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更新日:2024年04月01日

工場の適性検査とは?種類と対策、受ける際のポイントを解説

工場の適性検査とは?種類と対策、受ける際のポイントを解説

※この記事は5分30秒で読めます。

「工場の適性検査って何をやるの?」
「工場の適性検査を受ける際のポイントを知りたい」
など、工場の適性検査に関して疑問を持っている方もいるでしょう。

適性検査は、応募者の能力や性格を把握したり、適した部署を把握したりといった目的でおこなわれるもので、目指す雇用形態によっても受ける内容が異なる場合があります。

今回は、工場でおこなわれる適性検査の種類と対策、工場の適性検査を受ける際のポイントなどを解説します。この記事を読めば工場の適性検査のことがよくわかり、自信をもって挑めるようになります。

1.工場に転職する際の適性検査とは?

適性検査とは、企業が求職者に対しておこなう簡易的な診断テストのことです。一部の一般企業の採用試験で導入されている他、工場でも採用試験時や転職者の入社時に適性検査がおこなわれる場合があります。

適性検査を導入する企業の目的はさまざまですが、工場でおこなわれる適性検査の主な狙いは以下の2点です。

  • 自社の工場で働く能力があるかを見極めるため
  • 採用後に配属先を決定する際の参考にするため

適性検査では、社会人としての一般教養や知識の有無を調べたり、工場の勤務に適応できるかをチェックしたりすることがあります。

転職者が企業の求める能力を有していない場合、早期退職につながったり、本人の負担になったりする可能性があります。しかし、適性検査を実施することで、会社と転職者のミスマッチを防ぐことが可能です。

また、転職者の能力や性格を判断するようなタイプの適性検査もあります。

工場の仕事といえば現場の作業をイメージしますが、それ以外に品質管理、出荷、工程管理、営業、経理、総務など、さまざまな部署があり、適性検査で能力や性格を把握することで適材適所での配置が可能になります。

適性検査に関しては、以下の記事でも詳しく解説しています。

2.工場でおこなわれる適性検査の種類と対策

続いて、工場でおこなわれる適性検査のうち、代表的な種類とその対策について解説します。

2-1.SPI

SPIは「Synthetic Personality Inventory」の略で、日本語では総合適性検査と呼ばれる検査です。リクルートマネジメントソリューションズが開発したテストで、能力検査と性格検査の2つに分かれています。

2つのテストの結果をもとに、仕事の適性や企業にマッチしているかをチェックできる仕組みです。後述する他の適性検査と比較しても本格的な内容の適性検査であり、一般的には正社員の採用試験に導入されます。

SPIの受験方法には以下の4つがありますが、テストセンターと自宅で受験できるWebテスティングがよくおこなわれています。

  • テストセンター
  • Webテスティング
  • ペーパーテスティング
  • インハウスCBT

出題される問題は、能力検査では中学レベルの国語や数学の問題、性格検査ではYES、NO問題などです。

能力検査には特別な解き方はないため、本番で出題された問題を正しく処理できるように受験の形式に慣れることが重要です。事前に問題の形式を知り、どのような問題が出題されるかだけでもチェックしておけば、落ち着いて本来の能力を発揮できるでしょう。

SPIの問題例としては以下のようなものがあります。

問題例:語彙

次のことばの意味を考え、意味がもっとも合致するものを1つ選びなさい。

■火を消すこと

A.火事

B.火気

C.消火

D.発火

E.放火

書籍でSPI対策の問題集の購入もできるので、不安な方は書籍を入手して学習するなど、可能な限り対策しましょう。

2-2.文字の間違い探し

文字の間違い探しは、大量の同じ文字の中から1つだけ違う文字を見つける適性検査です。

問題例:制限時間内に枠内に大量にある「あ」の中から「お」を探し出す

SPI以外の適性検査はアルバイトなどに向けておこなわれることが多く、文字の間違い探しでは作業スピードやストレスへの耐性、作業の正確性などがチェックされます。

これといった対策はありませんが、目を近づけすぎずに遠くから全体を見渡すなどすることで、他とは違う文字を発見しやすくなります。

2-3.計算問題

制限時間内に3桁程度の足し算や引き算、かけ算などの簡単な計算をできるだけ多く、正確に回答する適性検査です。できるだけ数をこなすことはもちろん、正確な回答をすることが求められます。

単純な計算の連続なので難しくはありませんが、慣れているかどうかで計算スピードが変わります。少しでも高得点を出したい方は、事前に練習を重ねておくと良いでしょう。

2-4.スピード反応検査

○、×、△といった記号のなかに指示どおりの線を記入するなど、簡単な課題を制限時間内にいかに多く達成できるかをチェックする適性検査です。

この適性検査では、正確性や作業スピードがチェックされます。また、自分の意思でどのように回答できるかといった自主性もチェックされます。

2-5.トランプ配り

手持ちのトランプがなくなるまで、数字の順番でトランプを配る適性検査です。一般的には3回まで繰り返して、完了するまでの時間や正確性をチェックされます。

正確に作業ができるかの他、目線の動きがしっかりトランプを追えているかもチェックされることがあります。

2-6.積み木の組立

完成図のとおりに積み木を組み立てる適性検査です。合計3回おこなうことが一般的で、完成までの時間や正確性がチェックされます。

おもちゃの組立が苦手な方は不安に感じるかもしれませんが、手本のVTRを直前に見ることができるため、あまり心配しなくても大丈夫です。

3.工場の適性検査の結果が悪いと不採用になる?

適性検査の結果が悪くても、すぐに不採用に結びつくとは限りません。

工場で適性検査がおこなわれるタイミングは、採用前(能力をチェックするため)か採用後(適材適所をチェックするため)のいずれかです。

すでに採用の連絡をもらったあとにおこなわれる適性検査なら、結果によって採用がなくなるということはありません。

採用前の適性検査も同様です。採用は適性検査の結果だけでなく、学歴や前職の経歴、ポテンシャルや資格など、さまざまな面を考慮して決定されるため、適性検査の結果だけでは不採用になるとは限りません。

ただし、あまりにも適性検査の結果が悪い場合は不採用の原因になる可能性もあります。そのため、少しでも良い結果を出せるような準備や努力が求められます。

4.工場の適性検査を受ける際のポイント

工場の適性検査は、受けるタイミングと結果によっては採用の合否に関係する可能性もゼロではありません。適性試験を受ける際には以下のポイントを意識して集中して取り組みましょう。

4-1.手抜きをしない

適性検査は、正社員ならSPI、契約社員やパート社員、アルバイトではSPI以外のものが実施される傾向にあります。

SPIはもっとも難易度が高い検査ですが、中学レベルの国語や数学の問題であり、しっかりと集中して取り組めば高得点を狙うことは十分に可能です。

ただ、前述のとおり、適性検査の点数があまりにも悪いと不採用になる可能性もあります。どのような適性検査であっても手を抜かず、全力で取り組みましょう。

4-2.適性検査対策をする

適性検査の種類によっては、事前にある程度対策できるものがあります。

例えば、SPIの能力検査は、問題の傾向を把握したりパソコンの操作に慣れておいたりするだけでも落ち着いて問題に取り組めます。

書籍のSPI対策問題集を購入して対策する方法もあります。3桁の計算問題も、問題を自作して何度も繰り返しやってみると良いでしょう。

どのような適性検査がおこなわれるか事前にわからない場合もあるため、対策できそうなことはできるだけ対策することをおすすめします。対策しているうちに問題に慣れ、焦りが減って、正確に回答できるようになるでしょう。

4-3.時間配分を考える

適性検査は、限られた時間のなかでいかに正確に問題を解けるかがチェックされます。じっくり回答していると時間がなくなってしまうため、1問ごとに時間をかけすぎないようにする必要があります。

そのため、事前の対策では、問題を解くときの時間を計測してみましょう。本番と同じ時間で適性検査を繰り返すことで、1問あたり何秒まで使って良いかが感覚的にわかるようになります。

SPIの場合、ペーパーテストなら自分がわかる問題から解き始めることができます。わからなくて回答がストップするくらいなら、解ける問題からどんどん進めたほうが効率良く回答できます。

5.工場の適性検査に関するQ&A

最後に、工場の適性検査に関するよくある質問と回答をQ&A形式で回答します。

5-1.工場の適性検査を受けたくありません。拒否できますか?

適性検査は採用試験の一部に組み込まれているため、原則として拒否できません。適性検査の受験を拒否した場合、不採用になる可能性が非常に高いでしょう。

5-2.工場の採用後に適性検査を受けることになりました。この検査にはどのような目的があるのでしょうか?

採用後におこなわれる適性検査には、適材適所に人員を配置する目的があります。

適性検査を受ければ、能力や性格にマッチした部署に配属されやすくなるでしょう。自分の適性に合う部署に配属されることで長く働きやすくなるメリットがあります。

6.まとめ

適性検査を採用前に実施する企業には、必要最低限の能力を持った方を採用したいという目的があります。一方、採用後の適性検査には、能力と仕事のミスマッチを防ぎ、労働者を適した部署に配置する目的があります。

応募者は、自分に合った部署で働くためにも、全力で適性検査に臨むことが大切になります。適性検査は工場の採用試験でおこなわれる可能性もあるため、気になる方は対策問題集を入手するなど、できる限りの対策をしましょう。

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