これだけは知っておきたいビジネスマナーの基本とは?最低限押さえるべきポイント

この記事で分かること
- ビジネスマナーとは、組織の一員として働くうえで欠かせない基本的なルールや態度のこと
- 身だしなみのマナーは、清潔感を意識し、会社の規定に合わせた服装や髪色を意識する
- 挨拶のマナーは、笑顔(口角を上げる)を意識し、相手の目を見て明るく話すことがポイント
- 言葉遣いのマナーは、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の使い分けなどに注意する
- 電話応対のマナーは、相手の立場や状況を考え、丁寧に伝えることを心がける
※この記事は6分30秒で読めます。
「ビジネスマナーって何から覚えればいい?」
「面接や入社後に失礼のない対応ができるか不安……」
など、ビジネスマナーに関して疑問や不安を持っている方もいるでしょう。
ビジネスマナーは、相手に配慮した言葉遣いや立ち振る舞いを身につけることで、信頼関係を築きやすくなり、仕事を円滑に進められるのが特徴です。
今回は挨拶や敬語に加え、電話・メール・チャットなどで円滑にコミュニケーションを取るためのマナーや、名刺交換、席次の基本など、最低限押さえておきたいポイントを解説します。この記事を読めばビジネスマナーの基本がよくわかり、仕事の場でも落ち着いて対応できるようになります。
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1.社会人としてのビジネスマナーとは?
「ビジネスマナー」とは、ビジネスパーソンが組織の一員として働くうえで欠かせない基本的なルールや態度のことです。挨拶や言葉遣い、身だしなみ、メールや文書の作成などはすべてビジネスマナーに含まれ、社内外を問わず信頼関係を築くための基礎となります。
多くの企業が新入社員研修や人材育成の中でビジネスマナー教育をおこなっているのも、組織の信頼性や顧客対応の品質に直結しやすいためです。
なお、よく似た言葉で「ビジネススキル」がありますが、仕事を効率的におこなうための基本的な技術を指すもので、立ち振る舞い方を指すビジネスマナーとは意味が異なります。
ビジネススキルについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
2.身だしなみのマナー
身だしなみはその人の第一印象に影響を与える大きな要素です。清潔感を意識し、会社の規定に合わせた服装や髪色を意識しましょう。
身だしなみについてのチェックポイントは以下のとおりです。
| 髪型 |
|
| 顔周り・メイク |
|
| 手・指先 |
|
| 衣服・アクセサリー |
|
| 足元 |
|
| におい |
|
身だしなみが整っていないと、不快感を与えてしまう可能性があります。日頃からチェックポイントを意識し、社会人としてふさわしい身だしなみを心がけましょう。
3.挨拶のマナー
挨拶は基本中の基本です。社外の相手に会うときはもちろん、社内でも出社時や退社時に気持ちのよい挨拶を心がけましょう。
笑顔(口角を上げる)を意識し、相手の目を見て明るくはっきり話すことがポイントです。さらに「語先後礼(ごせんごれい)」として、先に言葉で挨拶をしてからお辞儀をすると丁寧な印象につながります。
社内では、
- おはようございます
- ありがとうございます
- お疲れさまです
などの基本的な挨拶の他、
- ただいま戻りました
- かしこまりました
など、場面に応じた挨拶を使い分けましょう。
社外では、
- いつもお世話になっております
- ご無沙汰しております
- 失礼いたします
などの挨拶が基本です。
明るくハキハキと挨拶できると、信頼関係の構築や仕事の進行にもよい効果があります。
4.お辞儀のマナー
ひと口に「お辞儀」といっても、ビジネスマナーでは大きく3種類に分かれ、相手や状況によって角度の目安が異なります。
| 種類 | 角度(目安) | 具体的なシチュエーション |
|---|---|---|
| 会釈(えしゃく) | 約15度 | 廊下ですれ違った際や、入退室時の軽い挨拶 |
| 敬礼(けいれい) | 約30度 | 来客対応の挨拶やお見送り、訪問時の挨拶、打ち合わせの開始・終了など、丁寧さを示したいとき |
| 最敬礼(さいけいれい) | 約45度 | 重要な相手への挨拶や深い感謝を伝える場面、正式な謝罪をする場面など、最大の敬意を示したいとき |
どのお辞儀の場合も、背筋を伸ばしてゆっくり頭を下げ、一拍置いてからゆっくり戻すことで美しく丁寧な印象を与えられます。
5.言葉遣い・敬語・一人称のマナー
社内でも社外でも言葉遣いは非常に大切です。特に「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の使い分けや、とっさの言い回しなどに注意しましょう。
基本的な考え方として、尊敬語は「主語が相手」の場合で相手を立てる言い回し、謙譲語は「主語が自分や身内」の場合に自分がへりくだる言い回しです。丁寧語は丁寧な言葉遣いで相手に敬意を表します。
| 例文 | ポイント |
|---|---|
| 資料をご覧ください | 「見る」のは相手であるため、相手を立てる尊敬語の「ご覧ください」を用いる |
| 資料を拝見いたしました | 「見る」のは自分であるため、自分がへりくだる謙譲語の「拝見」を用いる |
| かしこまりました/承知いたしました | 「了解しました」は自分と同等や目下の相手に使う表現とされるため、ビジネスでは避けるのが無難 |
また、呼び方も言葉遣いの一部です。社内外を問わず、性別を意識した呼称(〇〇君、〇〇ちゃんなど)は避けましょう。基本は役職名(〇〇部長など)または「〇〇さん」で統一すると、相手に配慮した印象になりやすくトラブルも防げます。
さらに、ビジネスの場での一人称は男性・女性関係なく「私(わたくし/わたし)」が一般的です。
男性の場合「僕(ぼく)」という一人称は、ビジネスの場ではカジュアルすぎる印象になるため、基本は「私」を使い、雑談や食事の場など相手との距離感に応じて使い分けましょう。
6.名刺の受け渡しのマナー
取引先が多い仕事では、名刺交換の機会も多くなります。また、普段は名刺を持ち歩かない方でも、突然受け取る機会が訪れる可能性も十分あります。
いつでも慌てず対応できるよう、マナーを身につけておきましょう。おおまかな手順は以下のとおりです。
- 来訪した側から、役職が高い人、低い人の順に名刺を渡す。
- 席を立ち、相手が読める向きで名刺を差し出す。
- 名刺入れの上に名刺を乗せ、両手で丁寧に渡す。
- 相手の名刺は両手で受け取り、名刺入れの上に置く。
- 会議・商談中は名刺をしまわず、終了後に名刺入れへしまう。
※状況により前後することがあります。
名刺交換は第一印象を決めやすい場面です。焦ると雑に見えてしまうので、立つ・両手で受け取る・しまわないの3点を押さえるだけでも丁寧な印象につながります。
| 手順 | 対応の仕方 | ポイント |
|---|---|---|
| 名刺を渡す順番 | 来訪した側から渡す | 複数人の場合は役職の高い順に渡す |
| 名刺を渡す姿勢 | 立って渡す | 着席中でも席を立って渡すのが基本 |
| 名刺の向き | 相手が読みやすい向きで差し出す | 相手側から会社名・氏名が正しく読める向きにする |
| 名刺の持ち方 | 名刺入れの上に乗せて両手で持つ | 指で氏名や会社名、会社のロゴを隠さない |
| 位置・高さ | 胸の高さを目安に差し出す | 相手の名刺より低い位置から出すと丁寧に見える |
| 名刺の受け取り方 | 両手で受け取る | 「頂戴いたします」など一言添える |
| 名刺の同時交換 | 名刺入れを台にして受け取り、そのうえで自分の名刺を渡す | 片手で受け取らないよう落ち着いておこなう |
| ロゴ・氏名 | 受け取った名刺の会社名・氏名を確認する | 読み方が難しければその場で確認する |
| 交換後の扱い | 会議・商談中は名刺を机の上に置く | 折る・書き込む・雑に扱うのは避ける |
| 名刺を置く位置 | 自分の手元の見やすい位置に置く | 複数人なら座席順に名刺を並べる |
| しまうタイミング | 会議・商談が終わってから名刺入れにしまう | 相手の目の前ですぐしまわない |
| 名刺の管理 | 受け取った名刺は帰社後に整理する | 紛失しないよう保管し、必要に応じて登録する |
| 名刺がない場合 | 名刺がない旨を先に伝えて謝意を示す | 後日送付する(受け取る側は丁寧に受け取る) |
| 名乗り方 | 会社名+氏名をはっきり名乗る | 早口にならず、相手に聞き取りやすい声量にする |
| オンライン/非対面時の代替 | 名刺画像またはPDFを、会議ツールのチャット(またはメール)で送る | ファイル名は「会社名_氏名_名刺」などわかりやすくする |
名刺交換は、相手への敬意と信頼を示す大切なビジネスマナーの一つです。基本の手順やポイントを押さえ、丁寧な対応を心がけることで、相手に安心感と好印象を与えられます。日頃から意識して実践しましょう。
7.席次のマナー
複数人で同じ空間にいる場合、座る位置や立ち位置にもビジネスマナーがあります。
その空間でもっともよい席は「上座(かみざ)」、目下の者や来訪した側が座る席は「下座(しもざ)」と呼ばれます。
基本的に上座は入り口から遠い席、下座は入り口に一番近い席です。これは、入り口に近い席ほど案内や対応がしやすく、相手を奥の安全で落ち着いた席へ案内するのが礼儀とされているためです。
ただし、会議室や応接室、エレベーター、タクシーなど、場面によって上座と下座の位置は異なります。よくあるシチュエーションごとの席次を理解し、状況に応じてしっかり対応できるようにしておきましょう。
7-1.お客様との会議
来訪したお客様は、基本的に①→②→③の順で案内します。自社側は入口に近い側(下座)に着き、案内や出入り対応の役割を担うのが自然です。原則として、上座である①から順に案内しますが、状況によっては着席しやすい位置から案内する場合もあります。
- 上座(①):入口から遠い側の中央の席
- 2番目(②):①の右隣(上座の方から見て右)
- 3番目(③):①の左隣(上座の方から見て左)
こうした配慮が、場面に応じたマナー理解の深さとして評価されやすく、組織としても好印象につながります。
例外として、床の間や窓側など、景観のよい席が重視される会議室では、上座の位置が入れ替わることがあります。
7-2.社内会議(ロの字テーブル)
ロの字配置では、基本として出入口から一番遠い長辺の中央が上座になります。議長の前には誰も座りません。
- 議長席:入口からもっとも遠い位置(長辺中央)
- 上座(①):議長から見て右隣
- 2番目(②):議長から見て左隣
- 以降の席次:役職の高い順に、議長の右→左……と左右交互に議長に近い席から埋めていく(外側へ広げるイメージ)
スクリーンやプロジェクターを使う会議では、画面が見えにくい席に重要人物が座る配置は、会議の進行に支障が出ることがあります。見やすい位置を優先したうえで、上座・下座の考え方を当てはめて調整しましょう。
7-3.社内会議(コの字テーブル)
コの字配置でも、議長席が中心です。議長席は入口から遠い位置に置き、席次は議長席の右隣が上座というルールで決まります。
- 議長席:入口からもっとも遠い位置(コの中央)
- 上座(①):議長から見て右隣
- 2番目(②):議長から見て左隣
- 以降の席次:まず議長と同じ列を右→左で埋め、そのあとに右側の列→左側の列へ
ロの字配置と同様に、スクリーンやホワイトボードの見やすさ、景観のよさなどが重視される会議室では、入口からの距離よりも席の見やすさを優先し、上座の位置が入れ替わることがあります。
7-4.車(自家用車)
自家用車は運転する方によって上座の位置が変わることがあります。迷わないよう、次の2パターンを押さえておきましょう。
【パターン1:相手(上司・お客様)が運転する場合】
- 上座(①):助手席
- 2番目(②):運転席の後ろ
- 3番目(③):助手席の後ろ
- 下座(④):後部座席の中央(3人がけの場合)
【パターン2:自分(部下・部門側)が運転する場合】
- 上座(①):運転席の後ろ
- 2番目(②):助手席の後ろ
- 3番目(③):後部座席の中央(3人がけの場合)
- 下座(④):助手席(案内・会話の補助役を担う)
上記の席次はあくまでも目安です。相手の体調や乗り降りのしやすさなども踏まえて、柔軟に調整しましょう。迷ったときは「上座は落ち着いて座れる席」「下座は案内や気配りをしやすい席」と考えると、判断しやすくなります。
7-5.車(タクシー)
タクシーでは、お客様にとって落ち着ける席が上座、案内や支払いなど動きやすい席が下座と覚えると迷いません。
- 上座(①):運転席の後ろ
- 2番目(②):助手席の後ろ(後部座席の反対側)
- 3番目(③):後部座席の中央(3人がけの場合)
- 下座(④):助手席(行き先の指示・支払いなどの役割を担うため)
なお、渋滞時の道案内や支払いが発生することも考えられるため、下座(助手席)に自社側が座るとスムーズです。さらに状況に応じて、相手の体調や乗り降りのしやすさを優先し、無理のない席に案内する配慮も大切です。
7-6.エレベーター
エレベーターでは、基本的に操作パネルから遠い奥側が上座、操作パネルの前が下座になります。お客様と同乗する場面では、目上の方(お客様)に奥へ入っていただき、自社側は操作がしやすい位置に立つのが基本です。
- 上座(①):操作パネルから遠い奥側
- 2番目(②):①の隣(奥側)
- 3番目(③):②の手前(入口側の奥寄り)
- 4番目(④):①の手前(入口側の中央寄り)
- 下座(⑤):操作パネルの前(操作できる位置)
下座に立つ方は、開閉ボタンや行き先階の操作を担当します。ドアが開いたらお客様を先に案内し、降りるときも「お先にどうぞ」と声をかけてから自分が最後に降りると、しっかりした印象になります。その際は、ドアを手で押さえておくとスマートです。
8.コミュニケーションのマナー
ビジネスにおいては、正しい情報を持っていることだけでなく、どのように伝えるかもマナーの一つです。伝え方次第で、相手に与える印象や仕事の進み方は変わります。
特に、報告・連絡・相談や電話、メールなど、ビジネス上でのやり取りは、日常業務の中でひんぱんにおこなわれます。相手の立場や状況を考え、わかりやすく丁寧に伝えることを心がけましょう。
ここでは、ビジネスパーソンとして押さえておきたい、基本的なコミュニケーションを取る際のマナーを解説します。
8-1.電話応対
電話応対は会社の第一印象を左右する重要なコミュニケーションの取り方であり、ビジネスマナーの基礎として多くの企業の研修でも重視されています。苦手意識を持っている方も多い電話応対ですが、社会人として基本的な流れは理解しておく必要があります。
下記のやりとり例を参考に、電話応対の基本を押さえましょう。
【やり取り例:電話を受ける場合】
3コール以内に受話器を取るのが基本ですが、3コール以上なら「お待たせいたしました」を添えます。
「(お待たせいたしました)はい、○○会社□□がお受けいたします。」
相手が名乗ったら復唱し、確認します。
「△△会社の▽▽様ですね。いつもお世話になっております。」
→(担当者に取り次ぐ場合)
「いただいた件につきまして、担当者に取り次ぎますので少々お待ちください」と断りを入れ、保留にして取り次ぎます。
→(担当者が不在の場合)
「申し訳ございません。ただいま担当の者が外出しており、本日は戻らない予定です。明日担当の者から折り返し電話をするようにいたしますがよろしいでしょうか。」
→(用件を聞く場合)
「よろしければ代わりにご用件をお伺いして担当の者に伝えますが、いかがでしょうか。」と尋ねて用件を聞きます。
電話の基本的なマナーとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- 電話はできるだけ3コールまでに取る
- 会社名・氏名や用件は復唱してメモをする
- 電話を取り次ぐ際には保留にし、保留が長引く場合はかけ直す旨を伝える
- かけた側、あるいはお客様側から電話を切るのを待つ
- 自分から電話を切る際は静かに切るよう注意する
電話応対では、正確さと丁寧さが重要です。氏名や用件を曖昧なままにせず、しっかり確認することで伝達ミスを防ぎ、相手からの信頼向上にもつながります。落ち着いて対応することを心がけましょう。
8-2.メール
メールの送信にもビジネスマナーがあります。特に以下の点には注意しましょう。
- 原則早め(遅くとも翌営業日を目安)に返信する
- 返信の際はタイトルを変更しない
- 会社名は省略せずに記載する
上記を踏まえ、ビジネスメールの例文をご紹介します。
【ビジネスメール例】
〇〇株式会社
〇〇様
お世話になっております。
○○株式会社の□□です。
先日は打ち合わせのお時間をいただき、誠にありがとうございました。
打ち合わせの際にお話しさせていただいた弊社プランのご説明の場について、
日程を調整させていただければと存じます。
以下の日程でご都合のよろしい日時をお知らせいただけますでしょうか。
・□月□日(□曜日)○時~○時
・□月△日(□曜日)○時~○時
・△月□日(□曜日)○時~○時
上記日程以外でも調整可能ですので、ご都合が合わない場合にはご遠慮なくお申しつけくださいませ。
大変お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
<署名>
----------
8-3.チャットツール
チャットツールは、社内コミュニケーションを取るために広く活用されています。メールよりも迅速にやり取りできるのがメリットですが、手軽に送信できるからこそ、ビジネスマナーを意識した適切な使い方が重要です。
注意したいポイントは以下のとおりです。それぞれに詳しく解説します。
- 返信スピードを考慮する
- 用件は簡潔に伝える
- メンションは必要な場合のみ使用する
- 絵文字やスタンプの使用は状況に応じて判断する
- 記録が残ることを意識する
8-3-1.返信スピードを考慮する
チャットは即時性の高いツールですが、必ずしもすぐに返信しなければならないわけではありません。業務への影響度や緊急性を踏まえ、優先度を判断して対応することが大切です。
すぐに回答できない場合でも、「確認してのちほどご連絡します」と一言伝えておくと、相手に安心感を与えられます。
8-3-2.用件は簡潔に伝える
チャットでは簡潔なやり取りが基本です。「お疲れさまです」などの挨拶は状況に応じて使用しますが、長い前置きは避け、まずは要件を明確に伝えましょう。結論を先に伝えることで、相手も内容を理解しやすくなり、業務の効率向上につながります。
8-3-3.メンションは必要な場合のみ使用する
メンションは相手に通知が届くため、確実に確認してほしい場合に有効です。ただし、緊急性の低い内容や、夜間・休日など業務時間外での使用は控え、相手の状況に配慮することが大切です。
過度なメンションは相手の業務を妨げる原因にもなるため、必要性を判断して使用しましょう。
8-3-4.絵文字やスタンプの使用は状況に応じて判断する
絵文字やスタンプは、円滑なコミュニケーションを取れる効果がありますが、使用するかしないかは職場の雰囲気や相手との関係性によって異なります。
まずは周囲のやり取りを参考にし、過度な使用は避けましょう。重要な連絡や正式な報告では、使用しないようにしてください。
8-3-5.記録が残ることを意識する
チャットの内容は記録として残るため、感情的な表現や誤解を招く言い回しは避ける必要があります。簡潔でありながら丁寧な表現を心がけ、誰が見ても理解できる内容で伝えることが、信頼されるビジネスパーソンとしての基本です。
9.オンライン会議・商談のマナー
最近はオンラインによる会議や商談の機会もぐっと増えました。対面とは異なり、通信環境や画面の映り方、音声の扱いなどに注意する必要があります。
照明は暗すぎず、逆光にならないよう、カメラの位置や座る向きを調整し、相手に表情がしっかり伝わる環境を整えましょう。
背景は、できるだけシンプルにするのが望ましいとされています。どうしても私物が映ってしまう場合には、Web会議ツールの背景設定機能を活用し、相手の意識が背景ではなく会話の内容に向くよう配慮することが大切です。
また、他の人が話しているときには、画面を見てうなずきや相づちを適度に取ることで、オンラインでも「しっかり聞いている」という姿勢を示せます。
オンライン会議・商談では、特に以下のポイントを意識してください。
| 項目 | 対応の仕方 | ポイント |
|---|---|---|
| 開始前の準備 | 通信環境を事前に確認する | Wi-Fiが不安定なら有線や場所移動を検討する |
| マイク・カメラの動作を確認する | 音量・映り方・背景設定を一度テストしておく | |
| 開始時間の数分前に入室する | 入室後はミュートや表示名を確認して待機する | |
| 照明やカメラの位置を調整する | 逆光を避け、顔が明るく映る位置に座る | |
| 背景を整理する・背景設定を使用する | 私物が映る場合は背景ぼかしや白背景を使用する | |
| 音声・ミュート | 発言していないときはミュートにする | 生活音・キーボード音が出やすい場面は特に注意する |
| 発言前にミュート解除を確認する | 話し始める前に一呼吸置き、解除できているか確認する | |
| 発言時・進行の配慮 | 相手の発言を遮らない | 話し終わりを待ち、途中で割り込まないよう意識する |
| 一拍置いてから話す | 被りを避けるため、相手の語尾のあとに間を取る | |
| 相づちやうなずきをおこなう | うなずき・短い相づちで「聞いています」を示す | |
| 終了時・フォロー | 退出時に挨拶をする | 「ありがとうございました。失礼いたします」と一言添えて退出する |
| お礼メール・議事内容を共有する | 決定事項・宿題・期限を短く整理して共有する |
オンライン会議では、対面以上に一つひとつの対応が相手の印象に影響します。事前準備から終了後のフォローまで丁寧におこなうことで、信頼関係の構築や円滑な業務の進行につながります。
なお、オンライン面接の場合も、画面越しの印象は服装や髪型で変わります。Web面接の身だしなみも含めて確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。
10.報連相のマナー
「報連相(ほうれんそう)」とは「報告」「連絡」「相談」の3つを指し、仕事をスムーズに進めるための基本的な手段です。上司や同僚、関係部署との情報共有を適切におこなうことで、業務の進行や課題を円滑に進められます。
それぞれの違いは以下のとおりです。
| 項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 報告 | 進捗・結果・トラブルを伝える | 事実を簡潔に、早めにおこなう |
| 連絡 | 予定・決定事項を共有する | 上司や部下、社内全体など関係者に漏れなく、正確な情報を伝える |
| 相談 | 判断に迷うことを相談する | 自己判断せず、早めに上司や関係者に確認する |
報連相が徹底され、常に情報共有が行き届いている会社では、普段から業務が円滑に進み、会社全体の生産性が高くなります。
なお、対応方針を自分だけで判断できない場合や、トラブルにつながる可能性がある場合は、報告や連絡ではなく相談を選ぶのが基本です。
早い段階で相談することで、問題が大きくなるのを防ぎ、適切な対応につなげられます。ビジネスでは、起きたことに対して迅速・正確に対応することが必要です。
11.欠勤・遅刻連絡のマナー
会社と自宅が離れている場合、公共交通機関の遅延や道路の状況などにより、移動に想定以上の時間がかかることがあります。そのため、そういったトラブルも見越して、余裕を持って家を出ることが社会人としての基本です。
大災害や事故などの緊急時を除き、やむを得ず遅刻してしまいそうなときは、始業時間を過ぎる前に必ず連絡を入れましょう。無断で遅刻することは、職場に迷惑をかけるだけでなく、信頼を損なう原因にもなります。
欠勤の場合も、事前にわかっている場合は前日までに連絡をするのが望ましいです。当日に体調不良や予期せぬ出来事などで出勤できないときは、遅刻と同様に始業時間までに連絡しましょう。
連絡手段に関しては、メールやチャットではなく、原則として電話で確実に相手に伝える方法がベストです。電話であればその場で状況を共有でき、業務への影響を抑えられます。
また、連絡の際には、以下の内容を簡潔に伝えることが大切です。
- 欠勤または遅刻の理由
- 出社(復帰)の見込み時刻や日程
- 担当業務への影響の有無
- 引き継ぎが必要な業務がある場合はその内容
これらをしっかり伝えることで、職場が適切に対応しやすくなります。
欠勤・遅刻連絡の例文をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
【遅刻する場合】
おはようございます。〇〇です。
申し訳ございませんが、電車の遅延により到着が遅れる見込みです。〇時頃には出社できる予定です。
本日予定している業務に影響がある場合は、到着後すぐに対応いたします。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。よろしくお願いいたします。
ただし、電車内では通話がマナー違反となるため、その場で無理に電話をする必要はありません。まずはチャットやメールで、遅刻する可能性があることを簡潔に連絡します。
その後、駅に到着して電車を降りたタイミングで電話をかけ、正式に報告するのが望ましい対応です。
【欠勤する場合】
おはようございます。〇〇です。
大変申し訳ございませんが、体調不良のため本日は欠勤させていただきたくご連絡いたしました。
本日予定していた業務については、必要に応じて引き継ぎいたします。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
欠勤や遅刻の連絡は、原則として本人が直接おこなうことが基本です。親や家族に代わりに連絡してもらうことは、社会人としての責任を果たしていないと受け取られる可能性があります。
やむを得ず本人が連絡できない特別な事情がある場合を除き、必ず自分で会社へ連絡するようにしましょう。また、家族から連絡してもらった場合でも、自分からあらためて連絡し、お詫びと状況説明をおこなうことが大切です。
欠勤や遅刻の連絡はただの報告ではなく、社会人としての責任を果たすための重要な行動です。
12.整理整頓のマナー
自分の身の回りの整理整頓をきちんとおこなうことも、社会人として重要なビジネスマナーです。
デスクの上やロッカーなど個人的なスペースであっても、整理整頓ができていないと、自分の作業効率が下がるだけでなく、周囲の人にだらしない印象を与えてしまい、職場全体のモチベーション低下にまでつながりかねません。
整理整頓を心がけるうえでは、使用した資料や備品は必ず元の場所に戻すことが基本です。また、不要になった書類や物品をそのままため込まず、定期的に整理し、必要な物と不要な物を区別することも大切です。
デスクの上には業務に必要なものだけを置き、常に整理された状態を保つことで、業務をスムーズに進められます。特に重要な書類は決められた場所に保管し、紛失や汚損を防ぐよう注意しましょう。
13.まとめ
ビジネスマナーには、挨拶や言葉遣い、報連相、メールやオンライン会議の対応など、多くの基本があります。すべて覚えるのは大変ですが、まずは普段の表情や所作を意識することから始めましょう。
ビジネスマナーは形式ではなく相手を尊重し、信頼関係を築くための重要な基礎です。日々の業務では、報連相は要点を整理して早めに伝え、整理整頓や時間管理も意識することが、信頼されるビジネスパーソンとして欠かせません。
JOBPALでは、正社員や派遣などさまざまな求人を掲載しています。ビジネスマナーを身につけ、新たなキャリアを目指したい方は、ぜひ仕事探しの参考にしてください。
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