夜勤明けとは?休みの定義や休日になるケース、過ごし方を紹介

※この記事は4分で読めます。
「夜勤明けって休みの扱いになる?」
「夜勤明けをどのように過ごせば良いか知りたい」
など、夜勤明けに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
夜勤明けは原則として休みにカウントされませんが、次の出勤まで長い待機時間が発生するため、過ごし方が大事になります。
今回は、夜勤明けの概要、夜勤明けが休日になるケース、夜勤明けで働くことは可能かなどを解説します。この記事を読めば夜勤明けのことがよくわかり、夜勤ありの仕事を探す際の参考になります。
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1.夜勤明けとは?休みの定義について
夜勤明けとは、夜勤が終わった当日のことです。午前の10時に夜勤が明けて、夜勤明けの次の日の出勤も夜勤だった場合は、24時間以上の空白期間が発生することになります。
【例】
10月3日 | 午前10時に夜勤明け |
10月4日 | 午後8時に夜勤入り |
ただし、夜勤明けは一部例外を除き、休みの扱いにはなりません。なぜなら、労働基準法では、休日は暦日(午前0時〜午後12時)まで連続した24時間で与えなければならないと決められているためです。
-
参照:厚生労働省「休憩・休日」
https://jsite.mhlw.go.jp/tokushima-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/roudoukijun_keiyaku/hourei_seido/jyouken/jyouken08.html
午前10時に夜勤が明けたとしても、「午前0時〜午後12時の連続した24時間」の条件に該当しないため、基本的に休日の扱いにはなりません。
2.夜勤明けが休日になるケース
原則として夜勤明けの日が休日の定義にあたらないのは前述のとおりですが、三交代を採用している場合では夜勤明けが休みになるケースがあります。
三交代とは、1日24時間を8時間ずつに分け、日勤・準夜勤・夜勤の3つのグループで交代しながら働く方法です。この三交代勤務では例外的に、夜勤明けから連続した24時間の休息を取ることで、休日として扱うことができます。
ただし、これは三交代のみの例外であり、日勤・夜勤の二交代制の夜勤明けは原則どおり休日にはカウントされません。
以下の記事では、三交代の仕事について詳しく解説しています。
3.夜勤明けの日も原則働くことは可能
夜勤明けは原則として休日ではありません。
では、夜勤明けの日にもう1回出勤することは可能でしょうか? 例えば、月曜の20時から火曜の朝方5時まで働いて一度退勤し、同日の夕方18時から出勤するといった場合です。
体力面での問題はもちろんありますが、夜勤明けの次の勤務に関して規制する法律はありません。よって、夜勤→夜勤明け→その日に準夜勤という働き方も原則として問題ありません。
4.夜勤明けにまずやるべきこと
火曜の朝に夜勤明けで退勤し、次の出勤も夜勤である場合、水曜の出勤までには36時間以上の時間を確保できます。
次の勤務まで時間があると、夜勤が明けた解放感もあって「たまった用事を済ませよう」「羽を伸ばすために遊びに行こう」と考えてしまいがちですが、夜勤明けは体を休めることが大切です。
夜勤は普段睡眠している時間に働いており、体内時計や生活リズムが崩れています。帰宅したら食事・入浴・睡眠のための十分な時間を確保し、疲れを取ることを第一に考えましょう。
以下の記事では、夜勤の場合の体調管理について解説しています。
5.夜勤明けの次の日も休みの場合の過ごし方
夜勤明けのあとのシフトは職場ごとに異なりますが、夜勤明け→休日→日勤(夜勤)と続く場合があります。夜勤明けと休日が重なると実質的には丸2日休みのようなものです。リフレッシュのために好きなことをする時間にあてると良いでしょう。
ただ、夜勤明けは生活リズムがもとに戻っていない状態です。夜勤明けの解放感からいきなり遊びに行ってしまうと、疲れもあって変な時間に眠くなってしまうなど、楽しめないことが考えられます。
夜勤明けの日はしっかり休息を取って生活リズムを戻し、体力を回復させてからリフレッシュに出かけましょう。
リフレッシュの例としては、近場に一泊の旅行に行く、長い自由時間を活かして漫画やゲームに没頭する、夜勤明けの昼間からゆっくりとお酒を楽しむなどが考えられます。
夜勤明けの過ごし方については以下の記事でも解説しています。
6.夜勤明けに関するよくある質問
最後に、夜勤明けについてよくある質問にお答えします。
6-1.夜勤明けが休みではないなら、2日勤務したことになる?
夜勤明けは原則として休日には数えませんが、2日勤務したことにはなりません。労働基準法によれば、継続勤務がニ暦日にわたるとしても一勤務としてカウントすることが定められています。
- 一日とは、午前〇時から午後一二時までのいわゆる暦日をいうものであり、継続勤務が二暦日にわたる場合には、たとえ暦日を異にする場合でも一勤務として取り扱い、当該勤務は始業時刻の属する日の労働として、当該日の「一日」の労働とするものであること。
引用:厚生労働省「改正労働基準法の施行について」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb1899&dataType=1&pageNo=1
6-2.夜勤明けの日に夜勤で働いても良い?
労働基準法では夜勤明けの日について勤務の制限などを定めていません。よって、夜勤明けの日の夜から再び夜勤で働くことは可能です。
6-3.夜勤明けの日に日勤で働いても良い?
前述のとおり、労働基準法では夜勤明けの過ごし方について制限はありません。よって、夜勤明けの直後に日勤として働くことは可能です。
ただし、法律上問題ないとはいっても身体への負担が大きすぎることが心配です。夜勤が終わってから休息を取る時間がなく、疲れから注意力が散漫になって仕事でケガをするかもしれません。
仕事のクオリティにも影響するため、夜勤明けの日に日勤を入れるのは避けるべきでしょう。
7.まとめ
夜勤明けは休日扱いにはならないため、夜勤明け→休日と続く場合は1日の休日で実質的に2連休を取得することができます。反対に、夜勤明けに日勤や夜勤に入ったとしても法律違反になるものではありません。
とはいえ、夜勤では体内時計が逆転してしまうことから、夜勤明けの日にはしっかり休息を取ることが必要です。体調を整え、翌日の仕事または休日のために体力を回復させましょう。
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