工場での働き方
更新日:2024年01月10日

夜勤は体に悪い?夜勤の健康リスクを下げる方法や夜勤で寝れない時の体調管理方法を紹介

夜勤は体に悪い?夜勤の健康リスクを下げる方法や夜勤で寝れない時の体調管理方法を紹介

一般的な仕事では、昼間に働いて夜は家でゆっくりする人が多いと思います。しかし、仕事の中には夜から朝にかけて仕事をする夜勤という働き方もあります。

これから夜勤で働く予定の人にとっては、夜勤で働くことによる健康へのリスクは知っておきたいことでしょう。ここでは、夜勤で起こりうるリスクや、その対策について紹介していきます。

夜勤が与える健康へのリスク

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夜勤で働くことで健康へのリスクがあるということは耳にしたことがある人もいるかと思いますが、実際にどのようなリスクがあるのでしょうか。

また、夜勤で働くことにより、なぜリスクがあるのか疑問に思う人もいると思います。
夜勤はさまざまな身体的な悪影響を及ぼす可能性がありますが、ここでは以下の点について詳しく説明していきます。

  • 生活習慣病やがんのリスク
  • 性ホルモンが低下するリスク
  • リスクの原因について

まずはこれらのリスクについて、またリスクとなる原因について確認していきましょう。

生活習慣病やがんのリスク

夜勤では、生活環境が昼夜逆転することによってさまざまなリスクが生じてしまいます。
それは、睡眠環境の変化や食生活の乱れなどからくるものがほとんどで、週に1回だけの夜勤であればそのリスクもほとんどないといえますが、日常的に夜勤を続けて長期的に夜勤で勤めることでそのリスクは跳ね上がってしまいます。
夜勤には以下のような病気のリスクがあります。

<リスクがある病気例>

  • 糖尿病
  • 高血圧症
  • 子宮がん
  • 直腸がん
  • 乳がん
  • 前立腺がん

主な健康リスクとしては、生活習慣病やがんになってしまうリスクで、夜勤勤めを5年?10年ほど続けることで糖尿病や高脂血症などのリスクがあり、10年以上夜勤で勤めることで直腸がん・子宮がん・乳がん・前立腺がんのリスクが高まると言われています。

性ホルモンが低下するリスク

人体にある性ホルモンの分泌量は、体内時計と深い関わりがあることが最近の調査でわかってきており、夜勤を続けていくことで体内時計が狂ってしまい、性ホルモンが低下してしまうと言われています。
スペインでの調査によると、夜勤と日勤で働く人たちで、女性ホルモンのエストロゲン・黄体ホルモン、男性ホルモンのアンドロゲンとメラトニンの代謝物の量を比較してみた結果、夜勤で働く人の方が黄体ホルモンとアンドロゲンの代謝物が高いレベルで測定されていました。
この結果によって、夜勤で作業をする人は性ホルモンのバランスが崩れてしまうことがわかり、結果としてがんのリスクや心臓病のリスクが高くなると考えられています。

リスクの原因について

夜勤では、基本的な生活が昼夜逆転してしまい、朝に就寝して夜に起きるような乱れた生活や、夜勤明けに空腹状態になることから暴飲暴食をしてしまうなど、生活リズムを崩しやすくなります。その結果、自律神経やホルモンバランスを崩して、病気になるリスクを高めることにつながります。
ただし、これらはあくまでも推測の域を脱しておらず、必ずしも夜勤が理由でがんのリスクが高まるということは立証されていません。
今後は病気発症のメカニズムや対策など、調査を続けていくことが必要になってくると言えるでしょう。

夜勤者の健康診断の義務

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一般的な企業や日勤で働いている人の多くが受診している健康診断ですが、夜勤で勤めている人には、日勤の人たちとは少し違う特定業務従事者の健康診断の受診が法律で定められています。

<特定業務従事者の健康診断の決まり>

  • 健康診断の対象者
  • 健康診断の頻度
  • 健康診断の項目

この法律では上記の項目についてそれぞれ定められていて、一般的に受診している定期健康診断とは意味合いが違ってきます。ここからはこの特定業務従事者の健康診断について詳しく解説していきます。

健康診断の対象者

まずは特定業務従事者の健康診断の対象者についてです。特定業務従事者の健康診断を受診する義務があるのは、6ヶ月間を平均して1ヶ月あたり4回以上の深夜業に従事したことがある人で、この時の深夜業とは22時?5時までの時間帯を指します。
これは労働基準法第37条3項に定められていることなので、事業者などが勝手に深夜業の時間帯を設定することはできません。
また、この深夜業の時間帯は賃金の25%以上割増した賃金を支払う義務もあります。

健康診断の頻度

特定業務従事者の健康診断の頻度ですが、一般の定期健康診断が年に1回なのに対し、特定業務従事者の健康診断は、6ヶ月以内ごとに2回受診することが、法律で定められています。
また、夜勤作業でも配置換えを行った際には特定業務従事者の健康診断を受診する必要があります。これは正社員に限らずアルバイトであっても、該当する従業員には受診をする義務があるためです。
きちんと健康診断が行われていない場合は、特定業務従事者の健康診断でも定期健康診断であっても罰金の対象となります。

健康診断の項目

特定業務従事者の健康診断の項目については以下となります。

《健康診断項目》

  • 既往歴・喫煙歴・服薬歴・業務歴の調査
  • 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  • 身長・体重・腹囲・視力・および聴力の検査
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 尿検査
  • 貧血検査
  • 肝機能検査
  • 血中脂質検査
  • 血糖検査
  • 心電図検査

特定業務従事者の健康診断も定期健康診断と同じ項目であり、その項目は上記などが挙げられます。
しかし、この中でも身体測定、聴力検査などいくつかの項目に関しては、医師が必要でないと判断すれば省略することもできます。

夜勤で夜に寝られない方向けの健康対策。体調管理方法

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ここまでは夜勤に対する健康リスクについて解説しましたが、このような問題が起こる前に生活リズムの改善などの対策することで、リスクを軽減することができます。
リスクを軽減する方法として以下が挙げられます。

  • 生活リズムを保つ
  • 睡眠方法が大事
  • 体内時間の乱れを防ぐ食事
  • 夜勤が多い方には転職もおすすめ

これらのことを行うことによって健康対策となります。
ここからは、健康リスクを軽減するための上記についてそれぞれ紹介していきます。

生活リズムを保つ

夜勤の健康対策の1つ目は、生活リズムを保つことです。夜勤で働くことは、昼夜が逆転するため生活リズムが乱れやすくなっています。
人間は基本的に朝起きて朝食をとり、夜には寝るのが理想的ですが、夜勤ではこの流れの生活はできません。特に夜勤明けで帰る際に日光を浴びてしまうと、体内時計がリセットされてしまうため、これから睡眠を取る時に体内時計をリセットしてしまっては体内時計のバランスが崩れてしまいます。
そのため、夜勤明けには基本的に日光に当たらないようにする工夫が必要で、サングラスを付けて歩いたり、寝室のカーテンを遮光カーテンや2 重カーテンにしたりすることで、体内時計のリセット対策をすることができます。

睡眠方法が大事

夜勤の健康対策の2つ目は、睡眠方法です。夜勤明けで疲れているので、布団に入って長時間眠りたいと考える人もいると思いますが、ここで長時間寝てしまうと生活リズムが崩れてしまいます。夜勤明けの睡眠であっても3時間程度の仮眠にしておき、お昼頃からは普段の生活をするようにしましょう。
その日の夜にしっかり寝るようにすることで体内時計を正確にすることができます。昼間に眠くなった場合でも、仮眠程度にしておきましょう。
また、夜勤明けはどうしても興奮状態になってしまうのでなかなか寝付けなくなりますが、その場合は睡眠薬を医師に処方してもらって利用するという方法もあります。ただし、必ず量は医師に処方してもらった適量を摂取するようにしてください。

体内時計の乱れを防ぐ食事

夜勤の健康対策の3つ目は、体内時計の乱れを防ぐ食事です。体内時計の乱れは睡眠だけでなく食事で改善することができます。
食事を3食きちんととることが体内時計の乱れを防いでくれます。食事方法も重要となっており、夜勤明けは空腹になることもあると思いますが、脂っこい食べ物などは厳禁で、カルシウムやタンパク質を豊富に摂取できるようにサラダやフルーツを意識して食べるようにしましょう。
また、1週間のほとんどが夜勤の人は、夜勤前に起床する人もいるかと思います。その場合は、夜勤前に朝食を食べることで体内時計を朝に設定することができます。このように食事のリズムを調整することで、体内時計の乱れを防ぐことができます。

夜勤が多い方には転職もおすすめ

夜勤の健康対策の4つ目として、転職を考えるという方法もあります。確かに夜勤には給与が高く残業もないなどのメリットはたくさんあります。
しかし、健康リスクがあることを考えると、あまりにも夜勤ばかりが続くような職場からは転職する方がいいと言えます。健康上に問題が生じてしまえば、働くことができなくなるだけでなく、最悪の場合、命に関わる重大な病気になるリスクもあります。
給与などのメリットと命に関わるリスクを天秤にかけた場合、命の方が大事です。今の職場であまりにも夜勤が増えてきた時には、転職も検討するのも1つの方法です。

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