派遣とアルバイトはどう違う?メリット・デメリットの違いやおすすめの働き方を紹介
※この記事は5分で読めます。
「派遣とアルバイトの違いって何?」
「今の自分は派遣とアルバイトどちらを選べばいいの?」
など、派遣とアルバイトの違いに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
派遣とアルバイトにはそれぞれ、雇用形態や雇用期間、時給などの面において違いが多くあります。
今回は、派遣とアルバイトの違い、それぞれのメリット・デメリット、どちらで働いたほうがよいのかをご紹介します。この記事を読めば、派遣とアルバイトの違いを理解でき、自分に合った働き方ができるようになります。
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1.派遣とアルバイトの違いは?
まずは派遣とアルバイトの違いを詳しく解説していきます。
1-1.雇用形態
派遣は、派遣会社と雇用契約を結びます。しかし、働く場所は派遣先企業となり派遣会社ではありません。
一方、アルバイトの雇用主はアルバイト先企業で、働くのも同じ場所です。
1-2.雇用期間
派遣は就業期間があらかじめ決められています。
就業期間を定めたうえで雇用契約を結んでいるため、3ヵ月ごとや6ヵ月ごとに更新が必要です。また、派遣は同じ職場で働ける期間が最長3年までと定められています。
アルバイトは、基本的に雇用期間に定めがありません。1日だけの短期のものから長期間働ける仕事までさまざまあります。
1-3.平均時給
時給は、アルバイトより派遣のほうが高い場合がほとんどです。
その理由としては、派遣のほうがアルバイトよりも高いスキルが求められ、企業からも即戦力として期待されているからです。
また、専門性が高い仕事ほど時給が高く設定されています。
1-4.給与の受け取り方
雇用形態にもよりますが、給与の受け取り方にも違いがあります。派遣は派遣先企業から業務指示を受けますが、給与は派遣会社から支払われます。
一方、アルバイトはアルバイト先企業から業務指示を受け、給与もアルバイト先から支払われます。
1-5.福利厚生
時給と同様、福利厚生もアルバイトより派遣のほうが充実している場合が多くなっています。
派遣は、雇用主となる派遣会社が定めた福利厚生を受けることができ、要件を満たせば社会保険への加入も可能です。有給や健康診断なども派遣会社の規定に応じて利用できます。
一方、アルバイトは働く企業にもよりますが、交通費や食事補助などを福利厚生の一部として受けることができます。
雇用保険や健康保険は、一週間あたりの労働時間などの加入条件を満たさなければ加入できません。
2.パートとはどう違う?
アルバイトと似た言葉に「パート」がありますが、派遣やアルバイトとはどう違うのでしょうか。
結論からお伝えすると、アルバイトとパートには法律的な違いはありません。働く時間や期間によって企業が独自に使い分けています。
言葉の意味として、アルバイトはドイツ語の「Arbeit」が語源で、直訳すると労働という意味を持っています。一方、パートは英語の「part time」が語源で、意味は正規の労働時間よりも短い時間で働くことを指します。
企業によって、学生やフリーターはアルバイト、主婦や主婦はパートなどと区別することもあるでしょう。雇用形態や給与の受け取り方、福利厚生などに関して、アルバイトとパートに違いはありません。
そのため、パートと派遣の違いは、アルバイトと派遣の違いと同様と考えていいでしょう。
3.派遣社員で働くメリット
次に、派遣社員として働くメリットをご紹介します。
- 時給が高い傾向がある
- 経験やスキルを積みやすい
- 派遣会社からのサポートが受けられる
それぞれのメリットについてお伝えします。
3-1.時給が高い傾向がある
前述の通り、派遣はアルバイトよりも時給が高い傾向があります。
そのため、アルバイトで働くよりも派遣社員として働いたほうがより多く収入を得ることができるでしょう。
3-2.経験やスキルを積みやすい
いろいろな企業や職場を経験することによってスキルアップができるのも派遣のメリットです。
正社員だと何度も職場を転々とすることは難しく、一つの企業にずっと勤めている方も少なくありません。
その点、派遣はベンチャー企業から大企業までさまざまな企業で働くことができます。アルバイトよりも難しい仕事に挑戦できるので、スキルアップを考えているなら派遣社員がおすすめです。
3-3.派遣会社からのサポートが受けられる
正社員やアルバイトであれば仕事上の悩みは、直属の上司に相談すべきケースが多くなりますが、良好な関係が保てていない場合など、直接話すことが難しい場合もあるでしょう。
しかし派遣社員は、仕事の悩みや困り事があったときには派遣会社の担当者に相談できるため、客観的な意見をもらうことができます。
社内にいるだけでは気づかないアドバイスをもらえるので、派遣会社からのサポートを受けられることは派遣社員ならではのメリットです。
4.派遣社員で働くデメリット
反対に、派遣社員として働くデメリットは以下の2点が挙げられます。
- 契約期間が決まっている
- 裁量権がない
デメリットについて見ていきましょう。
4-1.契約期間が決まっている
派遣社員として働くことの一番のデメリットは、契約期間が決まっていることです。有期雇用のため、どれだけ快適でずっと働きたいと思う職場であっても、最長3年までしか働くことができません。
仕事に慣れ、人間関係が良好でも、最長3年で職場が変わってしまうことはしっかり理解しておきましょう。
4-2.裁量権がない
派遣社員は基本的に裁量を持った仕事をするのは難しいです。
より高い責任のもと裁量を持った仕事をしたいと思う場合は、正社員になるなどさらなるキャリアアップが必要となります。
5.アルバイトで働くメリット
それでは、アルバイトで働くことにはどのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
- 派遣よりも勤務日数や時間の自由度が高い
- 契約期間の定めがない
それぞれについてお伝えします。
5-1.派遣よりも勤務日数や時間の自由度が高い
アルバイトは、派遣と違い基本的にシフト制で勤務します。勤務できる日時を提出すれば、その希望に合わせたシフトを作成してくれるため、自分が働きたい時に働くことができる点がメリットです。
やりたいことや成し遂げたい夢があるという方には、融通がききやすく自由度が高いアルバイトのほうが向いているでしょう。
5-2.契約期間の定めがない
派遣は契約期間が決まっていますが、アルバイトは期間の定めがありません。
そのため、自分から辞めることを申し出ず、また勤務態度などに問題がなければ、基本的に長く働くことができます。
長く働き仕事に慣れてくれば、自分にしかできない仕事を任されることもあり、派遣のように「せっかく仕事に慣れてきたのに契約期間が終わってしまった」となることはありません。
6.アルバイトで働くデメリット
反対に、アルバイトで働くデメリットも見ていきましょう。
- 自分で求人に応募・交渉しないといけない
- 派遣よりも時給が低いい
それぞれのデメリットをお伝えします。
6-1.自分で求人に応募・交渉しないといけない
派遣は、派遣会社が自分に合った求人を紹介してくれたり、派遣先企業と交渉してくれたりと、いろいろなサポートをしてくれます。
しかし、アルバイトは求人探しから応募、企業との交渉などをすべて自分でしなければなりません。
面談をおこなったうえで、自分に合う仕事を紹介してもらえる派遣とは違って、自分で求人を探す必要があります。ミスマッチを防ぐためにも、しっかりと自己分析をおこなってから、応募するようにしましょう。
6-2.派遣よりも時給が低い
派遣とアルバイトの違いでも説明した通り、アルバイトは派遣と比べて時給が低い傾向にあります。
時給を上げてもらえるよう交渉することもできますが、上記と同様、時給についても交渉は自分でしなければなりません。
多くのサポートを受けられる派遣と違い、すべての問題を自分でクリアしていかなければならない点は、アルバイトのデメリットといえるでしょう。
7.【ケース別】派遣社員とアルバイトどちらがおすすめ?
ここまで、派遣とアルバイトの違いをご紹介してきましたが、実際にどちらがおすすめなのでしょうか。
ケース別にご紹介します。
7-1.キャリアアップを考える場合は派遣社員
将来的には長期雇用で働きたいと考えている方や高度なスキルを身につけたい方は、派遣社員として働くことをおすすめします。
派遣には正社員と変わらない業務領域の中でスキルアップ・キャリアアップが図れる仕事もたくさんあります。
7-2.プライベートを優先したい場合はアルバイト
仕事よりもプライベートを優先させたい方は、アルバイトとして働くのがおすすめです。
派遣でもプライベートとの両立は可能ですが、アルバイトのほうが自由度が高く、自分の好きな時・好きな場所で働くことができます。
8.自分の優先順位に沿って働き方を選ぼう
派遣かアルバイトかを選ぶ際、一番大切なのは、自分の優先順位に沿って働き方を選ぶことです。
実際に働くのはあなたなので、「本当はアルバイトで働きたいけど、周りから派遣をすすめられたから」などといった理由で仕事を選んでしまうと、働き始めてから後悔し、短期間で仕事を辞めることになるかもしれません。
「私はスキルアップしたいから派遣」「自分の時間を大切にしたいからアルバイト」など、まずは自分が何を大切にしたいのかをしっかり知ることが大切です。そのうえで、自分に合った働き方を選ぶようにしましょう。
9.まとめ
この記事では、派遣とアルバイトの違いについてご紹介しました。
派遣とアルバイトには、雇用形態、雇用期間、給与の受け取り方などの違いがあります。それぞれメリット・デメリットが異なってくることも把握しておきましょう。
どちらを選ぶべきか迷ったときは、あなたが仕事において一番重視することを考えてみてください。収入面やスキルアップなのか、それともプライベートの時間なのか、自分が重視することは何かを明確にしておくだけでも、自分に合った働き方が見えてきます。
理想の働き方ができるのはどの雇用形態かを考えてから、求人を探してみましょう。
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