面接官に好印象を与える!押さえておきたい面接の基本マナーと身だしなみ
※この記事は6分30秒で読めます。
「面接時のマナーって何?」
「面接の流れと各所でのマナーが知りたい」
など、面接時のマナーに関して疑問を持っている方もいるでしょう。
面接のマナーをしっかり守ると、面接担当者に好印象を与えることができ、高評価につながる可能性もあります。
今回は、面接マナーの概要や面接当日の流れ、各所のマナーなどを解説します。この記事を読めば面接のマナーのことがよくわかり、本番の面接に活かすことができるようになります。
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1.面接時の身だしなみやマナーは第一印象を大きく左右する
ここから転職活動時の面接におけるマナーを詳細に解説していきますが、その内容はいずれも「身だしなみが整っていること」が最低条件であることを忘れないでください。マナーは大人の身だしなみの一つであり、マナーがしっかりしていることが就職・転職活動での第一関門となります。
自分を売り込む面接の場でマナーを欠いた振る舞いをしてしまうと、魅力的な内面を持っていてもマイナスのイメージを持たれてしまう恐れがあります。マナー違反でもったいない失点をしないよう、まずは身だしなみが完璧に整っていることを確認してから面接会場に向かいましょう。
2.面接当日・面接前にチェックすべき身だしなみのマナー
入室して最初にチェックされるのは身だしなみです。社会人としてふさわしい姿になっているかは初歩的なマナーであり、ここで失敗すると失点も大きくなるでしょう。男性・女性に分けて、面接前にチェックしたい最低限のマナーをご紹介します。
2-1.男性の服装・身だしなみのマナー
面接では清潔感のあるスーツを着用することはもちろん、袖丈や裾丈が体に合っているものを選びましょう。パンツラインにプレスラインがしっかり入っているか、汚れがないかもしっかりチェックします。可能ならば面接前にクリーニングに出したものを着用すると安心です。
見た目のきれいさだけでなく「色」も重要です。色選びで迷ったら、誠実さをイメージさせる「濃紺」がおすすめです。ワイシャツも顔周りが明るい印象になる白を選ぶと良いでしょう。第一ボタンまでしっかり留めてからネクタイを締めます。
2-1-1.ネクタイ
男性ならではの身だしなみアイテムである「ネクタイ」は、個性をアピールするアイテムとしても利用できますが、面接の場で派手なネクタイは好ましくありません。
目立とうとして派手なものを選んだり、自分が好きなものを自由に選んだりせず、TPOに合った落ち着いた印象のものを選びましょう。スーツに合わせて青系の色を選ぶと落ち着いて見えます。
また、応募先の企業ごとに異なるコーポレートカラーをさり気なく取り入れるという手法もあり、気付いてもらえれば好印象を与えることができるでしょう。
2-1-2.靴や靴下
革靴は紐付きのものを選び、濃紺のスーツに合うように黒や焦げ茶の色を選ぶようにしましょう。おしゃれな革靴のなかには先端が尖ったデザインもありますが、丸みがあるベーシックなものがベターです。
靴下は白やグレーといった色ではなく、スーツになじむ黒や紺を選びましょう。座ったときに裾から地肌がみえるような丈の短いものもNGです。また、靴底やかかとも意外とみられるポイントです。
就職活動や転職活動で同じ靴を履いていると靴底やかかと部分がすり減ることもあり、不潔な印象を与える可能性もあります。前日は靴を磨いて傷や汚れをキレイにしつつ、状態も確認しましょう。
2-1-3.A4サイズの書類が入るカバン
面接後は資料を持ち帰ることもあるため、A4サイズの書類が入る手提げ鞄を持つようにします。黒や濃紺またはブラウンなどを選び、高価なブランド品は避けるようにします。
2-1-4.腕時計やアクセサリー
男性ビジネスマンに欠かせないのが腕時計です。普段着ける習慣がなくても、面接時には着用していきましょう。「時間を厳しくチェックし行動している」といったプラスの印象を与える可能性があります。
ただし、ビジネスの場にふさわしいシンプルな見た目の腕時計であることが前提です。派手なものや高価すぎるもの、スポーツタイプは避けるのがベターです。
また、ピアスやネックレス、指輪をしている人も面接時は外しましょう。既婚者なら結婚指輪のみであればOKです。
2-1-5.ヘアスタイル
目指す業界によってヘアスタイルの許容範囲は変わってきます。美容業界や若い人が多いIT業界ではルールが緩いことも多いですが、「清潔感があること」という前提条件はどのような業界でも変わりません。顔や表情がよく見え、清潔感のある髪型を選びましょう。
前髪が目にかからないよう短めにカットしたり、お辞儀をする際に髪が乱れないようにしたりすることも重要です。サイドの髪も少量のワックスなど整髪料を使って整えましょう。髪色は多少の茶髪でも悪印象を抱く面接官もいるため、自然な黒髪がベストです。
また、個性的なツーブロックやパーマ、ロングヘア、刈り上げのようなスタイルは必ずしもNGではありませんが、職場の雰囲気やカラーによって受け入れられるか差があるため注意が必要です。
男性はヒゲも身だしなみの一部としてチェックされます。おしゃれを意識してヒゲを伸ばしている人もいますが、清潔感を優先して面接時には剃っておくのがベターです。
2-2.女性の服装・身だしなみのマナー
女性の場合は、上下が揃ったスーツかワンピースにジャケットなどの服装で臨みましょう。上下揃っていなくてもかまいませんが、マナーとしてジャケットは必須です。インナーは、派手なフリルがついたブラウスや柄の入ったワンピースよりも無地のものが無難です。
スカート丈は短すぎず、膝下まで隠れるものを選びます。スカートかパンツかで迷っている際は、希望する職種で選ぶと良いでしょう。営業のようにアクティブさが求められる職種の場合、動きやすいパンツのほうが好印象につながります。
2-2-1.靴やストッキング
ヒールの高さが3cm~5cmある黒いパンプスがおすすめです。普段履き慣れない人でも、少しでもヒールがある靴のほうがきれいに見えます。
また、ストッキングを必ず着用しましょう。色はヌードカラーがおすすめです。
2-2-2.A4サイズの書類が入るカバン
面接後は資料を持ち帰ることもあります。男性同様、A4サイズの書類が入る手提げ鞄を持つようにしましょう。黒や濃紺、ブラウンなどから選び、高価なブランド品は避けるようにします。
2-2-3.ヘアスタイル
髪色に関しては男性と同じく、自然に近い黒髪で臨むのがおすすめです。企業によっては多少の茶髪も許容範囲に含まれることもありますが、黒にしておくほうが無難でしょう。
また、ロングヘアの場合は耳と同じくらいの高さでひとつにまとめると、お辞儀をしたときにも髪が乱れずスッキリ見えます。
ショートヘアの場合は、サイドの髪や前髪で顔が隠れてしまわないよう注意しましょう。前髪を横に流してセットしたりサイドの髪を耳にかけたりすると、明るく清楚な印象になるのでおすすめです。
女性特有の身だしなみとして、ヘアアクセサリーの選び方も注意しましょう。カジュアルなシュシュや大きく目立つものは避けるのが無難で、黒や茶、紺のヘアゴムやヘアピンを使用するのが無難です。
2-2-4.メイク・ネイル
女性はノーメイクで面接に臨むのではなく、TPOにふさわしいメイクをするのがマナーです。
大切な場としてふさわしい清潔感のあるメイクで向かいましょう。つけまつげをしてしっかり目のメイクをしている人も、コンサバ系メイクのほうが万人受けしておすすめです。
女性の身だしなみでは「爪」もよく見られるポイントです。普段ネイルアートを楽しんでいる人も、面接時は爪を短めにカットしてトップコートのみに留めましょう。
2-2-5.アクセサリー
男性同様、腕時計を身につけるのが一般的なマナーです。白い文字盤に革ベルトのシンプルなデザインの時計を身につけていきましょう。
その他のアクセサリーはシンプルなもので、華美なものや派手なものは避けるようにします。ネックレスは細いチェーンタイプのものを選び、透明や淡いピンク、イエローなどの小さい石があるものが無難です。ピアスは耳たぶから垂れ下がるようなものや大ぶりなものは避け、小ぶりのシンプルなものを選びましょう。
指輪は結婚指輪のみならOKです。プライベートで使うような華美な指輪はふさわしくないので、面接の場には持ち込まないようにしましょう。
2-3.その他の持ち物のマナー
身だしなみ以外に、面接の場に持ち込むものについても守るべきマナーがあります。
2-3-1.携帯電話・スマートフォン
面接時に携帯電話を机の上に置くのはマナー違反です。マナーモードでポケットやカバンに入れていても、着信時のバイブ音は意外と響いてしまうのでおすすめできません。
面接の時間だけは着信が入らないように電源を切るか、「機内モード」にしておくのが無難です。面接会場に入る前に設定を済ませておくと良いでしょう。
2-3-2.筆記具
スマートフォンを使ってメモを取る人も増えてきた昨今、筆記具を持ち歩かなくなった人もいるのではないでしょうか。
面接の場ではスマートフォンを操作することができません。重要な伝達情報があった場合を想定し、手帳やノート、ボールペンなどの筆記用具を必ず用意しましょう。
面接官に今後の流れや選考結果の連絡日時など重要な連絡事項を伝えられた際にメモを取れないと、良い印象を与えられません。
2-3-3.傘
雨の日の面接では傘を持ち込むことになりますが、傘の置き方・使い方も見られる場合があります。
傘立てがあればそこをお借りして、なければ鞄と一緒に持って移動します。面接の際には鞄の横に並べておくようにすれば邪魔になりません。
3.集合場所や受付でのマナー
身だしなみや持ち物がしっかりと準備できたら、いよいよ面接会場に向かいます。受付に到着したときから面接は始まっていますから、気を抜かずにマナーを守った応対を心がけましょう。
3-1.コートは入館前に脱ぐ
寒い時期の面接ではコートを着用して訪問することもあるでしょう。注意したいのは「コートを着たまま面接会場に入らない」ということです。
コートはオフィスへの入館前に脱ぐのがマナーであり、脱いだコートは丸めてカバンに入れるのではなく軽く畳んで腕にかけて持つようにします。
3-2.受付は10分前に済ませる
面接会場には面接開始時間の10分前には到着しておき、受付は遅くとも面接の5分前に済ませるようにしましょう。道に迷いそうなときは、面接の日以外に現地を訪れてルートを確認しておくのもおすすめです。
30分前には面接会場の目の前に着くようにし、最寄りの喫茶店やカフェで面接を受ける企業の情報を最終確認したり、面接で話す内容を再確認したりしておくと心に余裕ができるはずです。トイレで身だしなみの最終チェックをしても良いでしょう。
3-3.取り次ぎをお願いする
受付から面接が始まっていることを意識し、ハキハキと礼儀正しい態度で取り次ぎをお願いします。
受付の例
お忙しいところ失礼いたします。
本日◯時に採用面接のお約束をいただいております(名前)と申します。
恐れ入りますが、採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか。
3-4.下座に座る
控室に案内されたら、必ず下座に座って待ちます。受付の人が「こちらにおかけください」と上座の席を進めることがありますが、必ずお断りをして下座に座るようにします。
上座と下座の違いがわからない場合は以下の図を参考にしてみてください。 基本的に、出入り口に近い方が下座です。
3-5.待っている間も見られていることを忘れない
面接会場で受け付けを済ませると、廊下や控室で待機を指示されることがあります。呼び出しがあるまでの間もリラックスするのは禁物です。
社内に入ってから一挙手一投足が見られていることを忘れてはいけません。待機中も背筋を伸ばして椅子に座り、視線は前を向いて、手は膝の上に乗せましょう。
3-6.面接に遅刻しそうになったら?
本来は絶対にあってはならないことですが、万が一面接に遅刻しそうになった場合、速やかに採用担当者に連絡して指示を仰ぎましょう。
3-6-1.遅刻がわかった時点で速やかに電話する
当日の電車遅延や寝坊、その他の理由で遅刻してしまうことがわかった場合、遅刻が決定的になった時点ですぐに面接する企業へ電話を入れます。メールだと、面接時間の前後に離席していて担当者が見ていない可能性があるのでNGです。
3-6-2 遅刻を伝える電話のポイント
電話をかけて誠意をもって遅刻をお詫びします。なぜ遅刻してしまうのか理由を説明し、到着見込み時間を伝えましょう。
電話では「本日15時に面接に伺うお約束をしております◯◯と申します。大変申し訳ありません。◯◯線が人身事故で電車が遅延しています。到着が16時半頃になってしまいそうです」と丁寧に説明します。
3-6-3 到着したら遅刻理由を説明し謝罪する
できるだけ早く到着するよう努力したうえで、着いたらあらためてお詫びします。面接が終了したら、面接官に時間をとってくれたことに対するお礼もすると良いでしょう。
「本日はお忙しい中お時間をいただいたにも関わらず、面接に遅刻してしまい大変申し訳ありませんでした。それでも面接の機会をいただき感謝しております」など、お詫びと感謝の意を伝えることが大事です。
人身事故による電車・バスの遅延の場合は自身の責任ではないと感じるかもしれませんが、採用担当者に迷惑がかかったことは事実です。原因に関係なく謝罪とお礼を欠かさないようにしましょう。
4.入室から面接開始までのマナー
控室で名前を呼ばれたら、会場に入室します。ここからが面接の本番ですから、気を抜かずにマナーある行動を徹底しましょう。
4-1.ノックは3回が一般的
面接に呼ばれたらノックを3回して、面接官から「どうぞ」と返事を受け取ってからドアを開けましょう。その後「失礼します」と言って入室します。入室したらドアは振り返って両手で閉めます。
細かい部分ですが、面接官によってはノックの回数もしっかりとチェックしています。1回や2回では入室前のノックと扱われないこともあるので注意しましょう。
- ノック2回:トイレの空き確認で使用され、面接ではふさわしくない
- ノック1回:ノックとして扱われない
4-2.椅子に座らず、まずは挨拶をする
面接官がすでに入室している場合、用意された椅子にすぐ座るのではなく、立った状態で挨拶をします。
「◯◯◯◯と申します。本日は面接のお時間を頂戴し、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」と言って30度の角度で一礼し、面接官から「おかけください」と促されてから座りましょう。
4-3.鞄は足元、コートは椅子の背もたれにかける
手に持っている鞄やコートを椅子の上に置くのはNGです。鞄など荷物はメモを取るときに取り出しやすいよう、足元に置きます。椅子に立てかけないようにするため、鞄は自立するタイプを選ぶのがおすすめです。
コートは2つ折りにして椅子の背もたれにかけます。面接官からコートをかける場所を提供されたときは、お礼を言ったあとにそちらを利用します。
4-4.面接官の入室時は立つ
面接会場に先に通されて座って待つこともあるでしょう。あとから面接官が入室する際、ノック音が聞こえたら即立ち上がるようにします。座ったまま会釈するのはマナー違反です。
5.面接中のマナー
面接中は面接官が目の前にいて、一挙手一投足がチェックされます。面接での受け答えが上手にできるかだけに集中せず、マナーを守ったコミュニケーションを心がけましょう。
5-1.面接官の目を見て話す
面接官に自己紹介や自己PRをするとき、質問に答えるときなどは必ず面接官の目を見て話をしましょう。床に視線を落としたり伏し目がちでいたりすると自信がないように見え、マイナスの印象を与えかねません。
目を見ることが怖い場合、眉間あたりを見ると視線が上がるのでおすすめです。
5-2.自然な笑顔を意識する
面接では緊張して表情が強張ってしまいがちですが、明るい人物という印象を持ってもらうためにも笑顔を心がけましょう。常に笑顔でなくとも、会話のなかで笑顔が出せればOKです。
面接に慣れていないと笑顔を作るのが難しいので、事前に表情筋をほぐしておくのもおすすめです。早めに面接場所に到着し、トイレの鏡の前で「あいうえお」と大きく口を開けて発声し、表情筋をほぐしておきましょう。表情筋をほぐすことで筋肉が伸縮しやすくなるため、血流を促して顔色がよくなる効果も期待できます。
5-3.大きな声ではっきり喋り、言い切って終わる
面接時の受け答えはハキハキと、話は簡潔に、語尾はハッキリさせて自信を持って話すのが鉄則です。
喋っているうちに「~だと考えていて~そのため~」など長々と続けてしまうと自信がなさそうに見えるばかりか、話の要点が面接官に伝わらなくなってしまいます。会話は一文を短く切ることで面接官に伝えやすくなります。
5-4.背筋を伸ばして座り、身振り手振りは控えめに
面接中はピンと背筋を伸ばして椅子にはもたれかからないようにします。手は男性ならば軽く握り両ひざに乗せ、女性は膝上に両手を重ねて乗せておくのが望ましいです。
喋るときに身ぶり手ぶりを交える人もいますが、大げさになると落ち着きがないように見えてしまいます。話す内容だけで要点を伝えられれば身振り手振りは必要ありません。事前に何度も面接練習を重ねることで無用な動きをなくすことができるでしょう。
5-5.逆質問をして得られた回答はメモをする
面接の後半になると、面接官から逆質問を受けることがあります。会社や業務のことなど率直に聞く良い機会です。
面接官から質問の回答をいただく際には聞き流さず、メモを取るようにしましょう。その際「メモを取りたいので、筆記具を用意させてください」と断ってから鞄に手を伸ばしましょう。
以下の記事では、面接の逆質問について詳しくご紹介しています。
6.面接後の退室マナー
面接が終わった直後は安心感から気が緩むものですが、面接会場から出るまでの動きはすべてチェックされているつもりで、気を抜かずに退室しましょう。
6-1.立ち上がってお礼を伝える
面接が終わったら椅子の横に立って「本日はありがとうございました」と謝意を伝えましょう。
6-2.扉の前で再度、面接官に一礼する
ドアまで歩いたらその場で、30度の角度で深いお辞儀をして退出します。ドアの開閉は入室と同じく両手でおこない、静かにドアを閉じます。
6-3.最後まで気を抜かない
会社によっては面接後にエレベーターホールまで採用担当者や案内係が誘導し、見送ることがあります。その場合は誘導に従い、背筋を伸ばして歩いて着いていきます。横に並んで歩かず、一歩下がって歩くと良いでしょう。別れ際は「こちらで失礼いたします」と言って一礼しますが、エレベーターに乗るまで見送られるなら、ドアが閉まるまでは頭を下げておきます。
6-4.コートを着るのは退館時にする
着てきた上着やコートは、オフィスを出てから羽織るようにします。退席するからといって面接会場で着始めるのはNGです。
7.その他の気をつけたい面接時のマナー
基本的な面接のマナーは前述した通りですが、その他にもチェックしておきたい細かいマナーがあります。
7-1.忘れ物をしない
履歴書や職務経歴書、身分証など、先方から指定されたものは必ず持参します。面接の前日に鞄の中身を確認し、忘れ物がないかチェックしておきましょう。
指定されたものを凡ミスで忘れてしまうと社会人としての資質や能力を問われ、採用されない可能性が高まってしまうため注意が必要です。
7-2.社内で社員とすれ違うときは挨拶をする
受付から面接会場へは廊下を歩いたりエレベーターに乗ったりして移動をしますが、社員とすれ違うことも多いはずです。
社員のなかには採用担当者や重役がいる可能性があり、そこでの挙動も審査対象に含まれていることも考えられます。
すれ違う際には軽くお辞儀をし「こんにちは」と挨拶をしましょう。
7-3.タバコなどの匂いに気をつける
タバコを吸う人は即失格、という会社はありませんが、健康志向の高まりからタバコを好ましく思わない人も多くいるのも事実です。
吸わない人は吸う人よりもタバコの匂いに敏感であり、狭い空間で人が向かい合う面接室では匂いが採用担当者に届きやすくなります。面接前には髪や衣服にタバコの匂いがつかないよう、当日だけでも禁煙して向かうのがベターです。
7-4.香水や柔軟剤は控えめにする
匂いで周囲の人を不快にさせるスメルハラスメントが話題になっています。自分では良い匂いだと思ってつけている香水でも、相手も好きだとは限りません。最近流行りの香りの強い柔軟剤も同様です。
自分が思う以上に強く香っていることもあるので、当日はどちらも控えめにしましょう。ハンドクリームや整髪料も同様です。
7-5.マスクはつけた状態で訪問する
新型コロナウイルスの予防策として使用されるマスクですが、人前では着用するのがマナーとなりつつあります。面接時にマスクをつけたままだと顔が隠れてしまうため、外すべきか悩んでしまうかもしれません。
特別な指示がない場合はマスクをつけたまま着席しましょう。外すべきときは面接官から指示があるので、それに従えば問題ありません。気になるようなら面接会場に入室し、着用したままで良いか面接官に訊ねてみましょう。
なお、マスクの色は白か薄い青、素材は「不織布」が好ましいです。
8.面接後のお礼のマナー
面接後はメールで、面接を受けさせてくれたことのお礼を送付しましょう。電話は採用担当者の時間を拘束するため好ましくありません。
8-1.お礼のメールをするタイミング
面接が終わり、合否の連絡を待っているだけではNGです。面接日の当日中、遅くとも翌日中にはお礼のメールを送付しましょう。
お礼メールは必須ではなく、忙しい時間を自分に割いてもらったことへの謝意を表すものであり、面接の合否に大きく影響しないとされています。
しかし、応募者がさほど多くない中小企業の面接では、一人ひとりの印象が面接官に残りやすいものです。丁寧なお礼メールを送ることで好印象を残せる可能性があるため、積極的に送ると良いでしょう。
8-2.お礼メールの文章例
お礼メールは印象を良くするものではありますが、自己PRを長々と書いて送るのは避けるべきでしょう。面接官は一日に大量のメールを受信するため、件名はひと目で内容がわかるようにします。
件名:採用面接のお礼(苗字 名前)
株式会社XXXX人事部 採用御担当 ●●様
お世話になっております。
本日○時より面接をしていただきました、(苗字 名前)と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会を頂戴し、誠にありがとうございました。
●●様のお話を伺うなかでサービス内容や強みについて理解を深めることができ、貴社で仕事をしたいという思いが一層強くなりました。
採用を頂けた暁には、1日も早く貴社に貢献できるように努力する所存です。
まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら貴社のますますのご発展とご活躍をお祈り申し上げます。
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苗字 名前
9.まとめ
面接は「私は貴社に貢献できます」とアピールする絶好の機会であり、好印象を得るためにも身だしなみをはじめとしたマナーを守ることが重要です。今回ご紹介した基本的なマナーのポイントを押さえたうえで面接に臨み、好印象を残せるようにしましょう。
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