面接で名刺交換は必要?交換を求められる理由や受け取ったときの対処法
※この記事は4分で読めます。
「採用面接で名刺交換って必要?」
「面接で名刺を受け取ったときのマナーを知りたい」
など、面接時の名刺交換に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
名刺は会社を代表して交換するものであるため、基本的に面接の場での名刺交換は不要です。ただし、面接官から名刺の提出を求められるケースもあります。
今回は、面接では名刺交換をしなくて良いのか、名刺を受け取ったらどうすべきか、面接時の名刺に関するQ&Aなどを解説します。この記事を読めば、面接での名刺交換のことがよくわかり、スムーズな対応ができるようになります。
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1.面接では名刺交換をしなくて良い
ビジネスにおいて、相手から名刺を渡されたら、受け取った側も名刺を渡すのがマナーです。すでに社会人の常識として名刺交換の経験がある方も多いと思います。
では、面接の場で名刺交換は必要なのでしょうか。
原則、面接の際に応募者の側から名刺を渡す必要はありません。名刺は本来、会社の代表として渡すものであるためです。就職・転職の面接は個人として参加するため、名刺交換は必要ありません。名刺を受け取った場合は一言お礼を伝え、丁寧に受け取ればOKです。
ただし、採用担当者のほうから名刺を求められる可能性はあります。渡しても良い現職の名刺があれば、念のために持っておくと良いでしょう。
2.面接官が名刺交換を求める理由
前述のとおり、基本的に面接で名刺を渡す必要はありません。ただ、面接官によっては名刺の提出を求められる場合もあります。ここでは、面接で名刺交換を求められる理由を解説します。
2-1.本当にその会社で働いているのかを確かめるため
転職活動中の応募者は、今はまだ別の会社で働いているか、今はすでに退職しているか、どちらかの状態にあると考えられます。まだ別の会社で働いている場合、その情報が本当かを確かめる意味で名刺交換を求められる可能性があります。
ただ、名刺を渡さないからといって採用で不利になることはありません。名刺を渡すのに抵抗がある場合や、名刺を持ってこなかった場合は、「申し訳ありません。本日は名刺を持ち合わせておりません」と伝えれば問題ありません。
2-2.ビジネスマナーを見るため
採用担当者が応募者と名刺交換を求めるのは、ビジネスマナーを確認する目的もあります。名刺交換をする際には以下のようなマナーがあるかを見られています。
例えば、以下のような名刺交換の基本マナーができているかをチェックされる場合もあります。
- 名刺交換は立っておこない、机をはさまずにおこなう
- 自分の名刺を相手より低い位置で右手で差し出し、左手で相手の名刺を受け取る
- 交換後はすぐにしまわず、名刺入れの上に乗せる形で机の左側に置いておく
その他のビジネスマナーについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
3.面接で面接官から名刺を受け取ったら
名刺を持っていなくても、面接官から名刺を受け取るケースはあります。受け取る際にも以下のような基本的なマナーがある点に注意が必要です。
- 机を挟んだ状態で受け取らない
- 受け取る際にお礼を言う
- 両手で丁寧に受け取る
- 名刺の置き場所に注意する
自分が名刺を持っていなくても受け取る際の礼儀は見られる可能性があるため、これらのマナーは面接前に復習しておくと良いでしょう。
3-1.机を挟んだ状態で受け取らない
名刺を受け取る際は、渡す側と受け取る側の双方が立ち上がります。そのうえで、机を挟まずに交換するのが基本です。間に机がある場合、自分から面接官のそばまで行きましょう。
3-2.受け取る際にお礼を言う
面接官から名刺を差し出された場合は、「ありがとうございます。頂戴(ちょうだい)いたします」と丁寧にお礼を言いましょう。その際には、一礼をしながら受け取るのがマナーです。
ただし、何度もペコペコとお辞儀を繰り返すのはよくありません。自信がない印象を与えてしまい、性格面の評価に影響する可能性があります。
3-3.両手で丁寧に受け取る
名刺を受け取る際、片手で受け取るのはNGです。差し出された名刺は必ず両手で受け取りましょう。
また、両手だとしても座りながら受け取るのはNGです。立ち上がり、面接官の側まで近寄ってから両手で受け取るのが基本マナーとなります。
3-4.名刺の置き場所に注意する
名刺をもらったら、すぐに名刺入れに入れたり机に置いたりしないように気をつけてください。
まず、名刺を受け取ったあとは名刺を軽く見ます。そのあとは名刺入れを自分から見てテーブルの左側に置きます。名刺入れの上に置いておき、退室時に名刺入れにしまうのが基本マナーです。
ただし、部屋によっては名刺を置いておく机がないケースもあります。その際は「失礼します」と言って名刺入れや手帳にしまいましょう。
複数人から名刺を受け取った場合は、役職がもっとも高い方の名刺を名刺入れの上に乗せて、その他の名刺はテーブルの上に乗せます。
相手の役職がわからない場合は、すべての名刺を机の上に置きましょう。自分からみた座席順で名刺を並べることで、面接官の顔と名前が一致します。
4.面接時の名刺に関するQ&A
最後に、面接時の名刺交換に関する疑問にお答えします。
4-1.退職した会社の名刺が残っているのですが、面接時に渡すべきですか?
すでに前職を退職している場合、前職の名刺を渡す必要はありません。むしろ、すでに退職している会社の名刺を渡す行為はNGです。辞めた会社の名刺を残していること自体がマナー違反にあたります。
また、名刺は会社を代表して差し出すのが基本的な考え方であり、辞めた会社の名刺を差し出すのは名刺交換の目的にも合致していません。
4-2.中途面接の際に、現職の名刺は持っていったほうが良いですか?
採用面接は個人で参加しているため名刺交換は不要ですが、まれに面接官から名刺交換を求められることはあります。まだ会社に在籍しており転職活動で利用するのに問題ない場合は、念のために持参しておくと良いでしょう。
ただ、あくまで「念のため」であり、絶対ではありません。名刺交換をしたくない理由があれば「本日は名刺を持ち合わせておりません」と回答しても面接の結果に影響が出ることはないでしょう。
5.まとめ
採用面接は会社を代表した行為ではなく個人的な活動で参加しているため、基本的に名刺交換は不要です。名刺交換を断っても面談結果に大きな影響はありません。
ただし、マナー確認や本人確認の目的で名刺交換を求められるケースもあるため、渡せる名刺があれば持っておくと安心ですが、念のために持参する程度の気持ちで大丈夫です。
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