高卒向けの仕事とは?就職しやすい&将来性のある職種について詳しく解説
※この記事は5分30秒で読めます。
「高卒で就職しやすい仕事ってどんなものがあるの?」
「高卒者でも働きやすい仕事が知りたい」
など、高卒者の就職や仕事探しに関して疑問を持っている人もいらっしゃるでしょう。
高卒者でも就職先の選択肢は幅広く、活躍の場も数多くあります。
今回は、高卒者が就職しやすい仕事の特徴や、活躍できる業界、仕事を探す際の注意点などを解説します。この記事を読めば、高卒者の就職について理解が深まり、理想的な仕事に就ける可能性が高まります。
エリアから工場・製造業のお仕事を探す
1.高卒は就職しやすい?知っておくべき就職率
文部科学省が実施した令和4年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況によると、就職内定率は男性が76.3%、女性が73.2%となっています。
高卒の就職希望者のうち3分の2以上が内定を獲得していることになるため、高卒での就職は決して困難ではないといえるでしょう。
-
参照:文部科学省「令和4年3月高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和3年10月末現在)に関する調査について」
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kousotsu/kekka/k_detail/mext_00011.html
2.高卒で仕事をしている人の初任給について
厚生労働省が公表した「令和元年賃金構造基本統計調査」では、高卒の初任給の平均額は男性16万8,900円、女性16万4,600円、全体では16万7,400円です。
以下の表では、大学卒、高専・短大卒の人と、高卒者の初任給の差を見ていきましょう。
大学卒 | 高卒 | 高専・短大卒 | |
---|---|---|---|
初任給 | 210、200円 | 183、900円 | 167、400円 |
他の学歴と比較すると、大卒よりも4万2、800円、高専・短大卒よりも1万6、500円、高卒者の初任給の平均は低い金額であることがわかります。学歴が高くなるごとに初任給の差は開いていきます。
-
参照:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/01.html
3.高卒で就職しやすい仕事の特徴
高卒で就職しやすい仕事にはある特徴が見られます。就職活動の際には以下の4つのポイントに注目してみましょう。
- 求人に学歴不問の文言がある
- 学歴よりも実力を重視している
- 若手の人材を積極的に採用している
- 業界全体が人手不足に悩んでいる
それぞれの特徴についてお伝えします。
3-1.求人に学歴不問の文言がある
求人票に「学歴不問」と記述している企業は、採用基準において学歴を重視していないことが予想されるため、高卒者も就職しやすいといえます。
給料などの労働条件に関しても学歴による差があまりなく、同じスタートラインに立って仕事を始められる可能性が高いでしょう。
3-2.学歴よりも実力を重視している
学歴よりも実力主義の企業であれば、高卒者も仕事に就きやすく、努力次第で活躍の場が広がるでしょう。選考では人柄や将来のビジョンに注目し、その人物が持つ成長の可能性を評価します。
実際の仕事では良くも悪くも結果がすべてですので、努力が実らずもどかしい思いをするかもしれません。しかし、成果を残せば正当な評価が受けられるので、目標を持って仕事を続けられるでしょう。
3-3.若手の人材を積極的に採用している
若手の採用に力を入れている企業も、高卒者が就職しやすい環境にあります。「ポテンシャル採用」と呼ばれるもので、ベテラン従業員が多い企業が人材の若返りを目的におこなう採用手段です。
経験やスキルの高さよりも、素直で新しいことを吸収して成長する力がある人が評価されます。したがって高卒でも採用される確率が高く、人材育成の目的のもと丁寧な指導を受けることができます。
3-4.業界全体が人手不足に悩んでいる
人手不足が深刻で、一刻も早く多くの人材を確保したいという業界も、積極的に高卒者の採用をおこなっています。
とにもかくにも人手が求められているため、コツコツと経験を積むことができれば、未経験入社の高卒者でも早い段階で責任あるポジションを任せてもらえたり、キャリアアップが実現したりする可能性が大いにあります。
自分の頑張りが評価に反映されやすいため、やる気やモチベーションを持ち続けられる環境です。
4.高卒の人が活躍しやすい6つの仕事・業界
高卒の人が活躍しやすい業界や仕事を6種類ご紹介します。
- サービス業界
- 介護・福祉業界
- 運送・旅客業界
- 建設業界
- IT業界
- 公務員
興味関心を持てる分野があれば、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
4-1.サービス業界
高卒者が活躍しやすい業界の代表格といえるのがサービス業界です。飲食やアパレルなど数多くの分野がありますが、いずれもお客様と接することがベースの仕事です。
そのため、人と接することが好きで、相手の立場に配慮した細やかな気配りができる人であれば、きっと活躍できるはずです。お客様の反応を直接受け取れるため、働きながら大きなやりがいを感じることができます。
4-2.介護・福祉業界
介護・福祉業界でも多くの高卒者が活躍しています。実務経験を積みながら資格取得を目指せる企業も多くあるため、学歴を問わず活躍しやすい環境です。
さらに、近年の高齢化で今後も介護・福祉職へのニーズが高まっていくことが予想されることから、高卒者のような若い人材は重宝され、採用されやすいでしょう。若いうちからキャリアを積むことで、数年、数十年後も安定的に働き続けられる業界です。
4-3.運送・旅客業界
タクシーやバスのドライバー、トラック運転手などは原則として運転免許があれば仕事に就ける職種です。特殊な免許が必要な場合は、入社後に取得費用を負担してくれる企業もありますので、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
ドライバーになれば、一人で仕事をすることになる時間が長いため、コミュニケーションに苦手意識がある人でも働きやすい仕事です。
4-4.建設業界
建設業界のような肉体労働をともなう仕事では、若い力が歓迎されます。現在の建設業界は職人の高齢化も影響して人手不足に陥っているため、体力があって技術の習得が早い若手の採用を急いでいる状況です。
基本的に現場で経験しながら仕事を覚えていくことになるため、学歴は関係ありません。地道に技術を磨いていけば、高卒者でも収入アップを実現できます。
4-5.IT業界
技術革新が目覚ましいIT業界でも、高卒者など若手の人材確保が求められています。
経験者採用が多い業界でもありますが、未経験者を採用しエンジニアとして育て上げる企業もあります。若いうちからIT技術を身につけておくと将来のキャリアにも有利に働くでしょう。
4-6.公務員
公務員試験は学歴により試験区分が異なりますが、「初級地方公務員」は高卒者でも受験可能です。
公務員は安定的に働ける仕事の代表格でもあるので、やりたいことが見つからないという人にもおすすめです。
5.そもそも高卒で正社員として仕事をすべき?
高卒で働く場合、「正社員にこだわらずアルバイトでも良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、特別な事情がない限り正社員採用を目指すことをおすすめします。
正社員とアルバイトでは、与えられる責任や仕事の範疇がまったく異なります。進学した同年代より早い時期から多くの経験やスキルを身につければ、数年後のキャリアにいい影響が生まれます。
万が一転職することになったとしても、アルバイトより正社員の方が職務経歴上高く評価されるため、できる限り正社員として働くことを考えましょう。
6.高卒の人が仕事を選ぶ際に注意すべきこと
高卒の人が仕事選びをする際に注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 自分の希望条件や求めることを洗い出す
- 将来を見据えて身につけたいスキルを考える
- できるだけたくさんの求人情報を見る
誤った判断で後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
6-1.自分の希望条件や求めることを洗い出す
まずは、自分が仕事に求める条件や希望を洗い出してみましょう。理解しているつもりでも、あらためて向き合うことで新しい気づきがあるかもしれません。
ただし、高卒者が応募できる求人数は大卒よりも少ないことから、細かく条件を設けすぎると応募できる企業が限られてしまいます。
そのため、希望条件には優先順位をつけましょう。絶対に譲りたくない条件を可視化することで、より自分に合った仕事選びが実現します。
6-2.将来を見据えて身につけたいスキルを考える
仕事選びの際には、将来を見据えて身につけたいスキルを考えることが大切です。目の前のことだけでなく、1年後、10年後に自分はどうなっていたいのか、そのビジョンを描いてみましょう。
具体的な将来像が描けたら、実現するための進路も見つけやすくなるはずです。
6-3.できるだけたくさんの求人情報を見る
よりよい選択をするためには、まずはインターネット上で掲載されている求人情報をできる限りたくさん見ることをおすすめします。多くの情報に目を通すことで、業界や職種による特性や違いがだんだん掴めるようになります。
そのなかで気になる企業が見つかれば、積極的に応募していきましょう。不安がある場合は、会社説明会に足を運んでみるのもおすすめです。
7.高卒の人におすすめの4つの仕事の探し方
仕事選びにおける注意点を理解できたら、実際に以下の4つの方法で応募先企業を探していきましょう。
- 求人サイトを活用する
- ハローワークに行く
- 知人に仕事を紹介してもらう
- 転職・就職エージェントに登録する
それぞれに特性があるので、まずは自分の探しやすい方法で探してみてください。
7-1.求人サイトを活用する
仕事探しにおいて最も手軽で浸透している方法が、求人サイトの活用です。豊富な求人から細かく条件を指定して検索できるので、希望の仕事を見つけやすいでしょう。
24時間365日いつでも求人情報を見たり、応募したりできるので、隙間時間にこまめに求人情報をチェックすることをおすすめします。
7-2.ハローワークに行く
お住まいの自治体を管轄するハローワークを訪ねることも、高卒の仕事探しにおいて有効な手段です。ハローワークに行けば、専門の相談員に最適な仕事探しを相談できます。
また、希望する職種によっては職業訓練校の提案を受けることもあります。通常の専門学校よりも格安で専門的な知識を学べるため、興味があればハローワークに行ってみることをおすすめします。
7-3.知人に仕事を紹介してもらう
家族や知人とつながりがある企業や実際に勤めている企業を紹介してもらうのも、高卒の人におすすめできる仕事探しの方法です。近年は社員の紹介で採用する「リファラル採用」が浸透しているため、受け入れてもらえる可能性は大いにあります。
何より、実際に勤めている社員から、あらかじめ労働環境などを聞いて応募を判断できることは大きなメリットです。
ただし、紹介による入社の場合は仕事が嫌になっても家族や知人の顔を立てるために、退職しづらいといったデメリットもあります。そのあたりの事情も考慮したうえで、仕事の紹介を受けるようにしましょう。
7-4.転職・就職エージェントに登録する
「納得できる就職活動がしたい」「絶対に働きたい業界がある」という場合は、転職・就職エージェントの活用がおすすめです。
転職・就職エージェントは人材業界に精通したプロ集団で、応募企業の選定から面接対策まで、就職活動に関わる一連の流れをフルサポートしてくれます。
企業との連絡や面接調整なども代行してくれるため安心です。転職・就職エージェントは、無料で利用できるので手厚いサポートを受けながら仕事を探したい方は、登録してみることをおすすめします。
8.まとめ
この記事では、高卒者向けの仕事についてお伝えしました。
高卒者でも活躍できる業界は数多くあります。興味関心が持てる業界にぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。
就職活動に不安を感じる人も多いと思いますが、理想の仕事に就くために必死に努力する経験は必ずこの先の社会人人生の糧になるはずです。
これから社会に出てさまざまな経験をして、自分自身を成長させるために、全力で就職活動に取り組むことをおすすめします。
弊社JOBPALでは、幅広い業界や職種の求人情報を掲載しています。高卒者向けの求人もあるので、ぜひご覧ください。
関連記事
人気ランキング
以下の条件から求人を探す
都道府県からお仕事を探す
職種からお仕事を探す