結びの言葉とともに自身の「氏名(フルネーム)」「住所」「連絡先」などの署名を記載します。
結びの言葉には、「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」などの文章を入れます。
氏名や連絡先を書くのは、ビジネスの基本です。ビジネスの基本が盛り込まれたお礼メールを送れると「マナーがわかっている人」として高評価につながるでしょう。
6.面接後のお礼メールに使える例文
面接後のお礼メールに使える例文をご紹介します。会社名や署名などを自分に合わせて修正・アレンジしてお使いください。
【基本の例文】
件名:○月○日 中途採用面接のお礼(自分の氏名)
本文:
株式会社○○○
人事部 採用御担当△△様
お世話になっております。
本日、中途採用面接をしていただきました[氏名(自分のフルネーム)]と申します。
本日はご多忙の中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
○○様から貴社のビジョンや経営方針、今後の展望などをお聞きするうちに、
貴社で仕事をしたい気持ちがますます強くなりました。
新たな挑戦と発展を続ける貴社に貢献することができれば幸甚でございます。
まずは、面接のお礼を申し上げたくメールいたしました。
面接をしていただきました○○様に、くれぐれも宜しくお伝えくださいませ。
末筆ながら、あらためて面接のお礼を申し上げますとともに、
貴社のご発展と社員の皆様のご多幸をお祈りいたします。
氏名:○○○○
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:〒○○○-○○○○
(都道府県から市区町村、番地、建物名、号室を正確に記載)
基本は上記の内容を送付すれば問題ありません。しかし、何かお詫びをしたい事柄がある場合は、お礼メールで謝罪します。例えば、道に迷い遅刻した場合の謝罪文は以下のとおりです。
【お詫びの言葉を入れる場合の例文】
件名:○月○日 中途採用面接のお礼(自分の氏名)
本文:
株式会社○○○
人事部 採用御担当△△様
お世話になっております。
本日、中途採用面接をしていただきました[氏名(自分のフルネーム)]と申します。
本日はご多忙の中、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
貴重なお時間をいただいているにも関わらず、道に迷ったことで遅刻してしまい、申し訳ございませんでした。
ご厚意で面接の時間を変更していただき、深く感謝しております。
以降は、基本の例文と同様に入社への意欲や結びの言葉などを記載します。
7.面接後のお礼メールを送るときに注意すべきポイント
せっかくのお礼メールがかえって悪い印象にならないよう、以下の注意点に気を付けて作成しましょう。
7-1.メールアドレスは転職活動用のものを使う
お礼メールを送る際に使うメールアドレスは、必ず転職活動用のメールアドレスを利用します。
可能であれば転職活動専用のフリーメールを作っておくのがよいです。今働いている会社のメールアドレスを使用するのは絶対にやめましょう。
会社は従業員のメールの送受信履歴を確認できるため、転職活動がばれると問題になるおそれがあります。また、応募先の企業に「マナーがわかっていない人」と悪い印象を与えかねません。
7-2.顔文字や絵文字、フランクな言葉遣いは避ける
お礼メールはプライベートではなく、会社との面接という大事な場面で送る重要なメールです。
フランクな言葉遣いは避け、丁寧な言葉を使いましょう。フランクな内容でお礼メールを送ると「ビジネスマナーの基本ができていない」とかえって悪い印象につながる可能性もあります。
7-3.長文にならないよう簡潔にまとめる
お礼メールを送る際は、ご紹介した例文を参考に簡潔な文章にまとめるように心がけましょう。長文になりすぎると内容が伝わらず、重要な「お礼」「入社への決意」が読み飛ばされる可能性があります。
採用担当者は基本的に多忙である点を念頭におき、短時間で内容が理解できるお礼メールを送るのがビジネスマナーです。
7-4.お礼メール内で質問をしない
お礼メールはあくまでも面接のお礼を伝えるメールのため、質問事項を入れるのはNGです。お礼メール内で質問をすると、マナーがわかっていない人と判断され悪い印象を与えかねません。
質問事項がある場合は、基本的に面接で確認しましょう。
8.面接後のお礼メールに関するQ&A
面接後のお礼メールで、転職者が疑問に思いやすい内容と回答をご紹介します。
8-1.面接後にお礼メールを送らないとどうなりますか?
お礼メールを送らなくても、面接の結果には影響しないのが一般的です。ただし、合格への後押しになる可能性もゼロではありません。
ビジネスの世界では商談後にお礼メールを送るのは常識のため、送ったほうがよいでしょう。
8-2.複数回にわたって面接がある場合、その都度お礼メールを送ったほうがよいですか?
面接の都度、お礼メールを送っても問題ありません。
複数回にわたる面接では毎回担当の面接官や聞かれる内容が変わるため、都度送ってもくどい印象は与えないでしょう。ただし、使い回していると思われないように、毎回内容を変えるのが大切です。
8-3.面接後から1週間経ってしまいました。今からお礼メールを送るのは遅いでしょうか?
面接から1週間経ってしまっているなら、送らないほうが無難です。
ビジネスにはスピードが求められるため、時間が経過したあとのお礼メールは逆効果になる可能性もあります。送るのが遅れた場合は、何も送らないで結果を待ちましょう。
なお、お礼メールは面接当日か遅くても翌日までに送るとよいです。
8-4.担当してくれた面接官の名前を忘れてしまいました。どうすればいいですか?
面接官や採用担当者の名前を忘れた場合、お礼メールの本文では「面接ご担当者様」のような書き方をしましょう。
8-5.面接後のお礼メールを送りましたが返信がありません。不採用になったからでしょうか?
返信がないからといって、不採用になったわけではありません。
担当者が忙しくて時間がないか、採用結果に関係なく一律で返信する必要がないと判断しただけです。返信がない=不採用だと早合点しないようにしましょう。
8-6.面接後にお礼メールを送ったら返信がきましたが、あらためて返信しておくほうがいいでしょうか?
お礼メールに返信が来た際は、できる限り返信するのがおすすめです。返信内容は、以下の例文のような簡単な文章でかまいません。
なお、相手に負担をかけないためにも、最初に送る段階で「返信不要」の旨を伝えるのがよいです。
件名:Re:Re:○月○日 中途採用面接のお礼(自分の氏名)
本文:
株式会社○○○
人事部 採用御担当△△様
お世話になっております。
[氏名]と申します。
お忙しい中ご返信をいただき、誠にありがとうございます。
それでは、選考結果を心待ちにしております。
今後とも、どうぞ宜しくお願いいたします。
(返信は不要でございます)
氏名:○○○○
メールアドレス:○○○○@○○○○
電話番号:○○○○
住所:〒○○○-○○○○
(都道府県から市区町村、番地、建物名、号室を正確に記載)
9.まとめ
面接後のお礼メールは必須ではなく、送ったからといって面接の合否は大きく変わりません。ただし、丁寧な印象をもってもらえると、合格への最後の後押しになる可能性も考えられるため、できる限り送るのがおすすめです。
お礼メールには面接への感謝や入社への決意を記載し、面接の翌日までに採用担当者宛に送りましょう。また、使うメールアドレスや言葉遣いなどに気をつけると、好印象を与えられます。
今回ご紹介した例文を活用し、面接後すぐにお礼メールを送りましょう。
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