圧迫面接とは?よくある例と乗り切るポイントや対処法を紹介
※この記事は6分で読めます。
「圧迫面接ってどんな面接?」
「圧迫面接を乗り切る方法が知りたい」
など、圧迫面接に関して疑問を持っている方もいるでしょう。
圧迫面接は、意図的に応募者を萎縮させたり不快な思いをさせたりして、応募者がどのような対応をするかを見る面接の手法です。
今回は、圧迫面接の例、圧迫面接をする理由や目的、切り返し方や対処法などを解説します。この記事を読めば圧迫面接のことがよくわかり、適切に対処できるようになります。
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1.圧迫面接とは?
圧迫面接とは、面接官が応募者に対し不当な圧力をかけ、不愉快な状況をつくる面接のことです。応募者はストレスを感じ、本来の力を発揮できなくなります。ただし、圧迫面接は応募者がそのような状況において、どのような対応をするかを見るために実施している企業もあります。
2.よくある圧迫面接の例
まず、よくある圧迫面接の例を4つご紹介します。
厚生労働省は採用者向けに「公正な採用選考の基本」というガイドラインを発表しています。このガイドラインによれば、応募者の基本的人権を尊重し、応募者の適性や能力に基づいて採用面接をおこなうことが推奨されています。
ここでご紹介するのはあくまで一例であり、これら以外でも、応募者を萎縮させ不愉快な思いにさせる面接は圧迫面接と考えて良いでしょう。
2-1.高圧的な態度をとる
面接官がふんぞり返った姿勢で話を聞く、机を指で叩く、足を組むなど、高圧的な態度をとることは、圧迫面接といって良いでしょう。
ただし、それらが面接官の個人的な癖の場合は、圧迫面接ではない可能性もあります。圧迫面接かどうかは個人のとらえかたにもよるところも少なからずあります。
2-2.「なぜ?」を何度も聞く
応募者の回答に対し、「なぜ?」と理由を繰り返し尋ね、尋問するような聞き方をするのも、よくある圧迫面接です。
例文:
応募者: 〜は、〇〇です。
面接官: なぜ〇〇と思うのですか?
応募者: △△だからです。
面接官: △△だ、という根拠はなんですか?
質問に答えても理由を聞かれ続けるため、次第に答えるのが怖くなってしまう応募者もいるでしょう。
2-3.応募者の回答を否定する
応募者の回答を否定するのも、圧迫面接でよく見られるパターンです。
例文①:
- 応募者: 〇〇だと考えています。
- 面接官: それは間違っています。その考えは当社で通用しません。
例文②:
- 応募者: 私の強みは〇〇です。
- 面接官: それが強みには見えませんね。
これまでの努力や準備してきた回答を否定され、徐々に質問に答えにくくなってしまうかもしれません。
2-4.面接の場に合わない質問をする
家族構成や出生地を聞かれたり、面接の場に合わない質問をされたりするのも圧迫面接と考えることができます。とっさに答えるのが難しい質問や問題を出すのも同様です。
3.企業が圧迫面接をおこなう目的と理由
企業が圧迫面接をおこなう理由には以下の3点が考えられます。
3-1.ストレス耐性を確認するため
接客業などクレーム対応が起こり得る職種の場合、時にはお客様から怒号が飛んでくる場合もあります。日々のストレスに耐えられるような人材かどうかを見極めるために、わざと圧迫面接をおこなう企業もあるようです。
サービス業や営業、介護業界などでは、こうしたストレス耐性が重視される傾向にあります。
3-2.冷静な対応や判断ができるかを確認するため
困難な状況であっても柔軟な対応や冷静な判断、返答ができるかを見極めるために圧迫面接をする企業もあります。
特に警察官や消防士の採用試験では、上記の理由で圧迫面接をおこなうことがあるようです。
3-3.コミュニケーション能力を確認するため
自分より上の立場の人や外部の人から威圧的な態度をとられた状況でも普段通りに話せるか、コミュニケーション能力を見極めるために圧迫面接をおこなうこともあります。
取材をおこなう機会が多いマスコミ関係や、飛び込み営業をする営業職の採用面接でありがちです。
4.結果的に圧迫面接になってしまうケースも
圧迫面接には、「面接方針として圧迫面接をする場合」と「圧迫面接すると決めていなかったが結果的に圧迫面接になってしまった場合」の2種類があります。つまり、質問の深掘りをしようとして「なぜ」を繰り返してしまう、普段の癖が面接の場では高圧的に見えるなど、面接官が意図せず取った行動が、応募者から見ると圧迫面接に見えることがあるのです。
圧迫面接を乗り切るためには、応募先の雰囲気を事前に調べ、それに沿った面接対策をしておくことが重要です。例えば、キャリアパートナーやエージェントに面接対策や面接の雰囲気、会社の雰囲気などを聞く方法があるでしょう。
また、インターネットのクチコミサイトなどに面接時の雰囲気が記載されている場合もありますので、一度調べてみましょう。
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5.圧迫面接を乗り切る4つのポイント
圧迫面接を乗り切るためには、以下の4つのポイントを意識すると良いでしょう。
5-1.笑顔を忘れない
面接官が威圧的だと感じても、表情は明るく、口角を上げたままをキープするように意識し、雰囲気に流されることなく堂々とすることが大切です。
面接官が意図的に圧迫面接をしている場合なら、笑顔で堂々と振る舞うことで好感を抱いてもらえるでしょう。
面接官が意図せず高圧的な態度をとってしまっている場合は、応募者が笑顔で答えることで面接官自身の緊張がほぐれ、徐々にソフトな対応に変化するかもしれません。
どちらにしても、笑顔を忘れず受け答えすれば面接官に好印象を与えられる可能性が高くなるでしょう。
5-2.感情的にならない
圧迫面接では不安な気持ちになってしまう応募者が少なくありません。しかし、泣いたり焦ったりしてしまうのはよくありません。面接官を困惑させてしまったり、仕事でもすぐ泣く人と判断されたりしてしまいます。あくまでも面接の場であることを忘れず、冷静沈着な態度を貫きましょう。
また、高圧的な態度を取られたり、詰問のように何度も「なぜ」と聞かれたりしても、焦らず堂々と受け答えしましょう。落ち着いて対応するのがポイントです。
5-3.レスポンスせず黙るのを避ける
答えにくい質問や想定外の質問を投げかけられ、返答に詰まってしまうこともあるでしょう。そういった場合に黙ってしまうのは良くありません。「仕事でも困った時に黙ってしまいコミュニケーションがとれないのでは」と思われています。
また、返事がないことで面接官がより高圧的な態度をとることもあるでしょう。答えがすぐに浮かばず回答までに時間が必要な場合には、ひとまず「考えを整理したいのでお時間をいただけますか?」と返すなど、なんらかのアクションを起こしましょう。まずはレスポンスを返し、コミュニケーションを積極的に取る姿勢を見せることが重要です。
5-4.切り返し方を考えておく
よくある圧迫面接の例を調べておき、切り返し方を先に考えておけば、焦らずに対処できる可能性が高くなります。
わざと怒らせてくる場合は、ポジティブな回答をすると良いでしょう。
例文:
- 応募者: 私の強みは○○です。
- 面接官: それは強みとはいえませんね。
- 応募者: おっしゃるとおり、○○なだけで力不足かもしれません。ですが、○○なところを△△の業務で生かすことができれば、御社の業績に貢献できるかと思います。
否定ばかりする面接官の場合には、まずは非を認めてから反論するのがスマートです。
例文:
- 応募者: ○○だと考えています。
- 面接官: それは間違っています。その考えは当社で通用しません。
- 応募者: 大変失礼いたしました。ご指摘の通りかもしれません。しかし私は△△の経験から○○だと考えるようになりました。その理由は…
面接官が無言であったり無反応だったりする場合もあるでしょう。その場合は、明るく逆質問するのが効果的です。
例文:
- 応募者: 私の強みは○○です。
- 面接官: (無言)
- 応募者: 御社で成果を出すために求められるスキルは何ですか?
6.圧迫面接をされたら内定をもらっても検討するべき
圧迫面接をされたのに内定をもらえた場合、本当にその企業に決めて良いのか、よく検討してみましょう。故意に圧迫面接をしている企業の場合は、そのような不適切な行為が黙認されている社風とも考えられます。
また、圧迫面接をしているつもりがないという企業の場合でも、「そのつもりはなかった」という言葉のもとパワハラやセクハラが横行しているかもしれません。
内定をもらった場合には、自分はこの会社でやっていけるのか、冷静に考えてみることをおすすめします。
7.面接でトラブルがあったら相談するのも手
圧迫面接など、面接で何らかのトラブルが起きた場合は、しかるべき機関に相談するという方法もあります。
厚生労働省では、圧迫面接をしないよう企業に警告しています。そのため、厚生労働省が管轄する労働基準監督署やハローワークに圧迫面接の実態を相談することで、行政指導などがおこなわれる可能性もあるでしょう。
- 参照:全国労働基準監督署の所在案内 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/location.html
- 参照:ハローワーク https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/hellowork.html#whereishellowork
8.まとめ
圧迫面接は誰でも不快なものですが、対処法を知っていれば乗り切ることもできます。圧迫面接をなるべく避けたいという方は、事前に情報収集しておくことをおすすめします。
JOBPALの面談では、「とりあえず説明だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。ありのままのあなたを知りたいので、気になることや心配なことなど、どんなに些細なことでも構いませんので、ざっくばらんに何でもご相談ください。気軽にお話しできる雰囲気を大切にしているため、服装も自由です。
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