派遣契約中に妊娠したらどうする?やるべきことと利用できる制度を紹介
※この記事は4分で読めます。
「派遣契約中に妊娠したらどうすれば良いの?」
「妊娠した派遣社員が利用できる制度が知りたい」
など、派遣社員が妊娠した場合に関して、疑問を持っている方もいるでしょう。
妊娠しても派遣社員の契約更新は可能であり、各制度を利用しながら余裕をもって出産を迎えられます。
今回は、派遣契約中に妊娠したらやるべきこと、利用できる休業・給付金制度などについて解説します。この記事を読めば、派遣契約中に妊娠した場合の対応や利用できる制度がわかり、安心して出産や子育てに臨めます。
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1.派遣契約中に妊娠したらまずやるべきこと
1-1.まずは派遣会社に報告
派遣期間中に妊娠がわかったら、まずは派遣会社の担当者に報告しましょう。基本的には安定期に入ったタイミングの報告で問題ありません。
ただし、つわりが酷く、今まで通り仕事を継続するのが難しい状態の方は、妊娠初期の段階で報告することをおすすめします。派遣会社側で勤務時間や業務内容を調整してくれる可能性があります。
1-2.派遣会社の就業規則を確認する
なお、派遣先企業への妊娠報告は派遣会社の担当者がおこないます。その際、派遣先企業と派遣会社間の今後の契約に関しても見直しが入ることになります。
派遣で働いている間に妊娠が発覚したら、改めて派遣会社の就業規則を確認しましょう。
2.派遣会社は妊娠を理由に契約更新を断れない
派遣会社は、派遣社員の妊娠を理由に契約更新を断ることはできません。
「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」の第九条では、妊娠や出産を理由に企業が労働者を解雇したり、不利益を与えたりすることを禁止しています。
したがって、派遣の就業中であっても、契約を解除されることも更新を拒否されることもありません。
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参照:e-GOV「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(第九条)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=347AC0000000113
3.派遣社員が妊娠したときに利用できる制度
派遣社員が妊娠した場合、正社員と同じように以下の制度を活用できます。
3-1.産前産後休業
産前産後休業とは、出産前後で取得できる休業制度です。産前休業は出産予定日の6週間前から、双子以上は14週間前から、任意で取得できます。予定日を超過した場合も出産前は休業扱いになるため安心です。
産後休業は、出産日の翌日から8週間の労働を強制的に禁止する制度です。ただし、本人が希望し医師から認められた場合に限り、6週間で就業可能となります。
3-2.育児休業
育児休業は、産後休業のあと子供が1歳を迎えるまで取得できる制度です。なお、保育園への入園が難しい場合には1歳6ヵ月まで、さらに再延長で2歳まで取得が可能です。
4.派遣社員が産休・育休を取得するための条件
派遣社員が産休・育休を取得するための条件は以下のとおりです。
4-1.産休を取得する条件
派遣社員が産休を取得するには、出産予定日の6週間前、双子以上は14週間前の時点で派遣契約を継続していることが条件です。就業中の女性に対する制度のため、上記期間が派遣契約に含まれている必要があります。
4-2.育休を取得する条件
派遣社員が育休を取得するには、以下の3点の条件を満たす必要があります。
- 今の派遣会社に継続的に1年以上在籍していること
- 子供が1歳を迎えたあとも継続して雇用されることが決まっていること
- 子供が1歳6ヵ月を迎える前日までに契約が満了しないこと
5.派遣社員が産休・育休中にも受給できる手当
派遣社員が産休・育休中に受給できる手当として、「出産育児一時金」「出産手当金」「育児休業給付金」があります。
5-1.出産育児一時金
社会保険の被保険者、もしくは夫の扶養に入っている場合、 42万円を受給できます。
5-2.出産手当金
健康保険の被保険者で、出産日42日前~出産翌日以降56日目の間に仕事を休み無給となった場合に受給できます。
5-3.育児休業給付金
育休と同時に受け取れる給付金です。給付額は給与により変動し、2ヵ月に一度支給されます。
上記の他、派遣会社が独自に手当を設けている場合もあります。詳細は担当者へ確認しましょう。
6.妊娠が理由の退職でも失業保険は受け取れる
派遣社員本人の意思により、派遣社員の退職を決断する場合があるかもしれません。
しかし、その場合でも失業保険の申請、受給は可能です。30日以上働けない期間があることを証明することで、通常1年間の受給期間を4年まで延長できます。
7.妊娠を理由に派遣の仕事を辞めるときの手続き
妊娠を理由に派遣社員を辞める場合は、決断した時点で派遣会社の担当者へ伝えましょう。契約更新時期が近い場合はそのタイミングで伝えればスムーズです。
契約期間途中に退職を希望する場合は、原則退職希望日の2週間前までには申し出る必要があります。ただし、十分な引き継ぎ期間を確保し円満退職を目指すためには、さらに余裕を持ち1ヵ月前あたりに伝えましょう。
8.まとめ
今回は、派遣契約中に妊娠が発覚したときの対処法や利用できる制度についてお伝えしました。
派遣社員が妊娠した場合でも、正社員と同じような休業制度を活用し出産~復帰することは可能です。給付金制度も対象なので金銭的な不安も軽減できます。あらかじめ手続き方法など調べておき、早めに申請できるようにしましょう。
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